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中年太りの原因は「代謝」じゃない!?中年太りの本当の原因について考えてみた!




「代謝からみた中年期の健康」|花王研究科学研究会で紹介されている山田 陽介さん(国立研究開発法人 医薬基盤・健康・栄養研究所)によれば、1日当たりの総エネルギー消費量は20代中盤から60歳ごろまではほぼ変わらないそうです。

これまで「中年太り」について語る際には、若いころに比べて代謝量が少なくなるから太りやすくなるというものが通説でした。

加齢とエネルギー代謝‐e-ヘルスネット

出典:厚生労働省策定 日本人の食事摂取基準2005年度版,28-38,第1出版,(2005)

しかし、今回の調査を参考にすると、「中年太り」のメカニズムを説明できなくなりました。

ではなぜ中年期に太ってしまうのか?

1)「摂取カロリー<消費カロリーの法則」

摂取カロリーが消費カロリーよりも少ないと太らないという「摂取カロリー<消費カロリーの法則」がありますが、中年期には消費カロリーよりも摂取カロリーが多いからというのが考えられます。

中年太りは加齢で脳細胞が縮み飽食シグナルが受け取りにくくなることが原因|名古屋大学によれば、加齢性肥満(いわゆる中年太り)の原因の一つとして、アンテナ機能を持つ脳の神経細胞が縮むとシグナルをうまく受け取れなくなることによって太りやすくなることがわかったそうです。

2)睡眠不足

睡眠不足が太る原因?|睡眠と肥満のカギを握る2つのホルモンとは?によれば、睡眠も肥満と深く関係しています。

そのカギを握るのが、グレリンとレプチンの2つのホルモンなのだそうです。

グレリン:脳の食欲中枢を刺激して食欲を感じさせる作用をもつホルモン。

レプチン:脳の満腹中枢を刺激して食欲を抑える働きをもつホルモン。

つまり、グレリンとレプチンが、空腹と満腹のバランスをとっているということですね。

この食欲のバランスをとるグレリンとレプチンのバランスが、睡眠不足によって、影響を受けているようなのです。

睡眠不足になると、グレリンが増えて食欲が増し、レプチンが減って満腹を感じにくくなってしまうそうです。(データ:PLoSMed;1(3):e62,2004)

一晩寝不足しただけでも、グレリンの過剰とレプチンの低下は起こる、つまり、太りやすい体になるようです。

『潜在的睡眠不足』の解消が内分泌機能改善につながることを明らかに
『潜在的睡眠不足』の解消が内分泌機能改善につながることを明らかに

参考画像:『潜在的睡眠不足』の解消が内分泌機能改善につながることを明らかに(2016/10/26、国立精神・神経医療研究センター)|スクリーンショット

『潜在的睡眠不足』の解消が内分泌機能改善につながることを明らかに

(2016/10/26、国立精神・神経医療研究センター)

1. 健康成人の必要睡眠時間を精密に測定した結果、平均約1時間の自覚していない睡眠不足(潜在的睡眠不足)が存在することが明らかになりました。
2. 潜在的睡眠不足の解消により、眠気のみならず、糖代謝、細胞代謝、ストレス応答などに関わる内分泌機能の改善が認められました。

国立精神・神経医療研究センターによれば、現代人は平均約1時間の自覚していない睡眠不足(潜在的睡眠負債)があり、潜在的睡眠不足(potential sleep debt)が解消すると、眠気の解消、空腹時血糖値の低下、基礎インシュリン分泌能の増大、甲状腺刺激ホルモンや遊離サイロキシン濃度の上昇、副腎皮質刺激ホルモンやコルチゾール濃度の低下など、糖代謝、細胞代謝、ストレス応答などに関わる内分泌機能が改善するということがわかったそうです。

3)活動量の減少

基礎代謝よりも活動代謝を上げることがダイエットの近道!活動代謝を増やす方法|#ためしてガッテン(#NHK)では、基礎代謝を上げることを意識するよりも活動量を増やすことがダイエットの近道だと紹介しました。

ニートをしないから太る?!(森谷敏夫)|たけしのニッポンのミカタ 1月28日

今、世界各国の研究者から注目されている「ニート」とは、“ノン・エクササイズ・アクティビティ・サーモジェネシス”の頭文字を取った言葉で、日本では「非運動性熱産生」、つまり日常生活でエネルギーを消費する運動以外の身体運動のこと。実は“ニート”は、人間の1日のカロリー消費の約4割を占めるという。

家事をすると肥満予防につながる?

身体活動とエネルギー代謝 – e-ヘルスネット

近年、家事などの日常生活活動が該当する、非運動性身体活動によるエネルギー消費、別名NEAT(non-exercise activity thermogenesis)と肥満との関連が注目されています。

Levine et al., は、肥満者と非肥満者を比べると、非肥満者は歩行なども含めた立位による活動時間が、平均で1日約150分も少なかったと報告しました(図1)。

つまり、なるべく座位活動を減らして、家事などの日常生活活動を積極的に行なうことも、肥満予防のキーポイントといえます。

出典:Ravussin E. A NEAT Way to Control Weight- Science, 530-531, 307, 2005

このページによれば、肥満の人とそうでない人を比較すると、肥満の人は、立位または歩行活動が平均で1日約150分も少なかったそうです。

活動量の低下が顕著に表れた例が「コロナ太り」です。

「コロナ太り」の検索数が急上昇!自宅でできるコロナ太りを解消する方法とは?で紹介した自粛要請・緊急事態宣言後、1日3,000歩未満が約3割に急増!「新型コロナウイルス流行下での生活習慣の変化」第2弾調査を公開(2020/4/23、RPTIMES)で健康アプリのユーザーを対象に調査した結果によれば、自粛とともに歩数は減少し、緊急事態宣言前後では1日3,000歩未満が約3割となっています。

(図1)歩数の分布の変化(n= 27,018人)
(図1)歩数の分布の変化(n= 27,018人)
(図4)歩数カテゴリーごとの体脂肪率の変化 (n=11,959人)
(図4)歩数カテゴリーごとの体脂肪率の変化 (n=11,959人)

運動といえば、ウォーキングや筋トレなどを想像する人も多いでしょうが、休業・休学によって通勤・通学での歩行も減少しているんですよね。

4)更年期太り

閉経後、更年期以降は血中脂質が増えていく女性の更年期の悩み なぜ太りやすくなるのか?によれば、エストロゲンは、体の中でコレステロールを低く保ち、内臓脂肪をつけにくくする働きをしているのですが、更年期になると、女性ホルモンのエストロゲンの量が大きく減少するため、脂肪の代謝が悪くなり、太りやすくなってしまうのです。

また、女性の更年期の悩み なぜ太りやすくなるのか?によれば、基礎代謝は、呼吸や体温を調節するのに消費するエネルギー量のことですが、更年期に入ると、若いときに比べて基礎代謝が低くなってくるため、同じような食生活をしているとエネルギーの摂り過ぎとなってしまい、その結果、太りやすくなってしまいます。

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女性の更年期の悩み なぜ太りやすくなるのか?によれば、エストロゲンは、体の中でコレステロールを低く保ち、内臓脂肪をつけにくくする働きをしており、女性を心筋梗塞脳卒中などの心血管疾患から守っています。

しかし、エストロゲンが減少すると、それまで皮下脂肪として蓄えられてきた脂肪が内臓脂肪として蓄えられるようになるのです。

つまり、女性の場合更年期以降は太りやすくなり、やせようと主食とたんぱく質を減らし野菜中心の食事にシフトした結果、より筋肉量を減らしてしまう方向に進んでしまうということなんですね。

5)運動不足による筋肉量の減少と筋肉の質の変化

運動する機会が減ると筋肉に2つの変化が起きます。

それは筋肉量の減少と筋肉の質の変化です。

簡単たるみ対策には「スロトレ」|EMCLが増えると、なぜたるむのか?|#ためしてガッテン(#nhk)

  • BMIの数値が20-22の標準体型の人であっても、「たれ尻」・「お腹にうきわ」・「背中に三段腹」ということがある。
  • 体重は変わってないのに、乗っているお肉の量が違う。
  • 20代と40代のおしりのMRIをみてみると、皮下脂肪の厚みは変わっていないのですが、大殿筋に変化が起きていました。これは、筋肉の質の変化なのだそうです。
  • この変化を引き起こすのが、EMCL(例えて言えば、さし)です。
  • EMCLとは、正式に言うと、筋細胞外脂肪。

筋肉は常に新しい細胞と入れ替わっています。

新しい筋肉の元になる細胞が、筋衛星細胞(筋サテライト細胞)。

筋衛星細胞が大きくなるには、筋肉の収縮が必要です。

筋肉が収縮すると、成長因子が出て、筋肉が育ててくれます。

しかし、筋肉を使わない(筋肉が収縮しない)と、筋衛星細胞が脂肪細胞EMCLに変化してしまいます。

また、無理なダイエット(食事制限)によって、筋肉の材料となるたんぱく質が不足することも原因となります。

さらに、たんぱく質が不足すると、成長因子(成長因子もたんぱく質でできている)が減少し、筋肉が霜降り化してしまうそうです。

●日本人女性の変化(最近10年間)

痩せ型の割合はおよそ3%増加しているのですが、一日の平均歩数は800歩減少しているそうです。

本来であれば、歩いている歩数が減っているのであれば、太らなければいけないのに、やせているということは、日本人の女性は運動もしないし、食べ物も充分に食べていないので、たんぱく質が不足し、体のたるみを生んでいると考えるようです。

筋肉量の減少と霜降り化は、糖尿病・脳卒中・心筋梗塞の危険因子にもなり、転倒・骨折から寝たきりにもつながると考えられます。

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6)座りすぎ

こういう視点もあるのではないでしょうか?

若いうちはがむしゃらに足を使って、つまり歩いて体を動かして仕事をしていたのに、年を取るにつれてデスクワーク中心の生活になってきたため、太りやすくなった。

デスクワークが増える、つまり座りすぎは病気の原因になるという記事を何度も紹介してきました。

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座りすぎのポイントは、「下半身の筋肉がほとんど動かないこと」。

長時間座る

→下半身の筋肉が動かない

→血流速度が低下し、全身の血行が悪くなる

→代謝機能(筋肉が働くときに栄養を消費する)が低下

→血液中の糖や中性脂肪が消費されにくくなる

→(長く続くことで)糖尿病などの病気になる

長時間座ることはどのくらい健康に悪いのか?によれば、長時間座ることの健康への影響は次のようなものが挙げられています。

  • 脂肪を分解する酵素が90%減少
  • インスリン値は下がる
  • 善玉コレステロール減少
  • 血圧は上がる(高血圧
  • 脚の筋肉で支えていた体重は首と背骨にかかり、座ることで脳の血栓ができやすくなる
  • 肥満糖尿病、心循環系の病のリスクも高まり、心臓病のリスクも2倍になる
  • 乳がんにも悪影響を与える

座りすぎが病気の原因になる!?|1日11時間以上座っている人は死亡リスクが1.4倍|#あさイチ(NHK)によれば、1日11時間以上座る人は、3年以内に死亡するリスクが40%以上高まるそうです。

その理由としては、長時間座り続けることによって、血液の循環や代謝に影響があって、心筋梗塞糖尿病肥満などの生活習慣病のリスクが高まると考えられます。

7)褐色脂肪細胞の減少

加齢による褐色脂肪細胞の減少メカニズムの解明|KAKENによれば、熱を産生し、エネルギー消費量を増やすことで肥満や糖代謝を改善する褐色脂肪細胞は加齢と共に減少し、その減少は肥満と糖代謝異常に関連することが示唆されています。

なぜ加齢によって褐色脂肪細胞が減少するのか、そのメカニズムはわかっていません。

痩せる脂肪!褐色脂肪組織BAT(褐色脂肪細胞・ベージュ脂肪細胞)を活性化させる方法・食べ物【美と若さの新常識~カラダのヒミツ~】【たけしの家庭の医学】によれば、皮膚表面にある温度センサー「トリップチャネル(Transient Receptor Potential(TRP))」が温度に反応すると、その信号が脳に伝えられ、褐色脂肪(褐色脂肪細胞とベージュ脂肪細胞を合わせた)を活性化させるのですが、このトリップチャネルは口の中や胃、腸管にも存在し、食べ物によってトリップチャネルを刺激することができるそうです。

■まとめ

なぜ20代中盤から60歳ごろまで代謝はほぼ変わらないのに、中年太りしてしまうのか?のはっきりした答えはわかっていません。

1)「摂取カロリー<消費カロリーの法則」
2)睡眠不足
3)活動量の減少
4)更年期太り
5)運動不足による筋肉量の減少と筋肉の質の変化
6)座りすぎ
7)褐色脂肪細胞の減少

しかし、中年期に太ってしまう理由についてはいくつも可能性が出ています。

ここから出てくる中年太り対策は、食事の見直し、運動不足の解消、睡眠、ホルモンバランスチェック、立ち仕事などちょこまか動きを増やすことです。







味の素・東京大学・お茶の水女子大学、経皮電気刺激を活用して減塩を可能にする「電気調味料」を開発!電気調味料とは?




味の素㈱、東京大学、お茶の水女子大学との共同研究で「電気調味料」の技術を開発(2024年9月10日、味の素)によれば、味の素は東京大学、お茶の水女子大学との共同研究で、経皮電気刺激を活用して食品の味を調整する新しい概念の「電気調味料」を世界で初めて開発しました。

「電気調味料」とは、下顎前部および首後部への微弱な電気の刺激で味覚をコントロールする技術そのものを指し、今回、経皮電気刺激によって複数の食品の味がより強まることを実証した一連の研究成果が、Hypertension Research誌に掲載されました。

【参考リンク】

■背景

高血圧治療ガイドラインによれば、食塩摂取量は一日6グラム未満となっていますが、WHOの掲げるナトリウム摂取量はさらに低く5グラム未満となっています。

日本人の食事摂取基準(2010年版)では,成人において今後 5年間に達成したい食塩摂取の目標量として男性 9.0 g/日未満,女性 7.5 g/日未満を設定していますが,平成21年国民健康・栄養調査では,男女とも約70%がこの目標量を超える食塩を摂取しているのが現状です。

近年、フォークなど電気が流れる食器および食品を介して舌に電気刺激を加えることで、食器が口に接触している間の食品の味を増強させる技術が開発されています。

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■今回のポイント

今回のポイントは、「咀嚼・嚥下中でも電気刺激の効果があり、液体系だけでなく固体系食品にも応用が可能」であること。

今回の研究では、1)塩分濃度が低い食品のモデルとして濃度が0.3%、0.6%の食塩水の塩味増強効果を検証した結果、ともに有意に塩味が強まることを実証、2)液体や固体、和洋中様々なジャンルの6種の減塩食品について、経皮電気刺激の影響を検証したところ、全てにおいて有意な塩味の増強が確認、3)食品によっては、塩味だけでなくうま味や酸味も強まり、かつ風味も変化することが示され、電気刺激は食品の味だけでなく風味にも影響を与えることを実証されました。

■まとめ

減塩を可能にするウェアラブルデバイスを装着すれば、減塩食を必要とする高血圧の人だけでなく、家族全員もおいしい減塩食に変えることができます。

ARダイエット|AR(拡張現実)で満腹感をコントロールできるようになる!?東大教授が「ダイエットめがね」を開発では、視覚を錯覚させることで生活を良くしようとしています。

今後は、こうした五感にハッキングして、その感覚を大きくしたり、小さくしたりして、生活を改善するという方向に進んでいくのではないでしょうか。

→ 高血圧とは|高血圧の症状・食事・予防・原因・対策 について詳しくはこちら







声優・宮村優子さんはバセドウ病や橋本病にかかっていたことを告白!『コナン』の和葉役を降りて一時は声優引退を考えたことも!




「『コナン』の和葉役を降ろさせてください」声優・宮村優子 橋本病で「声が出ない」引退を覚悟した日(2024年9月4日、chanto web)によれば、『新世紀エヴァンゲリオン』の惣流・アスカ・ラングレー役や『名探偵コナン』の遠山和葉役として有名な声優・宮村優子さんは2006年に甲状腺の病気であるバセドウ病にかかり、2011年に橋本病にかかったそうです。

■バセドウ病

甲状腺ホルモンは、全身の代謝を促す働きをする「元気のもと」のような役目を果たしています。

通常、分泌量は一定に保たれていますが、過剰に分泌されると、さまざまな症状となって現れます。

このような状態を甲状腺機能亢進(こうしん)症といい、その代表的なものがバセドウ病です。

典型的な症状は、首(甲状腺)が腫れる、目つきが鋭くなる、食欲はあるのに体重が減るなどです。

ほかに、どうき、不整脈、頻脈、高血圧、イライラ、のぼせ、多汗、疲れやすい、のどの渇きなどもよくみられる症状です。

記事の中で、宮村さんの場合には、体調不良が続き、どれだけ食べても体重がどんどん減り、目が飛び出る「眼球突出」の症状が出ていたそうですが、自分では気づかず、友人から健康診断を薦められ受けた結果、甲状腺ホルモンの病院の受診を勧められ、改めて検査したところ、バセドウ病と診断され、3年ほど投薬治療を行い、症状が落ちついたそうです。

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■橋本病

記事によれば、宮村さんの場合は、2011年に全身の筋肉が衰え、まったく動けなくなり、飲み込む力が弱り、移住したオーストラリアから仕事で日本に戻ってきた際にマネージャーさんからろれつがまわってないから病院で診てもらったほうがいいといわれてみてもらったところ橋本病と診断されたそうです。

橋本病は甲状腺ホルモンが減少する病気で、宮村さんにとって橋本病にかかって一番困ったのは飲みこむ力が弱くなり、ろれつが回らなくなり、ちゃんと声が出なくなってしまい、一時は声優の仕事を引退するまで考えたそうです。

ポイントとなるのは、バセドウ病も橋本病もどちらも甲状腺の病気で、発症原因がわかっていないものの、ホルモンバランスが崩れやすい産後の女性がかかることが多いそうです。

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【参考リンク】

  • 橋本病(慢性甲状腺炎)|日本内分泌学会

    橋本病(慢性甲状腺炎)は自己免疫疾患の一つです。自己免疫疾患とは、細菌やウィルスなどから体を守るための免疫が、自分の臓器・細胞を標的にしてしまうことで起きる病気の総称です。

    甲状腺が腫れてきて、くびの圧迫感や違和感が生じることがあります。甲状腺機能低下症になると、全身の代謝が低下することによって、無気力、疲れやすさ、全身のむくみ、寒がり、体重増加、便秘、かすれ声などが生じます。女性では月経過多になることがあります。うつ病や認知症と間違われることもあります。血液検査では、コレステロール高値や肝機能異常を認めることがあります。

■まとめ

自己免疫疾患とは厄介な病気で、有名人にもかかっている方が多いです。

逆ワクチンで自己免疫疾患を治療する可能性|シカゴ大学では逆ワクチンという考え方を紹介しました。

逆ワクチンによって免疫力を抑える仕組みについて簡単にまとめると、肝臓には破壊された細胞の分子に自然に「攻撃しない」フラグを付ける仕組みがあり、その仕組みを利用して、自己免疫反応を防ぐというもの。

より具体的に言えば、免疫系のT細胞は身体にとっての異物を排除するのが仕事なのですが、ときおりT細胞は間違いを起こし、健康な細胞を異物として認識し、攻撃をすることがあります。

それが自己免疫疾患とよばれるものです。

免疫系の記憶を忘れさせることによって免疫力をコントロールすることができれば、多くの自己免疫疾患を抑えることができるようになるかもしれません。







辻希美さん、強烈な睡魔と膀胱炎からの腎盂炎を告白!




【語る辻】夏休みの強敵は朝昼夕晩のごはんと宿題!!!!!【青空の矯正、スーパーのセール、眠気】によれば、自身のYouTubeチャンネルでひどい眠気と膀胱炎からの腎盂炎を告白しました。

膀胱炎を発症すると必ず腎盂腎炎になるわけではなく、膀胱炎で膀胱に感染した細菌が尿管を逆流して腎盂で炎症を起こすために起こります。

■腎盂炎とは?

腎盂腎炎(腎盂炎)とは、尿路感染症の一種で、大腸菌等の細菌によって、腎臓の一部(腎盂、腎杯、髄質等)が炎症を起こしている状態を指し、発熱、側腹部の痛み、全身の倦怠感等が主な症状です。

20代~30代の女性、前立腺の機能が衰え始める50代以上の男性に多く見られます。

【#主治医が見つかる診療所】新国民病!慢性腎臓病|高血圧が慢性腎臓病の引き金になる!慢性腎臓病の早期発見のサイン!予防のやり方!によれば、腎盂腎炎のサインは、1)背中の肩甲骨の下のところにある腎愈(じんゆ)と呼ばれるツボの部分が腫れることがある、2)急性腎盂腎炎の場合は、発熱時に片側の腰だけが強く痛むです。

→ 腎臓の数値(尿たんぱく・クレアチニン・糸球体ろ過量(eGFR)) について詳しくはこちら







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「轟の滝」川遊びで下痢や嘔吐の症状を訴える人が100人を超える!ノロウイルスが関連か? 熊本県・天草市




【速報】「轟の滝」川遊び後の受診者100人超える “嘔吐・下痢”などの症状  熊本・天草市
(2024/8/22、RKK熊本放送)によれば、熊本県天草市にある「轟の滝」周辺で川遊びをした人の中から109人が下痢や嘔吐の症状を訴えているそうです。

県の保健環境科学研究所で水質や感染症の検査を行ったところ、水質に問題はないそうです。

川の水で集団感染?──熊本で“体調不良”69人に 医師「ノロウイルスの可能性」 細菌性「レプトスピラ症」では死亡例も(2024/8/22、日本テレビ)で紹介されている具芳明医師(東京医科歯科大学病院感染症内科長)によれば、川の水が原因でかかる感染症としてノロウイルス・ロタウイルス・レプトスピラ症・クリプトスポリジウム症・ジアルジア症が挙げられています。

【補足】

●クリプトスポリジウム症

厚生労働省HPによれば、無症状のものから、食欲不振、嘔吐、腹痛、下痢などを呈するものまで様々であるそうです。

【追記(2024/8/28)】

「轟の滝」からノロウイルス検出 下痢・嘔吐症状は120人超に(2024/8/27、毎日新聞)によれば、県は原因が「ノロウイルスの可能性が高い」とする一方、患者と川で検出されたウイルスの遺伝子型が異なることから「断定できない」としています。

川遊び後の“下痢嘔吐” ノロウイルスが関連か 県「水の滞留が原因として考えられる」 熊本・天草市『轟の滝』(2024/8/27、TBS)によれば、県は考えられる要因の一つとして、降水量が少なく、川の水量が減っていて、水の滞留が原因と考えられるそうです。

川遊びをする際に私たちはどのように対策をしたらよいのでしょうか?

1.細菌は目に見えないのできれいな水だからと安心できないので「川の水を飲まない」1

口に入った場合には吐き出す、きれいな水で洗い流すようにしましょう!

2.感染症によっては目・鼻・口の粘膜や傷口からも侵入して感染することがあるので、ケガをしないようにラッシュガードや靴を履いて遊ぶようにしましょう!