アリアナ・グランデさん活動休止へ/「心配」すらプレッシャーになる時代




アリアナ・グランデ、ツアー終了後に活動休止へ 「終わらない批判」受け舞台も降板(2026年8月3日、ハリウッドリポーター)によれば、アリアナ・グランデさんは健康状態や容姿をめぐるオンライン上のさまざまな反応が続くなか、一時活動休止をするそうです。

アリアナ・グランデさんの健康状態や容姿に関するニュースが話題になったのは2016年。

アリアナ・グランデさんがヴィーガン食をスタートしてから激やせぶりが話題になりました。

【関連記事】

2016年の前後(2015年から2017年)からそもそも女性の体型について何かを語ることは失礼なんじゃないかという考え方が重要視されるようになりました。

太っている体形の人を恥だと嘲笑・批判することは、肥満者をダイエットに導くどころか、かえってやけ食いをしたり、心臓発作などのリスクを高めることになる|米ペンシルベニア大学によれば、海外メディアを見ると、体型について批判されることが多い海外セレブが「Fat-Shaming(ファット・シェイミング)」や「Body-Shaming(ボディ・シェイミング)」といった『自身の体型を周りの人と比べて恥ずかしいと思ったり、プレッシャーを感じること』に対してコメントをすることが増えているように感じます。

例えば、NFLの「スーパーボウル」ハーフタイムショーでパフォーマンスを披露したレディー・ガガは、自身のインスタグラムで、体型に対するネット上のバッシングに「私は自分の身体を誇りに思っている」と反論しました。(2016年)

また、バカンス中の水着姿をパパラッチされ、「太った」と体型批判にさらされていたセレーナ・ゴメスさんはインスタグラムで、外見を重視しすぎる世の中の風潮に対して警鐘を鳴らしています。

難しいなと思うのは体型に関する批判をしたいわけじゃなくて、本当に健康状態は大丈夫なの?という心配する多くのファンの声さえも、本人にとってはプレッシャーになっているかもしれず、また自分が選んだ選択に対して批判されているように感じるのではないかという点です。







「本記事は医療行為の代替ではなく、テレビ・論文・公的資料を一般の生活者向けに噛み砕いたものです」

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SNSで話題「鼻の肥大化」皮脂は本当に原因なのか調べてみた!




最近SNSで話題になるのが芸能人の方が年を重ねるにつれて鼻が大きくなっているということ。

そして、その原因が皮脂や脂性肌が原因の一つとして挙げられています。

そこで、皮脂が鼻を大きくするのかについて調べてみました。

調べてみたところ、皮脂過多や皮脂腺の肥大・過形成が鼻の皮膚を厚くして「鼻が大きく見える」一因になっていて、皮脂をコントロールすることでその部分を抑えられる可能性があります。

ただし、年齢による骨の萎縮や皮膚のたるみ(コラーゲン・エラスチン減少)が主な原因のことも多いので、「皮脂抑制だけで完全に防げる」わけではないということが正確なようです。

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■なぜ皮脂が関係するのか?

鼻はもともと皮脂腺が多く、脂性肌や慢性的な炎症(ニキビの繰り返しなど)があると皮脂腺が肥大しやすく、皮膚が厚みを増します。

皮膚科医の解説でも、鼻肥大の原因の一つとして「皮脂腺の増大・異常増殖による皮膚の厚み増加」が挙げられています。

また、紫外線ダメージや鼻をいじりすぎも悪化因子です。

極端な例として『鼻瘤(びりゅう)』という状態があります。これは酒さという肌の病気が進行したもので、皮脂腺が大きくなりすぎたり、鼻の組織が増えたりして、鼻がかなり大きく変形してしまうことがあります。

イソトレチノイン(強力な皮脂抑制薬)がこれに使われることがあります。

私たちの体感でも、皮脂で毛穴が開き、皮膚がふっくら・テカって見えることや、軽い腫れ・厚みの影響が関係していると考えられます。

皮脂抑制が鼻の皮膚厚を減らすことを示した研究があります。

【参考文献】

ニキビ患者40人にイソトレチノイン(0.25 or 0.5 mg/kg/日)を4ヶ月投与し、超音波で鼻の皮膚厚を測定した結果、真皮と皮下軟部組織の厚みが有意に減少(用量にかかわらず各部位でp < 0.001レベル)。 イソトレチノインは皮脂腺を縮小・皮脂産生を強く抑える薬なので、「皮脂抑制 → 鼻皮膚の薄化」を支持するエビデンスになります。 この研究は「治療としての強い抑制」の話ですが、日常の皮脂コントロール(ナイアシンアミド、サリチル酸、レチノイド外用、適切な洗顔・保湿、あぶらとり紙など)でも、過剰な皮脂腺刺激を避けて厚みの進行を緩やかにできる可能性はあります。

■まとめ

皮脂が多すぎると皮膚が厚く見えたり、毛穴が開いて存在感が増したりします。

そのため、皮脂をコントロールすることは予防に有効である可能性が高いと考えられます。

気になる場合は皮膚科で相談してください。

イソトレチノインは副作用もあるので自己判断はNGです。

日常ケアとしては、洗いすぎず、保湿をしっかり行い、紫外線対策を徹底するのが基本です。

■補足

質問1)鼻に皮脂腺が多い理由とは?

鼻(特に鼻先や小鼻)は、顔の中でも皮脂腺の密度が非常に高い部位です。

解剖学的に、鼻の皮膚には1平方センチメートルあたり400〜900個程度皮脂腺が集まっているとされ、他の部位(例えば腕など)と比べて明らかに多いです。

そのため「鼻だけ脂っぽい」「鼻だけ毛穴が目立つ」のは、洗い方が悪いからではなく、もともと皮脂を作る工場(皮脂腺)が密集しているからです。

〇解剖学的な理由

顔、特に鼻・額・あご(いわゆるTゾーン)は、体の他の部位に比べて毛包の密度が高いです。

※毛包(もうほう)とは、皮膚の中で毛根を包み込み、毛を作り出して育てる管状の組織のことです。

そのため、自然と皮脂腺も密集します。

つまり「鼻だけ特別に皮脂腺を増やした」というより、毛包が多い場所に皮脂腺も一緒に集まっているというわけなんですね。

〇機能・進化的な理由(なぜ顔・鼻に集中したのか)

皮脂には、1)皮膚の保湿・バリア機能を高める(乾燥を防ぐ)、2)抗菌作用(微生物の繁殖を抑える)、3)外部刺激(紫外線・ほこり・風など)からの保護という役割があります。

顔、特に鼻は、常に外気にさらされていて、呼吸の入口に近く、紫外線やほこりを受けやすいために、顔の中央部(Tゾーン)を重点的に守るために皮脂腺が発達したと考えられています。

質問2)皮脂腺は「数」が増えるのか?「大きさ」が大きくなるのか?

〇皮脂腺自体が大きくなる(肥大・過形成)

脂性肌やアンドロゲン(男性ホルモン)の影響、慢性的な刺激が加わると、個々の皮脂腺が大きくなります。

具体的には、皮脂腺を構成する細胞(皮脂細胞)の数が増えたり、小葉(皮脂を作る袋のような部分)が増えたりして、腺体全体が膨らみます。

これを「皮脂腺過形成」と呼びます。

〇見た目として「多くなった」ように感じる

腺体が大きくなることで、皮膚表面に凹凸ができたり、毛穴が広がったりして、「皮脂腺が増えた」ように見えます。

実際に新しい皮脂腺がゼロから大量に作られるというより、既存の皮脂腺が肥大・増殖するのが主です。

脂性肌の人やニキビを繰り返しやすい人では、この肥大が起きやすく、結果として皮膚の厚みが増します。

3)慢性炎症を起こすと、なぜ組織の線維化が起きるのか?

これが「皮膚が厚くなる」大きなメカニズムの一つです。

簡単に言うと「傷を治そうとする体の反応が、長く続きすぎて過剰になる」現象です。

ニキビや酒さなどで炎症が繰り返されると、免疫細胞からさまざまな物質(サイトカイン:TGF-β、IL-1、TNF-αなど)が放出されます。

これらの物質が線維芽細胞(コラーゲンを作る細胞)を活性化させ、筋線維芽細胞という状態に変化させます。

筋線維芽細胞は大量のコラーゲンなどの細胞外マトリックスを作り続けます。

通常の傷なら炎症が収まればこの反応も止まりますが、慢性炎症では止まらず、余分なコラーゲンが積み重なって組織が硬く厚くなる(線維化)のです。

→ M!LK 佐野勇斗さんの発言で話題に!イソトレチノインの効果と注意点/「皮脂抑制が令和のトレンド?」 についてはこちら







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【アトピー患者の約70%に見られる黄色ブドウ球菌】肌が弱いから菌が増える?それとも菌が肌を悪くする?アトピーと黄色ブドウ球菌の本当の関係




「アトピー性皮膚炎診療ガイドライン 2024」によれば、アトピー性皮膚炎患者の病変部皮膚では、健常者の皮膚と比較して黄色ブドウ球菌が高頻度に分離されることが古くから知られています。

アトピー性皮膚炎(AD)患者の病変部皮膚での黄色ブドウ球菌(Staphylococcus aureus)の定着率は約70%あるそうです。

そこで浮かんだ疑問は、「アトピーの肌はなぜ黄色ブドウ球菌が増えやすいのか?肌が弱いから菌がつくのか、菌がつくから肌が悪くなるのか?」 。

■わかっていること

1)定着率が高い

健常者の皮膚では黄色ブドウ球菌の定着は比較的少ない(鼻腔などで20〜30%程度)のに対し、アトピー患者の病変部皮膚では約70%(報告によっては60〜90%以上)で高頻度に分離されます。

非病変部でも健常者より高く、病勢が強いほど菌量が増え、皮膚の細菌叢(マイクロバイオーム)の多様性が低下して黄色ブドウ球菌が優位になります。

2)なぜアトピーの皮膚で増えやすいのか?

アトピーの皮膚環境が菌に有利になるためです。

皮膚バリア機能の低下(フィラグリン遺伝子変異や乾燥など)により、菌が付着・侵入しやすくなる。

Th2型炎症(IL-4、IL-13など)により、抗菌ペプチド(LL-37やβディフェンシンなど)の産生が抑えられる。

皮膚のpHがアルカリ寄りになり、自然保湿因子が減少する。

常在菌(表皮ブドウ球菌など)のバランスが崩れ、黄色ブドウ球菌を抑制する力が弱まる。

3)黄色ブドウ球菌がアトピーを悪化させる仕組み

スーパー抗原(エンテロトキシンなど):T細胞を過剰に活性化し、炎症を増悪させる。
δ毒素:マスト細胞を刺激してヒスタミンを放出させ、かゆみを引き起こす。
α毒素やプロテアーゼ:角質細胞を傷害したり、バリアをさらに破壊する。
フェノール可溶性モジュリン(PSM)やリポタンパク質:サイトカインを誘導して炎症を助長。
バイオフィルム形成により、除去されにくく持続的な刺激になる。

これにより、かゆみ → 掻破 → バリア破壊 → さらなる菌定着・炎症という悪循環が形成されます。

重症化やアトピーマーチ(喘息・アレルギー性鼻炎への進展)にも関与する可能性が指摘されています。

■「鶏が先か卵が先か」

現在の理解としては、皮膚の状態が先に悪くなる(バリア機能低下が先行)ケースが多いとされています。

遺伝的な要因やTh2型炎症(IL-4、IL-13など)によって皮膚バリアが最初から弱い人が多く、その結果、抗菌ペプチドが減り、皮膚のpHがアルカリ寄りになり、黄色ブドウ球菌が付着・増殖しやすくなります。

つまり「肌の健康状態が悪いから菌が定着しやすい」ということですね。

ただ、乳幼児を対象にした前向き研究では、臨床的にアトピー性皮膚炎と診断される前に、皮膚に黄色ブドウ球菌が定着していることが観察されています(Meylan et al., 2017など)。

菌が定着し、菌が産生する毒素が皮膚バリアを壊し、かゆみや炎症を誘発します。

菌が増えると、皮膚の細菌叢の多様性が低下し、さらに悪化してしまいます。

結果として、「バリアが弱い → 菌が増える → 炎症・かゆみが増す → バリアがさらに壊れる → さらに菌が増える」という悪循環になっているんですね。

そう考えると、どちらか一方が原因になっているというよりも、相互に影響しあっているという方が適切ですね。

■どのような対策をするといいの?

ニキビの場合には、顔を触る習慣がポイントになるのですが、アトピーでも同様の考え方が大切になってきます。

〇清潔にする

汗や汚れを落とす(入浴・シャワー)ことで菌の過剰増殖を抑えられます。

ただし、熱いお湯や強い石鹸で洗いすぎるとバリアをさらに傷つけ、逆効果になります。

ぬるめのお湯+低刺激の洗浄料が基本です。

〇手洗い・接触を減らす

鼻腔が菌のリザーバーになっていることが多いので、鼻を触った手で皮膚を掻いたり触ったりすると再定着しやすいです。

手洗いを習慣化するのは有効です。特に悪化時は、清潔なガーゼや手袋で掻破を防ぐのも一つの手です。

〇バリア修復

保湿剤をしっかり使う(入浴後すぐに塗るなど)ことで、菌が定着しにくい環境を作ることができます。

炎症を抑える治療(ステロイド外用薬や生物学的製剤など)をすると、菌量も自然に減ることが多くの研究で示されています。

■まとめ

まとめると、「肌が弱いから菌がつく」がベースにあり、そこに「菌がついてさらに肌を悪くする」が重なっています。

そのため、対策のためには、「肌を守る(保湿+適切な清潔+炎症コントロール)」ことが大事なんですね。

ニキビ対策と同様に清潔にする、触らないようにするというようにシンプルに考えていくとよいのではないでしょうか?

ただし、自己判断で極端な消毒に走らず、必要に応じて医師に相談をしてくださいね。

→ アトピー性皮膚炎とは|アトピーの症状・原因・改善方法・予防 について詳しくはこちら

【参考文献】

  • Totté JEE, et al. Prevalence and odds of Staphylococcus aureus carriage in atopic dermatitis: a systematic review and meta-analysis. Br J Dermatol. 2016;175(4):687-695.
    (病変部約70%、鼻腔約62%のメタ解析)
  • Wang Z, et al. Understanding the role of Staphylococcus aureus in atopic dermatitis: strain diversity, microevolution, and prophage influences. Front Med. 2024.
    (鼻腔からの自己定着が主な供給源であると明記)
  • Chiu LS, et al. Staphylococcus aureus carriage in the anterior nares of close contacts of patients with atopic dermatitis. Arch Dermatol. 2010(または関連誌).
    (前鼻孔がリザーバーであること、近接者の保菌についても言及)
  • Meylan P, et al. Skin colonization by Staphylococcus aureus precedes the clinical diagnosis of atopic dermatitis in infancy. J Invest Dermatol. 2017.
    (乳幼児で診断前に定着が見られる研究)

【追記】

アトピー性皮膚炎患者の約70%で病変部に黄色ブドウ球菌が定着している点と、洗濯・タオル・枕カバーなどの「雑菌」の関係について考えると、黄色ブドウ球菌とアトピーは「相互に悪循環を作っている」のではないでしょうか?

〇肌の状態が先に悪くなる場合が多い:バリア機能低下(フィラグリンなどの問題、乾燥、Th2型炎症による抗菌ペプチド減少、pHのアルカリ寄りなど)により、菌が付着・増殖しやすい環境になる。

〇菌がさらに悪化させる:スーパー抗原や毒素(δ毒素、α毒素、プロテアーゼなど)で炎症やかゆみを増強し、掻破→バリア破壊→さらに菌が増える、というループを形成する。

〇メタ解析では病変部定着率約70%、非病変部約39%、鼻腔約62%と、健常者より明らかに高い。重症度と菌量も相関する。

主なリザーバーは自分の鼻腔や皮膚であることが多く、タオルや寝具は「二次的な汚染源・再定着の場」になり得ます。

完全に無関係ではないが、主因ではない、という位置づけです。

■洗濯・タオル・枕カバーと黄色ブドウ球菌の関係

黄色ブドウ球菌は布上で数日〜数週間生存可能です(綿で比較的長く残る報告あり)。

湿ったタオルでは特に増殖しやすく、枕カバー・シーツにも皮脂・汗・角質が蓄積して菌が検出されます。

タオル:使用中にブドウ球菌を含む細菌が検出されやすく、湿ったまま放置すると増える。天日干しやしっかり乾燥でかなり減るがゼロにはならない。

枕カバー:1週間未洗いで細菌数が大幅増(企業調査で「トイレ便座の約1万7千倍」という数字が出ることも)。顔が長時間接触するため、敏感肌・アトピーでは摩擦や汚れの再付着が刺激になりやすい。

洗濯効果:低温洗濯+洗剤だけでは不十分で残存しやすい。60℃前後の温水洗浄、または酸素系漂白剤、高温乾燥(または急速完全乾燥)で大幅に減らせる。塩素系漂白剤も有効だが、素材や肌への刺激に注意。

■避ける・減らすための現実的な対策

〇タオル
顔用は毎日交換(または使い捨て)を検討。
湿ったまま放置しない。洗濯後はしっかり乾燥(天日or乾燥機)。
可能なら温水+酸素系漂白剤を時々使う。

〇枕カバー・シーツ
敏感肌・アトピー傾向なら枕カバーは2〜3日に1回(または上にタオルを敷いて毎日交換)。
シーツは週1回程度。
温水(40〜60℃)+洗剤、時々酸素系漂白剤。完全乾燥を徹底。

〇全体

鼻を触った手で皮膚を触らない、手洗い習慣。
保湿をしっかり(バリア修復が菌の定着を抑制)。
炎症コントロール(医師の指示に従った外用薬など)が菌量を自然に減らす効果も大きい。
共有タオル・寝具は避ける(特に二次感染時)。

自己判断で極端にせず、必要に応じて皮膚科医に相談してくださいね。

論文でわかる生乾き臭の正体と対策/科学が示す60℃洗浄・酸素系漂白剤・急速乾燥で紹介した「生乾きを避ける」「60℃や酸素系漂白剤」は、黄色ブドウ球菌を含む雑菌対策として有効な手段の一つになります。







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果糖(フルクトース)ががんの広がりを助ける?最新研究が示した意外な可能性




Nature Aging誌に掲載された2026年の研究によれば、果物や清涼飲料、果汁飲料などに含まれる「果糖(フルクトース)」が卵巣がんの細胞同士の接着を弱め、がんが腹腔内に広がりやすくなる可能性が示されました。

対象となったのは、卵巣がんの中でも悪性度が高い「高異型度漿液性卵巣がん」です。

このがんは化学療法(特にシスプラチンなどのプラチナ製剤)がよく使われますが、再発しやすく、お腹の中に広がる「腹膜播種」が問題になります。

化学療法を受けると、がん細胞の一部は死なずに「細胞老化」という状態になります。

老化した細胞はもう分裂しませんが、周囲にさまざまな物質を分泌します(これをSAS=細胞老化関連分泌物と呼びます)。

研究チームは、このSASの中に含まれる果糖が、近くにいる元気ながん細胞に作用することを明らかにしました。

具体的には、

  • 果糖の影響でがん細胞同士の「くっつき」が弱まる
  • 腫瘍の塊から剥がれやすくなる
  • その結果、腹腔内に広がり(転移)やすくなる

という流れです。

マウス実験では、老化したがん細胞やその分泌液を投与すると腫瘍の広がりが増え、高果糖食を与えた場合でも同様の傾向が見られました。

細胞が増えやすくなるというより、「離れやすくなる」ことが主なメカニズムです。

今回私たちが知っておきたいことは「果糖ががん細胞の接着を弱め、広がりを助ける可能性がある」ということです。

ただし、これは主にマウスや培養細胞での結果であり、人間で果糖を減らせば転移が減ると証明されたわけではありません。

ただ過剰に反応する必要はありませんが、果糖を多く含む清涼飲料や加工食品を日常的に大量に摂取する習慣がある人はその習慣を見直すきっかけにするとよいのではないでしょうか?

がんは近年、身近なニュースとしても取り上げられることが増え、誰にとっても関心の高い病気です。

この研究は「食事と病気の進行」のつながりを具体的に示した点で参考になります。やはり食事は健康にとって大事な要素なのですね。

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運動+タウリンでスペキシン(痩せに関わるペプチド)が運動だけよりも2.4倍上昇!




今回紹介する論文によれば、「痩せホルモン」的な役割が注目されているスペキシンが一日タウリン3g+12週間の有酸素&筋トレで、運動を単独で行ったときの約2.4倍上昇したことがわかりました。

■背景

肥満では「アプシン(asprosin)」という食欲を高めたり血糖を上げたりする物質が増えやすく、「スペキシン(spexin)」という食欲を抑えたり代謝を良くしたりする物質が減りやすいです。

スペキシンは「痩せホルモン」的な役割が注目されています。運動はスペキシンを増やすことが知られていますが、タウリン(アミノ酸の一種で、代謝や抗酸化作用があるとされる)を一緒に取ると、さらに効果が高まるかを調べました。

■方法

肥満男性44人の4つのグループ(何もしない+プラセボ、タウリンのみ(3g/日)、運動のみ(プラセボ)、運動+タウリン)に分けて、12週間の検証を行いました。

タウリン: 1日3g(1gカプセルを朝食・昼食・夕食後に各1個)
運動: 有酸素運動(心拍予備量の60%程度)+漸進的レジスタンストレーニング

■結果

〇スペキシンの増加
– 何もしない+プラセボ:ほぼ変化なし
– タウリンのみ:+0.08 ng/mL
– 運動のみ:+0.12 ng/mL
– 運動+タウリン:+0.29 ng/mL(運動のみの約2.4倍。効果量が大きい)

運動+タウリン群ではアプシンも最も大きく減少し、体重(約−5.5kg)、BMI、体脂肪率も他の群より有意に改善しました。

運動でスペキシンが増えるのは、脂肪細胞の負担軽減や炎症軽減などが関係している可能性があります。タウリンは酸化ストレスを抑えたり代謝関連の経路を後押ししたりして、運動効果を増強したと推測されています(ただし直接のメカニズムは今回測定されていません)。

ただし、各グループ11人とサンプルサイズが小さく、男性のみの研究のため、結果は予備的なものと著者らも位置づけています。

■まとめ

タウリンを飲むだけ、または運動だけよりも、運動+タウリンの組み合わせの方が、スペキシンを大きく増やし、体重・体脂肪も減らしやすい可能性が示されました。タウリンを摂取するなら運動と組み合わせる方が効果が期待できそうです。

→ タウリンの効果・効能|タウリンの多い食品・食べ物 について詳しくはこちら

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