なぜ京丹後市の高齢者に健康で長生きの人が多いの?日本食と腸内細菌とフレイルの関係




「京丹後長寿コホート研究」によれば、京丹後市では100歳以上の「百寿者」の割合が全国平均の約3倍なのですが、ただ長生きではなく「健康的で長生き」している人が多く、その元気の秘訣が腸内細菌の多様性が高いことであり、特に短鎖脂肪酸の一種で、腸の炎症を抑えたり、免疫力をアップさせたりするスーパー成分である「酪酸」を作る「酪酸産生菌」がたくさんあるそうです。

■研究の背景(なぜ京丹後?場所と特徴)

京都府の丹後半島(京丹後市、宮津市、与謝野町、伊根町)では超高齢化が進んでいて、65歳以上の人が全体の38%以上なのですが、100歳以上の「百寿者」の割合が全国平均のなんと約3倍で、ただ長生きじゃなく「健康的に長生き」してる人が多いそうです。

そこで、なぜ京丹後市の高齢者が元気なのかについて、特に、腸内細菌(お腹の中の善玉菌や悪玉菌のバランス)、食事習慣、**フレイル(体の弱りや衰え、例えば筋肉減少や疲れやすさ)**の関係を調べました。

■主な結果

●腸内細菌の違い

京丹後の高齢者は、都市部の人より腸内細菌の多様性が高く、特に「酪酸産生菌」(RoseburiaやCoprococcusみたいな菌)がたくさんでした。酪酸は、短鎖脂肪酸の一種で、腸の炎症を抑えたり、免疫力をアップさせたりするスーパー成分です。

●フレイルと細菌の関係

フレイルの人は、悪い菌(StreptococcusやEnterobacteriaceae)が多くて、良い酪酸産生菌(AnaerostipesやBifidobacterium)が少なく、逆に、良い菌が多い人はフレイルになりにくいです。つまり、腸内細菌が体の老化をコントロールしてる可能性が大きいです。

●食事の影響

水溶性食物繊維(海藻や果物に多い、腸で溶ける繊維質)や総食物繊維が少ないとフレイルリスク↑。

●日本食パワー

米、味噌、魚、緑黄色野菜、豆類をたくさん食べる人は、フレイルが少なく、認知症予防にもつながります。

しかも、これらの食事が酪酸産生菌を増やしてると考えられます。

■まとめ

東北大学名誉教授近藤正二が実施した「日本の長寿村・短命村」研究9)においても日本人の長寿には緑黄色野菜・海藻・大豆の重要性が明らかにされている.家森ら10)も大豆に含まれるイソフラボンやマグネシウム,魚に含まれるタウリンが,日本人の健康長寿の一因と報告している.

日本人の長寿には米、味噌、魚、緑黄色野菜、豆類をたくさん食べることが関連していて、中でも水溶性食物繊維、イソフラボン、マグネシウムタウリンが健康長寿に関連していると考えられます。

将来のフレイルリスクを下げ、認知症予防のためにも腸内細菌をよくする日本食を意識しましょう!

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青年期の心肺持久力(心肺機能)が低いと、将来(中年期)労働能力が低下し病欠が多くなる!?




フィンランドの 1,207 人を対象としたコホート研究によれば、青年期の心肺機能(CRF)の高さは、筋骨格機能や体格指数(BMI)ではなく、中年期における労働能力の高さや病欠の少なさと関連していることがわかりました。

また、この研究を参考にする若者の体力の低さは将来の労働能力低下のサインとなる可能性があるため、子供の時に心肺機能を高めることが将来の労働能力を高めることにつながると考えられます。

【参考リンク】

■まとめ

成功する人は体力オバケが多い!?体力オバケになる方法とは?なぜ定期的に有酸素運動をすると疲れにくくなるの?では体力オバケの人を次のように定義しました。

1)心肺機能が強い=心臓と肺が効率よく酸素を供給できるために疲労回復が早い人

2)定期的な運動でミトコンドリアが増え、疲労物質(乳酸)の蓄積が少ない人

3)血流改善や免疫系の強化が優れているため免疫力とスタミナが抜群な人

4)酸素摂取の効率が良く、ミトコンドリアの働きが優れているため、エネルギーを無駄なく使い、長時間活動できる、エネルギー効率が高い人

つまり、体力がある人というのは疲労回復が早く、疲れが蓄積しにくく、エネルギー効率が高い人であり、先ほど紹介した研究と合わせて考えると、心肺機能の高さと労働能力の高さ、病欠が少ないと予想できますよね。

心肺持久力と握力の両方が低い中学生は代謝異常リスクが高い!|心肺持久力が低いと血圧やnon-HDLコレステロールは高い!|新潟大学でしょうか舌新潟大学と新潟県阿賀野市による共同研究によれば、体力テストで心肺持久力を測るシャトルランと上肢筋力を測る握力の両方が低い中学生は代謝異常(メタボまたは生活習慣病)リスクが高いことがわかったそうです。

また、血圧および動脈硬化促進性の血中脂質であるnon-HDLコレステロールは、心肺持久力が低いと有意に高くなったそうです。

つまり、子供の時にシャトルランを行って心肺機能が低いということがわかれば、病気のリスクが高いサインと考えて、運動を勧めて心肺機能を高めていくことが将来の病気のリスクを減らすと同時に仕事のパフォーマンスを挙げることにつながるのではないでしょうか?

最近は健康経営に注目が集まっています。

健康と生産性の関係|出勤していても体調不良を感じている社員は労働生産性が下がっているで紹介した「アブセンティーイズム(疾病により欠勤している状態)」と「プレゼンティーイズム(出社こそしているものの、何らかの疾病で業務遂行に障害が起き、労働生産性が下がっている状態)」を参考に考えると、出勤していても体調不良を感じている社員は労働生産性が下がっており、それが企業の生産性損失コストの多くを占めているようです。

体調不良を押してまで頑張ってもパフォーマンスが落ちてしまっているという結果が出ています。

今回の研究は青年期における心肺機能が中年期の労働能力の高さと関連するというものでしたが、中年期でも心肺機能を高められるというものであるならば、心肺機能を労働生産性を見るサインと考えて、健康診断や体力テストなどで心肺機能をチェックし、低い場合には運動を勧めていくということが大事になっていくでしょう。







岸谷五朗&岸谷香の長男・岸谷蘭丸さん、血液検査で血糖値が通常の20倍程度と緊急再検査!




岸谷五朗&岸谷香の長男・岸谷蘭丸さんのXの投稿によれば、血液検査を受けたところ血糖値が通常の20倍程度(2000)あるとのことで再検査を受けるそうです。

ウエストランドの井口浩之さんが2025年9月22日放送のテレビ朝日「耳の穴かっぽじって聞け!」に出演した際に、M-1優勝後に健康診断に行きたいと人間ドックを初めて受けたら、異常値が出てしまい、がんを疑われたことがあるそうです。

理由としては、M-1グランプリ優勝後直後で、人間ドックの前に点滴を打ってたから変な数値が出てしまったのだそうですが、大事なポイントは井口さんのケースのように何か理由がなく異常値が出てしまった場合は心配だということですね。

【追記(2025年9月25日)】

Xの投稿によれば、再検査の結果、数値は正常だったそうです。

【!追記終わり】

糖尿病の診断基準を参考にすると、血糖値とHbA1cが採血で糖尿病の診断基準に当てはまれば、糖尿病と診断され、また別の日に行った検査で血糖値が糖尿病型と2回以上当てはまれば、糖尿病と診断されます。

空腹時血糖126(mg/dl)以上
75グラムのブドウ糖を飲み2時間後の血糖200(mg/dl)以上
随時血糖200(mg/dl)以上
ヘモグロビンA1c(HbA1c)6.5%以上

岸谷さんの場合は「最近体調を崩している」という投稿があったので、それが糖尿病の症状に当てはまるものがあるのか、それとも別の症状なのかが気になるところです。

→ 糖尿病の症状(初期症状)チェック







【糖尿病の症状】
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粗品さん、糖尿病の初期症状を心配する!寝てるときにおしっこで3、4回起きることや異常に喉が渇くこと、お父さんが糖尿病だった




以前霜降り明星・粗品さん、気になる体調不良は○○の初期症状とYouTubeで告白!で、粗品さんは体調不良について○○の初期症状で、これからも付き合っていかないといけない病気であり、病院で薬ももらっているとコメントしていますが、2025年9月19日放送のオールナイトニッポンで粗品さんは寝てるときにおしっこで3、4回起きることや異常に喉が渇くこと、お父さんが糖尿病だったことから、遺伝的に糖尿病になりやすいのではないか、糖尿病の症状が現れているのではないかと心配していました。

糖尿病の症状としては、以下のような特徴的な症状がみられることがあります。

→ 糖尿病の症状・初期症状 について詳しくはこちら

→ 糖尿病危険度チェック について詳しくはこちら

気になる方は一度病院で診てもらうことをおすすめします。

■糖尿病の予防

亜鉛

糖尿病の人はインスリンの作用が十分でないため、細胞が十分な量のブドウ糖を血液中から取り込むことができません。

その結果、体のエネルギーが不足し、疲れやすくなります。

すい臓でインスリンを作る際には、亜鉛が欠かせません。

亜鉛にはインスリンの働きを持続させる働きもあります。

→ 亜鉛を含む食品 についてはこちら

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タウリン

タウリンには、すい臓機能を高め、インスリンの分泌を良くする働きがあると言われ、糖尿病の予防に良いとされています。

マグネシウムとタウリンを多く摂取している人は、高血圧・高脂血症・糖尿病・肥満が少ないそうです。

タウリンを含む食品 についてはこちら

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マグネシウム

食事でマグネシウムを摂取している人は生活習慣病の糖尿病になりにくいということが福岡県久山町の住民の健康診断データを21年間にわたって追跡した九州大チームの調査で確認されたそうです。

マグネシウム摂取量が148.5mg以下の最も少ないグループと比較すると、摂取量が増えるほど糖尿病のリスクが下がるという結果になったそうです。

また、インスリンの効きが悪い「インスリン抵抗性」の人、習慣的に酒を多く飲むなど一般に糖尿病のリスクが高いとされる人で、マグネシウム摂取による予防効果がより高い可能性も示されたそうです。

マグネシウムを含む食品 についてはこちら

【参考記事】

●カルシウムとビタミンD

ビタミンDとカルシウム摂取で糖尿病の発症のリスクを「低減させ得る」|厚労省研究班で紹介した厚生労働省研究班によれば、ビタミンDとカルシウムを摂取することで、糖尿病を予防する可能性があるそうです。







【糖尿病の症状】
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オメガ3(EPA・DHA)の抗炎症効果で脳梗塞・心筋梗塞・ガンから身を守る!




「皮も含めて丸っと食べる」が正解…栄養大教授が「脳梗塞、心筋梗塞、がんから身を守れる」という万能食材(2025年9月20日、プレジデントオンライン)で解説する川端輝江教授(女子栄養大学)によれば、オメガ3脂肪酸が脳梗塞心筋梗塞骨粗鬆症の元となる炎症を抑制してくれるので、青魚を積極的に食べることがお勧めなのだそうです。

→ オメガ3脂肪酸|オメガ3の効果・効能・食べ物(オイル)・ダイエット について詳しくはこちら

■オメガ3の抗炎症効果

肝臓がん予防によい食事・食べ物で紹介した国立がん研究センターの多目的コホート研究(魚、n-3不飽和脂肪酸摂取量と肝がんとの関連について)によれば、オメガ3脂肪酸の多い魚およびオメガ3脂肪酸摂取量が多いグループの肝がん(肝臓がん)リスクは低いと報告されています。

なぜオメガ3は肝がんのリスクを下げるのでしょうか?

それは、オメガ3の抗炎症作用とインスリン抵抗性の改善作用です。

オメガ3には抗炎症作用があると報告されており、肝臓がんの多くは慢性肝炎を経て発症するため、オメガ3による抗炎症作用を通して肝がんの発生を抑えているのではないかというのが一つ。

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●魚による循環器疾患の発症リスク

多目的コホート研究の先行研究では、魚、果物、大豆による循環器疾患の発症リスクの低下が報告されています。

魚・n-3脂肪酸摂取と虚血性心疾患発症との関連について|多目的コホート研究

魚を多く食べるグループで虚血性心疾患のリスクが低下

n-3系多価不脂肪酸摂取量が多いグループで虚血性心疾患のリスクが低下

多目的コホート研究によれば、魚やオメガ3脂肪酸の摂取量が多いと、虚血性心疾患に予防的な効果があるということが示されています。

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