炎症は炎症を呼ぶ? なぜ炎症は特定の臓器につながるの?

最近、健康について調べていると「炎症(慢性炎症)」という言葉をよく目にします。

歯周病では歯茎に炎症が起こります。

アトピー性皮膚炎なら皮膚、鼻炎なら鼻の粘膜です。

それぞれ別の場所で起きている炎症ですが、ここで素朴な疑問が浮かびました。

炎症が、別の場所の炎症に影響することってあるのでしょうか?

そして、もし影響することがあるのなら、

なぜ「つながりやすい炎症」と「つながりにくい炎症」があるのでしょうか?

調べてみると、どうやら炎症を「その場所だけの問題」と考えるだけでは見えてこないことがありそうです。

■歯周病は「歯茎だけの問題」なの?

この疑問を持つきっかけの一つになったのが歯周病です。

歯周病は、歯を支えている組織で慢性的な炎症が続く病気です。

興味深いことに、歯周炎の治療と全身の炎症との関係を調べた研究があります。

2023年のTreatment of periodontitis and C-reactive protein: A systematic review and meta-analysis of randomized clinical trialsでは、26件のランダム化比較試験、2,579人分のデータを解析しています。

その結果、歯周炎を治療した人では、6か月後に血液中の炎症の指標であるCRPが平均0.69mg/L低下していました。ただし、研究ごとのばらつきが大きいことや、より長期間のデータが限られていることには注意が必要です。

ここで面白いと思ったのは、

「歯茎を治療したのに、血液中の炎症の指標にも変化がみられた」

ということです。

歯周病は、口の中だけで完結している問題ではないのかもしれません。

■歯周炎とアトピーにも関連がある?

さらに調べてみると、意外な研究もありました。

2025年に発表されたRisk of atopic dermatitis in periodontitis patients with and without dental scaling: A retrospective cohort studyでは、台湾の医療データを使って、歯周炎とアトピー性皮膚炎との関係を調べています。

この研究では、歯周炎のある人では、歯周炎のない人より、その後のアトピー性皮膚炎の発症リスクが高いという「関連」がみられました。また、歯周炎のある人の中では、歯石除去を受けた人ほどアトピー性皮膚炎のリスクが低いという関連も報告されています。

もちろん、ここは慎重に考える必要があります。

これは観察研究なので、

「歯周病がアトピーを引き起こす」

と証明されたわけではありません。

まして、

「歯周病を治療すればアトピーが治る」

という話でもありません。

この研究では生活習慣や食事、身体活動などの情報も十分に評価できていないため、なぜ両者に関連がみられたのかについては、まだ分からない部分があります。

それでも、

歯茎の炎症と皮膚の炎症に、なぜ関連がみられるのだろう?

という疑問は残ります。

■炎症は一つの場所だけで完結していない?

調べていくと、そもそも全身性炎症を「一つの臓器だけの問題」として考えない研究があることが分かりました。

2026年のInter-organ crosstalk in systemic inflammation: a narrative review of molecular mechanisms and pharmacological modulation in the muscle–adipose–liver axisでは、全身性炎症を、孤立した組織の反応ではなく、臓器間のコミュニケーションによって成り立つネットワークとして捉えています。

その情報伝達には、サイトカインだけでなく、細胞外小胞、脂質メディエーター、代謝物など、さまざまなものが関係するとされています。

だとすると、複数の場所で起きている炎症も、免疫系などの共通のネットワークを介して影響し合うことがあるのではないか?

そんな疑問が浮かびました。

以前、腎臓について調べたときに、「心腎連関」「肝腎連関」「脳腎連関」「肺腎連関」のように、一つの臓器だけを見るのではなく、臓器同士のつながりを見る考え方を知りました。

炎症についても、それに似た見方ができるのかもしれません。

■では、なぜ全部の炎症がつながらないの?

ここで、もう一つの疑問が出てきました。

仮に一つの場所の炎症が、全身の免疫系を介して別の場所に影響することがあるのなら、

なぜ、すべての炎症がすべての臓器に影響するわけではないのでしょうか?

言い換えると、

なぜ「つながりやすい炎症」と「つながりにくい炎症」があるのでしょうか?

ここが私にはとても興味深く感じられます。

■炎症にも「発信側」と「受信側」がある?

ここからは、研究で確立された説明ではなく、私自身が理解するためのイメージです。

炎症にも、

「発信する側」と「受信する側」

のような関係があるのではないでしょうか?

ある場所で慢性的な炎症が起こる。

そこから炎症や免疫に関係する何らかの情報が発信される。

その情報が体内を巡る。

けれど、すべての臓器が同じように反応するわけではない。

ある臓器は反応する。
別の臓器はほとんど反応しない。
あるいは、何か別の条件が重なったときだけ反応する。

実際、臓器間の炎症性コミュニケーションについて、サイトカイン、細胞外小胞、脂質メディエーター、代謝物など複数の経路が研究されています。

そう考えると、

「炎症という火が別の場所に燃え移る」

というより、

「ある場所から発せられた炎症に関する情報を、別の場所が受け取って反応する」

とイメージした方が分かりやすいのかもしれません。

ただ、これはあくまで理解するためのたとえです。

■「体はつながっている」と「何でもつなげる」は違う

ここまで考えていると、「実は体の不調は全部つながっているのでは?」と思いたくなります。

でも、ここは一度立ち止まった方がよさそうです。

最近、家族の病気について医師から説明を受ける機会があり、印象に残ったことがありました。

いくつもの症状を無理に一つの病気で説明するのではなく、

「この症状にはAという病気が関係している。一方、この症状にはBという病気が関係している。それらが重なって、今の状態になっている」

という考え方でした。

これは炎症について考えるときにも大切なのではないかと思います。

体の中で臓器や免疫がつながっているからといって、同時に起きている炎症をすべて結びつけてよいわけではありません。

つながっているものもあれば、それぞれ別の原因によって起きているものもある。

たとえば、ある人に歯周炎とアトピー性皮膚炎が同時にあったとしても、それだけで「歯周炎がアトピーを引き起こした」とはいえません。

反対に、一人の人で関連がみられなかったからといって、集団全体でみられる関連まで否定できるわけでもありません。

医学研究では「必ずこうなる」という話だけではなく、「ある条件では起こる確率が高くなる」「低くなる」という形で示されることが少なくありません。

つまり、

「つながりを見つけること」と「何でもつなげてしまうこと」は違う。

この区別は、健康情報を見るうえでも大切なのではないかと思います。

■なんだか「ツボ」の話に似てきた?

ここまで考えていると、自分でも少し不思議な気持ちになりました。

「離れた場所同士がつながっている」という話は、東洋医学の「足のツボを刺激すると別の場所に作用する」といった話にも少し似て聞こえるからです。

ただ、今回調べているのは「どこかがつながっているはず」という話ではありません。

現代の炎症研究では、サイトカイン、代謝物、細胞外小胞など、臓器間で情報を伝える仕組みそのものが研究されています。

とはいえ、「人体を一つ一つの臓器に分けて見るだけでは分からないことがある」という発想には、どこか共通するところがあるのかもしれません。

■「炎症は悪いから下げればいい」という話ではない

そして、ここは間違えたくないところです。

炎症そのものは、本来、体を守るために必要な反応でもあります。

ですから、

「炎症は悪い。だから、とにかく炎症を下げよう」

という話にしてしまうのは違います。

一方で、歯周炎のように、局所の慢性炎症を治療すると血液中の炎症指標にも変化がみられた研究があります。

だから、

治療できる慢性炎症をそのまま放置しないことには、その場所を治療する以上の意味があるのだろうか?

ということも気になります。

これも今の段階では、私が持っている「疑問」です。

そして、今回このことを調べてみようと思った理由がもう一つあります。

もし慢性的な炎症が、その場所だけの問題ではなく、何らかの形で全身の健康と関わっているのであれば、

「慢性的な炎症を起こしにくい生活を心がけること」や「治療できる慢性炎症を放置しないこと」には、目の前の症状を改善する以上の意味があるのではないか?

と思ったからです。

もちろん、

「炎症を抑えれば病気にならない」

という意味ではありません。

健康的な食事や運動については、それぞれさまざまな慢性疾患の予防との関連が知られています。WHO(世界保健機関)も、健康的な食事が糖尿病、心疾患、脳卒中、がんなどの非感染性疾患から健康を守ることにつながるとしています。

またCDCも、健康的な食事、定期的な身体活動、禁煙、過度の飲酒を避けること、十分な睡眠や予防医療などを慢性疾患予防のための基本として挙げています。

食事と炎症の関係についても研究が行われており、特定の食品だけでなく、地中海食などの食事パターンと炎症マーカーとの関連が調べられています。

そのため、これまでこのブログでも「抗炎症」という視点から食品や食生活を取り上げてきました。

ただ、今回調べてみて改めて感じたのは、「この食品を食べれば炎症が消える」と考えることと、「日々の食生活が長期的な炎症状態に関係する可能性を考えること」は分けた方がよいということです。

「抗炎症食品」を特効薬のように探すのではなく、食事全体、運動などの生活習慣、そして治療が必要な慢性炎症を放置しないことまで含めて考える。

もし局所の慢性炎症と全身の健康が何らかの形で相互に関係しているのであれば、こうした日々の積み重ねには、私たちが考えている以上の意味があるのかもしれません。

そして、歯周病など治療が必要な慢性的な炎症があるなら放置せず、適切な治療を受ける。

そのことが結果として、別の病気のリスクにも何らかの影響を与える可能性があるのだろうか。

それは今回、私が知りたいと思ったことの一つです。

■炎症は炎症を呼ぶのだろうか?

最初の問いに戻ります。

炎症は炎症を呼ぶのでしょうか?

今のところ、

「ある場所に炎症があると、それが別の場所に新しい炎症を起こす」

と単純に説明できるものではなさそうです。

一方で、炎症や免疫を一つの臓器だけではなく、臓器同士のコミュニケーションを含むネットワークとして捉える研究も進んでいます。

だとすれば、

複数の場所で起きている炎症が、免疫系などの共通のネットワークを介して影響し合うことはあるのだろうか?

そして、

なぜ「つながりやすい炎症」と「つながりにくい炎症」があるのだろう?

発信する炎症の違いなのでしょうか。

受け取る臓器側の違いなのでしょうか。

それとも、その人が持つ別の条件によって「つながりやすさ」が変わるのでしょうか。

私自身、この疑問にまだ答えを持っていません。

「炎症があるから、別の病気になる」と単純につなげることもできません。

それでも、歯周炎を治療すると全身の炎症指標であるCRPにも変化がみられる研究があるように、局所の慢性炎症がその場所だけの問題ではない可能性については研究されています。

だから今のところ私が考えているのは、とても普通のことです。

特別な「抗炎症法」だけに頼るのではなく、健康的な食事や運動など、慢性疾患の予防にもつながる基本的な生活習慣を心がけること。

そして、

治療できる慢性炎症があるなら放置せず、きちんと治療すること。

それが目の前の病気だけでなく、将来の別の病気を防ぐことにも何らかの意味を持つのだろうか?

そこまでは、まだ分かりません。

だからこそ興味があります。

身体はつながっている。でも、何でもつなげればいいわけではない。

つながっているものと、つながっていないもの。

その違いを一つずつ確かめていくことが、科学なのかもしれません。

炎症は炎症を呼ぶのか?

呼ぶことがあるとすれば、なぜ特定の臓器なのか?

もう少し追いかけてみたいテーマです。

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【参考文献】

Treatment of periodontitis and C-reactive protein: A systematic review and meta-analysis of randomized clinical trials. Journal of Clinical Periodontology. 2023;50(1):45-60. DOI: 10.1111/jcpe.13709.

Risk of atopic dermatitis in periodontitis patients with and without dental scaling: A retrospective cohort study. PLOS ONE. 2025. DOI: 10.1371/journal.pone.0333877.

Inter-organ crosstalk in systemic inflammation: a narrative review of molecular mechanisms and pharmacological modulation in the muscle–adipose–liver axis. Frontiers in Pharmacology. 2026;17:1849847. DOI: 10.3389/fphar.2026.1849847.

WHO: Healthy diet

CDC: Preventing Chronic Diseases: What You Can Do Now







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「コルチゾール顔」が美容トレンドに?ストレスホルモンは肌や顔にどんな影響を与えるの?

SNSでは「コルチゾール顔」という言葉が注目され、ストレスホルモン「コルチゾール」が顔のむくみや赤み、ニキビ、シワなどを引き起こすという情報が広がっています。

ストレス対策として、十分な睡眠やジャーナリング、カフェインを控えることなどを勧める投稿もみられます。

しかし、本当に日常生活のストレスでコルチゾールが増えると、顔つきまで変わってしまうのでしょうか?

そこで今回は「コルチゾール顔」と呼ばれている現象について、コルチゾールと皮膚・肌老化に関する研究をもとに調べてみました。

■そもそもコルチゾールとは?

コルチゾールは、副腎から分泌される「糖質コルチコイド」と呼ばれるホルモンです。

一般的には「ストレスホルモン」として知られていますが、決して悪者というわけではありません。

コルチゾールは、ストレスに対応するだけでなく、血圧の維持、血糖値の調節、炎症の抑制、食べ物からエネルギーを作ることなどにも関係しています。NIDDK「Cushing’s Syndrome」でも、こうしたコルチゾールの役割が説明されています。

コルチゾールの分泌は「HPA軸(視床下部-下垂体-副腎系;Hypothalamic-Pituitary-Adrenal axis。身体がストレスを感じたときに作動する、脳とホルモンを繋ぐ重要なストレス応答システムのこと)」によって調節されています。

ストレスなどによって視床下部からCRH(副腎皮質刺激ホルモン放出ホルモン)が分泌され、下垂体からACTH(副腎皮質刺激ホルモン)が分泌されると、副腎でコルチゾールの産生が促されます。一方、コルチゾールには視床下部や下垂体へフィードバックする仕組みもあります。

そのため、「コルチゾール=悪いもの」ではなく、必要なホルモンだけれども、慢性的な過剰状態には問題があると考える方が適切です。

■「コルチゾール顔」という病気があるわけではない

ここが今回の大事なポイントです。

SNSなどで使われる「コルチゾール顔」と、医学的に知られている「クッシング症候群」に伴う顔貌変化は分けて考える必要があります。

クッシング症候群とは、長期間にわたりコルチゾールが過剰になることで生じる疾患です。

2026年の高コルチゾール血症に関するレビューでも、明らかなクッシング症候群では中心性の脂肪蓄積、筋力低下、皮膚の脆弱化、高血圧、耐糖能異常などが典型的な特徴として整理されています。

したがって、

「最近ストレスが多い」
↓
「コルチゾールが増えた」
↓
「顔がむくんだ」
↓
「これがコルチゾール顔だ」

と単純に結論づけることはできません。

■コルチゾールが本当に多いと「ムーンフェイス」になることがある

一方で、コルチゾールが慢性的に過剰になる病的な状態では、実際に顔の見た目が変化することがあります。

代表的なのが「ムーンフェイス(moon facies)」です。

米国国立医学図書館のMedGenでは、ムーンフェイスについて、こめかみや頬などへの脂肪沈着を伴う、丸く膨らんだ顔として説明しています。またクッシング症候群は、過剰なコルチゾール産生による全身症状を呈する病態とされています。

つまり医学的には、

慢性的なコルチゾール過剰 → 脂肪分布などの変化 → 顔が丸く見える

という現象は確かに存在します。

ただし、これは一般的なストレスによって「朝、少し顔がむくんだ」という話とは別です。

■ストレスとコルチゾールは「肌」にも影響する?

では、病的なクッシング症候群ほどではないストレスの場合、肌にはどのような影響が考えられるのでしょうか?

ここが非常に興味深いところです。

コルチゾールと肌については、日本でも興味深い研究があります。

ポーラ化成工業は2018年、培養した表皮細胞にコルチゾールを添加すると、肌のうるおいに関係するフィラグリンが減少したと報告しています。また線維芽細胞にコルチゾールを添加した実験では、コラーゲンの産生量も減少しました。

ただし、これは培養細胞を使った実験です。そのため、「ストレスを感じると人の肌でそのまま同じ変化が起こる」と断定することはできません。

一方、2024年にJournal of Cosmetic Dermatologyに掲載された研究では、慢性的な心理的ストレスと皮膚老化の関係が調べられました。

研究では、慢性的なストレスが比較的強いグループで、

抗酸化能力の低下
皮膚バリアの完全性への影響
肌表面の凹凸や細かいシワなどの変化

が報告されました。

さらに細胞レベルの実験では、コルチゾールやエピネフリンといったストレスホルモンを用いて、DNA、細胞外マトリックス(ECM)、創傷治癒、皮膚バリアなどへの影響が調べられています。

つまりストレスと美容を考える場合、

「コルチゾールで顔がむくむ」

だけに注目するよりも、

慢性的なストレス
↓
ストレスホルモンなどの変化
↓
皮膚バリアや細胞機能などへの影響
↓
肌のコンディションや老化に関係する可能性

という視点の方が研究に近いといえそうです。

こうした研究を合わせて考えると、コルチゾールと美容の関係は単なる「顔のむくみ」に限らず、うるおいや皮膚バリア、コラーゲン、肌の修復など、皮膚そのものの機能との関係から研究されていることがわかります。

■コルチゾールとシワの関係は?

SNSでは「コルチゾールが増えるとシワが増える」といった情報も見かけます。

これについても少し慎重に考える必要があります。

先ほど紹介した2024年の研究では、慢性的な心理的ストレスが比較的強い人で、肌の質感や細かいシワに関係する変化が報告されています。また、細胞を使った実験では、ストレスホルモンによって細胞外マトリックスの合成などが影響を受けることも調べられました。

ただし、この研究から

「コルチゾールが直接シワを作る」

とまで断定することはできません。

皮膚の老化には、加齢だけではなく紫外線など外部要因も関わります。皮膚老化についてのレビューでも、内因性老化と外因性老化が相互に作用すると整理されています。

つまり、コルチゾールは「肌老化に関係する可能性のある一要素」として考える方がよさそうです。

■ストレスが続くと「肌の回復力」にも影響する?

もう一つ注目したいのが「傷の治り」です。

2024年の研究では、慢性的な心理的ストレスと皮膚老化を調べるとともに、細胞レベルでコルチゾールやエピネフリンが皮膚機能に及ぼす影響も検討されました。その結果、DNA、細胞外マトリックス、創傷治癒、皮膚バリアに関する指標への影響が報告されています。

ただし、細胞実験の結果をそのまま「日常的なストレスが人の傷を治りにくくする」と読み替えることはできません。

一方で、このレビューでは影響がステロイドの種類や用量、使用期間などによって異なる可能性があり、さらに質の高いヒト研究が必要とも指摘されています。

そのため、

「ストレスがあると必ず傷が治らなくなる」

という意味ではありません。

ただ、「ストレスホルモンと肌の関係」を考えるとき、見た目だけではなく皮膚の修復機能にも目を向ける必要がありそうです。

■コルチゾールが増えるとニキビになる?

ニキビについても、

「コルチゾール=ニキビの原因」

と単純に考えるのは避けた方がよいでしょう。

実際、前述の2024年の研究論文でも、心理的ストレスはコルチゾールやエピネフリンの放出を介し、ニキビを含む複数の皮膚疾患と関連することが紹介されています。

しかし、これだけで「コルチゾールが直接ニキビを作る」とはいえません。

肌トラブルにはさまざまな原因が関係するため、「ストレスとニキビには関連が報告されている」という程度に捉えておく方が正確でしょう。

■「顔の赤み」もすべてコルチゾールのせい?

顔の赤みについても注意が必要です。

慢性的にコルチゾールが過剰となるクッシング症候群では、皮膚症状が現れることが知られています。2026年のレビューでも、高コルチゾール状態は皮膚を含む複数の臓器系へ影響することが整理されています。

しかし、

赤ら顔=コルチゾールが高い

と自己判断できるわけではありません。

特にSNSで「むくみ」「赤み」「ニキビ」「シワ」といった非常に一般的な症状をまとめて「コルチゾール顔」と判断するのは慎重になる必要があります。

■「コルチゾール顔対策」として何をすればいいの?

SNSでは「コルチゾール顔対策」として、睡眠、ジャーナリング、カフェインを控える、サプリメント、運動などさまざまな方法が紹介されています。

ただ、ここで注意したいのは、「美容のためにコルチゾールをできるだけ下げればいい」ということではないという点です。

コルチゾールは生命維持に必要なホルモンであり、ストレスへの対応だけでなく、血圧や血糖、炎症、エネルギー代謝などにも関わっています。NIDDK「Cushing’s Syndrome」でもこうした生理的役割が説明されています。

美容という点から考えたいのは、コルチゾールそのものを悪者にすることではなく、慢性的なストレスを減らし、睡眠や生活リズムなどを整えることです。

では、研究されている方法を見てみましょう。

●適度に体を動かす

2025年に44研究を対象に行われた系統的レビュー・ネットワークメタ解析では、心理的ストレスを抱える成人への運動介入はコルチゾールの低下と関連し、なかでもヨガで比較的大きな効果が示されました。

また別の系統的レビュー・メタ解析でも、身体活動プログラムはコルチゾールの低下と睡眠の質の改善に関連していました。ただし研究対象者に偏りがあるため、一般の人にそのまま当てはめるには注意が必要です。

そのため、散歩やヨガなどの無理なく続けられる運動を生活に取り入れることは、ストレス管理の選択肢のひとつになりそうです。

●睡眠を大切にする

コルチゾールは一日の中で一定ではなく、日内リズムを持つホルモンです。

睡眠や運動と翌日のコルチゾールリズムとの関係も研究されていますが、「必ず7時間30分~8時間眠ればコルチゾールが下がる」というような単純なものではありません。高齢者を対象とした2025年の研究でも、睡眠時間や運動それぞれ単独と翌日のコルチゾール指標との独立した関連は認められませんでした。

「コルチゾールを下げるために○時間眠る」と考えるより、十分な睡眠を確保し、規則的な生活を心がけると考える方がよさそうです。

●呼吸法など自分がリラックスできる習慣を取り入れる

深呼吸や腹式呼吸、マインドフル呼吸などについても研究されています。

2025年のレビューでは、さまざまな呼吸法を継続した研究がまとめられ、対象となった複数の研究で睡眠の質の改善が報告されています。

ただし、「吸う:吐く=1:2にするとコルチゾールが下がる」とまでは、この研究からはいえません。

大切なのは、

「コルチゾールを下げなければ」と頑張りすぎるのではなく、自分が無理なく続けられるストレス対策をひとつ取り入れること

なのかもしれません。

■「コルチゾールを下げる食べ物」はあるの?

SNSでは「コルチゾールを下げる食べ物」として、鮭、ヨーグルト、キウイなどが紹介されることがあります。

実際、食事とコルチゾールの関係については研究されています。しかし、「この食品を食べればコルチゾールが下がる」と単純に分類できるほど簡単ではありません。

コルチゾールには朝に高く夜に低くなる日内リズムがあり、食事そのものによっても分泌が変動します。2025年のレビューでは、食事のタイミングや栄養素、食事パターンなどがコルチゾール分泌やそのリズムに影響することが整理されています。

一方で、特定の栄養素について興味深い研究もあります。

オメガ3脂肪酸については、中年成人138人を対象としたランダム化比較試験で、4か月間のオメガ3脂肪酸摂取によって、実験的なストレス負荷中のコルチゾールが低くなったことが報告されています。

ただし、これは「鮭を食べればコルチゾールが下がる」と証明した研究ではなく、オメガ3脂肪酸のサプリメントを使った研究です。

プロバイオティクスについても、2024年の46件のランダム化比較試験をまとめた系統的レビュー・メタ解析では、摂取によってコルチゾールが低下する可能性が示されました。ただし研究間のばらつきが非常に大きく、エビデンスの確実性は低いと評価されています。したがって、「ヨーグルトを食べればコルチゾールが下がる」とまではいえません。

キウイについても研究があります。2021年の小規模な試験では、運動前のキウイまたはビタミンC摂取と運動ストレスが調べられましたが、コルチゾールへの影響が示されたのは主にビタミンC飲料で、キウイをそのまま「コルチゾールを下げる食品」とするには根拠が十分とはいえません。

反対に、カフェインにはコルチゾール分泌を一時的に増加させることを示したヒト研究があります。

しかし、ここでも「コルチゾールが上がる=体に悪い」とは限りません。

つまり、

「健康によい食品」=「コルチゾールを下げる食品」
「コルチゾールを下げる」=「健康によい」

とは限らないということです。

コルチゾールを下げる食品を探すことよりも、バランスのとれた食事をとり、慢性的なストレスを減らし、コルチゾール本来の日内リズムを乱さない生活を考える方がよさそうです。

■まとめ:「コルチゾール顔」は本当にあるの?

今回、論文や公的医療情報を調べてみると、「コルチゾール顔」という言葉について3つに分けて考えるとわかりやすいことが見えてきます。

1.病的なコルチゾール過剰では、本当に顔つきが変化することがある

クッシング症候群などの慢性的なコルチゾール過剰状態では、中心性の脂肪蓄積や皮膚の脆弱化などがみられ、ムーンフェイスと呼ばれる丸い顔貌がみられることがあります。

2.心理的ストレスと肌状態の関係も研究されている

慢性的な心理的ストレスが比較的強い人では、皮膚バリア、抗酸化能、肌の質感や細かいシワなどへの影響を示した研究があります。細胞実験ではストレスホルモンと皮膚機能との関係も調べられています。

3.だからといって、むくみやニキビを「コルチゾール顔」と自己診断することはできない

ここが最も重要です。

SNSで「コルチゾール顔」という新しい美容現象が発見されたというより、

以前から研究されてきた「ストレス・コルチゾール・皮膚」の関係が、「コルチゾール顔」というキャッチーな言葉で再び注目されている

と捉える方が実態に近いのかもしれません。

そして美容という観点から本当に面白いのは、

「ストレスで顔がむくむか?」だけではなく、「慢性的なストレスが皮膚のバリア機能や修復機能、さらには肌老化にどのように関係するのか?」

という点ではないでしょうか。

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【参考文献】

Pujos M, et al. Impact of Chronic Moderate Psychological Stress on Skin Aging: Exploratory Clinical Study and Cellular Functioning. Journal of Cosmetic Dermatology. 2024. doi: 10.1111/jocd.16634. PMID: 39506493.

Raff H, Carroll T. Cushing’s syndrome: from physiological principles to diagnosis and clinical care. The Journal of Physiology. 2015;593:493-506. doi: 10.1113/jphysiol.2014.282871. PMID: 25480800.

Mohamed M, et al. Hypercortisolism: Causes, Consequences and Clinical Significance – A Review of Pathophysiology. Diabetes, Obesity and Metabolism. 2026;28(Suppl 4):3-16. doi: 10.1111/dom.71022. PMID: 42385154.

Khalid KA, Mohd Nawi AF, Zulkifli N, Barkat MA, Hadi H. Aging and Wound Healing of the Skin: A Review of Clinical and Pathophysiological Hallmarks. Life. 2022;12(12):2142. doi: 10.3390/life12122142. PMID: 36556508.

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National Center for Biotechnology Information (NCBI) MedGen. Moon facies. U.S. National Library of Medicine.

【参考リンク】

ポーラ化成工業株式会社. ストレスが肌のうるおいを奪うメカニズムを解明-ストレスホルモンの影響を解消するオリジナルエキスを開発. NEWS RELEASE. 2018年6月11日.

【補足】コルチゾールは脳とも関係している?

コルチゾールの研究は美容だけにとどまりません。

コルチゾールやHPA軸の調節異常は、アルツハイマー病やパーキンソン病などの神経変性疾患との関連についても研究されています。

アルツハイマー病についての系統的レビュー・メタ解析では、患者で朝のコルチゾールが高い傾向が報告されています。ただし、認知機能が正常な人を対象とした研究では結果が一致しておらず、「コルチゾールが高いことがアルツハイマー病の原因」と証明されたわけではありません。

パーキンソン病についても、HPA軸やコルチゾールの調節異常との関連が研究されています。2019年の系統的レビューでは、コルチゾールを評価した研究の一部で高値が報告されています。

さらに、進行性核上性麻痺(PSP)については、2017年に生活上のストレスとの関連を調べた研究があり、高度にストレスフルな出来事への曝露とPSPとの関連が報告されました。

ただし、この研究で測定されたのは生活上のストレスであり、「コルチゾールがPSPを引き起こす」ことを示した研究ではありません。

神経変性疾患とストレス・HPA軸・コルチゾールの関係については、今後さらに研究が必要な分野といえそうです。

【参考文献】

Zheng B, Tal R, Yang Z, Middleton L, Udeh-Momoh C. Cortisol hypersecretion and the risk of Alzheimer’s disease: A systematic review and meta-analysis. Ageing Research Reviews. 2020;64:101171. doi:10.1016/j.arr.2020.101171.

Soares NM, et al. Cortisol levels, motor, cognitive and behavioral symptoms in Parkinson’s disease: a systematic review. Journal of Neural Transmission. 2019;126(3):219-232. doi:10.1007/s00702-018-1947-4.

Kelley KD, et al. The Role of Stress as a Risk Factor for Progressive Supranuclear Palsy. Journal of Parkinson’s Disease. 2017;7(2):377-383. doi:10.3233/JPD-160945.







「本記事は医療行為の代替ではなく、テレビ・論文・公的資料を一般の生活者向けに噛み砕いたものです」

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単発の健康情報やレシピの話ではありません。

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もし、

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豆乳・豆腐でエストロゲン過剰になる?大豆イソフラボン・エクオールと更年期の関係

これまで当サイトでは、閉経によるエストロゲン低下と慢性炎症、コレステロール、エクオールと更年期症状、毛髪などについて、さまざまな研究を紹介してきました。

そのため、私自身、「閉経後のエストロゲン低下に伴ってさまざまな変化が現れ、大豆イソフラボンやエクオールについてはその働きを補う可能性から研究されている」という理解を持っていました。

ところが最近、SNSで「豆乳や豆腐などの大豆製品を摂ることでエストロゲンが過剰になる」という趣旨の情報を目にしました。

これまで調べてきた方向とはかなり違います。

ただ、自分の理解と違う情報だからといって、すぐに「間違っている」と決めることもできません。

もしかすると、自分たちがこれまで見てきた情報にも偏りがあったのではないか?

そこで今回は「大豆は良い」「大豆は悪い」のどちらかを決めるのではなく、改めて、

大豆イソフラボンやエクオールにエストロゲン様作用があることと、「エストロゲン過剰になる」ことは同じなのか?

というところから調べ直してみます。

■更年期は「エストロゲン過剰になる時期」?

まず押さえておきたいのが、更年期に女性ホルモンがどう変化するのかです。

日本産科婦人科学会は、更年期障害の主な原因について、女性ホルモン(エストロゲン)が大きくゆらぎながら低下していくことと説明しています。

さらに加齢による身体の変化、精神的・心理的な要因、家庭や職場などの社会的要因が複合的に影響するとされています。

つまり、

更年期=単純にエストロゲンが足りない

とだけ考えるのも正確ではありませんが、

更年期=エストロゲンが過剰になっている

と一般化するのも、現在の標準的な説明とは異なります。

実際、更年期障害に対するホルモン補充療法(HRT)は、少量のエストロゲンを補充する治療です。特に、ほてり、のぼせ、ホットフラッシュ、発汗などの症状に有効とされています。

■では、大豆イソフラボンとは?

ここで大豆の話につながります。

大豆には「イソフラボン」という成分が含まれています。

イソフラボンにはホルモン作用と非ホルモン作用があり、大豆と女性の健康との関係で注目されてきた成分です。

このため、

大豆イソフラボンにはエストロゲンに似た作用がある
↓
エストロゲンが増える
↓
エストロゲン過剰になる

と連想したくなります。

でも、ここには一つ飛躍があります。

「エストロゲン受容体に作用すること」と「自分の体内で作られるエストロゲンの量が増えること」は同じ意味ではありません。

「エストロゲン様作用」という言葉を、そのまま「エストロゲンが増える」と置き換えないことがポイントです。

■エクオールって何?

もう一つ、更年期の話で最近よく登場するのが「エクオール」です。

大豆イソフラボンの一つであるダイゼインは、腸内細菌によって代謝され、エクオールという物質になることがあります。

エクオールにもエストロゲン様作用があり、とくにエストロゲン受容体β(ERβ)への作用が注目されています。

ただし、誰でも同じようにエクオールを作れるわけではありません。エクオールを産生できるかどうかには個人差があることが知られています。

ここでも、

エクオールにエストロゲン様作用がある
=エクオールを摂るとエストロゲン過剰になる

とは、そのまま結びつけられません。

■エクオールは更年期に悪いものなの?

むしろエクオールは、更年期症状との関係から研究されてきた成分です。

複数の臨床試験で、更年期症状に対するS-エクオール摂取の効果が検討されています。一方ですべての症状に効く万能な成分という意味ではなく、効果については引き続き研究が必要な領域です。

ここで大切なのは、

エストロゲンに関係するもの=危険

でも、

エストロゲンに似た働きがあるもの=更年期に必ず良い

でもないことです。

作用の仕組み、摂取量、対象となる人、症状などを分けて考える必要があります。

■ホルモンパッチも「エストロゲン過剰」とは限らない

更年期に処方されるホルモンパッチについても似ています。

日本産科婦人科学会によると、HRTには飲み薬だけでなく、貼り薬、塗り薬、腟錠など複数のタイプがあります。

通常はエストロゲンと黄体ホルモンを組み合わせますが、子宮摘出後など条件によって治療方法が異なります。主治医と相談して適切な治療法を選択することが推奨されています。

したがって、

・豆乳を飲んでいる
・エクオールを摂っている
・ホルモンパッチを使用している

という3つの事実だけから、

「自分はエストロゲン過剰だった」

と判断することはできません。

処方されているHRTを自己判断で中止するのではなく、気になる症状があれば処方した医師に相談することが大切です。

■「豆乳を飲むと体温が下がる」のは甲状腺の話?

大豆についてはもう一つ、「甲状腺機能に悪影響を与えるのではないか」という議論があります。

2019年に発表された、大豆摂取と甲状腺機能について18報を対象としたシステマティックレビュー・メタ解析では、fT3、fT4には有意な変化がなく、TSHはわずかに上昇したものの、その臨床的な意味は不明とされています。

また、別のレビューでは、甲状腺機能が正常でヨウ素摂取が十分な人については、大豆食品・イソフラボンが甲状腺機能に悪影響を及ぼすことを示す証拠は乏しいとまとめられています。

一方、甲状腺機能低下症では、大豆食品が甲状腺ホルモン薬の吸収に影響し、必要量に影響する可能性などについて検討されています。

つまり、

「大豆と甲状腺はまったく関係ない」

と切り捨てるのも適切ではありません。

しかし、

「豆乳や豆腐を食べる → 甲状腺機能が低下する → 体温が下がる」

と誰にでも当てはまる因果関係として扱うのも難しいのです。

■体の不調を「エストロゲン過剰」だけで説明しない

さらに注意したいのは、更年期には非常に多様な症状が現れることです。

日本産科婦人科学会は、

ほてり・のぼせ・発汗
めまい・動悸
頭痛
肩こり
腰や背中の痛み
関節痛
冷え
疲れやすさ
気分の落ち込み
イライラ
不眠

などを更年期障害の症状として挙げています。

しかも2026年の「女性のヘルスケアに関するガイダンス」では、更年期症状として捉えられがちな症状について、甲状腺機能低下症など鑑別を必要とする疾患も取り上げています。

だから、「最近疲れる」「冷える」「関節が痛い」「髪が気になる」といった変化を一つの原因だけで説明するのは難しいのです。

→ 更年期障害の症状・原因・チェック|40代・50代の更年期の症状 について詳しくはこちら

■「エストロゲンに似た働き」から「エストロゲン過剰」へ飛ばない

今回調べてみて、一番大切だと思ったのはここです。

健康情報では、

大豆を食べる
↓
イソフラボンを摂る
↓
エストロゲン様作用がある
↓
エストロゲンが過剰になる
↓
体調が悪くなる

と、一続きの説明のように感じてしまうことがあります。

しかし、一つひとつは別の問題です。

特に、

「エストロゲン様作用がある」ことと「体内のエストロゲン量が過剰になる」ことは分けて考える必要があります。

同じように、

「自分が豆乳を飲んでいた時期に体調が悪かった」ことと「豆乳がその体調不良の原因だった」ことも同じではありません。

自分自身の体験はとても重要な情報です。

ただ、体験から原因を特定するときには、もう一段階の検証が必要になります。

■まとめ

大豆イソフラボンやエクオールにはエストロゲン様作用があります。

しかし、それだけを理由に、

「豆乳や豆腐を食べるとエストロゲン過剰になる」

と考えることはできません。

更年期についても、現在の標準的な医学では、エストロゲンが大きくゆらぎながら低下していくことが更年期障害の主な原因とされ、必要に応じて少量のエストロゲンを補うHRTも行われています。

一方、大豆と甲状腺機能のように、条件によって注意して考える必要がある問題もあります。だからこそ、「大豆は健康に良い」「大豆は危険」とどちらか一方に決めてしまうのではなく、何が分かっていて、どこから先はまだ分からないのかを分けて考えることが大切です。

SNSなどで「これが原因だったのか」と思える健康情報に出会ったときには、

「この『→』は本当につながっているのかな?」

と一度立ち止まってみる。

その小さな疑問が、健康情報と上手に付き合うための一つの手がかりになりそうです。

【参考文献・参考情報】

日本産科婦人科学会「更年期障害」
日本産科婦人科学会ほか「女性のヘルスケアに関するガイダンス」
Otun J, et al. Systematic Review and Meta-analysis on the Effect of Soy on Thyroid Function. Scientific Reports. 2019.
Messina M, Redmond G. Effects of soy protein and soybean isoflavones on thyroid function in healthy adults and hypothyroid patients: a review of the relevant literature. Thyroid. 2006.

【関連記事】

エストロゲンには抗炎症作用があり、閉経でそれが失われると慢性炎症が広がり、病気のリスクが高まる!
エストロゲン低下と慢性炎症の広がりについての記事では、閉経を炎症バランスが変化する転換点として紹介しています。
なぜ閉経以降女性ホルモン(エストロゲン)が減少すると、高コレステロール血症の女性が急増するの?
エストロゲン低下と脂質代謝についても記事にしてきました。
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エクオールと毛髪については、閉経後女性200人の横断研究を取り上げ、エクオール産生者で毛髪密度や細毛化、白髪について良好な関連が見られた一方、因果関係は分からず、サプリで白髪が減ることを示した研究でもないときちんと留保しています。
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体脂肪・内臓脂肪面積・動脈硬化…エクオールに生活習慣病リスク低減の可能性 50代・60代の閉経期女性の味方!
エクオール産生能と体脂肪、内臓脂肪、動脈硬化などとの関連も紹介していますが、ここでも中心にあるのは「エストロゲンが減少する閉経期」という文脈です。
フリーアナウンサーの勝恵子さんはHRT(エッチアールティー)とエクオールと運動で更年期症状を改善
HRTについても、勝恵子さんの記事では、本人がエストロゲン値の低下を確認した後、医師と相談しながらHRT、エクオール、運動を取り入れている事例として紹介しています。







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乳糖不耐症の症状は○○をすることで軽くすることができる!




「骨粗鬆症(こつそしょうしょう)」とは、骨がスカスカになり、骨折しやすくなる病気です。

骨粗しょう症は、転倒から骨折、寝たきりになる危険性が高まることで知られていますが、自覚症状に乏しく、骨折してはじめて病気に気づく人も少なくありません。

60代女性の3人に1人がかかるとされる骨粗鬆症であり、骨粗鬆症の潜在患者は1千万人以上といわれるそうですが、自覚症状に乏しいため、実際に治療を受けている人は1割程度なのだそうです。

こういう事情がありながらも、牛乳などの乳製品に含まれるカルシウムが健康に良いということは多くの方はしっているのですが、女性の99%がカルシウム不足であるのはなぜなのでしょうか?

その一つの理由に日本人は乳糖不耐症(牛乳や母乳に含まれる乳糖を消化・吸収する酵素のラクターゼが不足しているために、下痢や腹痛などの症状を引き起こす病気。)であるといわれていることが影響しているのではないでしょうか?

【関連記事】

その前にまず知っておく必要があるのが牛乳が苦手な人の中には「乳糖不耐症」と「牛乳アレルギー」があるということ。

どちらも腹痛や下痢といった症状が出るのは同じですが、そのメカニズムが違います。

乳糖不耐症は、乳糖(ラクトース)を消化吸収のため分解するラクターゼという消化酵素が不足するために起きる病気です。

牛乳アレルギーは、カゼインやβラクトグロブリンなどのタンパク質が原因でアレルギー反応を起こす食物アレルギーです。

【関連記事】

【参考リンク】

改めて「日本人は乳糖不耐症である」ということについて考えてみます。

ウワサ16 日本人のほとんどは、牛乳を飲むとおなかをこわす|Jミルクを参考にすると意外な事実がありました。

1)乳糖の摂取量と下痢発生に関するヒト試験(※1)によれば、乳糖を60g(1,200mL)摂取のグループでは50%以上の割合で下痢が起こりましたが、30g(牛乳700mL相当)摂取したグループでも下痢は起こりませんでした。

2)15歳以上の男女10,000人を対象とした調査(※2)では、牛乳を飲んでお腹がゆるくなったり、ゴロゴロしたり、張ったりする症状の自覚を持つ人について、「いつもそうなる」人は7%、「いつでもではないがなる」は13%、「たまになる」は29%でした。

【参考資料】

  • ※1 奥恒行, ヒトにおける乳糖の一過性下痢に対する最大無作用量とそれに及ぼす食べ方に関する研究, 牛乳栄養学術研究会委託研究報告書, 2001, 123-141.
  • ※2 一般社団法人J ミルク, 牛乳乳製品に関する食生活動向調査2013.

この2つを参考にすると、牛乳1,200mLを飲むと50%以上の割合で下痢が起こったものの、一度に1.2リットルの牛乳を飲むことはほとんどなく、また牛乳を飲んだからと言って、常にお腹がゆるくなったり、ゴロゴロしたり、張ったりする症状があるわけではないということです。

「飲み方・飲む量によって乳糖不耐症の症状に違いが出ることがあるの?」「乳糖不耐症の症状には個人差があるの?」「乳糖不耐症であっても常に症状が出るわけではないの?」といった疑問が出てきますよね。

この疑問を解決するヒントの一つに「腸内細菌叢」があります。

乳糖が小腸で分解されない場合でも、大腸に存在する乳酸菌やビフィズス菌などの有用腸内細菌が多い人では、乳糖が良く分解されて、不快症状が出にくいことが近年の研究により明らかになってきました。

有用腸内細菌が多い人は小腸で分解されなかった乳糖を大腸で分解することにより不快症状が出にくいということがあるそうです。

この研究を参考にすれば、腸内環境が改善されれば乳糖不耐症の症状は出にくいということなんですね。

牛乳摂取習慣と乳糖不耐症

「牛乳による不快な症状を自覚しやすい人は牛乳など乳製品を取らない、すると乳糖を摂取する機会がないために乳糖分解を助ける腸内細菌叢が形成されない、細菌による乳糖分解の助けもないために牛乳をのむと益々乳糖不耐症の症状が自覚されやすい。」という循環が成り立ってしまうためである。

乳糖不耐症を自覚している人は牛乳を避ける

→牛乳を避けることで乳糖分解を助ける腸内細菌叢が形成されない

→今回飲むと大丈夫かなと思って牛乳を飲むとやっぱり乳糖不耐症の症状があらわれる

腸内環境が改善されれば、正確に言えば、乳糖分解を助ける腸内細菌叢が形成されれば、乳糖不耐症の症状が軽減されるにもかかわらず、このループによって乳糖不耐症の人は症状が軽減されないままになってしまうということなんですね。

乳糖不耐症の人が牛乳などの乳製品を避けるだけであれば何も問題がないように見えるのですが、ある調査によれば、乳糖不耐症を自覚する人はカルシウム摂取量が低いため骨密度も低いという結果が出ているそうです。

ここで問題になることは、乳糖不耐症を自覚する集団は、乳糖不耐症を自覚しない集団に比較して、カルシウム摂取量が低いため骨密度もまた低い、という疫学調査の結果が得られていることである。

そう考えると乳糖不耐症の症状を軽減するために腸内環境を改善=乳糖分解を助ける腸内細菌叢を作りたいところです。

そこで考えられる一つの方法が「毎日飲み続けること」!

乳糖は消化に時間のかかる難消化性オリゴ糖の一種であり、腸内細菌叢に影響します。毎日飲み続けることで、乳糖分解性の腸内細菌が増加して腸内環境が改善され、乳糖の分解や代謝を増進できることが期待できます。

牛乳を毎日飲み続けることで乳糖分解性の腸内細菌が増加して腸内環境が改善され、乳糖の分解や代謝を増進できることが期待できるそうです。

ただ牛乳を毎日飲み続けるには抵抗がある人も多いでしょうが、飲み方を工夫することで少しずつ腸内環境を変えていくことができるそうです。

●数回に分けてゆっくり飲む

一度にたくさん飲むことで乳糖不耐症の症状が出やすくなるので、乳糖が分解しやすくなるように少しずつ数回に分けて飲むとよいそうです。

●温めたり、混ぜたりして飲む

牛乳を温めると消化酵素ラクターゼの働きも盛んになるそうです。コーヒーや紅茶、ココアにして飲む、料理に加えるのもよいそうです。

●牛乳にこだわらずヨーグルトやチーズを食べる

ヨーグルトは乳酸菌の発行によって乳糖が分解され減少しており、またチーズは乳糖のほとんどが製造工程の中でホエーに移って取り除かれているので、乳糖不耐が起こりやすい食品です。

■まとめ

1)牛乳を毎日飲み続けることで乳糖分解性の腸内細菌が増加して腸内環境が改善され、乳糖の分解や代謝を増進できることが期待できる。

2)数回に分けてゆっくり飲む、温めたり混ぜたりして飲む、牛乳にこだわらずヨーグルトやチーズを食べるなど工夫する。

【参考文献】

■【追記】「乳糖を消化しにくい」=「牛乳でお腹を壊す」ではない

乳糖不耐症を考える上で大切なのは、小腸で乳糖を十分に消化・吸収できないこと(乳糖吸収不良)と、実際に腹痛やお腹の張り、下痢などの症状が出ること(乳糖不耐症)は、必ずしも同じではないという点です。

2005年に日本人女性43人を対象に行われた研究では、1回に摂取した乳糖をラクターゼによって消化できる量は10g未満と推定される一方、大腸の腸内細菌は約20~30gの乳糖を発酵できると報告されました。また、一過性の下痢を引き起こさない乳糖の最大許容量は、体重1kgあたり0.72gでした。

つまり、小腸で乳糖を十分に消化できなかったとしても、それだけで必ず症状が出るとは限らず、その後の大腸での腸内細菌による発酵も関係していると考えられます。

さらに2023年には、日本人を対象に、牛乳を少量から徐々に増やしていく研究が報告されています。

牛乳や乳製品を摂ると腹部症状が出る人を調べ、乳糖吸収不良と診断された人に対して、牛乳30mLから始め、4~7日ごとに量を増やし、最大200mLまで摂取する方法を行いました。

この方法を行った32人のうち、29人(90.6%)で症状の改善がみられました。

興味深いのは、症状が改善した人が多かった一方、乳糖吸収不良を調べる20g乳糖水素呼気試験の診断値が改善したのは10人(34.5%)で、16人(55.2%)では変化がみられなかったことです。

つまり、乳糖を吸収する能力そのものが改善しなくても、少量から牛乳を摂取していくことで症状が軽減する可能性があることを示す結果といえます。

また、治療後に症状がなくなった7人では、腸内細菌の一種である「Blautia(ブラウティア)」が有意に増えていたことも報告されています。

これらの研究を見ると、「乳糖を消化しにくいから牛乳を完全に避ける」という単純な話ではなく、一度に摂る乳糖の量や、腸内細菌による発酵、牛乳を少量から徐々に摂取することなども、症状に関係している可能性がありそうです。

ただし、2023年の研究は32人を対象とした臨床試験であり、この方法がすべての乳糖不耐症の人に適しているとまでは言えません。症状が強い場合や、牛乳・乳製品を摂ることで体調を崩す場合には、無理に摂取量を増やすのではなく、医師や管理栄養士などに相談することが大切です。

【参考文献】

Oku T, Nakamura S, Ichinose M. Maximum Permissive Dosage of Lactose and Lactitol for Transitory Diarrhea, and Utilizable Capacity for Lactose in Japanese Female Adults. Journal of Nutritional Science and Vitaminology. 2005;51(2):51-57. doi:10.3177/jnsv.51.51. J-STAGEで論文を読む

Hasegawa M, Okada K, Nagata S, Sugihara S. Efficacy of incremental loads of cow’s milk as a treatment for lactose malabsorption in Japan. World Journal of Clinical Cases. 2023;11(4):797-808. doi:10.12998/wjcc.v11.i4.797. PubMedで論文情報を確認







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もし、

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他の記事はどんな視点で書かれているのか

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投稿日: 2025年5月23日 10:52 編集

「ガリガリ」と「お腹ぽっこり」は正反対?実はどちらも「筋肉」が問題かもしれない

Xで興味深い動画を見かけました。

「サウナには2種類のおじさんがいる」

・ガリガリに痩せたおじさん
・お腹がぽっこり出たおじさん

というものです。

たしかにサウナでは体型がよくわかるので、「痩せている人」と「太っている人」という対比はわかりやすいですよね。

でも、この動画を見ていて、ふと疑問に思いました。

一見すると正反対の体型だけど、実はどちらも「筋肉が少ない」という共通点がある可能性はないのだろうか?

■「痩せている」と「太っている」だけではわからない

私たちは人の体型を見ると、

・痩せている
・普通
・太っている

と、つい体重や脂肪を中心に考えてしまいます。

しかし、ここにもう一つ、

「筋肉」

という軸を加えると、見え方が変わってきます。

ガリガリに見える人は脂肪が少ないだけではなく、筋肉も少ない可能性があります。

一方、お腹がぽっこり出ている人は体脂肪が多くても、必ずしも筋肉が十分にあるとは限りません。

つまり、

脂肪が少ない+筋肉も少ない

人と、

脂肪が多い+筋肉が少ない

人では、外見は正反対に見えても、「筋肉が少ない」という点では共通している可能性があるのです。

もちろん、見た目だけで筋肉量や筋力を判断することはできません。

そこが今回の話で一番大切なところです。

■太っていても筋肉が少ない「サルコペニア肥満」

「太っているのだから、体を支えるために筋肉もあるだろう」と考えてしまいそうですが、そうとは限りません。

肥満・過剰な脂肪の蓄積と、骨格筋量や筋機能の低下が併存する状態として、「サルコペニア肥満」という概念があります。

2022年にESPEN(欧州臨床栄養代謝学会)とEASO(欧州肥満学会)が発表したコンセンサスでは、サルコペニア肥満の診断にあたり、まず肥満やウエスト周囲径などとサルコペニアの疑いをスクリーニングし、筋機能と身体組成を評価する流れが示されています。筋機能には握力や椅子立ち上がりテスト、身体組成にはDXAやBIAなどが挙げられています。

つまり、

「太っているか、痩せているか」だけでは、筋肉の状態はわからない

ということです。

■サルコペニアは「筋肉の量」だけを見るものでもない

ここでもう一つ重要なのが、「筋肉量」と「筋力」は同じではないということです。

EWGSOP2と呼ばれるサルコペニアの診断基準では、まず筋力を評価し、その後に筋量を測定してサルコペニアを確定し、さらに歩行速度などの身体機能によって重症度を判断するという流れになっています。

筋力の評価には、握力や5回椅子立ち上がりテストなどが使われます。

ですから、

「体重何kg」「BMIはいくつ」

だけを見ていても、身体の状態のすべてはわからないのです。

■昔の記事で紹介した「片足立ちで靴下を履ける?」というチェック

以前、HAKURAIDOUではテレビ番組をもとに、

炭水化物抜き・糖質制限ダイエットの正しい方法|サルコペニア肥満チェック|#林修の今でしょ講座

という記事を書いています。

そこで紹介したのが、

「片足立ちで靴下を履けるか?」

という簡易的なチェックでした。

ただし、これは当時テレビ番組で紹介されたチェック方法として捉えたほうがよいでしょう。

現在使われているEWGSOP2では、SARC-Fによるスクリーニング、握力または5回椅子立ち上がりによる筋力評価、DXAやBIAによる筋量評価、歩行速度などの身体機能評価という診断の流れが示されています。

つまり、片足立ちができる・できないだけでサルコペニア肥満と診断できるわけではありません。

■ダイエットも「何kg痩せたか」だけで考えない

ここまで考えると、ダイエットを見る目も少し変わってきます。

「10kg痩せた」

と聞くと、一般的には「ダイエット成功!」と思います。

でも本当に知りたいのは、

何が10kg減ったのか?

ではないでしょうか。

体重という一つの数字だけではなく、

体脂肪
筋肉量
筋力
身体機能

などを見る必要があります。

特に年齢を重ねてからは、「体重を減らす」ことだけを目標にするのではなく、筋肉や筋力を維持する視点も重要になってきます。

■正反対の体型に見えて、実は同じ問題を抱えているかもしれない

最初のサウナの話に戻ってみましょう。

「ガリガリのおじさん」と「お腹ぽっこりのおじさん」。

見た目だけなら、

痩せ vs 肥満

です。

ところが、筋肉という軸を加えると、

脂肪が少ない+筋肉が少ない可能性

と、

脂肪が多い+筋肉が少ない可能性

という別の見方ができます。

もちろん、サウナで人の体型を見ただけで、サルコペニアやサルコペニア肥満かどうかを判断することはできません。

ただ、この小さな疑問から見えてくることがあります。

健康を考えるとき、体重計の数字や「太っている・痩せている」という見た目だけではなく、「筋肉はどうなっているのか?」という視点を持つことが大切なのではないでしょうか。

「痩せる」という言葉を、

体重を減らすこと

だけではなく、

筋肉・脂肪・筋力を含めて身体をどう維持していくか

というところまで広げて考えてみると、ダイエットに対する見方も変わってきそうです。

【参考文献】

Cruz-Jentoft AJ, et al. Sarcopenia: revised European consensus on definition and diagnosis. Age Ageing. 2019;48(1):16-31. EWGSOP2では筋力を重視した診断アルゴリズムが示されています。
Donini LM, et al. Definition and diagnostic criteria for sarcopenic obesity: ESPEN and EASO consensus statement. Clin Nutr. 2022;41(4):990-1000.
日本サルコペニア・フレイル学会誌「サルコペニアの診断:現時点でどの診断基準を用いるべきか EWGSOP2基準」







「本記事は医療行為の代替ではなく、テレビ・論文・公的資料を一般の生活者向けに噛み砕いたものです」

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単発の健康情報やレシピの話ではありません。

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「何を食べるか」よりも
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もし、

なぜこういう考え方になるのか

他の記事はどんな視点で書かれているのか

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※ 無理に読まなくて大丈夫です。
 気になったときに、いつでも戻ってきてください。

この考え方の全体像(意味のハブ)

この記事で触れた内容は、以下の概念記事の一部として位置づけられています。

▶ 料理から見る健康

この街の考え方について

この記事は、
「人の生活を、断定せず、文脈ごと残す」
という この街の憲法 に基づいて書かれています。

▶ この街の中心に置いている憲法を読む

このブログは、 テレビやニュースの健康情報を “ばあちゃんの台所レベル”まで落とし込み、 実際の料理と生活にどう使うかをまとめた記録です。本サイトでは、 栄養学・食事指導・健康情報を、 家庭料理の実践・調理工程・生活習慣という観点から再構成し、 再現可能な生活知として整理・記録しています。