2011年4月23日放送の世界一受けたい授業では、「血流美人の作り方~美の秘訣は血の流れにあった!~」を取り上げました。
○赤澤 純代 (あかざわ すみよ) 先生 金沢医科大学
■春は、新生活が始まる季節
by Simon Yeo(画像:Creative Commons)
しかし、周りの環境が変わることによってストレスを受けやすい季節でもあるのです。
ストレスが溜まると血管が収縮して血流が悪くなり、その結果、シミ・しわ・たるみなどお肌のトラブルになりやすくなるのです。
さらに、子どもの血流も悪くなっており、20年前に比べ低体温・ぜんそく・花粉症になる子どもが増えているのです!
■半身浴と血流
半身浴は、下半身の末梢の血流が温めることによってよくなる。全身の血流もよくなるのでとても良い。
■自分の血流を感じる方法
自分の血流を感じてみるには、両腕を上げ、30秒間振ってみましょう。
腕がジーンと感じない人には、血流が悪い可能性があるそうです。
※また、不眠症の方がいらっしゃるそうです。
■鏡を使った血流チェック
舌の裏側に2本の静脈がある。その静脈の色によって体調がわかる。
紫色っぽいと瘀血があるという状態なのだそうです。
2本の静脈の部分が瘀血(おけつ:古くなった血)だと、毛細血管の血流も悪くなっているということを間接的にみることができる。
末梢神経の流れがちゃんとしていないと、一つ一つの細胞に栄養素と酸素がいかず、老廃物も戻ってきてくれないので、体調が悪くなることがある。
甘いものの摂り過ぎや油物の摂り過ぎでもなるそうです。
■血流が悪いとセルライトが増える?
セルライトとは、落としにくい脂肪のこと。
血流が悪いと、栄養素と酸素がいかず、セルライトができてしまうそうです。
脂肪のある方やむくみのある方にも出るそうです。
【セルライトの仕組み】
肥満になると、肥大した脂肪から悪玉ホルモンが分泌され炎症を起こす。
すると、コラーゲンが異常に増え、カチコチに硬くなるそうです。
このような状態がセルライトなのだそうです。
コラーゲンは、軟骨の衝撃を抑える・皮ふの若さを保つ働きを持つ重要なたんぱく質ですが、肥満によって大きくなった脂肪細胞の周りのコラーゲンは増えすぎるとカチカチになってしまうそうです。
セルライトをつけないようにするためには、毛細血管・静脈・リンパ管の働きが正常でなければいけないので、塩分の多い食事や脂肪の多い食事を控えて、運動をすることが大切。
セルライトができてしまうと、食事制限や運動では簡単に減らないそうです。
なぜなら、大きくなった脂肪に血管が押されてしまい、血管が狭くなっているので、脂肪を燃やそうとしても、脂肪自体が運ばれにくくなっているためです。
セルライトができてしまうと、エステなどに行って、ラジオ波(高周波の電波)などをつかわないととれない。
そのため、日頃のマッサージで流れを良くするケアが大切。
■血流が悪いと、顔のシワが増える?
●海外の研究によれば、生活習慣の違う双子の肌の老化を比較すると、生活習慣の悪い方はシワが多く見られたそうです。
●血流のためにも心臓に戻るようにマッサージするのが良い。
脚も全部心臓に戻るようにするとよい。
■血流美人になりたいなら、心臓の肥大化を防げ!
急性心筋梗塞など心疾患の最後には、心臓が肥大化して正常に働かなくなり、心不全になってしまう。
心不全=心臓のポンプが十分に働かない状態
心不全は日本人の死因の中でガンの次に多い。
心臓の肥大は、誰にでも起こる老化の一種。
心臓の肥大化予防に最も効果が高いのは、ウコン。
クルクミンという成分が心臓の肥大化を抑えてくれることがラットの実験で分かってきたそうです。人間でも効果があるか確かめられている最中で、5年後にはクルクミンの原理を利用した心不全の薬が出るかもしれないそうです。
■血流をアップするためにはどうしたら良いいのか?
血流をアップするには血液中の一酸化窒素を増やさないと駄目なのだそうです。
一酸化窒素は血管を刺激することで作られ血液中にはとても重要なもの。
血管の筋肉を柔らかくして広げることで血流をスムーズにしたり、血管が詰まるのを抑える働きもあるそうです。
●一酸化窒素を増やす血管ほぐしポカポカ体操
動脈を刺激することによって、一酸化窒素が出来易くなる。
監修:大阪市立大学 井上正康教授
手のひらを膝において、もうひとつの手を上から挟むようにして重ねます。
これを縦にこするようにしてください。
片手30秒間ずつ行います。
また、縦だけでなく、横もこするようにします。
【追記(2017/11/10)】
2017年11月9日放送の主治医が見つかる診療所では、血管を柔らかくする極意として、井上正康 大阪市立大学医学部 名誉教授が「血管しごき」のやり方についてアドバイスをされていました。
●手
- 両手を組んで指を締めつける
- 片方の手を引き抜く
- 両手を2~3回ずつ行う
●腕
- 手首から肩に向かってしごく
※脇の下は掘り起こすように刺激するのがポイント
●こめかみ
- 手のひらをこめかみに押しつける
- ゴシゴシと手のひらでしごくようにする
※空いた時に好きなだけ行なってよいそうです。
●頭のてっぺん
- 百会(ひゃくえ)と呼ばれる経絡のツボに両手を置いて上下左右にしごく
●顔
- 手のひらか指先で(額・眉・頬・顎など)顔の皮膚をしごく
【感想】
「肌への摩擦がよくないので、洗顔するときは泡立てて行いましょう」というアドバイスがありますが、この動きが良いのかどうか気になるところです。
シミ対策をするなら冬がよい?|赤いシミの原因は「肝斑(かんぱん)」|#ためしてガッテン(#NHK)によれば、赤いシミの原因とは、スキンケアを行う際の摩擦なのだそうで、番組での実験によれば、2週間、化粧と化粧落としで肌を擦り続けると、赤いシミができたそうです。
この赤いシミは、肌をこすった際の摩擦でできた「炎症」で、炎症が起きている場所では、活性酸素が発生しており、メラニン色素には、活性酸素を還元する働きがあり、過剰な、または間違ったスキンケアで慢性的に炎症が起きていると、皮膚にメラニン色素がたまってシミになってしまうそうなのです。
⇒ 体温を上げる方法 についてはこちら。
⇒ 低体温|低体温の改善・原因・症状 についてはこちら。
⇒ 冷え性改善・冷え症対策 についてはこちら。
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