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スマホでHIVと梅毒を検査する技術を開発|米コロンビア大学

Kiev, Ukraine

by Sharon Hahn Darlin(画像:Creative Commons)




■スマホでHIVと梅毒を検査する技術を開発|米コロンビア大学

スマートフォンでHIVと梅毒を検査、新技術開発 米研究

(2015/2/5、AFP)

米コロンビア大学(Columbia University)の技術者らが主導した研究によると、この新たに開発されたスマートフォン向けのアクセサリー機器で、血液数滴を用いたHIVと梅毒の抗体検査が実施可能になるという。

途上国に住む人の失明の危機をスマホで解決!?スマホのフラッシュやカメラ機能を使い、血糖値管理ができる技術が研究されている!?などをこれまで取り上げてきましたが、コロンビア大学の研究によれば、スマホでHIVと梅毒の検査ができる技術が開発されたそうです。

A smartphone dongle to diagnose sexually transmitted infections

検査の仕組みとしては、次の通り。

1.テスト機器をスマートフォンに接続します。

2.血液サンプルを採り、使い捨てのプラスチックコレクターに血液を挿入します。

3.サンプルを分析するためのマイクロ流体チップにプラスチックコレクターを挿入します。

4.アプリを開き、患者IDを入力します。

5.液体サンプルが入ったチップのカセットをテスト機器に接続します。

6.15分後結果が出ます。

十分な医療サービスが提供できない遠隔地医療がスマホによって変わっていきそうですね。

【参考リンク】







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たまには「スマホ」から離れてみよう!|英・国立公園のゲートに「電子機器預かり所」がつくられた理由

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by Blondinrikard Fröberg(画像:Creative Commons)




英・国立公園のゲートに「電子機器預かり所」がつくられた理由

(2014/8/13、WIRED)

英国のニューフォレスト国立公園が、テクノロジー製品を入り口で預けて、ハンズフリーで自然を楽しむことを奨励する「Tech Creche」(テクノロジー預かり所)を開始した

ときどき不思議に思う時があるんですが、なぜこんな美しい風景が目の前に広がっているのに、人々は俯いた姿勢でいつでも見ることができるスマホを見続けているのかと。

そういう意味で、今回の試みは面白いですよね。

以前紹介しましたが、PCやスマホから離れて4日間自然の中で過ごすだけで想像力がアップする?そうです。

また、自然という環境は、五感を通して様々な刺激を与えてくれますが、刺激の多い環境ほど脳の働きが活発になる仕組みが解明によれば、刺激の多い環境ほど脳の働きが活発になる(海馬の神経細胞の成長を促す)仕組みが解明されています。

つまり、PCやスマホから離れて自然の中で過ごすと、想像力がアップするというのは、ごく自然なことといえるのではないでしょうか。

テクノロジーに囲まれた生活をしていると、ニュースから置いてけぼりにあっているんじゃないかとか、友達といつもつながっていないと不安だとか、スキマ時間を埋めたいなどいうように思ってしまいがちです。

たまには、スマホなどのテクノロジーから離れて、自然の風景を楽しんだり、目の前にいる人とのコミュニケーションだけに集中したり、全く何も考えない時間を作るのもいいものではないでしょうか。







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ヘルスケアの進化の先を考える|スマホやアプリを活用した健康管理・遺伝子情報解析サービス

Jogging with our iPhones...

by Ed Yourdon(画像:Creative Commons)




2014年下半期にヒットしそうな5つのテクノロジー

(2014/6/3、btrax)

今回の記事はこれから注目が集まりそうなテクノロジーについて書かれているのですが、その中で「ヘルスケアの進化」が取り上げられていました。

そこで今回は、このブログから現在ヘルスケア分野で起きていることをまとめてみたいと思います。

現在のヘルスケア分野のトレンドの一つは、スマホやアプリを活用した健康管理。

アプリ(センサー)を使い、健康データを集めることで健康管理に活かそうとするものが続々と出来ています。

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そして、もう1つは、遺伝子情報解析サービス。

遺伝子分析をすることによって、難病といわれる特定の疾病の発症リスクを早期に発見できたり、かかりやすい生活習慣病についてアドバイスをしてくれるというものです。

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ただ、先日健康データを集めれば健康になれるわけではないでも書きましたが、人は、楽しい時(遊びに出かける週末)は健康について考えないものです。

それよりもストレスのかからないライフスタイルになれば、結果健康でいられる(健康に対する不安を感じない)のであって、健康データを集めれば健康になれるわけではないのです。

健康データを集めることの先を考えなければいけません。

その先のアイデアとしては、次のようなものではないでしょうか。

【関連記事】

自分で生活習慣を意識的に変えていくことは実に難しいことです。

【参考記事】

人は意識の上では変わりたいと望んでいても、無意識では変化を恐れています。

それには、無意識では、今までの習慣を変えることに不安があるからです。

だからこそ、意識せずに健康管理をできるシステムや変化を感じさせずに健康管理ができるシステムを考えていく必要があります。







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女性の5割が寝た状態でスマホ操作している!?

texting

by Christopher Brown(画像:Creative Commons)




■「暗い部屋で、寝た状態でのスマホ操作」をする女性が多い?

女性の50%がやっている「暗い部屋で、寝た状態のスマホ操作」の体へのリスクとは?

(2014/2/6、AppWoman)

『インターワイヤード株式会社』が運営するネットリサーチ『DIMSDRIVE(ディムスドライブ)』が行った「スマートフォンの使い方と姿勢」に関するアンケートによると、寝た状態でスマホ操作している女性が49.2%に上ることが明らかになりました。

現在のスマホを使っている人のライフスタイルとして、寝た状態でスマホ操作をしている女性が約5割いるそうです。

寝た状態でスマホを使うのは、日頃うつむき加減の姿勢でスマホの画面を見続けることが多くて首や肩に負担がかかるためなのでしょうか。

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それとも寝る直前までスマホを触っていたいと思っていたり、寝付けないためにスマホを触っているというような事情がありそうです。

ただ、もしそのような理由でスマホを触っているのだとしたら、逆効果です。

テクノロジーの進歩が睡眠を妨げるによれば、本来寝る前に緊張をほぐすことが望ましいのですが、様々な刺激により、脳が活動を続け、体に「もう寝る時間だよ。疲れたでしょ」と身体に眠りを伝えるホルモンの分泌をさまたげていると考えられるようです。

質のいい睡眠のための3か条とはの一つにも『寝る前のPCやモバイルチェックはしないこと』が挙げられており、ある研究によれば、就寝前のメールチェックはエスプレッソ2杯分程度の覚醒作用があるといわれているそうです。

睡眠には脳の老廃物を除去する働きがある!?によれば、人は眠っている時に記憶を再構成しているといわれていましたが、脳の中では、眠っている間に老廃物を排出する作業が行われ、また就寝中は目が覚めている時の10倍のスピードで行われているそうです。

特に、女性が長い睡眠時間を必要とする理由は「脳」にあった!?で紹介したラフバラー大学睡眠研究センター長のJim Horne教授によると、睡眠の主な役割は「脳の回復と修復」であり、女性は男性と比較すると脳の使い方がマルチタスクであるため、脳を回復させるためにも長い睡眠が必要になるそうです。

もし、あなたが、もしくはあなたの身の回りで眠れなくて悩んでいる人がいれば、テレビを消して、スマホを手から離し、明かりを暗くして、寝る前の1時間は、リラックス(緊張をほぐす)することをお勧めします。







「子供は夜9時からスマホ禁止ルール−愛知・刈谷市」から考えること

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by Bondesgaarde(画像:Creative Commons)




小中学校生は夜9時からスマホ禁止 愛知・刈谷市

(2014/3/18、テレビ朝日)

午後9時以降、スマートフォンや携帯電話の使用を禁止します。

記事によれば、愛知県刈谷市内の21の小中学校の児童と生徒を対象に、午後9時以降、スマートフォンや携帯電話の使用を禁止するというもの。

理由としては、

無料通話アプリ「LINE」などを使ったいじめの事例が市内で報告されたことを受け、トラブルから子どもを守るために発案した

ということです。

現代生活において欠かせなくなっているツールが「スマホ」。

今回は、その「スマホ」の使用をよる9時以降使わせないという試みで子供をトラブルから守ろうというものです。

この試みに対しては、否定する意見があるようですが、なぜ否定する必要があるのでしょうか。

●「スマホはコミュニケーションツールなのだから、禁止するのはけしからん」

→目の前の人とのコミュニケーションが出来なくなってきている人が増えている現実がある。

→道具として使うべきスマホにあまりにも行動が支配されているのではないか。

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●「家庭にまで踏み込むな」

→スマホが家庭だけの問題であれば、このようなことをする必要がなかったのだが、中には学校側に責任を負わせようとする親が増えており、学校側が規制しようとしても仕方がないのではないか。

●「他のツールでも出来るから意味がない」

→メッセージを伝えるときには、シンプルなものが好ましい。今回は、それが「スマホ」だっただけ。大事なのは、「スマホを使うな」というのではなくて、「スマホに使われるな」ということがメッセージの本質。

本来であれば、家庭内で決めるルールを学校側が決めなければいけないというところに問題があります。

子ども21時でスマホ禁止、刈谷市が大胆な試み。LINE既読スルー問題、保護者責任を校長が明かす

(2014/3/17、Engadget japanese)

大橋校長によると、こうしたトラブルに対して、生徒が大きな犯罪に巻き込まれないよう、学校側ではこれまでも注意をしてきたと言います。しかし、「保護者は自分で子どものために契約しておきながら、トラブルがあれば問題を学校に持ち込みます。子どもに持たせるために契約したのは保護者でありながら学校にです。これでは責任の所在が本末転倒です」と話しています。

学校側もわざわざ「夜9時以降はスマホ禁止ルール」なんて言いたくはないと思います。

今回のような議論の種になることはわかっていることですからね。

ただ、それ以上に、子供たちの身体の健康と心の健康にスマホが影響を与えてきているということを見過ごすことが出来ない段階まで来ていると考えたため、こうした試みを行なったのだと思います。







【スマホが身体と心にもたらす影響 関連記事】

今回の試みは、スマホを例に、ツール(道具)との距離感を議論するよいきっかけになると思います。

こうして議論を深めていって、家庭内でのスマホとの向き合い方のルールができ、学校側のルールがなくなるといいですね。