by René Schröder(画像:Creative Commons)
ジム通いは不要!?ウォーキングの方が短期集中エクササイズより効果的なことが判明:オランダ研究
(2013/2/14、IRORIO)
この研究結果を学術誌PLOS ONEに発表したのは、オランダMaastricht大学のHans Savelberg博士。Savelberg博士は、19歳~24歳までの18人を3つのグループに分け、エクササイズに関する実験を行った。実験では、1つ目のグループは14時間座り運動をせず、2つ目のグループは13時間座り残る1時間だけ集中的にエクササイズをし、最後のグループは6時間座り、4時間歩き、さらに2時間立ち続けた。
すると、エネルギー消費量が同じ場合、長時間かけてエクササイズを行った最後のグループの方が、コレステロールや脂質のレベルが格段に改善されているということがわかった。
Savelberg博士は、「1日1時間集中して運動しても、残りの時間を座って過ごすようでは、運動不足の悪影響を補うことができない。それより、ゆったりした場所でウォーキングしたり、長時間立ち続けたりする方が効果的だ」と語っている。
今回紹介した記事のまとめは、「ジムで短時間エクササイズをするより、ゆっくり時間をかけてウォーキングをする方が身体によい」というものでしたが、この実験結果をよく読むと、長時間座る時間を減らし、体を動かしたり、長時間立ち続けたほうがいいという話なのではないでしょうか。
Aグループ 14時間座るだけ(運動しない)
Bグループ 13時間座り、1時間だけ集中的にエクササイズ
Cグループ 6時間座り、4時間歩き、2時間立ち続ける
女性の平均ウエストサイズが60年で15センチ増!その理由とは?によれば、現代の女性は、60年前と比べると1日中座って過ごす割合が多く、家事で消費するカロリーが少なくなっているため、太っていると考えられるそうです。
また、ニートをしないから太る?!(森谷敏夫)|たけしのニッポンのミカタ 1月28日によれば、現代人はニート(日常生活でエネルギーを消費する運動以外の身体運動)が減少した結果、肥満が増えたという意見があります。
家事をすると肥満予防につながる?で紹介したe-ヘルスネットの身体活動とエネルギー代謝 という記事によれば、
近年、家事などの日常生活活動が該当する、非運動性身体活動によるエネルギー消費、別名NEAT(non-exercise activity thermogenesis)と肥満との関連が注目されています。
Levine et al., は、肥満者と非肥満者を比べると、非肥満者は歩行なども含めた立位による活動時間が、平均で1日約150分も少なかったと報告しました(図1)。
つまり、なるべく座位活動を減らして、家事などの日常生活活動を積極的に行なうことも、肥満予防のキーポイントといえます。
出典:Ravussin E. A NEAT Way to Control Weight- Science, 530-531, 307, 2005
肥満の人とそうでない人を比較すると、肥満の人は、立位または歩行活動が平均で1日約150分も少なかったそうです。
1日3時間立っている時間を増やすだけで、1年で約3.6kg分の脂肪が燃焼する!?ともいわれていますので、体を動かし、立つ時間を増やすようにしたいですね。
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