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第一生命と日立の共同研究(医療ビッグデータ分析)の成果で、高血圧の生命保険加入基準緩和

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■第一生命と日立の共同研究(医療ビッグデータ分析)の成果で、高血圧の生命保険加入基準見直し

第一生命と日立の共同研究第一弾 生命保険のご加入範囲を拡大-医療ビッグデータ分析で、生活習慣病に起因する将来の入院可能性とその日数を予測-
第一生命と日立の共同研究第一弾 生命保険のご加入範囲を拡大-医療ビッグデータ分析で、生活習慣病に起因する将来の入院可能性とその日数を予測-

参考画像:第一生命と日立の共同研究第一弾 生命保険のご加入範囲を拡大-医療ビッグデータ分析で、生活習慣病に起因する将来の入院可能性とその日数を予測-(2017/8/31、日立製作所プレスリリース)|スクリーンショット

第一生命と日立の共同研究第一弾 生命保険のご加入範囲を拡大-医療ビッグデータ分析で、生活習慣病に起因する将来の入院可能性とその日数を予測-

(2017/8/31、日立製作所プレスリリース)

高血圧治療中の方について、本モデルを用いることで、その他に一定程度「健康を阻害する要因」がある場合でも、健康な方の入院可能性・日数との差が小さい場合があることなどが確認できたため、第一生命は該当するお客さまの一部をお引き受けできるように基準を見直しました。

今回のニュースリリースによれば、「糖尿病や血管系疾患など8大生活習慣病(高血圧性疾患、急性膵炎およびその他膵疾患、糖尿病、肝疾患、腎疾患、心血管疾患、脳血管疾患、悪性新生物の8つの生活習慣病)に起因する入院の可能性とその日数」を予測する定量評価モデルを用いることで、高血圧に該当する人でも一部の人は生命保険への加入が引き受けられるように基準の見直しが行なわれたそうです。




■まとめ

第一生命が取り組む「INSTECH」とは?|保険(INSURANCE)とテクノロジー(TECHNOLOGY)|医療ビッグデータの解析・健康な人ほど得をする保険商品の開発では、第一生命保険と日立製作所は「医療ビッグデータ」を生命保険事業に活用するための共同研究を開始し、AIの研究によって医療ビッグデータの高度な解析を目指したり、将来の疾病罹患や予後の状況を予測するモデルの構築を行なったり、これまでのデータから介護や高額な医療費を必要とする病気につながりやすい要因を解析することによって病気予防につながる情報提供や新商品・サービスの開発を行なうというニュースをお伝えしました。

医療ビッグデータ解析の結果、「血圧が高くても保険に加入できるのかな」「健康診断の結果が悪かったが保険に加入できるのかな」というように、これまで持病などにより加入できなかった人でも加入できる可能性があることがわかったそうです。

今後、医療ビッグデータ解析の結果、保険加入基準の見直しが行われるようなケースが増えてくるかもしれません。







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毛髪診断コンソーシアム|毛髪に蓄積された健康データで健康診断|理研など




■毛髪診断コンソーシアム|毛髪に蓄積された健康データで健康診断|理研など

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by Chris Yarzab(画像:Creative Commons)

毛髪に蓄積された健康データによる新しい診断技術と、その活用によるヘルスケア・医療事業の開発を目指して理化学研究所と多彩な企業群がコンソーシアムを結成-「毛髪診断コンソーシアム」の設立と共同研究の開始について-

(2017/12/27、アジュバンコスメジャパン)

毛髪は、毛包器官(毛髪をつくるいわば工場)の毛母細胞(上皮細胞)が細胞分裂して生み出され、内部にケラチンが蓄積して死んだ細胞の集合体であり、いわば「最近まで生きていた細胞の標本」です。毛髪は、非侵襲的に採取できる数少ない生体組織です。毛髪(頭髪)は、1 か月に約 1 ㎝伸びるため、根元から 1 ㎝には最近 1 か月の健康情報が、12 ㎝先には 1 年前の健康情報が蓄積した過去ログを持っている細胞標本と言えます。

理化学研究所とオーガンテクノロジーズ、ヤフー、アデランスなど、計 18 社の機関が参加して、毛髪診断コンソーシアムを設立し、毛髪に蓄積される健康指標や疾患指標による新たな非侵襲型診断システムの確立に向け、科学的なエビデンスに基づくビッグデータの構築を目指し、共同研究を開始するそうです。

病気を早期に検出するような目印となるマーカー物質を特定するため、個人の健康や習慣などの情報と毛髪の解析データをもとにビッグデータを構築していくそうです。

参画するのは、理化学研究所、オーガンテクノロジーズ、ヤフー、アデランス、アジュバンコスメジャパン、京セラ、コンピュータ技研、島津製作所、ダイキン工業、東ソー、NEC ソリューションイノベータ、公益財団法人先端医療振興財団、三井物産、アジュバンコスメティック、アデランスメディカルリサーチ、京セラオプテック、他2社(非公開)です。




■まとめ

今回は「毛髪」に蓄積された健康データで健康診断をするという研究に関するニュースですが、現在がん診断に関しては、「血液」「尿」「唾液」「呼気」から診断する研究が行われています。

いかに肉体的・精神的負担がなく診断ができるのかに注目してみていきたいですね。







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#ライフスタイル認証|IDやパスワードに頼らず #IoT #ビッグデータ を活用し個人の生活習慣で認証する技術|#東京大学

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by jseliger2(画像:Creative Commons)




■ライフスタイル認証|IDやパスワードに頼らずIoT・ビッグデータを活用し個人の生活習慣で認証する技術|東京大学

東京大学、次世代個人認証技術の大規模実証実験を開始 ビッグデータ、IoT 社会に適用するライフスタイル認証の実証が目的

(2017/1/19、東京大学 ソーシャルICT研究センター)

2017年1月から、次世代個人認証技術の実用性を検証するため、複数の民間企業からの協力を得て、被験者50,000人規模の大規模な実証実験を開始いたします。凸版印刷 Shufoo! 及び、小学館マンガワンなど各企業の人気商用サービスにて、次世代認証技術を利用する形で実験を行います。

東京大学大学院情報理工学系研究科 ソーシャルICT研究センターでは、ライフスタイル個人認証に関する5万人規模の大規模実証実験を行ないました。

「ライフスタイル認証」とはどのようなものなのでしょうか?

ライフスタイル認証による安全快適な社会の実現|東京大学 ソーシャルICT研究センター

ライフスタイル認証は、ライフログデータを用いて認証を行います。
ライフログとは、スマートフォンなど様々なICT技術を使った個人ごとの利用履歴を指します。
このライフログを活用し、個人の生活習慣で認証することをライフスタイル認証と呼びます。

ライフスタイル認証とは、スマホなどから収集されたデータ(スマホの端末情報、位置情報やWi-Fi情報、買い物履歴、ウェアラブル端末のセンサー情報など)であるライフログを基に個人の生活習慣で認証する個人認証技術です。

例えば、スマホの位置情報を用いて、いつもと違う行動をしていないかを判定することで認証を行うそうです。

これまでにも、指紋認証や虹彩認証、耳の穴の形状(耳の穴で反響した音の違い)で生体認証する技術、歩容認証など個人認証についていくつか取り上げてきました。

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個人認証技術に注目が集まっているのには、現在の認証技術の限界が背景にあるようです。

ライフスタイル認証による安全快適な社会の実現|東京大学 ソーシャルICT研究センター

現状の認証技術の課題として「ほとんどのウェブサイトがIDとパスワードに頼っていること」「ユーザーが同じパスワードを使いがちなこと」があります。
こうした問題に対応するため、ワンタイムパスワードやICカード、SMSによる2段階認証など、多様な認証方法が提案されてきましたが、導入が進んでいないのが現状です。

スマホを多くの人がもつようになった現在でも、新しい認証方法が提案されてきましたが、個人認証技術は主にID・パスワードで支えられており、同じパスワードの使いまわしや推測されやすいパスワードを使用するなどによるリスクを抱えています。

ポイントは「”完全な””完璧な”セキュリティを目指さない」というところにあるのではないでしょうか?

わかりやすいのが、私たちが使っている「クレジットカード」です。

ライフスタイル認証による安全快適な社会の実現|東京大学 ソーシャルICT研究センター

クレジットカードの流れで考えてみると、ユーザに明細を送り後で不正を発見する、という枠組みを利用しています。
不正に対して「後から保証する」ことで、利用時のセキュリティについてはある程度重視するものの、完全なものを求めてはいません。
我々は「不正を完全になくす」というよりは「不正を減らしていく」技術の研究を進めていく必要性があると考えています。

カードが第三者によって不正利用されたという連絡を受けた方もいらっしゃると思いますが、これはクレジットカードも日ごろのお金の使い方(金額・場所)とは違ったときに、つまりお買い物行動というライフスタイルでチェックしているということであり、また不正を予め発見するために強固なセキュリティを用いるというよりも後から保証するというものになっているのがポイントです。

買い物行動からどれくらいのことがわかるのかといえば、例えば、「クレジットカード情報で健康状態を予想するシステム」がアメリカで始まっている!?で紹介した病院の中には、消費者の購買データと予測モデルを使用して健康状態を予測するというやり方が始まっているようです。

また、買い物パターンからお店の方が父親よりも前に娘の妊娠がわかったというケースもあるそうです。

「#Noom」|人工知能(AI)と専門コーチが行動変容をサポートするヘルスケアアプリ|特定保健指導プログラムも開始によれば、私たちはあらゆる場面でセルフ・コントロールを消耗するものであり、一つ一つの行動をいちいち決定してしまうと疲れてしまうため、人は習慣として自動化された行動をしてしまうのです。

つまり、人間は習慣の生き物なのです。

その性質を利用したのが、「ライフスタイル認証」です。

安全快適な社会を実現させる『ライフスタイル認証』

動画によれば、ライフスタイル認証の特徴は自動的にデータが収集できるため、パスワードや指紋認証のように認証するときにパスワードを入力しなければならないというようなユーザーからのアクションが必要になりますが、ライフスタイル認証ではユーザーは何もしなくても裏では計算されて認証されながらまるで認証されていないような行動をとることができるようになるそうです。

Introducing Amazon Go and the world’s most advanced shopping technology

以前Amazon Goのケースを紹介しましたが、このライフスタイル認証が実用化されれば、Amazon Goのようなお店のスタイルが珍しいものではなく、一般的なものになっていくのではないでしょうか。




■まとめ

参考画像:Society5.0・Connected Industriesを実現する「新産業構造ビジョン」(2017/5/30、経済産業省)|スクリーンショット

参考画像:Society5.0・Connected Industriesを実現する「新産業構造ビジョン」(2017/5/30、経済産業省)|スクリーンショット

Society5.0・Connected Industriesを実現する「新産業構造ビジョン」(2017/5/30、経済産業省)

「必要なもの・サービスを、必要な人に、必要な時に、必要なだけ提供し、社会の様々なニーズにきめ細かに対応でき、あらゆる人が質の⾼いサービスを受けられ、年齢、性別、地域、⾔語といった様々な違いを乗り越え、活き活きと快適に暮らすことのできる社会。」(第5期科学技術基本計画)

【SoftBank World 2017】特別講演 落合 陽一 氏

「人間社会から計算機自然へ」MOA大学特別講義Vol.2落合陽一先生

(2017/8/27、MOA大学メディア)

つまり、あれだけ多様性があっても、どうやったらコンピューターで、多様性のある人間のままいけるかっていうのが次の時代の勝負なんじゃないかなと僕は思ってます。

それってつまり、一人一人がわりと好きな方向に向いててもまあ社会が成立するようになってきたのかなと。

これまでの社会は、あらゆるものを標準化することによって、人間がその標準化された社会に合わせて生活をすることで問題を解決してきましたが、Society5.0では、多様な違いを持ったままで、必要なサービスを、必要な時に、必要な分だけ提供される社会になっていくことを目指しています。

みんなが自由に行動していても社会が成立するようになるようなテクノロジーが生まれてきており、ライフスタイル認証のような認証されていないようで裏では認証されているような個人認証技術の向上はこの分野に役立てられるようになるのではないでしょうか。







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小児救急電話相談に寄せられた子供の急な病気やけがに関する相談事例をビッグデータとして解析し、対応の質を向上させる仕組みづくり|厚生労働省

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by Andrey(画像:Creative Commons)




■小児救急電話相談に寄せられた子供の急な病気やけがに関する相談事例をビッグデータとして解析し、対応の質を向上させる仕組みづくり|厚生労働省

子どもの急病相談電話、ビッグデータ化 事例を解析へ

(2017/1/11、朝日新聞)

子どもの急な病気やけがに関する電話相談に寄せられた事例をビッグデータとして分析し、対応の改善につなげようと、厚生労働省が新たな仕組み作りを始める。急いで診察を受けてもらう必要がある基準をより具体的に示すなど対応の質を向上させ、相談主が知りたい情報の精度を上げる狙いだ。

<中略>

だが、相談内容や相談員の助言について都道府県で検証はしていたが、全国レベルで解析されておらず、相談員からは「似た事例のとき、他県ではどう対応しているのか知りたい」などの声があがっていた。

厚生労働省は、小児救急電話相談に寄せられた子供の急な病気やけがに関する相談事例をビッグデータとして解析し、対応の質を向上させる仕組みづくりを行なうそうです。

小児救急電話相談事業(#8000)について|厚生労働省によれば、小児救急でんわ相談とは、「#8000」をプッシュすることにより、休日・夜間の子供の病気にどう対処をしたらよいのか、小児科医師・看護師への電話によるアドバイスが受けられるものです。

今までそうした取り組みが行なわれていなかったことが不思議ですが、情報を共有化して、よりよい対応策を検討していくことは重要だと思います。







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