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大腸ポリープ・大腸がんの早期発見率98%!AIを活用したリアルタイム内視鏡診断サポートシステム|国立がん研究センター・NEC

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■大腸ポリープ・大腸がんの早期発見率98%!AIを活用したリアルタイム内視鏡診断サポートシステム|国立がん研究センター・NEC

大腸ポリープ・大腸がんの早期発見率98%!AIを活用したリアルタイム内視鏡診断サポートシステム|国立がん研究センター・NEC
大腸ポリープ・大腸がんの早期発見率98%!AIを活用したリアルタイム内視鏡診断サポートシステム|国立がん研究センター・NEC

参考画像:AIを活用したリアルタイム内視鏡診断サポートシステム開発 大腸内視鏡検査での見逃し回避を目指す(2017/7/10、国立がん研究センター)|スクリーンショット

AIを活用したリアルタイム内視鏡診断サポートシステム開発 大腸内視鏡検査での見逃し回避を目指す

(2017/7/10、国立がん研究センター)

今回開発したプロトタイプを使用して、新たな約5,000枚の内視鏡画像を評価したところ、前がん病変としてのポリープと早期がんの発見率98%という高い認識性能を有することが明らかになりました(偽陽性率は1%に抑えられています)。

国立がん研究センターとNECは、約5,000例の内視鏡画像をNECのAI技術に学習させることにより、前がん病変としてのポリープと早期がんの発見率は98%というリアルタイム内視鏡診断サポートシステムを開発したそうです。




■背景

大腸の場合、通常“がん”は前がん病変であるポリープから発生することが明らかとなっており、人間ドックや大腸がん検診で発見された場合は、積極的に内視鏡的摘除が行われています。実際に米国では、1993年に報告されたNational Polyp Studyと2012年に報告されたそのコホート研究の結果から、大腸腺腫性ポリープを内視鏡的に摘除することが大腸がんの罹患率を76%~90%抑制し、死亡率を53%抑制したことが明らかにされています。

大腸ポリープは大腸がんのリスクを高めるリスク要因であると考えられています。

大腸がんのリスクファクター|国立がん研究センターによれば、ポリープの大きさが大きいほど大腸がんになるリスクが高くなり、また、ポリープの出来やすい人は大腸がんになるリスクが高いことから、大腸ポリープをいかに小さく、またできにくくするかは大腸がん予防の一つのアプローチといえます。

つまり、大腸がんの予防には、いかにして内視鏡検査時に前がん病変であるポリープの段階で見つけ摘除することが重要なのですが、医師による見逃しの例があるという報告があります。

従って、このポリープを内視鏡検査時に見逃さないことが重要ですが、肉眼での認識が困難な病変や発生部位、医師の技術格差により24%が見逃されているという報告もあります。また別の報告では、大腸内視鏡検査を受けていたにもかかわらず、後に大腸がんに至るケースが約6%あり、その原因は内視鏡検査時の見逃し(58%)、来院しない(20%)、新規発生(13%)、不十分な内視鏡治療による遺残(9%)が挙げられています。

緑内障のリスク要因を4つの類型に自動で分類する手法を開発|東北大・トプコンによれば、視神経の変形を肉眼で判定し、緑内障の分類作業を行なう上で、従来は、医師の経験や主観的な要素が大きく、また一般的な診療所では分類が難しいことが問題となっているのと同様に、肉眼では見つけにくいために見逃しが起こるだけでなく、大腸がん内視鏡検査を行う医師の技術が不足しているために見逃していたと考えられるということがあったそうです。

■まとめ

大腸内視鏡検査に今回開発したシステムが活用されるようになれば、従来は肉眼では認識することが困難であった前がん病変であるポリープや大腸がんを発見することができるようになることや経験の浅い内視鏡検査医でも経験豊富な医師と同様の結果を出すことが期待されます。

→ 大腸ポリープ手術までの経緯・手術内容・大腸ポリープ切除後の食事|大腸ポリープ手術を受けた患者さんにインタビュー について詳しくはこちら

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大腸がん・胃がん・食道がんを治療する内視鏡治療法「ESD」とは?|【#情熱大陸(大圃研)】

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■内視鏡治療法「ESD」

ESD

参考画像:Yahoo!テレビ番組予告|スクリーンショット

ESD(内視鏡的粘膜下層剥離術)|刈谷豊田総合病院

食道や胃、大腸の壁は粘膜層、粘膜下層、筋層という3つの層からできていますが、がんは最も内側の層である粘膜層から発生するため、早期がんの中でもさらに早期の病変に対して、胃カメラや大腸カメラで消化管の内腔から粘膜層を含めた粘膜下層までを剥離し、病変を一括切除するという治療法です。

ESDとは、Endoscopic Submucosal Dissection(内視鏡的粘膜下層剥離術)の略です。

ESDとは、病変周りの粘膜を専用ナイフで切開し、粘膜下層をはがして、病変を切除するという治療法です。

内視鏡治療法「ESD」は大腸がん・胃がん・食道がんで行われています。

内視鏡治療「ESD」のメリットは、これまでは大きさが2センチを超える場合は外科手術を選択せざるを得ず、外科手術の場合は、全身麻酔が必要で、合併症のリスクが高いのですが、内視鏡治療「ESD」によって、内視鏡的摘除を行えるようになったことで、そうしたリスクが低くなります。

→ 大腸がんの症状・初期症状・原因 について詳しくはこちら

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■情熱大陸(大圃研)

Yahoo!テレビ番組予告

日本のがん罹患数1位、2位を占める胃がんと大腸がん。これらの早期がんに対し、開腹手術などの外科手術に代わる新しい治療法として内視鏡治療法「ESD」が注目されている。第一人者の大圃は、通常なら専門が分かれる「胃・食道・大腸」の3つの治療を一人でこなす。その腕前は「外科手術をしても人口肛門になる」と宣告された患者にメスを入れる事なく数日で社会復帰させるほど。そんな彼が未知の領域の大手術に挑む姿を追う。

2016年5月15日放送の「情熱大陸」は注目されている内視鏡治療法「ESD」の第一人者の大圃研さんです。

■大圃研さんプロフィール

大圃研(おおはたけん)/NTT東日本関東病院 消化器内科 内視鏡部部長 東京都生まれの42歳。

【参考リンク】

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錠剤のように飲み込める小腸用のカプセル内視鏡、日本で販売認可|オリンパス




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参考画像:内視鏡総合メーカーのオリンパスメディカルシステムズ 日本メーカー初、通常内視鏡に匹敵する高画質を実現した 小腸用の「オリンパスカプセル内視鏡システム」“エンドカプセル” 10月15日に日本で発売|スクリーンショット

いよいよ飲み込めるカプセル型内視鏡が、日本でも製造・販売が認可されたそうです。

オリンパスの飲み込めるカプセル内視鏡、日本で発売認可

(2008/9/11、ITmediaニュース)

オリンパスメディカルシステムズは9月11日までに、錠剤のように飲み込める小腸用のカプセル型内視鏡について、厚生労働省から日本での製造販売認可を取得した。今後、発売に向けて準備を進める。

このカプセル型内視鏡であれば、チューブを挿入する従来型に比べて、患者の負担が軽減されます。

■小腸用カプセル内視鏡の検査とは

内視鏡総合メーカーのオリンパスメディカルシステムズ 日本メーカー初、通常内視鏡に匹敵する高画質を実現した 小腸用の「オリンパスカプセル内視鏡システム」“エンドカプセル” 10月15日に日本で発売

(2008/10/14、オリンパス)

小型カメラや照明を内蔵した錠剤大のカプセルを飲み込むことで、小腸全体の撮影を行う患者さんにとって負担の少ない検査です。カプセルは、消化管の蠕動運動によって移動しながら1秒間に2枚、約8時間かけて合計約6万枚撮影します。撮影画像は、カプセル本体から無線で患者さんが身に着けたアンテナに送信され、順次受信装置に蓄えられます。患者さんは、カプセルを飲み込んでから1~2時間後には病院を出て通常の生活に戻れます。撮影終了後、医師が受信装置から画像データをワークステーションにダウンロードして診断します。

慶應義塾大学病院内視鏡センター緒方晴彦先生のコメントによれば、「小腸は暗黒大陸といわれるほど、その臓器特性ゆえに従来より小腸粘膜を直接観察することが難しい臓器」なのだそうで、小腸用カプセル型内視鏡は、患者にとっては負担が少なく、なおかつ小腸粘膜を直接観察可能になる画期的なアイテムなのだそうです。

当社は1950年に世界で初めて胃カメラを実用化して以来、食道・胃・小腸・大腸など各消化管用の内視鏡や処置具など幅広いラインアップの商品を開発・製造し、全世界の顧客ニーズにお応えしています。長年、「暗黒大陸」といわれてきた小腸疾患の診断・治療領域においても、1973年に小腸ファイバースコープ、1997年から小腸ビデオスコープ、2007年からシングルバルーン小腸内視鏡システム、そして各種処置具を継続的に商品化してきました。また、1990年代初頭から、マイクロマシン・ナノテクノロジーなどの先進技術を活かし、将来技術の1つとしてカプセル内視鏡の開発に取り組んでまいりました。

このたび、日本で発売する「エンドカプセル」は、当社が長年培ってきた内視鏡の高画質化のための光学技術や画像処理技術、また小型化のためのマイクロマシン・ナノテクノロジーなど、当社が保有する技術の総結集により実現しています。

技術開発が進むにつれて、今まで見ることができなかったところが見えるようになり、検査を受ける患者にとっても肉体的に楽になっていっているようです。







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