「手術」タグアーカイブ

手術時にがんだけを光らせるスプレーが開発される|東大

Medical/Surgical Operative Photography

by Phalinn Ooi(画像:Creative Commons)




手術中にがんだけを光らせるスプレー、東大が開発

(2015/3/16、日経デジタルヘルス)

東京大学大学院 医学系研究科・薬学系研究科 教授の浦野泰照氏らは、手術時にがんが疑われる部分にスプレーを噴霧するだけで、がん部位を光らせて周辺組織と区別できる蛍光試薬を開発した。同氏らのグループが従来開発した試薬に比べて、多くのタイプのがんに対応できる。

肝がん細胞を光らせる新検出法開発という記事で、従来発見できなかった微小ながん化部分を特殊なカメラで光らせて発見する新しい検出法というものを紹介しましたが、東京大学大学院 医学系研究科・薬学系研究科の浦野泰照教授はがんの部位だけを光らせるスプレーを開発したそうです。

微小ながんの見逃しが少なくなり、また、より精度の高い手術になっていくことが期待されます。







バイク事故で顔を損傷した人に3Dプリント技術を駆使した顔面の再建手術−英

3D Printer

by Danny Choo(画像:Creative Commons)




3D技術で顔面修復=バイク事故の男性手術―英

(2014/3/13、時事通信)

バイク事故で顔を損傷した英国の男性が、3次元(3D)プリントの技術を駆使した顔面の再建手術を受けた。

<中略>

手術に当たったチームは、コンピューター断層撮影装置(CT)でパワーさんの頭蓋骨をスキャンし、3Dプリンターで左右対称な模型を作成。この模型を使って骨の位置を調整するなどし、事故前とほとんど変わらない顔に修復した。
手術チームは、3Dプリント技術を用いることでほとんど「当て推量」しなくて済むと強調。

3Dプリント技術が顔面の再建手術における顔の模型として活用されたそうです。

以前千原ジュニアさんがバイク事故で顔を損傷して顔の再建手術をした話を覚えていますが、その際には昔の写真を見て手術するということでした。

千原ジュニアさんのお母さんは昔の写真の中で一番かわいい顔の写真を選んだというのが微笑ましい内容でしたが、一度3Dプリンターで顔の模型を作り、その模型に基づいて再建手術を行なえばより昔のイメージに近づけることができていいですよね。







P.S.

ただ、この記事の手術チームのコメントには驚かされました。

手術チームは、3Dプリント技術を用いることでほとんど「当て推量」しなくて済むと強調。

ほとんど「当て推量」で手術しとったんかい!

Google Glass(ウェアラブル端末)で医療が変わる?

Google glass front

by Bill Grado(画像:Creative Commons)




Google Glassで手術――医療も変える「ウェアラブル端末」の衝撃

(2013/10/31、TechTarget)

Google Glassを医療現場で活用しようとする取り組みを先導するのは、外科医だ。米オハイオ州のある外科医は、Google Glassを使い、外科手術の模様を同僚の端末へライブストリーミングした。この例では、Google Glassは主に、その外科医の視界にあるものの映像を同僚へ提供する手段として使われた。

同様に、米ベスイスラエルディーコネス医療センターの麻酔専門医、デビッド・ファインスタイン氏は、オランダのKoninklijke Philips(Royal Philips)との協力により、Google Glassを利用して以下の作業を行った。

  • データクエリを実行。ファインスタイン氏は、Google Glassで音声コマンドを使い、ベスイスラエル医療センターの電子カルテ(EHR:電子健康記録・生涯医療記録)に保存されている患者データを引き出せることを確認

  • 音声コマンドで医療機器を制御

  • 手術中に、Google Glassの視界の右上に、患者の生命兆候を随時表示

  • ハンズフリーで情報を取得し、最終的に患者のデジタル記録として保存

別にGoogle Glassを使わなくても同様のことはおそらく代用できるものがあると思います。

ただ、Google Glassを医療用で使うことで一歩先の何かが生まれるような予感もします。

まだまだGoogle Glassのようなウェアラブル端末は始まったばかりで、慶應義塾大学の講義で堀江貴文さんも言っていたように、UI(ユーザーインターフェース:機械を扱う利用者と機械とで情報を伝達・やりとりしあうための手段)には改善の余地が大いにあるようです。

これからぜひ注目したい分野です。







【関連記事】

【参考動画】

2型糖尿病治療に肥満手術が有効=研究

Grand Army Plaza

by Rodrigo Paredes(画像:Creative Commons)

> 健康・美容チェック > 糖尿病 > 2型糖尿病治療に肥満手術が有効=研究




2型糖尿病治療に肥満手術が有効=研究

(2012/3/27、WSJ)

肥満症患者の血糖値をコントロールするのに肥満手術が投薬より有効であるとの研究が2つ発表され、肥満を伴う2型糖尿病患者の治療法の重要な選択肢の1つになり得るとして注目が集まっている。

肥満症患者の血糖値をコントロールするのに、肥満手術が有効であるという研究が行われているそうです。

糖尿病 について詳しくはこちら

米国および世界の糖尿病患者の増加は肥満の増加と連動している。

研究者らは成人した米国人の糖尿病患者2300万人のうち80%が太りすぎか肥満症だとみている。

特に肥満症の患者にとって、食事療法や運動、投薬を含む療法は長期的にほとんど効果がない。

数カ月間は改善しても、長期的に効果を持続させるのは困難だと研究者らは指摘する。

肥満症の患者にとって、食事療法や運動、投薬を含む療法は長期的に効果を持続させるのは難しいため、手術も治療法の選択肢の一つになりうるとして注目が集まっているようです。

1つ目の研究の筆頭執筆者でクリーブランド・クリニックの肥満・メタボリック研究所所長のフィリップ・シャウアー氏は、研究結果が「非手術療法でうまく管理できない肥満型の糖尿病患者にとっては特に、手術が糖尿病治療におけるよりスタンダードな治療法として考慮されるべきだというドアを開けた」と述べた。

ミネソタ州ロチェスターのメイヨークリニックで糖尿病患者を治療する内分泌科医のマリア・コロゾ=クラベル氏は「私たちが直面している最大の問題は、糖尿病に効果がある体重減に結びつくような肥満症治療がほかにないということだ」とし、「全員が肥満手術に適しているわけではないが、(研究結果は)2型糖尿病患者の治療法として積極的に考慮すべきだ(と示唆している)」と述べた。







P.S.

ただ今回のニュースは、主に欧米人向けの治療法と言えそうです。

それは、日本人を含むアジア人は、やせ型でも糖尿病になりやすく、今回のニュースで紹介したケースとは違うからです。

【関連記事】

糖尿病“やせ”の人こそ要注意

「日本人は糖尿病になりやすい」認知度は4割未満

以前の記事(「やせ形で糖尿病」リスク遺伝子発見-東大)によれば、遺伝子変異により、KCNJ15と呼ばれる遺伝子の働きが過剰に高まり、インスリンの分泌が不足するため、痩せ型でも糖尿病を発症する危険性が高まるのだそうです。

欧州の糖尿病患者には肥満が多いのに対して、日本を含むアジア各国では、肥満でない人の発症が多いそうです。

日本人は太っていなくても糖尿病になりやすい体質を持っているため、「自分は太っていないから糖尿病は大丈夫」と思うのではなく、生活習慣を見直し・改善するようにしてください。

日本人は、欧米人に比べて血糖値を下げるインスリン分泌能力が低いため、太っていなくても糖尿病になりやすいため、たとえやせていたとしても糖尿病になる可能性があるということでした。

異所性脂肪|世界一受けたい授業 7月9日

脂肪細胞が多い人は、太ってしまいますが、反面安全に脂肪を溜め込むことができることを証明しています。

しかし、なかなか太れない人の場合は、食べても全然太らない代わりに、脂肪細胞がいっぱいになり、異所性脂肪がたまってしまいます。

日本人とアメリカ人を比較すると、アメリカ人は、日本人に比べると皮下脂肪が付きやすい反面、異所性脂肪は少ないそうです。

※日本人には、“やせ形糖尿病”が多いと言われており、その理由としては、欧米人に比べて遺伝的にインスリンの分泌が少なく、太り過ぎる前に発症してしまうと言われていましたが、異所性脂肪が原因で病気になっているのかしれませんね。

「太れる(太ることができる」ということは、脂肪を安全に貯めこむということから考えると、体にとってはいいことということが言えそうです。

糖尿病の症状におすすめページをご紹介します。

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バルサDFアビダルが肝臓移植手術へ

Barcelona vs Manchester United 10

by Nathan Forget(画像:Creative Commons)

> 健康・美容チェック > 肝臓 > バルサDFアビダルが肝臓移植手術へ




バルサDFアビダルが肝移植手術へ 最長6カ月の離脱か

(2012/3/16、ISM)

バルセロナ(スペイン)は現地時間15日、フランス代表DFエリック・アビダル(32)が今後数週間のうちに肝臓の移植の手術を受けることになったと発表した。

離脱期間は不明だが、英国の国民保険サービスによると、回復までには最長6カ月を要する可能性があるという。ロイター通信が報じている。

バルサファンから熱烈な支持を受けるアビダルは、昨年3月に肝腫瘍の摘出手術を受けたが、驚異的な回復によりわずか2カ月でチームに復帰。

昨季チャンピオンズリーグ決勝ではフル出場を果たして優勝に貢献した。

バルサは公式HP上で「アビダルは、今後数週間のうちに肝臓移植の手術を受けることになる。移植については、1年前に治療を始めたときから視野に入っていた」と発表している。

バルセロナに所属するフランス代表DFエリック・アビダル選手は、肝臓移植のため数週間戦線を離脱するそうです。

肝腫瘍の摘出手術を受けて2ヶ月で復帰したこともすごいことですが、肝臓移植の手術を受けてトップレベルのチームに復帰したとすれば、本当にすごいことですよね。







【追記(2016/3/16)】

バルサ時代の同僚たち、現役引退のアビダルへ敬意「世界中のお手本」

(2014/12/20、Soccer King)

オリンピアコス所属の元フランス代表DFエリック・アビダルが現役引退を発表。

<中略>

2007年にはバルセロナへ移籍。2011年に肝臓に腫瘍が見つかり、摘出手術を余儀なくされて離脱を強いられた。2012年にも手術で戦列を離れたが、翌2013年に復帰。同年5月にモナコへ移籍し、今シーズンはオリンピアコスに所属していた。

肝臓移植して復帰後「ピッチから遠ざかっていたのが嘘のようなプレーぶりだった」とセスク・ファブレガス選手がコメントしていましたが、すごい選手だったのでしょうね。

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