> 健康・美容チェック > 目の病気 > 目の充血 > なぜ白目が赤く充血するのか?眼が充血する理由とは?
【目次】
■なぜ白目が赤く充血するのか?
by Stefanos Kofopoulos(画像:Creative Commons)
普段は目(白目の部分)は白いのに、赤く充血してしまうのでしょうか。
目の構造と働きによれば、白目(強膜)の表面とまぶたの内側を覆っている薄い膜のことを「結膜」といい、この結膜の表面の近くを細い血管が通っています。
結膜充血の場合は、この白目の部分の血管が拡張することによって、目が赤く充血しています。
■目の充血の原因
●目の疲れによる目の充血
目の充血の主な原因は「目の疲れ」です。
なぜ目が疲れると目が赤く充血してしまうのでしょうか?
スマホやテレビ、PCなどで目を長時間酷使すると、目の疲れを回復させるために、酸素や栄養を運ぼうとします。
そのために、目の血流量が増えることによって、白目の部分の血管が膨張してしまい、目が赤く充血して見えるのです。
●ドライアイ・コンタクトレンズによる目の充血
また、ドライアイやコンタクトレンズの場合は、眼を保護する涙液が不足し、眼の表面が乾いてしまうことで、酸素や栄養分が角膜に十分に行き渡らなくなってしまうことによって、酸素を取り入れようとするために、白目の部分の血管が膨らみ、充血するのです。
→ コンタクトレンズが目の充血の原因になる理由・治す方法とは? について詳しくはこちら
→ 「チクチク」「しみる」コンタクトレンズで目が痛いときに考えられる目の病気とは? について詳しくはこちら
●異物・アレルギーが目を刺激することによる目の充血
ゴミや砂(黄砂)、花粉などのアレルギー物質が目の中に入ると、その異物から目を守るために、血管に働きかけ、血管を拡張させて血流を増やすこと(炎症反応)によって、白目の血管が拡張して、充血が起こります。
→ どうして目に異物(花粉など)が入ると、目がかゆくなるのか? について詳しくはこちら
●目の病気(例:結膜炎(流行性角結膜炎))
結膜炎(流行性格結膜炎)などの目の病気になると、目の充血とともに、目やにが出るなどの症状が現れます。
■目の充血の予防・治し方
スマホやパソコンをよく見ている人は、定期的に目を休める
スマホやパソコンで目を長時間酷使すること(VDT症候群)が「目の疲れ」「充血」の大きな原因の一つです。
スマホやパソコンをよい姿勢で見たり、使用頻度を控えたりすれば目にそれほど負担がかかることはないのでしょうが、暗い部屋の中でしかも寝た状態でスマホを使ったり、また、一日長時間スマホを手放さず使用しているため、目にかなりの負担がかかっていることが考えられます。
長時間によるスマホの使用で、夕方頃になると老眼のような状態になるスマホ老眼になる人もいるそうです。
一時間画面を見たら一度目を休めるという習慣を持ちましょう。
遠くを見たり、目を動かして目の緊張を和らげる
「20-20-20-20」という眼精疲労回復エクササイズは、20分おきに20フィート(約6メートル)離れたところを20秒間見つめながら、20回連続で瞬きをすると疲れ目に良いそうです。
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まばたきの回数を意識的に多くする
スマホなどの画面を見たり、読書、運転などをするとまばたきの回数が少なくなります。
まばたき回数が減ると油の膜が破れたままの状態になり、涙は蒸発して目が乾きやすくなってしまい、充血の原因になりますので、まばたきを意識的に行うようにしましょう。
ただ、すでに目が乾燥するなどのドライアイの疑いがある場合には、目が傷つきやすくなっていますので、まず次のような対策を行なって、涙の量・質を改善するようにしてから、まばたきを意識的に行うようにしたほうが良いようです。
- 防腐剤の入っていないコンタクトレンズ専用の目薬で点眼をする
- 部屋の湿度を保つ
- エアコンの風が目に直接あたらないようにする
- 目を温める
→ ドライアイ(目が乾く)|ドライアイの症状・原因・治し方・治療・目薬・コンタクト について詳しくはこちら
蒸しタオルで目を暖め血行をよくする
蒸しタオルは小さめのハンドタオルを濡らして、電子レンジで30秒から1分ほど温めれば簡単にできます。
また、目の疲労回復に42度のシャワーがよい?によれば、42度のシャワーで眼の周囲を温めると、目の疲労回復に効果があるそうです。
シャワーの熱が毛様体筋に伝わることで目の疲れを癒すのに効果があるようです。
温かいおしぼりをまぶたに乗せて、目を温めることで涙の成分のうち脂分が出やすくなり、目の表面の保湿効果が高まります。
→ ドライアイ 目を温めると保湿効果アップ について詳しくはこちら
目の周囲をマッサージする
目の周りの皮膚は非常に薄く、刺激を与えすぎるといけないので、目のクママッサージを参考にしてみてください。
→ 目のクママッサージのやり方・方法 について詳しくはこちら
睡眠を大事にする
睡眠不足など生活習慣の乱れにより、涙の分泌量が少なくなるため、ドライアイになることもあります。
目の充血は症状であり、病気そのものではありません。
目の充血は自己防御反応の現れともいえます。
あまり充血の症状がひどい場合でなければ、まずはゆっくり睡眠をとるなど、目を休めることが一番です。
ドライアイに効くツボ
「風池(ふうち)」のツボは、頭の血行を促し、頭痛や目の疲れ・ドライアイを解消してくれるそうです。
→ ドライアイに効くツボ:風池(ふうち)の位置・押し方 について詳しくはこちら
目薬を利用する
ドライアイの症状がひどい場合には、ドライアイ専用目薬を利用しましょう。
ドライアイ、結膜炎、眼精疲労など、目の充血を引き起こす要因は様々です。
身体の防御機構を働かせるために充血という症状が出ている場合もあります。
目薬で、簡単に充血を解消することができますが、身体の防御反応として目の充血が起こっている場合、むやみに充血を取り除くことは逆効果かもしれません。
また、目の充血が起きたからといって、市販の目薬を頻繁に差すことは、過度の目薬はくれぐれも習慣化しないように気をつけてください。
防腐剤などの刺激で症状が悪化することもあるそうです。
防腐剤の入っていない「人工涙液(じんこうるいえき)」を選ぶことをお勧めします。
→ 「目薬後に目をパチパチ」は間違い!?目薬の点眼方法、不適切が9割超|正しい目薬のさし方とは について詳しくはこちら
→ ドライアイの目薬(点眼薬)に新しい成分(人工涙液・ヒアルロン酸ナトリウム・レバミピド・ジクアホソルナトリウム)|ドライアイの治療 について詳しくはこちら
部屋の湿度を保つ
部屋の湿度が下がると、ドライアイになるリスクが高くなるので、加湿器などを利用して、部屋の湿度を保つようにしましょう。
また、エアコンの風が直接当たらないように気を付けてください。
コンタクトレンズの正しい利用をする
コンタクトレンズの乾燥、長時間のコンタクトレンズの使用、コンタクトレンズ汚れなどが原因で充血することがありますので、コンタクトレンズの使用法・ケアに注意してください。
→ コンタクトレンズトラブル・ケア について詳しくはこちら
アイメイクに気をつける
最近は、目を大きく見せるための「ぱっちりメーク」が流行っていますが、マイボーム腺がふさがれ、油が分泌できなくなることがあります。
ドライアイにならないためにもメーク落としをしっかりと行なうことが重要です。
紫外線対策
オフィス街ではビルや路面の反射で、方向や時間帯に関係なく紫外線を浴びているようです。
自分の目を紫外線による目の病気から守るためにも、ぜひUV(紫外線)カットのサングラスやコンタクト・つばの広い帽子を利用しましょう。
【サングラス選びのポイント】
- 紫外線(UV)カット機能のある眼鏡やサングラスを選ぶ
- サングラスは薄い色のサングラスがよい
濃い色のサングラスの場合、瞳孔が開き、紫外線を受けやすい
薄い色のサングラスの場合、瞳孔が開かず、紫外線が入って来ても、目の奥まで届きにくい - サイズは大きめで、顔の側面まで覆うサングラスを選ぶ方が効果的
紫外線は正面からだけでなく、地面などに反射して下や横からも目に入ってくるので、顔の形にフィットしたサングラスを選ぶ
紫外線が一日のうちで最も多く降り注ぐのは、午前10時から午後2時の時間帯ですが、実は目に入ってくる紫外線の量は、朝や夕方のほうが多い(太陽の高さが低い朝や夕方は直射日光が目に入る)ので、この時間帯も忘れずに紫外線対策を行いましょう。
食事・栄養に気をつける
澄んだ白目に!目の充血予防に摂りたいビタミンとは!?によれば、ビタミンB1には、目の疲れの解消や視神経の働きを強化する働きがあり、ビタミンB2は毛細血管を丈夫にする働きがあるそうです。
ビタミンB群を多く含む食べ物は、レバー・卵・豚肉・納豆・海苔などです。
→ 目の病気から守る食べ物・栄養 について詳しくこちら
目や身体の血流をよくするよう食事に気をつけ、健康補助食品(カシス・ルテイン・ブルーベリー)などを利用してみてはいかがでしょうか。
ドライアイにならないためにも、普段から目に優しい、つまり、あなた自身に優しい生活習慣をするようにしてください。
→ カシス(アントシアニン)の健康効果 について詳しくはこちら
→ ブルーベリー(アントシアニン)の健康効果 についてはこちら
→ ルテインの健康効果 について詳しくはこちら
■まとめ
目の充血が起きたということは、まずは疲れのサインだと思って、目を休めるようにしましょう。
目の充血以外の症状が出る場合には、眼科で診てもらいましょう。
→ 目の充血の原因・治し方|目が赤いのは目の病気のサイン? について詳しくはこちら
→ 目の病気・症状 一覧 について詳しくはこちら
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