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■ジェットコースターに乗ると腎臓結石が治る!?|米ミシガン州立大学
by mbtrama(画像:Creative Commons)
Got kidney stones? Ride a roller coaster
(2016/9/29、CNN)
最初の論文は20回の乗車経験をもとにまとめたが、その後230回以上も同じ実験を繰り返し、70%近い確率で結石が出ることを確認したとしている。
結石に適度な振動や揺さぶりを与えることで腎臓から膀胱(ぼうこう)への通過が促されると教授らは見ている。
米ミシガン州立大学のデービッド・ウォーティンジャー教授らが米整骨医学会誌に発表した研究結果とは、4ミリ以下の腎臓結石であればジェットコースターに乗ることで排出できるというものです。
これはウォルト・ディズニー・ワールドにあるジェットコースター「ビッグサンダー・マウンテン」に乗ったところ、3個の結石が出たというある患者の証言からウォーティンジャー教授が実験によって明らかにしたものです。
人の腎臓を精巧に再現したシリコンモデルを作成して尿と結石を詰め、バックパックに入れて同僚と2人でディズニー・ワールドを訪問。2人の間に腎臓の高さでバックパックをはさんでビッグサンダー・マウンテンに繰り返し乗車した。
その結果、乗車中に結石が移動する様子が確認された。コースターの後部車両に乗った方が結果は良く、約64%の確率で結石が出たという。なお、ディズニーには事前に許可を得た。
腎臓を再現したシリコンモデルで試した実験によれば、乗車中に結石が移動することが確認できたそうです。
ローラーコースター療法がおこなわれるようになるのでしょうか?
【参考リンク】
- Little kidney stone? Ride a roller coaster, says study(2016/9/28、CNN)
■結石を予防する方法
結石対策|尿路結石予防に抗酸化物質が良い!?|ためしてガッテン(NHK)
●「結晶」を固めて「結石」へと成長させているのは、「オステオポンチン」。
オステオポンチンは、腎臓の細胞がシュウ酸の攻撃に反応して出す物質なのだそうで、シュウ酸は体にとって猛毒であるため、オステオポンチンがシュウ酸カルシウムとして固めていることで体を守っていると考えられるのですが、このオステオポンチンが働きすぎると、結石となってしまうそうです。
お茶や青魚、ブルーベリー、大豆、かぼちゃ、にんじんなどに含まれる「抗酸化物質」を摂取することで、オステオポンチンの働きを抑制できるそうです。
→ 抗酸化作用・抗酸化物質を含む食品 について詳しくはこちら
●また、肉や卵などの尿を酸性にする食品を多く摂取していると、尿中の結晶が増え結石のリスクが高まるので、野菜や海藻類、果物などを摂取して、バランスの良い食事に改善することによって結石のリスクは減るそうです。
●コレステロールを多く含む食品は結石の原因となるので気をつけましょう。
→ コレステロール について詳しくはこちら
●結晶の材料である「シュウ酸」を含む食品や「プリン体」を含む食品の過剰な摂取も避けた方がよいそうです。
→ 腎臓結石・シュウ酸を含む食品 について詳しくはこちら
→ プリン体を多く含む食品 について詳しくはこちら
●1.5~2リットルを目標に水分をたくさんとるようにする。
特に、夏の暑い日に汗をたくさんかくような時には、尿の出や色(あまり濃い尿とならないように)を気にしながら十分に水分をとるようにしましょう。
●動物性タンパク質の取りすぎによって、尿中のカルシウム排泄量を増やすために結石ができやすくなります。
また、尿酸の元であるプリン体を多量に含むレバーなどを摂り過ぎると、高尿酸血症となり、痛風の原因となると同時に尿酸結石の原因となります。
●腎結石ができやすい人は、シュウ酸塩を高濃度に含むほうれん草やチョコレート、ナッツなどを避けたほうがよいようです。
また、シュウ酸塩の吸収を抑えるため、
- 塩分を控えめにする
- 肉の摂取量を減らす
- 1日に何杯か水を飲む
ことも大事です。