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肝臓の検査・エゴマで肝臓がん予防・肝臓がん治療(泉並木)|#世界一受けたい授業

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2016年1月9日放送の世界一受けたい授業では 泉 並木(いずみ なみき、日本肝臓学会理事)先生が肝臓について解説しました。

→ 肝臓の機能・働き・位置 について詳しくはこちら

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【目次】

■肝臓の検査が楽になっている

Alone

by Sheila Sund(画像:Creative Commons)

「非アルコール性脂肪肝炎(NASH)」を血液検査で精度よく診断できる新手法開発―大阪大によれば、NASHは、超音波検査で非アルコール性の脂肪肝とされた人の1割程度を占めるとされ、脇腹に針を刺して肝臓組織を一部採取する肝生検で診断していました。

しかし、肝生検は入院が必要で患者の体の負担も大きいため、簡便な診断法の開発が求められていました。

最近では、お腹に振動を当てるだけでわかるようになっているそうです。

振動の伝わるスピードが早いと肝臓が硬いと判断され、遅いと肝臓が柔らかいと判断されるそうです。

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■エゴマで肝臓がん予防

エゴマに含まれる「ルテオリン」に脂肪肝・NASH・肝がん予防効果|名古屋市大

名古屋市立大の研究グループ(内木綾助教)が、エゴマに含まれる抗酸化作用が強い「ルテオリン」という成分がNASH(非アルコール性脂肪肝炎)や、それに伴う肝細胞のがん化を抑制することを発表したそうです。

エゴマを日常的に摂取することで脂肪肝やNASH、肝臓ガンを予防することができるかもしれません。

→ 肝臓がん予防によい食事・食べ物 について詳しくはこちら

→ エゴマの健康効果 について詳しくはこちら

→ NASH(非アルコール性脂肪性肝炎)の症状・食事・改善方法 について詳しくはこちら

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■肝臓がん治療

肝臓がんの原因は8割がウイルス(B型肝炎ウイルス15%、C型肝炎ウイルス65%)といわれています。

ハーボニーという薬を1日1錠3か月飲み続けることで肝炎ウイルスを100パーセント死滅させることができるそうです。

1錠8万円と高価な薬ですが、助成金もでるそうです。

→ 肝臓がんの症状(初期・末期) について詳しくはこちら







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飲酒はがんの原因なのか?|肝臓がん・大腸がん・食道がん・乳癌(閉経後)・口腔がんのリスクが高くなる

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■飲酒はがんの原因なのか?|肝臓がん・大腸がん・食道がん・乳癌(閉経後)・口腔がんのリスクが高くなる

Whisky

by Phil Long(画像:Creative Commons)

がんのリスク・マネジメント:(11)飲酒はがんの原因なのか

(2008/9/2、毎日新聞)

飲酒はがんの原因なのでしょうか。

大勢の人を飲酒習慣や量で分けて、がんの発生や死亡のリスクを比較する研究は、欧米を中心に数多く行われています。前回紹介した最近の国際的な評価では、アルコールが直接触れる消化管(口腔・咽頭・喉頭・食道)、アルコールを代謝する肝臓、そして女性ホルモンの影響が大きい乳房のがん、大腸がんのリスクが確実に高くなるとされています。

これらのがんについて、日本国内のがん予防法開発に関する研究班で、2008年7月現在、肝臓、食道、大腸については確実と判定しています。

最近の国際的な評価では、アルコールが直接触れる消化管(口腔・咽頭・喉頭・食道)、アルコールを代謝する肝臓、そして女性ホルモンの影響が大きい乳房のがん、大腸がんのリスクが確実に高くなるとされています。

また、日本におけるアルコールによるがんのリスクは、2008年7月現在、肝臓、食道、大腸については「確実」と判定されています。

アルコールのがんのリスクに対する国際的な評価と日本の評価では分かれる点もあるようですが、肝臓、食道、大腸については共通した意見のようです。

がん最新ニュースまとめによれば、大量飲酒は肝臓がん・大腸がん・食道がん・乳癌(閉経後)・口腔がんなどのガンのリスクを上げる条件となっています。

→ 大腸がんの症状・初期症状・原因 について詳しくはこちら







【参考リンク】
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コーヒーを多く飲む人は肝臓ガンの発生リスクが低い!|なぜコーヒーをよく飲んでいる人は肝がんの発生率が低くなるのか?

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■コーヒーを多く飲む人は肝臓ガンの発生リスクが低い

Coffee in Astoria

by Divya Thakur(画像:Creative Commons)

コーヒー3杯以上、子宮体がんリスク大幅減

(2008/9/1、朝日新聞)

同研究班の同様の大規模調査では、コーヒーを多く飲む人は男女とも肝臓がんの発生リスクが低いという結果も出ている。

コーヒーを多く飲む人は肝臓がんの発生リスクが低いそうです。

■なぜコーヒーをよく飲んでいる人は肝がんの発生率が低くなるのか?

コーヒーの何の成分が肝がんによいのでしょうか。

コーヒー摂取と肝がんの発生率との関係について|国立がん研究センター

どうしてコーヒーをよく飲んでいる人で肝がんの発生率が低くなるのかについては、実はまだよくわかっていません。コーヒーは、炎症を和らげる作用があり、肝炎の進行を防ぐことによって、肝がんを予防するのではないかとも考えられています。また、コーヒーにはクロロゲン酸をはじめとするたくさんの抗酸化物質が含まれており、動物実験などでは、これが肝臓のがん化を防御する方向に働いているという報告があります。一方、コーヒーにはカフェインも多く含まれています。最近、糖尿病などにコーヒーの予防効果が報告され、カフェインによるのではないかと推察されていますが、本研究の分析では、コーヒーと同じくカフェインの多く含まれている緑茶の場合、多く飲んでいる人でも肝がん発生率の低下がほとんど認められなかったことから、カフェインというよりは、コーヒーにのみ含まれている別の成分が関与しているものと思われます。

コーヒーを飲むことによって肝がんの発生リスクが低くなる要因についてははっきりとわかっていないようですが、いくつか仮説が立てられています。

  • コーヒーに含まれる炎症をやわらげる作用が肝炎の進行を防ぐことによって肝臓がんを予防するのではないか?
  • クロロゲン酸などコーヒーに含まれる抗酸化物質が肝臓のがん化を防いでいるのではないか?

今後の研究で明らかにしてほしいポイントですね。




■肝がんの最大のリスク要因は、肝炎ウイルス

記事の最後には、注意すべき点も紹介しています。

ただ、研究班では、肝がん罹患者の8割以上がC型またはB型肝炎ウイルス陽性者だったことを指摘し、その予防にはまず肝炎ウイルス検査を受け、感染していた場合には、肝臓の専門医の治療や経過観察を受けることが重要だとしている。

コーヒーによる肝臓がんの予防効果は期待されますが、肝がんの最大のリスク要因は肝炎ウイルスにあります。

肝がんを予防するためには、まずは肝炎ウイルス検査を行うことが一番重要であり、感染していた場合には、医師と相談のうえ、しっかり治療することが大事なようです。

→ 肝臓がん|肝臓がんの症状(初期・末期) について詳しくはこちら

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腹水|なぜ肝臓が悪くなるとお腹に水がたまるのか?その原因|肝臓の病気(肝硬変)の症状

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なぜ肝臓の病気の症状に「腹水(ふくすい)」があるのでしょうか。

まずは「腹水」とは何かについて説明します。




【目次】

■腹水とは

腹水とは、わかりやすく言えば、おなかに体液がたまることを言います。

もう少し正確にいえば、臓器と臓器の隙間にある「腹腔(ふくくう)」に血管やリンパから染み出したタンパク質や電解質といった栄養分を含んだ体液が通常よりもたまった状態です。

健康な人にも、一定量の腹水は溜まっていて、潤滑油のような役割をしているのですが、それが何らかの原因によって、たまる量が増えてしまうのです。

何が原因なのでしょうか。




■腹水がたまる原因

Fat man in the market

by Tom Graham(画像:Creative Commons)

●アルブミンの低下

アルブミンの働き|日本血液製剤協会

アルブミンの働きは、主に次に述べる①水分を保持し、血液を正常に循環させるための浸透圧の維持と、②体内のいろいろな物と結合し、これを目的地に運ぶ運搬作用があります。

肝臓で作られる血液中の「アルブミン」というたんぱく質には、血液中の水分を一定に保つ役割があるのですが、肝臓の機能が低下すると、アルブミンの量が減ることで、浸透圧が下がり、血管から水分が出ていってしまい、腹水やむくみが起こります。

→ 肝臓の病気|肝臓病の初期症状・種類・原因 について詳しくはこちら

→ 肝炎とは|肝炎(B型・C型・アルコール性)の症状・原因・チェック について詳しくはこちら

→ 肝硬変とは|肝硬変の症状・原因・食事 について詳しくはこちら

→ 肝臓がん|肝臓がんの症状(初期・末期) について詳しくはこちら

●門脈の流れが悪くなる

門脈圧亢進症|日本小児外科学会

門脈は,腸管からの静脈(上腸間膜静脈と下腸間膜静脈)と脾臓からの静脈が肝臓に流れ込む大きな静脈の通り道です (図).肝臓に運ばれる血流の3割が肝動脈から,7割が門脈を経由して運ばれます.この多くの血流を肝臓に運ぶ門脈の流れが悪くなると門脈の圧が高くなり ます.門脈圧が高くなると血液が脾臓にたまって脾臓が大きくなったり(脾腫),食道を経由して心臓に流れる血流が増えて食道の静脈が拡張したり(食道静脈 瘤),静脈から血液中の血球以外の成分(獎液)が漏れ出てお腹にたまる(腹水)が発生します.

門脈の流れが悪くなる原因にはいくつかありますが、肝臓の病気に関していえば、肝硬変になると、肝臓が硬くなることによって、門脈の血流を受け入れられなくなり、静脈から血液中の血球以外の成分(獎液)が漏れ出て、腹水がたまってしまいます。

■まとめ

腹水がたまると、腹部膨満感や体重の増加などが起こります。

腹水の症状だけでなく、その他の症状が当てはまったり、血液検査で肝臓の数値に異常があるなど気になることがあった場合には、専門医に診てもらうことをお勧めいたします。

→ 肝臓の数値|γ-GTP・GOT(AST)・GPT(ALT)|肝臓の検査 について詳しくはこちら







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<肝臓がん>DHAなどの不飽和脂肪酸を含む青魚やうなぎでリスクが約4割低下する!?|国立がん研究センター

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■<肝臓がん>青魚やウナギでリスクが約4割低下する!?|国立がん研究センター

鰻

by Ippei Suzuki(画像:Creative Commons)

肝臓がん:青魚やウナギでリスク4割低下

(2012/6/7、毎日新聞)

青魚やウナギなどをよく食べる人は、あまり食べない人に比べて肝臓がんになるリスクが約4割低下するとの研究結果を、国立がん研究センターが7日発表した。魚の油に含まれるドコサヘキサエン酸(DHA)などの不飽和脂肪酸を多く取っているグループほどリスクが低下。

国立がん研究センターによれば、青魚やうなぎをよく食べる人は肝臓がんになるリスクが約4割低下するそうです。

魚油に含まれるDHAなどの不飽和脂肪酸を多く取っているグループほどリスクが低下していたそうです。

どのような理由が考えられるのでしょうか。

 肝臓がんの多くはB型、C型肝炎ウイルスの感染による慢性肝炎を経て発症する。同センターの沢田典絵研究員は「DHAなどの不飽和脂肪酸には抗炎症作用があり、肝炎ががんに移行するのを抑えているのではないか」と話している。

国立がん研究センターの研究員のコメントによれば、DHAなどの不飽和脂肪酸には抗炎症作用があり、肝炎が肝臓がんに移行するのを抑えているということが考えられるそうです。

【追記】

“魚を毎日1匹”肝臓がんリスク低下

(2012/6/7、NHK)

サンマなどの魚を毎日1匹食べる人は、1週間に1匹しか食べない人に比べ肝臓がんになるリスクが3分の1程度低くなるという研究結果を国立がん研究センターなどの研究班がまとめました。

<中略>

DHAやEPAといった不飽和脂肪酸は、サンマのほかアジやサケ、タイなどの脂肪に含まれ、最も摂取量が多いグループはサンマなどの中型の魚を毎日1匹、最も少ないグループは1週間に1匹程度食べていた計算になるということです。

毎日1匹ほどの青魚を食べた人が肝臓がんになるリスクが低くなるようです。

また、肝臓がんの原因となるB型やC型の肝炎ウイルスに感染している人に限ってみた場合でも、魚を食べる量が最も多いグループはリスクが低くなる傾向が見られました。

肝がんの原因となるC型肝炎やB型肝炎ウイルスに感染している人に限って調べた場合でも魚を食べる量が多いグループのほうがリスクが低くなったようです。

【追記(2022/10/14)】

魚、n-3不飽和脂肪酸摂取量と肝がんとの関連について|国立がん研究センターによれば、オメガ3の多い魚およびオメガ3摂取量が多いグループの肝がんリスクは低いことがわかったそうです。

なぜオメガ3が肝臓がんのリスクを下げると考えられるのでしょうか?

オメガ3には抗炎症作用があることが報告されており、肝臓がんの多くは肝炎ウイルスによる慢性肝炎を経て発症するため、オメガ3の抗炎症作用により肝臓がんの発症を抑えてくれているのではないかと考えられます。

また、オメガ3にはインスリン抵抗性を改善する作用があることも報告されていること、近年の疫学研究で糖尿病や肥満が肝臓がんのリスクを上げることが報告されていることから、インスリン抵抗性は肝がんのリスクと考えられていることを総合すると、オメガ3によるインスリン抵抗性の改善が肝臓がんリスクを下げることにつながっているのではないかと考えられます。

→ 肝臓がんの症状(初期・末期) について詳しくはこちら

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