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2010年10月22日放送のたけしのニッポンのミカタでは、「食べないから太るんです!?~正しい食べ方教えます」がテーマでした。
【目次】
■森谷敏夫さん「糖質を控えるダイエットではヤセない!」|たけしのニッポンのミカタ
by Ruocaled(画像:Creative Commons)
森谷敏夫(京都大学大学院人間・環境学研究科教授) 肥満研究の権威
太る仕組みを研究して“糖質は沢山摂っても脂肪にはならない”という答えにたどり着いた。
巷で流行している“糖質を控えるダイエット”では痩せないという断言、独自の理論が注目を浴びている。
自身もその理論を実践し、60歳にして体脂肪率9.8%をキープしている。
■糖は脂肪にならない?
太らないために甘いモノや炭水化物などの糖質を控えている人も多いと思いますが、森谷さんによれば、糖は脂肪にならないのだそうです。
森谷氏は、糖は脳の唯一のエネルギー源で、余ってもグリコーゲンという物質にして体内に貯蔵するため、簡単には脂肪にはならないと話す。
1999年に米国生理学会でジャクア教授(スイス)が発表した論文によれば、人の肝臓には糖質を脂肪に変換する能力はほとんどないのだそうです。
糖は脳と筋肉のエネルギーになるため、糖を余分に摂った場合はグリコーゲンという形にして非常食として肝臓に蓄えられるそうです。
糖質を脂肪に変換しない理由としては、余った糖質を脂肪に変えてしまうとエネルギーとして使えなくなってしまうからなのだそうです。
■糖を抜くから太る?!
現代女性は、糖質を控えるダイエットをしている人が多いようですが、この糖を摂取しない食生活によって、隠れ肥満が増えているそうです。
隠れ肥満とは、見た目はスリムであるにもかかわらず体脂肪率が高いタイプの肥満のこと。
隠れ肥満には注意が必要で、糖尿病や高血圧などの生活習慣病を引き起こすこともあるそうです。
糖質を控えるから太る(≒糖質をとることで太りにくくなる)という理由については、
1.
糖質不足の生活を続け、蓄えていたグリコーゲンも枯渇してしまうと、人間は筋肉のたんぱく質を分解してブドウ糖を作り出すため筋肉がやせ細り、太りやすい身体になってしまう
森谷さんによれば、糖質をカットすると体重は減少するのですが、実際減っているのは水分であり脂肪はほとんど減らないのだそうです。
余ったグリコーゲンは約4倍の水と結合して貯蔵されます。
糖質を控えるダイエットをすると、蓄えていたグリコーゲンを分解し、脳のエネルギーとして使われてしまい、その際、グリコーゲンと結合していた水も一緒に排出されることになります。
つまり、体重は実際よりも4倍早く体重が落ちることになるのですが、この時脂肪は減っていないのです。
糖質を控えるダイエット
→グリコーゲンが枯渇
→筋肉のタンパク質を分解し、ブドウ糖を作り出す
→筋肉が減少
→基礎代謝が低下し、太りやすい体になる
2.
隠れ肥満傾向にある女性に糖質の多い食事(糖質6割)を2週間続けてもらったところ体脂肪が減少したそうです。
■太りにくい食べ方とは
○栄養バランス
炭水化物(糖質)6割、たんぱく質2割、脂質2割のバランスが理想。
※糖尿病や高血糖の方には当てはまりませんのでご注意を。
○食べる順番
糖質の多いフルーツやご飯を先に摂り、血糖値を上昇させるのがポイントなのだそうです。
※血糖値の上昇が満腹感を感じさせるため。
血糖値の上昇には時間がかかるので、ゆっくりかんで食べることも大事なのだそうです。
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