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ダイエット脂肪肝|減量が肝臓に深刻な異変を起こし、糖尿病・肝硬変・肝臓がんの危険性も!|#ガッテン(#NHK)

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2016年10月12日放送の「ガッテン!」(NHK)のテーマは「まさか!ダイエットが引き起こす肝臓の悲劇(仮)」です。




【目次】

■ダイエットをしていたのに脂肪肝になってしまうことがある!?

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by Ben Webb(画像:Creative Commons)

ダイエット経験者にお伝えしたい!減量が肝臓に深刻な異変を起こすことがあることを。この異変で糖尿病の危険が高まったり、肝硬変肝臓がんの危険性まで!驚きの新事実です。

健康や美容のためのダイエットがなぜ肝臓に悲劇をもたらすのか? 実は意外な落とし穴があったんです。今回、自称ダイエットの達人25人を調べたところ、なんと11人の肝臓がパンパン状態に。みなさん、陥りがちなある減量方法で肝臓を混乱させてしまっていたんです。

ダイエットをしていたのに脂肪肝になってしまう人にはある共通点があったそうです。

それは、ダイエットとリバウンドを繰り返していたこと。(=『急激な体重増減を繰り返していた』)

急激に体重を減らして、また体重が戻るということを繰り返すと、なぜ脂肪肝になってしまうのでしょうか。

肝臓には脂肪を蓄える機能があります。

たくさん食べるとエネルギーが余るので、それを肝臓が脂肪として蓄えていきます。

その状態が長期間続くと「脂肪肝」になります。

では、なぜ食事を減らすダイエットをすることによっても脂肪肝になってしまうのでしょうか?

それは、極端に食事を減らすような急激なダイエットをすると、体が飢餓状態だと感じて全身の脂肪細胞や筋肉がエネルギー源を放出し、筋肉が減少して代謝が落ち、体が消費するエネルギー量が落ちてしまいます。

その結果、脂肪が肝臓にたまりやすい状態になってしまい、ダイエットのご褒美としておいしいものを食べ過ぎてしまうと、肝臓に脂肪がたまりやすい状態になっているわけですから、余分なエネルギーを脂肪として蓄えてしまい、「脂肪肝」になると考えられます。

つまり、極端に食事を減らすようなダイエットをすると、肝臓に脂肪がたまりやすい状態になり、リバウンドでさらに脂肪がたまりやすくなるため、脂肪肝になるというわけです。

→ 脂肪肝とは|脂肪肝の症状・原因・治し方 について詳しくはこちら

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【補足】極端な炭水化物抜き(糖質オフ)ダイエットをすると脂肪肝になる!?

極端なダイエット(今回の記事で言えば、炭水化物抜きダイエット・糖質オフダイエット)をすると、エネルギーとしての糖質が不足するわけですから、身体のタンパク質を糖に変えてまでエネルギー源にしようとします。

そうすると、肝臓のたんぱく質が不足して、中性脂肪の合成・運搬に必要な分まで不足してしまい、中性脂肪が肝臓にたまって、脂肪肝になってしまう恐れがあります。

【補足】女性が注意したい脂肪肝の原因とは|肝臓を守る方法は「おさかなすきやね」|#あさイチ(NHK)

極端なダイエットをすると、特に糖質を多く含むお米やパンなど炭水化物を極力とらないダイエットをすると「低栄養性脂肪肝」になります。

肝臓には一定量の脂肪が必要なのですが、糖質を極端に制限すると、肝臓は機能障害を防ごうと体中から脂肪をかき集めてしまい、脂肪肝になってしまいます。

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■肝臓にやさしいダイエット方法とは?

短期間に急激なダイエットをするというのはダイエッターにとって気持ちがいいものだと思います。

しかし、そうした短期間に急激なダイエットをすることは肝臓にとっては優しくないダイエット方法なのです。

肝臓に負担のかからないダイエットのペースは「半年で10kg」「1か月で2から3キロ」を目安にするとよいそうです。




■脂肪肝のチェック方法

脂肪肝は肥満の人やお酒をよく飲む人がなるものと考えられていましたが、今では普通の体型の人やアルコールを飲まない人も脂肪肝になることが分かってきており、脂肪肝を放っておくと、肝炎や肝硬変になる恐れがあります。

また、肝臓には血糖を一定に保つ働きもあり、脂肪肝になると、血糖を一定に保つ機能が働かなくなり、糖尿病になりやすくなるそうです。

脂肪肝は自覚症状がないため定期的に検診を受けることが重要になります。

病院で超音波検査を受けたり、血液検査で肝臓の数値である「ALT」の値が40を超えていたら要注意ですのでチェックしてみましょう。

→ ALT(GPT) について詳しくはこちら

■脂肪肝対策

先ほども紹介した通り、短期間で急激に体重を落とすと脂肪肝になりやすいので、半年から1年をかけて体重の7~10%を落とすことを目安にしましょう。

1.運動

1日30分程度のウォーキングが有効で、早歩きにするとさらに効果がアップするそうです。

週250分の運動で脂肪肝改善 「やせなくても効果あり」|筑波大研究グループによれば、肥満の人は、週250分以上早歩きなどのやや強めの運動をすると、体重が減らなくても、肝臓に蓄積した脂肪が減少したり、善玉コレステロールや肝臓の炎症を防ぐ物質が増えていることがわかったそうです。

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2.食事

食事は極端に量を減らすのではなく、少し量を減らすようにし、また、単品だけを食べるダイエットはやめましょう。

【補足】

肝臓を助ける食事としては、バランスよく食材を摂れる「まごわやさしい」をキーワードにした食事をすること。

さまざまな食材の組み合わせのキーワードは「まごわやさしい」や「おさかなすきやね」。

「ま」:豆類
「ご」:ゴマ類
「わ」:わかめなど海藻類
「や」:野菜類
「さ」:魚(魚介類)
「し」:しいたけなどきのこ類
「い」:いも類

「オ」:オリーブイオイル
「サ」:魚類
「カ」:海藻類
「ナ」:納豆
「ス」:酢
「キ」:キノコ
「ヤ」:野菜類
「ネ」:ネギ類

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3.睡眠

最低でも6時間睡眠をとることが重要で、しっかり寝ると体が脂肪を燃焼するモードに切り替わるそうです。

寝る前に食事をすると脂肪が減りにくくなり、また、夜更かしもやめましょう。

夜食を取ると、肝臓の「時計遺伝子」が乱れ、代謝異常になり、太りやすくなる?によれば、夜食など不規則な時間に食事を摂ると、インスリンの作用で肝臓の時計遺伝子のリズムが乱れてしまい、肝臓の代謝機能に異常を引き起こすことがわかったそうです。

夜更かしは肥満を招くによれば、睡眠不足になると、食欲のバランスをとるグレリンとレプチンのバランスに影響を与えてしまい、食欲が増え、満腹を感じにくくなるそうです。

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■iPS細胞を使った肝臓

世界初!IPS細胞から“ミニ肝臓”作製に成功!(谷口英樹さん)|夢の扉+によれば、横浜市立大学の谷口英樹教授が開発しているのは、iPS細胞から”ミニ肝臓”を量産する技術です。

ミニ肝臓を大量に作ることで、将来的に肝不全の治療に役立てようとしているそうです。

これまで多くの研究者はiPS細胞から「肝細胞」を作ることを目標としてきましたが、最終的に出来たものの品質が悪く、また大量生産が難しく、治療法としても臓器移植よりも良い結果が出るかどうかは不明だったそうです。

そこで、谷口教授は発想の転換を図って考えたのが、「ミニ肝臓」です。

iPS細胞から肝細胞になる手前の前駆細胞を作り、そこへ血管のもととなる内皮細胞、接着剤の役割を担う間葉系細胞の2種類の細胞を混ぜて培養。すると、すべての細胞が48~72時間でボール状に集まってきた。これが網目状の血管構造を持つミニ肝臓だ。

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【補足】脂肪肝を防ぐ食事

1.糖質をとりすぎない

糖質は肝臓で体のエネルギー源である中性脂肪に合成されるので、適量の摂取は必要ですが、食べすぎは脂肪肝になってしまいます。

お菓子などの甘いものはもちろん、お米やパンなど炭水化物の食べすぎも注意が必要です。

糖質を取り過ぎないようにするために、間食では甘いモノをできるだけとらないようにすることや炭水化物が多い一品ものだけを食べるということを避けたほうが良いようです。

2.野菜やキノコは1日350グラム以上

野菜やキノコは糖質の吸収を遅らせるなどの効果があります。その際、一食にすべて食べるのでなく、朝昼晩、各食ごとに分けて食べましょう。

血糖値を上げ過ぎない食事と同様に、おかずと汁物を先に食べ、ひと息ついてからご飯やパンに手を伸ばすようにするとよさそうです。

3.体を温める食材をとる

ショウガ、にんにく、とうがらしなどは新陳代謝を促進させ、ついてしまった脂肪の燃焼を助けます。

体内時計 ダイエット|たけしの家庭の医学 5月25日という記事でも紹介しましたが、内臓の時計遺伝子をリセットするには朝食(たんぱく質)をとることが重要なのだそうです。

体を温めるためにも、たんぱく質を摂ることが大事なので、内臓の時計遺伝子をリセットするためにも、そして体を温めるためにも、タンパク質をとることを忘れずに!

ちなみに、体を温める食品で冬太りを防ごう!によれば、冷たい食べ物や飲み物、体を冷やす性質を持つ食材を摂り続けると、体が冷やされてしまい、新陳代謝が落ちて、太りやすい体になったり、肩こり・頭痛などの不調が起きたり、病気になりやすくなるそうです。

⇒ 低体温 について詳しくはコチラ

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春には、たんぱく質・旬の食材を取り入れて、肝臓をいたわろう!

そんな弱ってしまった肝機能の回復に欠かせないのがたんぱく質です。

たんぱく質は筋肉を作りあげるのにも重要な役割をしますが、肝臓にたまった脂肪(中性脂肪)を血液中に送り込んで出してくれる役割もしています。

たんぱく質が極端に不足してしますうと脂肪肝になる恐れもあるのです。

この場合、動物性たんぱく質ばかり摂取すると脂肪分も取りすぎてしまい余計に肝臓が疲れてしまうことも。

おすすめは高たんぱくで低脂肪のお豆腐や大豆製品を中心に、動物性と植物性をバランスよく摂取することです。

 

■肝臓にやさしい食生活のための8品目

おさかなすきやね(オサカナスキヤネ)で覚えましょう!

オ:オリーブイオイル
サ:魚類
カ:海藻類
ナ:納豆
ス:酢
キ:キノコ
ヤ:野菜類
ネ:ネギ類

→ 脂肪肝とは|脂肪肝の症状・原因・治し方 について詳しくはこちら







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肝臓の検査・エゴマで肝臓がん予防・肝臓がん治療(泉並木)|#世界一受けたい授業

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2016年1月9日放送の世界一受けたい授業では 泉 並木(いずみ なみき、日本肝臓学会理事)先生が肝臓について解説しました。

→ 肝臓の機能・働き・位置 について詳しくはこちら

肝臓をいじめない食べ方・飲み方 (マガジンハウスムック)

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【目次】

■肝臓の検査が楽になっている

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by Sheila Sund(画像:Creative Commons)

「非アルコール性脂肪肝炎(NASH)」を血液検査で精度よく診断できる新手法開発―大阪大によれば、NASHは、超音波検査で非アルコール性の脂肪肝とされた人の1割程度を占めるとされ、脇腹に針を刺して肝臓組織を一部採取する肝生検で診断していました。

しかし、肝生検は入院が必要で患者の体の負担も大きいため、簡便な診断法の開発が求められていました。

最近では、お腹に振動を当てるだけでわかるようになっているそうです。

振動の伝わるスピードが早いと肝臓が硬いと判断され、遅いと肝臓が柔らかいと判断されるそうです。

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■エゴマで肝臓がん予防

エゴマに含まれる「ルテオリン」に脂肪肝・NASH・肝がん予防効果|名古屋市大

名古屋市立大の研究グループ(内木綾助教)が、エゴマに含まれる抗酸化作用が強い「ルテオリン」という成分がNASH(非アルコール性脂肪肝炎)や、それに伴う肝細胞のがん化を抑制することを発表したそうです。

エゴマを日常的に摂取することで脂肪肝やNASH、肝臓ガンを予防することができるかもしれません。

→ 肝臓がん予防によい食事・食べ物 について詳しくはこちら

→ エゴマの健康効果 について詳しくはこちら

→ NASH(非アルコール性脂肪性肝炎)の症状・食事・改善方法 について詳しくはこちら

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■肝臓がん治療

肝臓がんの原因は8割がウイルス(B型肝炎ウイルス15%、C型肝炎ウイルス65%)といわれています。

ハーボニーという薬を1日1錠3か月飲み続けることで肝炎ウイルスを100パーセント死滅させることができるそうです。

1錠8万円と高価な薬ですが、助成金もでるそうです。

→ 肝臓がんの症状(初期・末期) について詳しくはこちら







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ダイエット脂肪肝|ニキビ・虫歯・体の不調・・・免疫力低下の原因は肝臓にあった!|#世界一受けたい授業

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2012年4月21日放送の世界一受けたい授業では、「春が危ない! ニキビ・虫歯・体の不調・・・免疫力低下の原因は肝臓にあった!」を取り上げました。




■肝臓は免疫を司る臓器

Tulips

by erikwestrum(画像:Creative Commons)

  • 免疫力を司る臓器、それは肝臓。
    体の不調を見つけると治す指示を送る。
    ニキビや虫歯といった一見肝臓と関係ないものも肝臓がなければ治らない。
  • 人間は冬に溜め込んだ栄養分を春に消費しようとするため、肝臓の働きは一番過酷になると言われている。
    その上、新しい環境でストレス・緊張が激しくなったり、食生活のバランスが崩れてしまうため、肝臓への負担は更に大きくなってしまう。
    しかし、肝臓は沈黙の臓器と言われるくらい、(脂肪肝や肝硬変へと)悪化しても症状が表に出ないため、気づいた時には手遅れになっていることもある。
  • 私達の体の中のすべての血液は必ず肝臓を通るようにできている。
  • ニキビをキレイに治そうとすると肝臓が活躍しないといけない。
    ニキビが出来ると、そのシグナルが肝臓に伝わり、肝臓から「ニキビを治してください」という警報が血液を介して免疫が活性化されて、ニキビを治してくれる。
  • 正常→ 脂肪肝肝炎肝硬変肝臓がんになっていく人が増えている。
    手が赤紫色になる、斑点、黄疸(おうだん)が出るなどの症状が出る。
  • 暴飲暴食などで生活が乱れると、脂肪肝になりやすくなる。
    脂肪肝をきっかけに肝臓が壊れていく人が急に増えている。
  • 正常の肝臓は重さ約1kg、脂肪約3%
    脂肪肝の肝臓は重さ約3kg、脂肪70%以上
  • 脂肪肝になると血管が細くなって血流が緩やかになる。つまり、肝臓の活動が鈍くなっている。
  • 正常の肝臓では、免疫細胞がたくさんあるが、脂肪肝になるとほとんどなくなる。
  • 大人と同じように子供にも脂肪肝の子供がたくさんいる。
■ダイエット脂肪肝
  • 極端なダイエットを長期間続けてしまうと、肥満の人でなくてもひどい脂肪肝が起こってしまうことがある。
    非常に偏った体にとって大事な物質を極端に制限するようなダイエットを長期間続けてしまうと、脂肪を燃やすのに重要な栄養素まで欠乏してしまう。
    その状態で肝臓で脂肪が作られると、 肝臓に脂肪が溜まって脂肪肝になってしまう。
    例)お腹が膨れた飢餓の子供たち→脂肪肝が悪化すると水分がおなかにたまる。
  • 極端なダイエットをしてしまうと、体に十分な栄養が回らない。そうすると、体の方もその栄養の量に応じて節約しようとする。しかし、脳や心臓が使うエネルギーを節約するわけにはいかないので、髪が抜けやすくなったり、爪にシワが寄ったり、皮膚がかさかさしてくる(潤いがなくなる)。
■肝臓を助けるには?
  • 肝臓の指標AST・ALTは30以下が良好
  • 食べ物も大きな要因だが、運動や生活習慣も非常に大きな役割をする。
  • 十分睡眠をとることも大事なこと。
    肝臓は、昼は糖分を燃やし、夜は脂肪を燃やすというバイオリズムがある。
    毎日少しずつ脂肪が燃え残っていくと、脂肪肝になっていく。
  • 朝食には卵の白身がおすすめ。
    肝臓が糖分を分解するとき、必須アミノ酸をすべて含んだ完全たんぱく質の白身が助けてくれる。
  • 忙しい人におすすめなのは、コップ一杯の豆乳を飲むこと。
    豆乳も良質のタンパク質で、肝臓に必要なアミノ酸が入っている。

⇒ 肝臓とは|肝臓の機能・働き・位置(場所) については詳しくはコチラ。

⇒ 肝臓の病気|肝臓病の初期症状・種類・原因 については詳しくはコチラ。

→ 脂肪肝とは|脂肪肝の症状・原因・治し方 についてはこちら

⇒ 脂肪肝の改善方法 については詳しくはコチラ。







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肝臓(ダイエット脂肪肝・アルコール性肝障害・NASH)|駆け込みドクター!

Researchers Working on a Drug that Gives You a Buzz without the Alcohol

by James Palinsad(画像:Creative Commons)

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2014年1月19日放送の「駆け込みドクター!」(TBS系)では、「4人に1人は異常値!?沈黙の臓器…肝臓SP」がテーマでした。

●肝臓は沈黙の臓器

  • お酒を飲んだ量とどのぐらいの期間飲んできたか、の2つが関係している。
  • 人間ドックを受ける人の4人に一人が肝臓に異常値がある。
  • 肝臓とは、約2500億個の細胞からなる体内最大の臓器。
  • 体重の50分の一に相当し、体重70kgの人の肝臓の重さは焼く1400g。
  • 多くの役割を果たす肝臓には、大量の血液が流れ込む(1分間に1.5リットル)
  • 肝臓は再生能力が非常に高い
    手術で70%切除しても4ヶ月から半年後に大きさも機能も戻る
  • 肝臓は病気が進行しないと自覚症状が現れないことが沈黙の臓器と言われるゆえん
  • 採決で診る肝臓の数値は肝臓が悪くても正常と出ることがあるので、実際の肝臓の機能がどうかという評価はできない。
  • 休肝日をとっても肝臓の病気が予防できるという科学的データはないが、休肝日をとることで飲み過ぎなくなる。

休肝日の取り方(過ごし方)・ぺ―スの目安・休肝日は必要か?について詳しくはこちら

●肝臓の主な3つの働き

1.代謝

食べ物から摂った栄養素の貯蔵・供給

2.解毒作用

アルコールや薬に含まれる有毒物質を無毒化する

3.胆汁の生成・分泌

脂質の消化吸収を助け、老廃物を流す胆汁の生成・分泌

⇒ 肝臓 については詳しくはコチラ。

 

●肝臓病の症状

  • 肌が黄色くなる
  • 黄疸
  • 身体がだるくなる
  • 皮膚がかゆくなる

こうした症状が出るときには、肝臓がかなりダメージを受けて病気が進んだときに出ている。

⇒ 肝臓の病気 については詳しくはコチラ。

 

●一日に許容されるアルコールの摂取量

日本酒 1〜2合

ビール 1〜2本

焼酎 0.5〜1合

ウイスキー ダブル1〜2杯

 

●胆石と肝臓の病気との関係

胆石ができることに問題はないが、胆石が胆のうの出口を詰まらせたり、場合によっては胆管に胆石が落ちてくると問題あり。

本来流れてくる胆汁がせき止められると、ばい菌の感染を起こしてしまう。

胆のう炎・胆管炎→敗血症(全身に菌が回り意識を失う)→死

●胆のう炎・胆管炎の症状

  • 右の脇腹に激痛
  • 40度近い高熱
  • 黄疸が出る

胆石がある人は症状が出たらすぐ病院で診てもらう。

→ 胆のうの位置・働き(機能)・病気 について詳しくはこちら

●薬物性肝障害(薬によって引き起こされる肝機能障害

薬と肝臓には関係があり、だるい・吐き気と言った症状がある人は要注意。

薬が原因で肝臓に障害が起こる。

肝臓は薬物を代謝して、自分の身体に害がないように処分して、効果があるようにする働きがある。

薬が過剰に入ってきてしまうと、肝臓で処分する能力を超えてしまい、過度の負担がかかり、薬物が肝臓の細胞にダメージを与え壊される。

●薬物性肝障害の症状

  • 身体のだるさ
  • 吐き気
  • 食欲不振
  • 腹痛

進行すると、

  • 発熱
  • かゆみ
  • 発疹
  • 黄疸

薬やサプリメントは用法・用量を守り正しく使う。

薬に対するアレルギーを起こし、肝障害を起こす可能性もある。

治療法としては、原因となる薬の服用をやめる。

 

●ダイエット脂肪肝

急激なダイエットや偏食などによって肝臓に脂肪がついてくる。

それは、急激に体重を落とすと、肝臓はエネルギーである脂肪を蓄えようとするから。

バランスよく量を減らして食べることが大切。

→ 脂肪肝とは|脂肪肝の症状・原因・治し方 についてはこちら

⇒ 脂肪肝の改善方法 については詳しくはコチラ。

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●アルコール性肝障害

過度にアルコールを摂取すると、脂肪の代謝が後回しになり、肝臓に脂肪が蓄積し、障害が起こると言われる。

日本酒の場合、3合以上を毎日5年間飲酒すると、アルコール性肝障害になる可能性が高い。

アルコール性肝障害の患者数約250万人。

●アルコール性肝障害の対処法

  • 酒量を減らす
  • 症状が悪い人は禁酒をおすすめ

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●肝臓の数値

ALT(基準値)5−30

ALTの値は一般的には30−40以上が異常値

肝臓の細胞が壊れているときにこのALTの値が上がる。

ALT値が50以上だと医療機関を受診した方が良い。

ALT値の異常が続くと肝臓がんの発生リスクも高まる。

●肝がん発生の危険度(肝炎ウイルス非感染者)

ALT値 29以下 1.0倍

ALT値 30−60 6.5倍

ALT値 70−99 60.5倍

⇒ 肝臓の数値|γ-GTP・GOT(AST)・GPT(ALT) については詳しくはコチラ。

 

●NASH(非アルコール性脂肪肝炎)

アルコールをほとんど飲まない人の肝臓内に中性脂肪がたまった状態。

NASHの患者数約400万人。

NASHは肝硬変肝臓がんに進行するリスクが高い。

患者数は男性が圧倒的に多いが、近年女性患者も増えており、特に50歳を超えると急増しており、進行も男性よりも早いと言われる。

予防策は、体重を減らすだけで危険性は激減する。

ただし、急激な体重の減少はNASHを悪化させる恐れがあるので、要注意。

採決だけではNASHと判断するのは難しい。

正確にNASHを診断するには肝臓の一部を取って顕微鏡で調べる。

肝臓が悪くなると血小板(血を止める成分)の数値が下がってくる。

血小板数(基準値 15万−35万)

NASHの場合、数値が19.2万以下が一つの指標でNASHの中でも悪い段階。

肝臓病の人は鉄分が多く含まれる食べ物・サプリメントを制限した方がいい。

鉄分が肝臓について肝臓の機能を悪化させるため。

魚(光り物)に含まれるEPAが良いと言われているため、魚がおすすめ。

→ NASH(非アルコール性脂肪性肝炎)の症状・食事・改善方法 について詳しくはこちら。







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<予習編> 

肝臓とは?

肝臓は沈黙の臓器といわれています。

それは、肝臓は再生能力・代償能力に優れ、ダメージを受けても残った正常細胞が余分に働き、機能を維持するからです。

肝臓は痛みなどの症状を出すことがあまりないので、そのため肝臓に異常があっても気付かず、異常に気付いたときには病気がかなり進んでいることがあります。

⇒ 肝臓とは|肝臓の機能・働き・位置(場所) については詳しくはコチラ。

⇒ 肝臓の病気|肝臓病の初期症状・種類・原因 については詳しくはコチラ。

→ 脂肪肝とは|脂肪肝の症状・原因・治し方 についてはこちら

⇒ 脂肪肝の改善方法 については詳しくはコチラ。

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■ダイエット脂肪肝

極端なダイエットを長期間続けてしまうと、肥満の人でなくてもひどい脂肪肝が起こってしまうことがある。

非常に偏った体にとって大事な物質を極端に制限するようなダイエットを長期間続けてしまうと、脂肪を燃やすのに重要な栄養素まで欠乏してしまう。

その状態で肝臓で脂肪が作られると、 肝臓に脂肪が溜まって脂肪肝になってしまう。

NASH(非アルコール性脂肪性肝炎)の症状・食事・改善方法

NASH(=nonalcoholic steatohepatitisの略)は、非アルコール性とあるように、アルコールなしで発症する肝炎のことをいいます。

NASHは、実は肝硬変や肝臓がんにもなる恐れのある怖い病気です。




肝臓関連ワード

肝臓とは|肝臓の機能・働き・位置(場所)

肝臓の病気|肝臓病の初期症状・種類・原因

脂肪肝とは|脂肪肝の症状・原因・治し方

肝炎とは|肝炎(B型・C型・アルコール性)の症状・原因・チェック

NASH(非アルコール性脂肪性肝炎)の症状・食事・改善方法

NAFLD(非アルコール性脂肪性肝疾患)とは・症状・原因

肝硬変とは|肝硬変の症状・原因・食事

肝臓がん|肝臓がんの症状(初期・末期)

肝機能障害の症状・原因・食事・肝機能の数値

肝臓の数値・検査値|ALT(GPT)・AST(GOT)・γ-GTP

ALT(GPT)の基準値|ALTが高い原因

AST(GOT)の基準値|ASTが高い原因

γ-GTPの基準値|γ-GTPが高い原因

胆管とは|胆管がんの症状

胆のうの位置・働き(機能)・病気(胆嚢炎・胆のうがん)

肝臓に良い食べ物|肝臓と食事

亜鉛を含む食べ物・食品|亜鉛不足チェック・摂取量

タウリンとは|タウリンの効果・効能|タウリンの多い食品・食べ物

コレステロールとは|コレステロール値を下げる食品・食事

中性脂肪とは・数値(正常値)・高い原因・下げる(減らす)