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芸能人人間ドックスペシャル|#主治医が見つかる診療所 6月20日

First Baptist Church 927

by Parker Knight(画像:Creative Commons)




2016年6月20日放送の「主治医が見つかる診療所」のテーマは芸能人人間ドックスペシャルでした。

■勝間和代さんは食道がんの危険性あり

勝間和代さんに見つかったのは胃酸を含む胃の内容物が食道に逆流してくることによって生じる病気である逆流性食道炎です。

逆流性食道炎の症状・原因・治し方・食事によれば、逆流性食道炎の原因は主に2つに分けられます。

●下部食道括約筋をゆるむこと

・脂肪分の摂り過ぎ

・加齢

・肥満

●胃酸が増えすぎること

・脂肪の多い食事で胃酸が増える

脂肪分のとりすぎや食べ過ぎによって、胃酸が増えることで、胃酸の逆流を起こしやすくなります。

・喫煙

喫煙は胃酸の分泌を高めます。

・ストレス

番組によれば、食べたあとすぐ寝ると逆流しやすいので、上半身20度位上げておくとと逆流しにくいそうです。

また、交感神経の緊張が高いのが原因の一つと考えられるそうです。

→ 逆流性食道炎の症状・原因・治し方・食事 について詳しくはこちら

■岩尾望さんはアルコール性肝障害(肝臓病)を発症

岩尾望さんは血液検査でγ-GTPとフェリチン値の2項目に問題が見つかりました。

γ-GTPの値は144で基準値の3倍。

フェリチン値は342で基準値を超えていました。

フェリチン値とは、血液中に貯蔵されている鉄の量のことで、C型慢性肝炎や非アルコール性脂肪性肝炎では、肝臓の炎症に伴い肝臓に鉄分が沈着しやすくなります。

鉄分が多く沈着すると炎症が強くなり、肝臓がんも発生しやすくなります。

→ 肝臓の数値・検査値|ALT(GPT)・AST(GOT)・γ-GTP について詳しくはこちら

腹部CT検査で脂肪肝が見つかりました。

原因としては、毎日約1・5リットルのビールを飲んでいることで、アルコールの飲み過ぎで肝臓での処理能力を超えてしまうことで障害が起き始めていると考えられるそうです。

このままほうっておくと、肝硬変肝臓がんの危険もあるそうです。

休肝日をとるようにアドバイスされていました。

→ 休肝日の取り方(過ごし方)・ぺ―スの目安・休肝日は必要か? について詳しくはこちら




■飯尾和樹さんには痛風の危険性と頸動脈プラークが見つかった

■痛風

血液検査でわかったことは、尿酸値が基準値オーバーしていることで、高尿酸血症の危険があること。

尿酸値が更に高くなると、痛風の発作を起こす恐れがあります。

痛風の症状は、足の指が腫れ、針で刺したようにジンジンとした痛みが現れます。

尿酸は、プリン体が主に肝臓で分解されてできます。

この結晶を異物として排除しようと体が闘い始めるために、足の親指の付け根やかかと、くるぶしなど足の関節を中心に、激しい痛みの発作が起こります。

→ 痛風とは|痛風の症状・原因・発作・食事・予防 について詳しくはこちら

■頸動脈プラーク

コレステロール値ではLDLコレステロール値とHDLコレステロール値は基準値内であるものの、LH比が2.4で基準値を超えているため、動脈硬化がはじまっている可能性があるそうです。

コレステロールの比率のLH比(LDLとHDLの比率)とは

動脈硬化が進んでいるかどうかの目安として、LDLコレステロールとHDLコレステロールの比率「LH比」と呼ばれる新しい指標が注目されています。

LH比は、「LDL(悪玉コレステロール)」÷「HDL(善玉コレステロール)」で求められます。

LH比はLDLコレステロール(悪玉コレステロール)値をHDLコレステロール(善玉コレステロール)値で割った数値で、2を超えてくると、動脈硬化のリスクが高くなります。

2・0以下が基準値で、それ以上は動脈硬化を起こしやすくなり、2.5以上になると、心筋梗塞などのリスクが急増します。

また頸動脈エコー検査で頸動脈プラークが見つかりました。

プラークは脳梗塞を引き起こし突然死の危険があります。

食後の眠気は動脈硬化のサイン?チェック方法・対策

頸動脈にコレステロールや脂肪がたまり、血管の壁に付着するとプラーク(こぶのようなもの)ができます。

プラークができると、そこに血栓ができます。

血栓がはがれると、血流にのって、脳の血管で詰まる(=脳梗塞)になる恐れがあります。

→ 動脈硬化の症状・予防・原因・改善 について詳しくはこちら

■川崎麻世さん

●逆流性食道炎

数年前に逆流性食道炎を患い、治療して完治している。

●血管年齢80歳

PWV検査(pulse wave velocity:脈波伝播速度)によれば、血管年齢が80歳だったそうです。

【参考リンク】

●血液検査では中性脂肪など14項目が問題あり

●心臓の冠動脈の血管が石灰化

●アディポネクチンが3.5

心筋梗塞などのリスクが3倍になる4.0を下回っている。

→ アディポネクチンを増やす方法 について詳しくはこちら

【関連記事】

■ダンプ松本さんは出血性脳梗塞

小さな脳梗塞が増えると脳血管性認知症、若年性認知症の可能性が出てくるそうです。

生活改善を行ない、アルコールを減らす事が重要。







肝臓(ダイエット脂肪肝・アルコール性肝障害・NASH)|駆け込みドクター!

Researchers Working on a Drug that Gives You a Buzz without the Alcohol

by James Palinsad(画像:Creative Commons)

健康・美容チェック > 肝臓 > 肝臓の病気 > 脂肪肝 > 肝臓(ダイエット脂肪肝・アルコール性肝障害・NASH)|駆け込みドクター!




2014年1月19日放送の「駆け込みドクター!」(TBS系)では、「4人に1人は異常値!?沈黙の臓器…肝臓SP」がテーマでした。

●肝臓は沈黙の臓器

  • お酒を飲んだ量とどのぐらいの期間飲んできたか、の2つが関係している。
  • 人間ドックを受ける人の4人に一人が肝臓に異常値がある。
  • 肝臓とは、約2500億個の細胞からなる体内最大の臓器。
  • 体重の50分の一に相当し、体重70kgの人の肝臓の重さは焼く1400g。
  • 多くの役割を果たす肝臓には、大量の血液が流れ込む(1分間に1.5リットル)
  • 肝臓は再生能力が非常に高い
    手術で70%切除しても4ヶ月から半年後に大きさも機能も戻る
  • 肝臓は病気が進行しないと自覚症状が現れないことが沈黙の臓器と言われるゆえん
  • 採決で診る肝臓の数値は肝臓が悪くても正常と出ることがあるので、実際の肝臓の機能がどうかという評価はできない。
  • 休肝日をとっても肝臓の病気が予防できるという科学的データはないが、休肝日をとることで飲み過ぎなくなる。

休肝日の取り方(過ごし方)・ぺ―スの目安・休肝日は必要か?について詳しくはこちら

●肝臓の主な3つの働き

1.代謝

食べ物から摂った栄養素の貯蔵・供給

2.解毒作用

アルコールや薬に含まれる有毒物質を無毒化する

3.胆汁の生成・分泌

脂質の消化吸収を助け、老廃物を流す胆汁の生成・分泌

⇒ 肝臓 については詳しくはコチラ。

 

●肝臓病の症状

  • 肌が黄色くなる
  • 黄疸
  • 身体がだるくなる
  • 皮膚がかゆくなる

こうした症状が出るときには、肝臓がかなりダメージを受けて病気が進んだときに出ている。

⇒ 肝臓の病気 については詳しくはコチラ。

 

●一日に許容されるアルコールの摂取量

日本酒 1〜2合

ビール 1〜2本

焼酎 0.5〜1合

ウイスキー ダブル1〜2杯

 

●胆石と肝臓の病気との関係

胆石ができることに問題はないが、胆石が胆のうの出口を詰まらせたり、場合によっては胆管に胆石が落ちてくると問題あり。

本来流れてくる胆汁がせき止められると、ばい菌の感染を起こしてしまう。

胆のう炎・胆管炎→敗血症(全身に菌が回り意識を失う)→死

●胆のう炎・胆管炎の症状

  • 右の脇腹に激痛
  • 40度近い高熱
  • 黄疸が出る

胆石がある人は症状が出たらすぐ病院で診てもらう。

→ 胆のうの位置・働き(機能)・病気 について詳しくはこちら

●薬物性肝障害(薬によって引き起こされる肝機能障害

薬と肝臓には関係があり、だるい・吐き気と言った症状がある人は要注意。

薬が原因で肝臓に障害が起こる。

肝臓は薬物を代謝して、自分の身体に害がないように処分して、効果があるようにする働きがある。

薬が過剰に入ってきてしまうと、肝臓で処分する能力を超えてしまい、過度の負担がかかり、薬物が肝臓の細胞にダメージを与え壊される。

●薬物性肝障害の症状

  • 身体のだるさ
  • 吐き気
  • 食欲不振
  • 腹痛

進行すると、

  • 発熱
  • かゆみ
  • 発疹
  • 黄疸

薬やサプリメントは用法・用量を守り正しく使う。

薬に対するアレルギーを起こし、肝障害を起こす可能性もある。

治療法としては、原因となる薬の服用をやめる。

 

●ダイエット脂肪肝

急激なダイエットや偏食などによって肝臓に脂肪がついてくる。

それは、急激に体重を落とすと、肝臓はエネルギーである脂肪を蓄えようとするから。

バランスよく量を減らして食べることが大切。

→ 脂肪肝とは|脂肪肝の症状・原因・治し方 についてはこちら

⇒ 脂肪肝の改善方法 については詳しくはコチラ。

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●アルコール性肝障害

過度にアルコールを摂取すると、脂肪の代謝が後回しになり、肝臓に脂肪が蓄積し、障害が起こると言われる。

日本酒の場合、3合以上を毎日5年間飲酒すると、アルコール性肝障害になる可能性が高い。

アルコール性肝障害の患者数約250万人。

●アルコール性肝障害の対処法

  • 酒量を減らす
  • 症状が悪い人は禁酒をおすすめ

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●肝臓の数値

ALT(基準値)5−30

ALTの値は一般的には30−40以上が異常値

肝臓の細胞が壊れているときにこのALTの値が上がる。

ALT値が50以上だと医療機関を受診した方が良い。

ALT値の異常が続くと肝臓がんの発生リスクも高まる。

●肝がん発生の危険度(肝炎ウイルス非感染者)

ALT値 29以下 1.0倍

ALT値 30−60 6.5倍

ALT値 70−99 60.5倍

⇒ 肝臓の数値|γ-GTP・GOT(AST)・GPT(ALT) については詳しくはコチラ。

 

●NASH(非アルコール性脂肪肝炎)

アルコールをほとんど飲まない人の肝臓内に中性脂肪がたまった状態。

NASHの患者数約400万人。

NASHは肝硬変肝臓がんに進行するリスクが高い。

患者数は男性が圧倒的に多いが、近年女性患者も増えており、特に50歳を超えると急増しており、進行も男性よりも早いと言われる。

予防策は、体重を減らすだけで危険性は激減する。

ただし、急激な体重の減少はNASHを悪化させる恐れがあるので、要注意。

採決だけではNASHと判断するのは難しい。

正確にNASHを診断するには肝臓の一部を取って顕微鏡で調べる。

肝臓が悪くなると血小板(血を止める成分)の数値が下がってくる。

血小板数(基準値 15万−35万)

NASHの場合、数値が19.2万以下が一つの指標でNASHの中でも悪い段階。

肝臓病の人は鉄分が多く含まれる食べ物・サプリメントを制限した方がいい。

鉄分が肝臓について肝臓の機能を悪化させるため。

魚(光り物)に含まれるEPAが良いと言われているため、魚がおすすめ。

→ NASH(非アルコール性脂肪性肝炎)の症状・食事・改善方法 について詳しくはこちら。







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<予習編> 

肝臓とは?

肝臓は沈黙の臓器といわれています。

それは、肝臓は再生能力・代償能力に優れ、ダメージを受けても残った正常細胞が余分に働き、機能を維持するからです。

肝臓は痛みなどの症状を出すことがあまりないので、そのため肝臓に異常があっても気付かず、異常に気付いたときには病気がかなり進んでいることがあります。

⇒ 肝臓とは|肝臓の機能・働き・位置(場所) については詳しくはコチラ。

⇒ 肝臓の病気|肝臓病の初期症状・種類・原因 については詳しくはコチラ。

→ 脂肪肝とは|脂肪肝の症状・原因・治し方 についてはこちら

⇒ 脂肪肝の改善方法 については詳しくはコチラ。

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■ダイエット脂肪肝

極端なダイエットを長期間続けてしまうと、肥満の人でなくてもひどい脂肪肝が起こってしまうことがある。

非常に偏った体にとって大事な物質を極端に制限するようなダイエットを長期間続けてしまうと、脂肪を燃やすのに重要な栄養素まで欠乏してしまう。

その状態で肝臓で脂肪が作られると、 肝臓に脂肪が溜まって脂肪肝になってしまう。

NASH(非アルコール性脂肪性肝炎)の症状・食事・改善方法

NASH(=nonalcoholic steatohepatitisの略)は、非アルコール性とあるように、アルコールなしで発症する肝炎のことをいいます。

NASHは、実は肝硬変や肝臓がんにもなる恐れのある怖い病気です。




肝臓関連ワード

肝臓とは|肝臓の機能・働き・位置(場所)

肝臓の病気|肝臓病の初期症状・種類・原因

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ALT(GPT)の基準値|ALTが高い原因

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