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肥満は世界全体では過去20年で8割増

Fat free

by Kurt Rogers(画像:Creative Commons)




健康への脅威は飢餓よりも肥満 肥満率は過去20年で8割増

(2013/1/2、CNN.co.jp)

肥満は、世界全体では調査期間の20年間で82%増加し、中東諸国では倍増して過去最高水準になった。

肥満人口が栄養不足人口を上回る、赤十字社2011年報告書によれば、食糧分配の不平等に焦点を当てた同報告書によると、2010年の肥満人口は15億人で、栄養不足人口は9億2500万人だったそうです。

世界全体においては、飢餓で悩む人々よりも、肥満による健康への悪影響で悩む人のほうが多いということになります。

いわゆる「欧米型ライフスタイル」が世界中に行き渡りつつあり、どこにおいても同じ影響をもたらしているとモクダッド教授は指摘する。
また、肥満による健康への悪影響は飢えによるものを上回っている。

今回の研究で明らかになったのは、糖尿病や脳卒中、心疾患などの非伝染性疾患が初めて、長期的な疾患やけがの主要な原因となったということだ。

モグダッド教授は、肥満が多くの人々の腰痛の原因にもなっており、肥満率が下がれば、非伝染性疾患や腰痛に苦しむ人も減少するとの見通しを示す。

世界中で 欧米型のライフスタイルが浸透したことによって、肥満の人々が増えており、肥満によって、糖尿病や脳卒中、心疾患、そして腰痛などのケガの原因になっているようです。

また、「肥満は地球の脅威」-英論文によれば、肥満化がアメリカ国民と同じペースで進行すれば、地球の食料資源にとって重大な脅威となるようです。

肥満によって、食糧資源がなくなってしまうのが早いのか、それとも、肥満による健康への悪影響によって世界が成り立たなくなるのが早いのか、どちらなのでしょうか?







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中国で糖尿病発症が大幅増、急速な経済成長が背景か

Big City of Dreams

by Alexander Mueller(画像:Creative Commons)

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中国で糖尿病発症が大幅増、急速な経済成長が背景か

(2012/4/5、ロイター)

中国で上海の居住者を対象に行われた研究で、生活習慣病の2型糖尿病を患う市民が2009年までの約7年間で約30%増と急増したことが明らかになった。

記事によれば、中国では2型糖尿病を患う人が7年間で約30%増加しているそうです。

→ 糖尿病 について詳しくはこちら

米エモリー大学のジェフリー・コプラン氏は、「7年間でこれだけの増加は目を見張るもの」だと述べた。

研究では急増の原因は明確にされていないが、コプラン氏は、中国では生活がより豊かになり、徒歩や自転車利用でなく車での移動が拡大していることなどが、2型糖尿病増加の背景にあるとの見方を示した。

2型糖尿病増加の背景には、生活が豊かになり、食事が欧米化し、車での移動により運動不足になっていることが考えられるようです。

糖尿病“やせ”の人こそ要注意によれば、アジア人は欧米人に比べて体質的に血糖値を下げるインスリン分泌能力が低いため、太っていなくても糖尿病になりやすいため、たとえやせていたとしても糖尿病になる可能性があるということでした。

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肉中心の食事では多量のインスリンを必要とするため、欧米人はインスリンを多く作れる体質になった。一方、穀物中心のアジア人の体はインスリンの分泌が少量でよかったのです」

ところが、日本人の食生活がほんの50年余りの間に激変。

インスリンの分泌が少ない体に必要以上の欧米化した高脂肪・高カロリー食が流し込まれるようになった。

加藤院長は、「少し体重が増えただけでもインスリン不足になり、肥満になる前に糖尿病になってしまう」と説明する。







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肥満メカニズム解明!過食でカロリー消費低下、飢餓に備え蓄積か|東北大

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by Masaaki Komori(画像:Creative Commons)




過食でカロリー消費低下=飢餓に備え蓄積か―肥満メカニズム解明・東北大

(2012/12/5、時事通信社)

高カロリーの食事をすると、脳が基礎代謝を担う「褐色脂肪」の働きを低下させ、肥満を引き起こすことを、東北大大学院医学系研究科の山田哲也准教授らの研究グループがマウスの実験で解明した。

東北大大学院医学系研究科の山田哲也准教授が行なったマウスの実験によれば、高カロリーの食事をすると、脳が神経シグナルを送って「褐色脂肪」の働きを低下させ、肥満を引き起こしていることが分かったそうです。

山田教授によれば、

「飢餓に備え、過剰摂取したカロリーを蓄積する仕組みが残っているのでは」

とコメントしています。

「肥満の引き金を引く」メカニズムを解明-太りやすさの違いも明らかに-

(2012/12/5、東北大学)

そこで本研究グループは、過剰摂取した余分なカロリーを来るべき飢餓に備えて蓄積するという仕組みを想定し、マウスを使って研究を進めました。その結果、「過食によりカロリー摂取が増加し肝臓での糖代謝が高まると、肝臓→脳→褐色脂肪へと神経シグナルが伝わって、褐色脂肪によるカロリー消費を低下させる」という「体に備わった備蓄システム」を世界で初めて発見しました。さらに、この仕組み自体が肥満を引き起こすメカニズムとなっていること、および、このシステムの働きの違いが個々の太りやすさの違いを規定していることも証明しました。

「体に備わった備蓄システム(食べ過ぎ → 肝臓での糖代謝UP↑ → 脳 → 褐色脂肪によるカロリー消費を低下)」自体が肥満を引き起こすメカニズムであり、このシステムの働きの違いが太りやすさの違いを決めていると考えられるそうです。

■まとめ

肥満メカニズム(高カロリーの食事→脳が褐色脂肪の働きを低下→肥満)が解明されたそうです。

今後メタボリックシンドロームの予防・治療につながることが期待されています。

以前「飢餓に備えろスイッチ」見分け方とは(低カロリーダイエット)|ためしてガッテンによれば、低カロリー食で糖質が不足するため、脳が飢餓だと判断し、脂肪を蓄えることで体脂肪率が増加すると紹介しました。

今回のニュースでは、高カロリーの食事を食べると、脳が褐色脂肪の働きを低下させてしまうことで肥満になってしまうということでしたので、人間は低カロリー食でも高カロリー食でも結局は脂肪を蓄えようとしてしまうわけですね。







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過剰にカロリーを摂取していると、どんな食事のバランスでも、体脂肪は増えてしまうということです。

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20年後にはアメリカ人の2人に1人が肥満体になる!?

13/365 Time to cut

by Dylan(画像:Creative Commons)




【肥満大国アメリカ】20年後には2人に1人が肥満体になるとの調査結果

(2012/9/19、IRORIO)

2030年には、全米すべての州で、肥満の人口が44%を超えるというのだ。しかもほとんどの州では、2人に1人が肥満になるだろうというのだからこれは大変である。

記事によれば、20年後のアメリカでは、約2人に1人が肥満になるそうです。

こうなってくると心配になるのが、病気の増加です。

これにより、2型糖尿病や冠動脈性心疾患、脳卒中等の患者が激増するのではないかと危惧されている。

そして、病気の人が増えると、医療費が増えていくことが予想されます。

そうなれば、カリフォルニアだけでもこの肥満関連の医療費は16%も増加する見通しであるという。

おそらく、だからこそニューヨーク市では、特大炭酸飲料に販売規制-NY市NYのレストランで「塩使用禁止法案」提出といったような規制を行なっているのだと思います。







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ブラジル、国民の約半数が太りすぎとの調査結果

Running

by Roberto Berlim(画像:Creative Commons)




ブラジル、国民の約半数が太りすぎとの調査結果

(2012/4/11、AFPBB)

結果、同国で太りすぎの人々が占める割合は2006年の42.7%から2011年には48.5%に、同時期の肥満の割合は11.4%から15.8%に増加していることが判明した。

ブラジルといえば、美に対する意識が高いというイメージがありますが、ブラジル保健省の調査によれば、国民の半数近くは太りすぎなのだそうです。

経済成長に伴う食文化の影響でカロリー摂取量の多い食事をしている人が多いことが肥満の原因のようです。







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