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なすなかにし那須さんの病気は脳梗塞!休養し復帰後は言語障害のリハビリ中!

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なすなかにしの那須晃行さん(43)が脳梗塞を発症し緊急のカテーテル手術を受けたそうです。

【追記(2024/6/29)】

「有吉くんの正直さんぽ」に出演した那須さんによれば、体調は万全なのだそうですが、言葉を間違えるといった症状があるようで、言語障害のリハビリ中なのだそうです。

脳梗塞とは?

脳梗塞とは、脳の動脈が詰まることで発症する病気です。

国内の脳卒中死亡は、かつて脳出血が大半を占めていましたが、近年、脳梗塞が主流を占めるようになっています。

●脳梗塞の症状

脳梗塞の症状の特徴は次の通り。脳梗塞の症状が現れたら、すぐに病院で受診しましょう。

※脳の血管が閉塞する部分によって症状が異なり、また、広い範囲の脳梗塞の場合は症状が重くなるそうです。

1.片側手足の運動障害

腕が重い
腕が上がらない
手で物がつかめない
足が重い
歩けない
立ち上がれない

2.言葉の障害

言葉が不明瞭になる
呂律が回らない
言葉が出てこなくなる
言葉が理解できなくなる

3.めまい・ふらつき・歩行障害

めまい
体がふらつき歩くことができない
一人で立っていられない
歩くと片方に傾く

4.眼の障害

片方の目が急に見えなくなる
視野が狭くなる
そばにいる人や物に気づかない

5.意識障害(意識の混濁)

話しかけても反応がない
いびきをかく

■脳梗塞のサイン「しびれ」の原因が脳にあるのかどうか見分ける方法

●左右どちらか片方だけがしびれる

●これまで感じた事がない、しびれが長く続く

チェック方法1

両腕を前に伸ばし、肩の高さまで上げます。
手の平を上に向けた状態で目をつぶってください。
10秒間、水平を保てれば大丈夫なのだそうです。
※手が自然と回ってしまったり、手が自然と落ちてしまうと、脳の病気の可能性があるそうです。

チェック方法2

つま先とかかとをつけながら一直線に歩く
大きくふらつかずに歩ければOK
※脳に問題がある場合は、平衡感覚が狂い、バランスを崩してしまい、身体がふらついて、まっすぐに歩くことができないそうです。

●FAST

米国脳卒中協会では、脳卒中を疑う人を見たら、3つのテストをするように勧めており、その頭文字を取って「FAST」と読んでいます。

Face 顔に歪みがある・顔の片側が下がっている

Arm 腕がだらんとする・片腕に力が入らない

Speech 呂律が回らない・言葉が出てこない

Time 発症時刻を確認してすぐ119番を!

■脳卒中(脳梗塞)の原因・リスク要因

●動脈硬化

動脈硬化とは、動脈にコレステロール中性脂肪などがたまって、詰まったり、硬くなったりして弾力性や柔軟性を失った状態をいい、動脈硬化になると、スムーズに血液が流れなくなります。

コレステロールなど血液の脂質が、動脈にたまったり、酸素や栄養が不足したり、高血圧により常に血管に負担がかかったりしていると、動脈は弾力性を失い硬く、もろくなってしまいます

動脈硬化の危険因子には、高血圧脂質異常症高脂血症)、糖尿病、肥満、喫煙、運動不足、偏った栄養バランスの食事、アルコール、加齢、ストレスの有無などがあり、動脈硬化が進行すると、日本人の死因の主な原因である心疾患(狭心症、心筋梗塞など)や脳血管疾患(脳梗塞、脳出血など)を引き起こす恐れがあります。

フィンランドのヘルシンキ大学病院の研究チームによれば、男性は40代になると、喫煙や高血圧、コレステロール値、血糖値などの原因が脳卒中のリスクを高めるようになり、また、35歳から動脈硬化も増加し始めることが分かったそうです。

動脈硬化の症状・予防・原因・改善 について詳しくはこちら

●不整脈(心房細動)

<不整脈>飲酒量の増加で危険性高まるによれば、心房細動が起きると、心臓内の血がよどんで血のかたまりができやすくなり、それが脳の血管に詰まると重症の脳梗塞につながるそうです。

動脈硬化を予防してフィブリンを固まらせないようにして血栓を作らせないようにしよう|ためしてガッテン 8月24日によれば、血栓ができる時の心臓の動きをよく観察すると、動きが悪くて鼓動が不規則の状態(「心房細動」という不整脈の一種)になっており、心臓の中で血液がよどんで固まりやすくなるのです。

●ストレス

仕事量が多いのに自分で判断できる裁量範囲が狭い「強いストレスを伴う仕事」についている女性は脳卒中や脳梗塞になりやすいことがわかったそうです。

●長時間労働

英ユニバーシティー・カレッジ・ロンドンのミカ・キビマキ(Mika Kivimaki)教授らの研究によれば、週の労働時間が55時間以上の人は、35~40時間の人に比べて脳卒中のリスクが33%高まる可能性があるそうです。

●HbA1cの値が高いこと

HbA1c(ヘモグロビンエーワンシー)の値が高いと、心筋梗塞や脳卒中の危険性が強まるそうです。

HbA1cが高いと、動脈硬化が進んでしまうため脳卒中の発症リスクが高くなると考えられます。

→ 糖尿病の診断基準(血糖値・HbA1c) について詳しくはこちら

【関連記事】

なぜHBA1Cの値が高いと心筋梗塞や脳卒中のリスクが高まるのか?
低血糖でも脳梗塞リスクがある?|ヘモグロビンA1Cが低くても脳梗塞や心筋梗塞のリスクが上がる|国立がん研究センター

●握力低下

カナダ・マクマスター大学(McMaster University)が主導した国際研究チームは、握力が健康のバロメーターになる可能性についての研究を行ない、その結果、握力が低下すると、心臓発作や脳卒中の発症リスクの増加に関係していることがわかったそうです。

握力が強いほど長生き?で紹介した厚生労働省研究班の約20年間にわたる追跡調査によれば、握力が強いほど長生きする傾向があり、また循環器病発症リスクも低かったそうです。

●大量の汗をかくことで体内の水分量が減少する

大量の汗をかくことなどで体内の水分量が減少し、血液の粘度が増し、血栓ができやすくなり、脳梗塞になっていると考えられます。

●睡眠不足

睡眠不足は心臓に負担がかかり、狭心症や心筋梗塞、脳卒中(脳出血、くも膜下出血、脳梗塞)などによる突然死のリスクを高めることが研究でわかっているそうです。

■脳梗塞予防|脳卒中のリスクを下げる方法

●生活習慣の改善に取り組む

厚生労働省研究班の大規模調査によれば、2型糖尿病患者が積極的な生活習慣改善に取り組むと、従来の治療だけを受けた患者に比べ、脳卒中の発症が少なくなることがわかったそうです。

●食事

●タウリン

肝臓機能が強くなければ、LDLコレステロールを処理することはできません。

肝臓の機能が低下すると、コレステロールは処理できなくなり、血液中に溜まってしまい、動脈硬化や高コレステロール血症などを引き起こしてしまうのです。

タウリンとは、カキ・イカ・ホタテなど魚介類に多く含まれる成分です。

肝機能をアップさせ、コレステロール処理能力を高める働きを持っています。

→ タウリンの多い食品 について詳しくはこちら

→ 悪玉コレステロールを下げる食事・食品 について詳しくはこちら

●食物繊維

45歳以上の男女約8万7千人を約10年間、追跡調査を行い、食物繊維の摂取が多いグループは、そうでないグループに比べて、脳卒中や心筋梗塞などの循環器病の発症リスクが低かったそうです。

水溶性の食物繊維よりも不溶性食物繊維のほうが脳卒中のリスクを下げる効果が高かったそうです。

→ 食物繊維の多い食品 について詳しくはこちら

●オメガ3(αリノレン酸・EPA)

エゴマ油やアマニ油などのαリノレン酸は体内に入るとEPAに変換されます。

EPAは血管をしなやかに保つとされる血管内皮細胞に吸収されて、血管をしなやかにしてくれるそうです。

→ DHA・EPAの効果・効能・食品・摂取量 について詳しくはこちら

→ えごま(エゴマ油)の栄養・健康効果(効能) について詳しくはこちら

→ オメガ3 について詳しくはこちら

●運動

●歩く

糖尿病予備軍の人が、一日20分歩くだけで心筋梗塞や脳卒中を発症するリスクが8%低くなるそうです。

2000歩という歩数は、ふつうの早さでの20分間の歩行に相当するそうです。

【関連記事】

糖尿病予備群の人が1日20分歩くだけで心筋梗塞や脳卒中の発症リスクが8%低くなる!?
【ガッテン】血栓を溶かす方法は運動をして「t-PA」を増やす|血栓の原因はフィブリン|脳梗塞・心筋梗塞予防

女性の場合、日頃からこまめに歩くようにすることが、脳卒中の発症リスクを低くするようです。

歩行を含めた適度な運動は高血圧を防ぐ効果があると言われるため、脳卒中リスクを低くしていると考えられます。

【関連記事】

脳卒中、速足女性はリスク減 こまめに歩くことにも同様の効果

●軽いジョギング or 鼻歌ウォーキング

軽いジョギングなどの有酸素運動をすると、血管の内側の内皮細胞が整列して血流が良くなるそうです。

すると、血管を広げる作用がある「NO(一酸化窒素)」という物質がより多く出るようになって広がりやすさがアップすると考えられています。

血管が広がりやすくなれば、血圧が安定して血管を傷つけにくいので、動脈硬化になりにくいのです。

鼻歌ウォーキングを 1日30分週3回行なうと、3週間で血管弾力15%UPしたそうです。

運動でも血流が良くなるので一酸化窒素による血管若返りが期待できるそうです。

【関連記事】

血栓の原因は心房細動や動脈硬化でフィブリンが固まってしまうことにあった!?|ためしてガッテン

●その他

●脈拍を測る習慣を作って、脳梗塞の原因となる心房細動を見つける

心臓は、心臓の上の方に位置する「洞結節(どうけっせつ)」で電気が作られ、電気の通り道である「伝導路(でんどうろ)」を通り、心臓全体に流れ、筋肉が収縮して動いています。

心房細動は不整脈の一種ですが、不整脈は心臓の動く仕組みに何らかの問題(例えば、洞結節で電気が作られない、伝導路をうまく伝わらない)が起こることによって、心臓が規則正しく動かなくなってしまいます。

通常、心臓は規則的に一分間に60から100回拍動しますが、心房細動になると、心臓は不規則に300回以上拍動します。

<不整脈>飲酒量の増加で危険性高まるによれば、心房細動が起きると、心臓内の血がよどんで血のかたまり(血栓)ができやすくなり、それが脳の血管に詰まると重症の脳梗塞につながるそうです。

動脈硬化を予防してフィブリンを固まらせないようにして血栓を作らせないようにしよう|ためしてガッテン 8月24日によれば、血栓ができる時の心臓の動きをよく観察すると、動きが悪くて鼓動が不規則の状態(「心房細動」という不整脈の一種)になっており、心臓の中で血液がよどんで固まりやすくなっているそうです。

脈をとって脳梗塞の原因となる心房細動を見つけましょう!

そして、脈が不規則に乱れていたら循環器科を受診するようにしましょう。

→ 脳梗塞の症状・原因・予防 について詳しくはこちら

→ 脈拍|脈拍数(心拍数)の正常値・脈の変化でわかる病気・脈拍の簡単な測り方 について詳しくはこちら







WEST. 桐山照史さんの休養理由は「心房細動」!心房細動とはどんな病気?




WEST.桐山照史 休養理由は「心房細動」 手術も告白で共演者驚き「心臓焼いてん」(2024/3/1、東スポWEB)によれば、桐山さんの休養理由は心房細動で手術を受けていたそうです。

■心房細動とは

脈をとって脳梗塞の原因となる心房細動を見つけよう!によれば、通常心臓は規則的に一分間に60から100回拍動しますが、心房細動になると、心臓は不規則に300回以上拍動します。

APPLE HEART STUDY|APPLE WATCHの心拍センサーを使って心房細動を通知するアプリ スタンフォード大学と提携で紹介したAppleによれば、脳卒中の主な原因である心房細動(AFib)は、毎年アメリカで約13万人の死者と75万人の入院患者の原因となっているそうです。

<不整脈>飲酒量の増加で危険性高まるによれば、心房細動が起きると、心臓内の血がよどんで血のかたまり(血栓)ができやすくなり、それが脳の血管に詰まると重症の脳梗塞につながるそうです。

血栓の原因は心房細動や動脈硬化でフィブリンが固まってしまうことにあった!?|ためしてガッテン 8月24日によれば、血栓ができる時の心臓の動きをよく観察すると、動きが悪くて鼓動が不規則の状態(「心房細動」という不整脈の一種)になっており、心臓の中で血液がよどんで固まりやすくなっているそうです。

→ 脳梗塞とは|脳梗塞の症状・原因・予防 について詳しくはこちら

→ 脈拍|脈拍数(心拍数)の正常値・脈の変化でわかる病気・脈拍の簡単な測り方 について詳しくはこちら

■なぜ心房細動による脳梗塞が増えているのか?

なぜ心房細動による脳梗塞が増えているのか?2つの理由

これまで脳梗塞といえば、高血圧から起こるものが有名で、そのことが認知されたからでしょうか、血圧の高い人は、血圧をコントロールすることによって、高血圧による脳梗塞はかなり減っているそうです。

しかし、脳梗塞自体は減っていないそうです。

その代わりとして、脳梗塞の原因として増えているのが、不整脈の一種である『心房細動』による脳梗塞です。

通常心臓は一定のリズムで一分間に60から100回拍動しますが、心房細動になると、心臓は不規則に300回以上拍動します。

心房細動が起きると、心臓の中の血がよどんで血のかたまり(血栓)ができやすくなり、それが血流にのって、脳の血管に詰まると脳梗塞を引き起こします。

それでは、なぜ心房細動による脳梗塞が増えているのでしょうか?

心房細動による脳梗塞が増えている理由は2つ。

1.高齢化

2.生活習慣病

高齢化に加えて、高血圧や糖尿病などの生活習慣病の人が増加傾向にあるため、心房細動になる人が増えていると考えられるそうです。

つまり、脳梗塞を予防するためにも、心房細動のチェックと生活習慣の見直しをすることが重要になります。

■心房細動のセルフチェック方法

【ガッテン】脈をとる習慣で心房細動に気づいて、巨大血栓による重症化しやすいタイプの脳梗塞を防ごう!

「脳梗塞」は、血栓が脳の血管に詰まることで発症する病気ですが、寝たきりや重症化しやすいタイプの脳梗塞の割合が最近増えていることが分かってきているそうです。

重症化しやすいタイプの脳梗塞とは、血栓のサイズが大きいものの場合です。

通常の血栓のサイズは直径2-6mmなのですが、最大で3cmを超えるものもあるそうです。

なぜこれほどまで大きい血栓ができてしまうのでしょうか?

それは大きな血栓ができる場所が「心臓」であり、心臓の震えによって、直径数センチもの大きな血栓を作り出すからです。

この心臓の震えは「左心房(さしんぼう)」で起こり、「心房細動」といいます。

なぜ心房細動による脳梗塞が増えているのか?2つの理由によれば、高齢化に加えて、高血圧糖尿病などの生活習慣病の人が増加傾向にあるため、心房細動になる人が増えていると考えられるそうです。

重症化しやすいタイプの脳梗塞を防ぐには、この「心臓の震え」に気づくことが重要になります。

それでは、どのようにすれば、心臓の震え=「心房細動」に気づくことができるのでしょうか?

それは「脈をとること」!

心房細動になると、心臓は不規則に拍動するため、脈をとる習慣を持つことで、自分の脈のリズムを知ることができれば、心房細動に気づくことができます。

→ 脈をとって脳梗塞の原因となる心房細動を見つけよう! について詳しくはこちら

脈をとるタイミングはいつがよいのでしょうか?

番組によれば、リラックスした状態のような副交感神経が優位になっているときに心房細動は起きやすいことが分かっているそうなので、「夜寝る前」と「朝起きてすぐ」に脈をとるとよいそうです。(この傾向は特に60歳以下で強く現れるそうです)

【関連記事】







アディポネクチン(Adiponectin)の健康効果|中性脂肪を減らす・メタボリックシンドロームの改善・高血圧予防

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【目次】

■アディポネクチンとは

Body Image. The subjective concept of one's physical appearance based on self-observation and the reactions of others.

by Charlotte Astrid(画像:Creative Commons)

ダイエットの前に知っておきたい!脂肪はキレイの味方です!

(2015/6/1、太陽笑顔fufufu)

脂肪が生み出していたのは多彩なアディポサイトカイン(生理活性物質)。そして、そんなアディポサイトカインの中で、超善玉として今、最も注目されているのが「アディポネクチン」です。ギリシャ語でアディポ=脂肪、ネクチン=くっつく、という意味で名付けられたホルモンで、血流に乗って全身をパトロールし、血管壁に傷ついた部分や炎症を見つければ、素早くそこにくっついて修復してくれるので、体内の“消防隊”とも呼ばれているそうです。

アディポネクチン』とは、脂肪細胞から血液中に分泌されるホルモンで、糖尿病動脈硬化症などを予防する効果があるといわれており、近年注目されています。

■アディポネクチンの働き

・血管の修復

血管の修復→血流を改善する→動脈硬化の予防・改善

中性脂肪の減少

糖尿病の予防

インスリン感受性を高める→血糖値を下げる→糖尿病の予防・改善

・メタボリックシンドロームの改善

高血圧の予防

血管を拡張する→血流を改善する→高血圧の予防・改善

・抗ガン作用

・脳卒中の予防

心筋梗塞の予防

高脂血症の改善

脂肪燃焼を高める→余分な脂肪の蓄積を防ぐ→脂質異常症の予防・改善

コレステロールの正常化

・老化防止

血栓の予防

・インフルエンザの予防

生活習慣病の予防

■内臓脂肪が増えるほどアディポネクチンは減少する

血液中の中性脂肪が高くなりやすい生活習慣

(2014/10/6、マイナビニュース)

メタボリックシンドロームが進行すると、超善玉物質であるアディポネクチンが減少してしまいます。それは、この物質は内臓脂肪が増えれば増えるほど減少する性質を持っているためです。

アディポネクチンは中性脂肪を減らす働きをするため、これが減少すると中性脂肪は確実に増加していきます。また心筋梗塞などの冠動脈疾患の患者は、アディポネクチンが低いほど死亡率が高くなる傾向がみられるという報告もなされています。

メタボリックシンドロームが進行する=内臓脂肪が増えると、アディポネクチンは減少してしまいます。

内臓脂肪が増えすぎると、アディポネクチンが減り、高血糖・高血圧・脂質異常症になりやすくなり、動脈硬化になり、心筋梗塞や脳梗塞のリスクが高まります。

アディポネクチンには、中性脂肪を減らす働きがあるため、アディポネクチンが減少すると、中性脂肪が増加します。

また、脂肪から分泌されるアディポサイトカインには善玉ホルモンだけでなく、悪玉物質である「PAI-1(パイワン」や「TNF-α(ティーエヌエフアルファ)」もあります。

<悪玉ホルモン>

PAI-1

  • 血液を固める作用があり、血液中で増えると血栓ができやすくなります。
  • 血栓を溶けにくくし、動脈硬化を引き起こします。

TNF-α

  • 体内で炎症を引き起こし、動脈硬化のリスクを高める可能性があります。
    血管は年とともに硬くなったり、もろくなったり、コレステロールなどがたまって狭くなる傾向がありますが、TNF-αによって、血管壁に炎症が起こると、動脈硬化が進んでしまい、心筋梗塞や脳梗塞のリスクが高まります。
  • インスリンの効きを悪くし、血糖値を下がりにくくして、糖尿病を引き起こします。

■アディポネクチンを増やす方法

ダイエットの前に知っておきたい!脂肪はキレイの味方です!

(2015/6/1、太陽笑顔fufufu)

●内臓脂肪を減らす

内臓脂肪量が増えるほど「アディポネクチン」の量が減るという、逆の相関関係があるため、過剰な内臓脂肪を減らすことがアディポネクチンを増やすことにつながります。

→ 内臓脂肪を減らすには|内臓脂肪の落とし方 について詳しくはこちら

●オスモチン

りんご、ぶどう、トマト、ピーマンといった果物や野菜からアディポネクチンと似た構造を持つ物質・オスモチンが見つかっており、それらを食べることで「アディポネクチン」と同様の効果が期待されています

オスモチンは、トマト・リンゴ・キウイに含まれており、アディポネクチンと似た働きがあるそうです。

●βコングリシニン(ベータコングリシニン)

ベータコングリシニンは豆腐や納豆をはじめとする大豆食品(大豆たんぱく)に含まれているそうです。

●食物繊維

わかめ、ひじきなどの海藻類に多い食物繊維はアディポネクチンを増やすそうです。

●EPA

さんまや鯖などの青魚に豊富なEPAはアディポネクチンを増やすそうです。

●禁煙

「アディポネクチンの分泌を妨げる、もっとも大きな要因が喫煙。というのも、脂肪細胞は化学物質に非常に弱い細胞でもあるからです。

タバコはアディポネクチンの分泌を妨げるため、禁煙をしましょう。

■まとめ

アディポネクチンにはこれだけ多くの健康効果があるということですので、生活習慣を改善することで、メタボリックシンドロームにならないように気を付けたいものです。

→ 「メタボリックシンドローム」を初めてTVで紹介した専門医が開発した長寿ホルモン「アディポネクチン」のサプリメント について詳しくはこちら

→ 内臓脂肪を減らすには|内臓脂肪の落とし方 について詳しくはこちら







【参考記事】
続きを読む アディポネクチン(Adiponectin)の健康効果|中性脂肪を減らす・メタボリックシンドロームの改善・高血圧予防

【名医のthe太鼓判】コレステロール&中性脂肪SP|中山秀征(生姜の酢漬け・亜麻仁油・カメリナオイル)|石井明美(パクチー納豆・ニラサバ)

健康・美容チェック > コレステロール > 【名医のthe太鼓判】コレステロール&中性脂肪SP|香り野菜レシピ(パクチー納豆・ニラサバ)|生姜の酢漬け|亜麻仁油・カメリナオイル|5月21日

2018年5月21日放送の「名医のthe太鼓判!」のテーマは「あなたの血管が危ない!コレステロール中性脂肪改善SP(心筋梗塞脳梗塞動脈硬化を防ぐコレステロール&中性脂肪改善をするための食事とは!?)」です。

【出演者】

#渡部建 #山瀬まみ #児嶋一哉 #原西孝幸 #藤本敏史

【関連記事】

今回の重要なポイントは、動脈硬化の新しい指標の「Non-HDLコレステロール」!

「Non-HDLコレステロール」を知ることで動脈硬化対策をしましょう!




【目次】

■ハイヒール・モモコさんの場合|炭水化物の摂り過ぎ

ldlコレステロール(運搬役)とhdlコレステロール(回収役)

悪玉コレステロール 158mg/dL(基準値70-139)

コレステロール → 細胞膜やホルモンの材料

中性脂肪 → 体のエネルギー源

LDL(悪玉)コレステロール → 生命維持に必要なコレステロールを全身に運ぶ運搬役

HDL(善玉)コレステロール → 回収役

ハイヒール・モモコさんの場合は、炭水化物の食べ過ぎで悪玉コレステロールが増える一方で、重篤疾患のリスクが高い。

血中の中性脂肪を増やさないことや糖分をあまりとらない、アルコールを摂り過ぎない、動物性脂肪も摂り過ぎないというアドバイス。

また、2型糖尿病のリスクもあるので注意!

過度の炭水化物摂取は悪玉コレステロールが増える原因の一つ。

【関連記事】

■石井明美さんの場合|中性脂肪が高い

中性脂肪 348mg/dL(基準値50-149)

香り野菜(パクチー・ニラ・セロリ・クレソンなど香りの強い野菜)にはβカロテンやビタミンE、ビタミンCが豊富で、血管をケアしてくれる抗酸化作用の働きがある。

悪玉コレステロールは酸化すると、血管にこびりつき、プラークを作る。

抗酸化物質は悪玉コレステロールの酸化を防いでくれるため、動脈硬化や心筋梗塞のリスクを減らすことが期待できる。

また、食物繊維は体内の余分なコレステロールの吸収を抑え、排泄を促す働きがある。

【中性脂肪・コレステロール改善生活】

  1. アルコールの量を減らす
  2. 運動
  3. 香り野菜の料理

■パクチー納豆

■ニラサバ

豆苗・ニラ・サバの水煮(中性脂肪を下げる効果があるDHA・EPAが多く含まれている。缶で密封されているため、栄養が失われず効果が高い)・にんにく・輪切りの唐辛子

  1. 輪切り唐辛子・にんにく・オリーブオイル・サバの水煮を入れ炒める。
  2. 醤油・ニラを加え、炒め、豆苗にかける

※豆苗もニラもβカロテンとビタミンEが豊富で、油を合わせていただいたほうが栄養の吸収率が上げられる。

【関連記事】

■中山秀征さんの場合|血管がパーフェクトである2つの理由

悪玉コレステロール 133mg/dL(基準値70-139)

善玉コレステロール 57mg/dL(基準値40-90)

中性脂肪 148mg/dL(基準値50-149)

全て基準値内

2つのポイント

1.オイル

亜麻仁油

オメガ3が悪玉コレステロールを下げる効果がある

→ 【ソレダメ】Αリノレン酸が豊富なえごま油や亜麻仁油は血流を改善して動脈硬化予防に役立つ|4月11日

→ 亜麻仁油の健康効果・効能とは?|コレステロール低減・抗アレルギー作用・血圧の低下効果

→ 中性脂肪を下げる食事・運動・サプリメント について詳しくはこちら

●カメリナオイル

コレステロールと中性脂肪を下げる

加熱しても成分が壊れないので、炒め物や揚げ物に最適

2.生姜の酢漬け

Day 120: Pickled Ginger

by Quinn Dombrowski(画像:Creative Commons)

生姜は新陳代謝を高め、脂肪を燃焼させたり、善玉コレステロールを上げてくれる。

また、酢にもコレステロールを下げる効果がある。

→ 酢生姜の効果|中性脂肪抑制・血管若返り|酢しょうがの作り方・レシピ|#サタプラ

【材料】

  • 新生姜 400g
  • 酢 350㏄
  • 食塩 大さじ1
  • ハチミツ 大さじ1

【作り方】

  1. 人肌に温めたお酢に塩・ハチミツを溶かす
  2. 水洗いした新生姜を厚めに切り容器へ
  3. 漬け液を入れ、冷蔵庫で一日置けば食べごろ

※約1週間を目安位に食べきること。

新生姜の甘酢漬け(ガリ)の作り方・簡単レシピ【ばあちゃんの料理教室】

はちみつドリンク(生姜)
優しい甘さのはちみつを組み合わせることで、生姜の風味がやわらかに感じられ、飲みやすくなりました。からだを温める生姜ドリンクです。

はちみつドリンク(生姜)300ml 1080円(税込)

生姜はちみつ漬け 330g|今話題の「しょうがシロップ」!
国産生姜をスライスして、蜂蜜に漬け込み、国産柚子果汁で仕上げました。

生姜はちみつ漬け 330g|今話題の「しょうがシロップ」! 1296円(税込)

■湯原昌幸さんの場合|耳たぶのシワと動脈硬化|Non-HDLコレステロール

動脈硬化が進むと耳たぶの毛細血管の流れが悪くなる。

すると、耳たぶにシワができやすくなる。

→ 耳たぶのシワが動脈硬化、狭心症・心筋梗塞のサインの可能性!?【名医のthe太鼓判】|5月21日

動脈硬化の新しい指標に「Non-HDLコレステロール」がある。

Non-HDLコレステロール=総コレステロールの数値-HDLコレステロールの数値

→ 「レムナント」と「Non-HDLコレステロール」とは?基準値・計算・対策|#ガッテン

コレステロールとは|コレステロール値を下げる食品・食事 について詳しくはこちら

悪玉コレステロールを減らす方法|LDLコレステロールを下げる食品・食事 について詳しくはこちら

■LiLiCoさんの場合|閉経と動脈硬化

なぜ閉経以降女性ホルモン(エストロゲン)が減少すると、高コレステロール血症の女性が急増するの?によれば、エストロゲンには、抗動脈硬化作用や抗酸化作用があるといわれており、エストロゲンが少なくなると、脂質の酸化度が上昇するそうです。

また、閉経期高血圧とは?予防する方法|閉経している女性は塩分をため込みやすくなる原因とは!?によれば、「閉経期高血圧(へいけいきこうけつあつ)」とは、閉経によって血圧に異常が出ることで、近年の研究で明らかになってきたそうです。







続きを読む 【名医のthe太鼓判】コレステロール&中性脂肪SP|中山秀征(生姜の酢漬け・亜麻仁油・カメリナオイル)|石井明美(パクチー納豆・ニラサバ)

酢&クルミ(オメガ3)は血液&血管改善食材|#主治医が見つかる診療所

2015年8月10日放送の主治医が見つかる診療所のテーマは、『血液&血管を大改善!ちょい足し身近食材』でした。

【目次】




■酢

お酢には、美肌・高血圧・心疾患・脳梗塞認知症に効果があるとされています。

●お酢の健康効果

 

※どの研究結果でも、お酢を摂ることを止めてしまうと元の数値に戻ってしまうそうですので、続けることが重要なようです。

  • ブドウ糖と酢を同時に摂る(例:お寿司)と、血糖値の上昇が抑えられていることがわかったそうです。
    白米だけ食べた場合と、白米+お酢で食べた場合の食後の血糖値の上昇を比較すると、お酢と一緒に食べた方が血糖値の上昇が緩やかになったそうです。
    炭水化物を食べると、消化・分解され、ブドウ糖になって腸から血液の中に吸収されます。
    お酢はその消化・分解を抑えるため、糖の吸収が緩やかになって、食後の血糖値が急激に上がるのを防ぐと考えられます。




■オメガ3

Walnuts

by Pauline Mak(画像:Creative Commons)

最近特にテレビで取り上げられているのが「オメガ3」。

余りの人気でオメガ3を含むエゴマ油やアマニ油は店頭から消えています。

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●クルミ

今回番組でオメガ3が摂取することができる食べ物として紹介したのは胡桃(くるみ)です。

クルミに含まれる68.8%は脂質ですが、コレステロールは0です。

くるみの1日の目安は約25gです。

クルミなどのナッツ類を毎日食べていると、糖尿病患者の空腹時の血糖値とヘモグロビンA1cが下がってコントロールが良くなったそうです。

その理由としては、クルミに食物繊維を多く含まれていることやクルミのマグネシウムが血糖値を下げるホルモンであるインスリンの働きを良くしたためと考えられるそうです。

●食物繊維と糖尿病との関係

食物繊維を摂って糖尿病改善|ためしてガッテン 6月10日によれば、腸内細菌の中には、腸でインスリンを分泌するように指令を出すスイッチを増やすものがあるそうで、その腸内細菌(「バクテロイデス」の仲間の細菌)を元気にすることで、血糖値が下がりやすい=糖尿病になりにくい体質を手に入れられるそうです。

慶應義塾大学の伊藤裕先生によれば、血糖値を下げる腸内細菌を元気にするためには、エサを与えてやる必要があるそうです。

そのエサとは、善玉菌の餌となるイヌリン。

イヌリンは、水溶性食物繊維である、ごぼう、にんにく、納豆、大麦入り玄米など根菜類(根っこ野菜)、キノコ類、海藻に含まれています。

つまり、腸内細菌を元気にして血糖値が下がりやすい体質にする方法は、水溶性食物繊維を含む食品を一品増やすこと。

⇒ 食物繊維が多い食品 について詳しくはこちら

食事に水溶性食物繊維を含む食品を加えることで、腸内細菌が元気になり、腸にあるインスリンを出すように促す、すい臓に指令を送るスイッチが増えるそうです。

●マグネシウムと糖尿病の関係

マグネシウムによれば、食事でマグネシウムを摂取している人は2型糖尿病になりにくいということが調査結果で確認されています。

また、マグネシウムが糖尿病抑制によれば、食事でマグネシウムを摂取している人は生活習慣病の糖尿病になりにくいということが福岡県久山町の住民の健康診断データを21年間にわたって追跡した九州大チームの調査で確認されたそうです。

マグネシウム摂取量が148.5mg以下の最も少ないグループと比較すると、摂取量が増えるほど糖尿病のリスクが下がるという結果になったそうです。

また、インスリンの効きが悪い「インスリン抵抗性」の人、習慣的に酒を多く飲むなど一般に糖尿病のリスクが高いとされる人で、マグネシウム摂取による予防効果がより高い可能性も示されたそうです。

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また、クルミ(オメガ3脂肪酸)の健康効果|おもいっきりDON!(日テレ)によれば、オメガ3脂肪酸を多く含むクルミを摂取すると、LDLコレステロールが低下するそうです。

また、1日の摂取量は40グラム=クルミ7個分で必要なオメガ3脂肪酸が摂れるそうです。

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【実験】1日7個のクルミ1週間食べ続けるとどうなる?

実験結果によると、悪玉コレステロールが、98mg/dl⇒82mg/dlで、約16.2%低下し、また、善玉コレステロールが90mg/dl⇒94mg/dlで、約4.4%増加しました。

つまり、この結果によれば、生活習慣病の予防になるそうです。

また、九州大学(2002年)の研究によれば、1日42gのクルミを4週間食べると、

コレステロールは、男性3.8%低下、 女性4.9%低下

悪玉コレステロールは、男性8.9%低下 女性10.6%低下

という結果が出たそうです。

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