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白内障の手術でMCI(軽度認知障害)になりにくくなり、抑うつ状態が改善し、QOLが改善する!?

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【目次】

■見えにくいと認知症になりやすい?

Cataract

by National Eye Institute(画像:Creative Commons)

視力の悪い人は認知症になりやすい!? 白内障手術で認知機能が改善することも

(2017/8/16、AERA.dot)

認知機能の低下に結びつく原因として、視力が低下して眼からの情報が減るために、脳に送られる情報が減少し、その状態が長く続くことで脳の働きが低下することが考えられる。

認知機能低下の原因が視力の低下にあるという仮説を参考にすれば、ぼやけた映像(解像度の低い映像)を見ている、つまり解像度の低い情報が脳に送られてしまう状態が長く続くことで脳の働きが低下してしまうということも考えられそうです。

度数が合っていないメガネを着けていると、物忘れがひどくなる(健忘症になってしまう)!?で紹介した慶應義塾大学理工学部・満倉靖恵准教授は生体信号・脳波の研究をされているのですが、目の情報は脳波に大きな影響があり、合っていないメガネを付け続けると、脳に負担がかかってしまい、脳波に影響を与え、テクノストレスによって認知症や健忘症につながるのだそうです。

【参考リンク】

大鹿哲郎 筑波大学教授によれば、水晶体が濁り、網膜に光が当たらないことでホルモンの状態が変化することによって、睡眠障害や生活リズムの乱れ、意欲の低下がみられるようになり、認知機能に影響を及ぼす可能性があるとコメントしています。

視力の悪い人は認知症になりやすい!? 白内障手術で認知機能が改善することも

(2017/8/16、AERA.dot)

 健康な状態では、光が網膜に届くことで、脳の下垂体などから分泌されるホルモンがコントロールされ、体内時計が正常に働いている。しかし、水晶体がにごり、網膜に光が当たらないことでホルモンの状態が変化するという。

「それによって睡眠障害や生活リズムの乱れ、意欲の低下などがみられることがあり、認知機能に影響を及ぼす可能性が考えられます」(大鹿医師)




■白内障の手術でMCI(軽度認知障害)になりにくくなり、抑うつ状態が改善し、QOLが改善する!?

見えやすさと認知機能改善についての研究が進められています。

認知症患者への白内障手術による QOL 向上|日本老年医学会

軽度認知症や高齢者うつによる偽認知症では,白内障手術によって日常生活機能(ADL)が改善するケースを時に経験する.

石井晃太郎、加畑隆通2、大鹿哲郎 高齢者の認知機能障害と抑うつ状態に対する白内障手術の影響 Am J Ophthalmol 146:404-409,2008.

高齢者の抑うつ状態は、認知機能障害の主な原因の一つである。今回の我々の検討では、白内障手術によって視覚関連QOLが改善した患者ほど認知機能および抑うつ状態が改善していた。白内障手術は、視覚に関連したQOLを有意に改善するとともに、高齢者の抑うつ状態および抑うつ偽認知症を改善し、患者の社会生活機能を大きく改善することが示された。(日眼会誌 113:54,2009から転載)

「高齢者における白内障手術の認知機能への影響

(2018/5/1、奈良県立医科大学)

過去には 2873 名の対象者のうち80歳以上の対象者の約40%で白内障手術が施行され視力が改善していることや(Miyata K, et al. Biores Open Access. 2017)、視力障害があると認知症のリスクが約2倍高くなること(Mine M, et al. Biores Open Access. 2016)を報告しています。

奈良県立医科大学眼科学教室が行った、奈良県在住の地域高齢住民を対象とした藤原京アイスタディによれば、白内障手術を受けている患者さんの方が軽度認知障害(MCI)になりにくいことが分かったそうです。(認知症とは有意な関連を認められなかったそうです。)

【参考リンク】

これらの研究によれば、白内障手術によって物が見えやすくなったことで、認知機能が改善し、抑うつ状態が改善し、QOLの改善という結果が得られています。

視力の悪い人は認知症になりやすい!? 白内障手術で認知機能が改善することも

(2017/8/16、AERA.dot)

また、ものが見えにくくなることで、活動量が減ったり、閉じこもりがちになり人とのコミュニケーションが減ったりすることも、認知機能の低下につながる可能性が考えられる。

ただ、白内障の手術によって認知症の改善はできていなかったことや物が見えやすくなって活動量が増えたりコミュニケーションが増えたことによって認知機能が改善したということもあり、ものが見えやすくなったことというよりも、見えたことによって活動的になったことがこうした効果を生んだ可能性がありそうです。

あなたがもしご両親の元気がなくなったように感じた時には、モノが見えづらいことで活動的でなくなった可能性もあるので、「見えにくくなってない?」と話しかけてみてくださいね。

→ 白内障とは|白内障の症状(初期症状)・原因・治療・予防(食べ物・サプリ) についてくわしくはこちら

→ 認知症の症状|認知症予防に良い食べ物・栄養 についてくわしくはこちら







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休肝日を作る|おすすめの健康的ライフスタイル10箇条

ハクライドウがこれまで培ってきた約20年の健康情報をまとめた10箇条を紹介します。

あなたの健康的なライフスタイルにこの10箇条を取り入れていきましょう。

【目次】




■飲酒とがん・生活習慣病・認知症との関係

がん

飲酒はがんの原因なのか?|肝臓がん・大腸がん・食道がん・乳癌(閉経後)・口腔がんのリスクが高くなるによれば、最近の国際的な評価では、アルコールが直接触れる消化管(口腔・咽頭・喉頭・食道)、アルコールを代謝する肝臓、そして女性ホルモンの影響が大きい乳房のがん、大腸がんのリスクが確実に高くなるとされています。

また、日本におけるアルコールによるがんのリスクは、2008年7月現在、肝臓、食道、大腸については「確実」と判定されています。

中性脂肪

中性脂肪とアルコールの関係|なぜアルコールが中性脂肪値を高める原因になるの?によれば、中性脂肪は、糖質・脂質が多く含まれている食事の食べ過ぎやお酒の飲み過ぎで必要以上のエネルギーが体に入り、また運動不足でエネルギーが消費されないと、エネルギーが余り、その余ったエネルギーが中性脂肪となることで、中性脂肪の値が高くなります。

また、アルコールは、中性脂肪を分解する酵素の働きを低下させるため、中性脂肪値を高める原因となります。

肝臓にはアルコールの分解を行う機能がありますが、アルコールの量が多かったり、肝機能が低下していると、代謝がうまくいかなくなり、肝臓に中性脂肪がたまっていきます。

この状態をアルコール性肝障害の初期段階である「アルコール性脂肪肝」といいます。

→ 脂肪肝とは|脂肪肝の症状・原因・治し方 について詳しくはこちら

→ 脂肪肝を治す方法|脂肪肝の改善方法(食事・運動・サプリ) について詳しくはこちら

認知症

お酒はがんや生活習慣病だけではなく、認知症のリスク要因でもあります。

慢性的な大量飲酒、全てのタイプの認知症、特に早期発症型認知症の発症の危険因子で紹介したThe LANCET Public Healthに掲載された論文によれば、アルコール摂取障害は、すべてのタイプの認知症、特に早期発症型認知症の発症の主要な危険因子であるそうです。




■休肝日を作る

お酒は健康にとってリスク要因になると考えられますが、「全て止めて禁酒しなさい!」とはいいません。

大事なことは、楽しいお酒にすること、そして休肝日を作ること。

楽しいお酒はいいものですが、孤独なお酒は病気のリスクを高めます。

<脳卒中>「孤独な酒」 リスク2倍|厚労省調査で紹介した厚生労働省研究班の調査によれば、親友がおらず、お酒好きな人が脳卒中になる危険性は飲まない人に比べて、約2倍高いことがわかったそうです。

頼れる人がいる時に適量に飲酒していると脳卒中が少なかったそうです。

国立がん研究センターの多目的コホート研究によれば、脳卒中のリスクに関して、社会的な支えが多い場合には、週にエタノール換算で1-299gの少量~中等量の飲酒のグループの場合はリスクが低いという結果が出たそうです。

ただし、週に300g以上になると、社会的な支えに関係なく、脳卒中のリスクが増加する傾向があることがわかったそうです。

適量で止められるかを楽しいお酒の一つの判断基準にするのもよいでしょう。

そして、もう一つ、休肝日だけは作ってください。

休肝日なしのグループは、飲酒量にかかわらず死亡リスクが最も高いことがわかっています。

お酒をよく飲む人が肝臓を休めるために休肝日をとることを勧められるイメージがありますが、最近では、非アルコール性の脂肪肝であるNAFLD(非アルコール性脂肪性肝疾患)やNASH(非アルコール性脂肪肝炎)になる人が増えているため、アルコールを飲む人も飲まない人も、肝臓を意識した生活を心がけ、休肝日を設けるべき時代になってきています。

男性より若い女性の方が「肝臓を酷使」している!?によれば、女性の社会進出に伴いお酒を飲む機会が増えたことやストレス発散のためにお酒に頼るという人が増えているため、アルコール外来に来られる女性患者が増えているそうです。

女性は飲酒量が男性と同じでも、肝臓は先に悪化するによれば、女性のほうがアルコールによる影響を受けやすいのは、

●女性ホルモンにはアルコール分解を妨げる作用があるため、男性より依存症になる恐れがあること

●アルコールを分解する肝臓の大きさも男性より小さいため肝障害のリスクが高い。

ことが理由としてあげられるようです。

女性は男性より肝臓へのリスクなどアルコールの影響を受けやすい。によれば、女性は男性よりも体も肝臓も小さいことから、血中アルコール濃度は男性よりも女性のほうが高くなり、また、女性ホルモンにはアルコールの分解を抑える作用があるともいわれているため、女性は男性よりもアルコールの適量は少なくしたほうが良いようです。

特に女性はアルコールによる肝臓の負担が大きくなるため、しっかりと休肝日を作るように心がけてください。

→ 休肝日の取り方(過ごし方)・ペースの目安・休肝日は必要か? についてくわしくはこちら







*良い情報が入るたびに今後アップデートしていきます。

【おすすめの健康的ライフスタイル10箇条】
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決定版!DHA活用術|DHAの効果・食品|#あさイチ(NHK)

健康・美容チェック > DHA・EPA > 決定版!DHA活用術|DHAの効果・食品|あさイチ(NHK)

2011年11月22日放送のあさイチ(NHK)では「決定版!DHA活用術」を取り上げました。




【目次】

■DHAの効果

番組ではそれ以外にも、メタボリックシンドローム、動脈硬化、心筋梗塞、脳梗塞、糖尿病、アレルギー性鼻炎、視力低下、認知症、うつ病といった症状への予防、改善効果が確認されていることをご紹介しました。

DHAには、

への改善効果が確認されているそうです。

DHA・EPAの効果・効能・食品・摂取量 について詳しくはこちら

【関連記事】

サバ、イワシ、マグロなどの魚の脂に多く含まれる脂肪酸のドコサヘキサエン酸(DHA)やエイコサペンタエン酸(EPA)は、加齢黄斑変性の引き金となる高脂血症動脈硬化を予防する。

動物実験ではEPAの摂取で加齢黄斑変性が抑制された。

これらは一般的に「老化防止に効く」とされ、老眼白内障などにも効果が期待できそうだ。

■DHAの摂取量は?

Yamakake Maguro-don

by Yu Morita(画像:Creative Commons)

こうした症状への効果を得るために必要なDHAの量にはさまざまな説がありますが、厚生労働省は特に心筋梗塞などへのリスクの減少を考え、DHAと同じ魚の脂のEPAをあわせて1日に1グラム摂取する事を推奨しています。(厚生労働省 食事摂取基準2010改訂より)。

これをDHA単品の値に換算すると0.8グラム以上~1グラム以下ほどの値だと考えられます。

DHAを0.8g~1gほど摂取すると良いようです。

DHAは青魚に多く含まれていますが、DHAを1g摂取するには、どれくらいの量を食べれば良いのでしょうか。

DHAを1グラムとるのに必要な魚の分量(日本食品成分表 脂肪酸成分表編より)

・真いわし・・・およそ77グラム
・まだい・・・およそ164グラム
・くろまぐろ 赤身・・・833グラム
・くろまぐろ とろ・・・31グラム
・銀鮭(輸入品)・・・83グラム
・もどりがつお・・・103グラム

DHAは、まぐろ、かつお、あじ、さば、いわし、ぶりなど背中が青みがかった魚に多いと言われ、特に旬のもの(脂肪が貯めこまれているため)が良いそうです。




■DHAと赤ちゃんの脳の関係について

番組では出生後、DHAを十分に摂取した赤ちゃんと摂取しなかった赤ちゃんで10か月時点での課題解決テストの成績に差が出たことを紹介しました。この論文を発表したイギリスの雑誌The Lancetによると、10か月時点での課題解決テストの成績は、その後、成長した子どものIQと関係することにふれています。

≪赤ちゃんの課題解決テストの点数≫
(44人/18点満点)
・DHAなし・・・11点
・DHAあり・・・14点
(Willatts,P .,et al.:Lancet.352,688(1998)より)

また、同じイギリスの別の論文では、低体重児の場合、出世以後DHAを十分にとった場合と全くとらなかった場合、8歳の時点で知能指数に10以上の開きがあったケースも報告されています。
(Lucas,A.,et al. :Lancet,339,261(1992)より)

こうした事例から、順天堂大学小児科学教室の清水俊明教授は妊娠中から3歳くらいまでの間は特にDHAを意識して摂取したほうがよいといいます。

DHAの観点から言うと、特に母乳で育てられている12か月未満の赤ちゃんにとって、母親が魚を食べる頻度はとても重要なものになります。母乳中のDHAの量は母親が週にどれくらい魚を食べるかに大きく関係しているからです。

今回、番組では年に数回しか魚を食べないと言うアメリカ人のお母さんと日本で魚屋さんを営み、ほぼ毎食魚を食べるという女性のDHAの量を比較しました。その結果、アメリカ人のお母さんが脂質中のDHAの割合が0.24パーセントであったのに対し、お魚屋さんを営むお母さんの母乳はおよそ37倍にあたる8.94パーセントという数値が出ました。

これは極端な差ですが、鈴木平光先生は子どもの成長のためにも週に4~5回以上は魚を食べるのが望ましいと考えているということです。

【関連記事】

妊娠中1週間340gの魚を食べると胎児に良い?|ホンマでっかTV

1週間に340g以下の魚類を摂っていた妊婦から生まれた子供は、340g以上摂っていた妊婦からの子供に比べて、言語能力、運動能力、社会性、すべての面で発達が遅れていたということである

<中略>

この340gという数字は、FDA(米国食品医薬品局)のガイドラインで、水銀中毒のリスクを避けるために、妊婦の魚の摂取量は1週間に340gまでとしているようです。

■DHAと認知症予防について

番組では島根大学医学部の橋本道男准教授が島根県川本町で111名の高齢者を対象に行った研究も紹介しました。高齢者のグループを二つにわけ片方に1700ミリグラムのDHA入りソーセージを、もう片方には普通のソーセージを食べてもらい、その結果を長期的に追いかけるというものです。

結果はDHAをとっているグループで認知機能の低下を有意に抑えることができるというものでした。国内でこれほどの大規模な実験が行われたのは初めてのことです。

この実験の際、特に成果をあげたのが84歳の男性でした。男性は30点満点の認知機能のテスト(長谷川式知能評価スケール)で13点という状態でしたが、DHA入りのソーセージを食べ始めて以降、機能が21点まで回復し、その値をキープし続けています。(20点以下が介護施設入所の目安となります)

ただ、DHAは認知症予防についてはある程度の効果が考えられているものの、男性のような劇的な改善効果があるかどうかについてははっきりしていません。

男性の場合はDHAの摂取に加え、1日20分×2回の散歩を行うなどの運動を行っていました。橋本道男准教授はそうした取り組みとの相乗効果によって症状がよくなったケースだと考えているということです。

【関連記事】

「DHAで認知症予防」実証 島根大医学部のグループ

青魚などに含まれる油脂のドコサヘキサエン酸(DHA)に物忘れや認知症の予防に効果がみられることを、島根大医学部の橋本道男准教授のグループが国内初の100人規模の臨床研究で実証した。

DHA・EPA|DHA・EPAの効果・効能・食品・摂取量 について詳しくはこちら







【ガッテン】血糖値を下げる!オステオカルシン(骨ホルモン)を増やす「かかと落とし」のやり方|オステオカインが全身の臓器を制御している




【目次】


【復習編】

■骨ホルモン(オステオカルシン)で血糖値を下げる
骨が全身の代謝を改善 オステオカルシンによるインスリン分泌の新しい経路を発見
全身には約200個の骨があり、体を支えている。しかし、ホルモンを分泌し、全身の代謝を活性化する内分泌器官でもある。

参考画像:骨が全身の代謝を改善 オステオカルシンによるインスリン分泌の新しい経路を発見(2013/2/21、九州大学)|スクリーンショット

骨が全身の代謝を改善 オステオカルシンによるインスリン分泌の新しい経路を発見

(2013/2/21、九州大学)

近年、オステオカルシンは膵臓からインスリン※2分泌を促し、血糖値を下げて全身の代謝を活性化すると注目されています。一方、インクレチン※3の1つである GLP-1 は食事の際に小腸から分泌され、インスリンの分泌を促して食後の血糖上昇を抑えます。

九州大学大学院歯学研究院口腔細胞工学分野の平田雅人主幹教授らのグループが行なったマウスを使った実験によれば、オステオカルシン (osteocalcin) が GLP-1 (インクレチンの1種で、インスリンの分泌を促し血糖値の上昇を防ぐ) の分泌を促すことがわかったそうです。

注目すべきは経口投与の場合、GlaOC でも ucOC と同様に血中 GLP-1 濃度の上昇作用がみられたことです。

ucOC は小腸に存在する受容体 Gprc6a に作用して腸管からの GLP-1 の分泌を促し、インスリンの分泌を促進していることが明らかになりました。

経口投与の場合は、γカルボキシラーゼによってカルボキシル化された型(Gla 型オステオカルシン、GlaOC)でもucOC(低(無)カルボキシル化状態のオステオカルシン)と同様に、血中 GLP-1 濃度の上昇が見られたことから、GlaOCを含む骨成分を薬や食品・サプリメントの形で摂取することで、糖尿病の予防ができるようになるかもしれません。

【参考リンク】

■骨ホルモン(オステオカルシン)は臓器の働きを活性化する

Being a patient is involuntary - Christine update 9531

by Ted Eytan(画像:Creative Commons)

すい臓血糖値を下げる効果→糖尿病予防

●脳→神経細胞の結合を維持させ、認知機能の改善→認知症予防

肝臓→肝細胞の代謝を向上させる→肝機能の向上

●心臓 動脈硬化予防

●腸→小腸で働き、糖などの栄養吸収を促進

●精巣→男性ホルモンを増やし、生殖能力を高める

●皮膚→皮膚組織と同じ種類のコラーゲンを作り出す

腎臓→骨細胞が分泌するFGF23というホルモンは腎機能を向上させる

【追記(2018/1/10)】

2018年1月7日放送のNHKスペシャル「人体」では「骨」がテーマで「オステオカルシン」が取り上げられました。

コロンビア大学のジェラール・カーセンティ博士が注目しているのが骨芽細胞が出すメッセージ物質の「オステオカルシン」であり、オステオカルシンは記憶力、筋力、生殖力など若さを生み出すパワーがあることがわかっているそうです。

糖化 関連記事】

■骨ホルモン(オステオカルシン)を増やす方法

骨ホルモン(オステオカルシン)を増やす方法とは、「かかと落とし」!

かかと落としとはいっても、格闘技のあのかかと落としではありません。

かかと落としのやり方は、立った姿勢で、ゆっくりと大きく真上に伸び上がり(かかとを上げてつま先立ちのような姿勢になり)、一気にストンとかかとを落とすというものです。

回数は一日30回が目安で、血糖値(HbA1c)が高めの方におすすめです。

骨には神経細胞のネットワークのように刺激が伝わる性質があるため、かかとからの刺激が体の骨全体に伝わります。

※2018年9月3日放送の「名医のTHE太鼓判!」のテーマ【血糖値の3つの新常識】では、「かかと落としが骨ホルモンが分泌され血糖値を下げる」を取り上げます。

→ スクレロスチンの値を下げて骨量を増やし骨粗鬆症を予防する方法|骨が作り替えられるメカニズム|#NHKスペシャル #人体 について詳しくはこちら

→ オステオポンチン|免疫力をコントロールするメッセージ物質|#NHKスペシャル #人体 について詳しくはこちら




■「骨免疫学(0steoimmunology=オステオイムノロジー)」

【予習編】

2017年2月15日放送の「ガッテン!」のテーマは「脳を活性化!血糖値ダウン!新発見“骨ホルモン”SP」です。

Yahoo!番組予告

「骨ホルモン」は、今世界中の研究者が大注目している新物質。骨を上手に刺激すると骨から大量に放出されて全身へ運ばれ、脳や肝臓、すい臓、腎臓など、さまざまな臓器を活性化してくれることが分かってきた!逆に骨ホルモンが少ない人は、糖尿病や動脈硬化などを引き起こす可能性があるので要注意だ。

「骨ホルモン」が少ない人は糖尿病動脈硬化などを引き起こす可能性があるということで気になりましたので、予習のために、調べてみたいと思います。

中島友紀 東京医科歯科大学教授が骨研究の第一人者として出演されるということで、この分野の研究が紹介されると思い、調べてみました。

分子情報伝達学| 医歯学総合研究科(歯)|分野一覧|東京医科歯科大学

これまで、骨は、主として単純に生体を支え、運動を可能にする硬い組織という認識であった。しかし、近年の研究によって、骨は能動的に全身の機能を制御している事が示唆されるようになってきた。我々は、骨産生分子が、全身性の生体システムに連関することを実証し、責任分子(ホルモンやサイトカイン等)の同定とその機能解析を行っている。これらの解析によって、骨が多臓器を制御するネットワーク「オステオネットワーク」の全貌解明を目指している。

骨が全身の臓器を制御する「オステオネットワーク」について紹介されるのではないかと推測されます。

オステオネットワーク
骨は単なる運動器の一部ではなく、外界の環境変動やストレスを感受し、骨が分泌する生理活性物質「オステオカイン」と骨免疫の作用により、全身臓器を能動的に制御している。この骨による全身の制御メカニズムを「オステオネットワーク」と呼び、その解明を通じて、骨と他臓器に共通する種々の疾患に対する治療法の基盤を確立することを目指している。

参考画像:骨と免疫の 新しい夜明け|科学技術振興機構スクリーンショット

骨と免疫の 新しい夜明け|科学技術振興機構

骨は単なる運動器の一部ではなく、外界の環境変動やストレスを感受し、骨が分泌する生理活性物質「オステオカイン」と骨免疫の作用により、全身臓器を能動的に制御している。この骨による全身の制御メカニズムを「オステオネットワーク」と呼び、その解明を通じて、骨と他臓器に共通する種々の疾患に対する治療法の基盤を確立することを目指している。

この分野は『骨免疫学(0steoimmunology=オステオイムノロジー)』と呼ばれるもので、骨が分泌する「オステオカイン」と骨免疫の作用により全身の臓器を制御しており、この制御メカニズムのことを「オステオネットワーク(Osteonetwork)」と呼ぶそうです。

オステオネットワークの研究には、既成の学問分野を横断した幅広いアプローチが必要となるため、プロジェクトを構成するメンバーの出身も医学部、歯学部はもとより、薬学部、農学部、理学部など実に多彩で、メンバーのほとんどが30代、20代の若手主体の編成だ。

オステオネットワークの研究に関しては、様々な分野を横断したアプローチが必要となるため、医学部、歯学部、薬学部、農学部、理学部などメンバーが集まっており、オステオネットワークが解明されれば、今までとは全く違った治療法(例えば、骨を強くし体を整えるために運動が大事)も生まれてくるかもしれません。

【参考リンク】







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【免疫力UP】リポポリサッカライド(LPS)が多く含まれる食べ物|#世界一受けたい授業(杣 源一郎)

2016年4月2日放送の世界一受けたい授業では「リポポリサッカライド」について取り上げました。




【目次】

解説 杣 源一郎 先生

香川大学医学部統合免疫システム学寄附講座客員教授、新潟薬科大学特別招聘教授

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■リポポリサッカライドとは?

リポポリサッカライド(LPS、リポ多糖)は、土壌や自然に含まれる微生物にあるものです。

マクロファージ(貪食細胞)が悪い菌や死んだ細胞を食べてくれているのですが、免疫力が低い人はマクロファージがあまり活動していません。

リポポリサッカライド(LPS)はこのマクロファージを活性化させてくれるのです。

リポポリサッカライドを取り入れると、マクロファージを活性化させることで、免疫力がアップし、風邪やインフルエンザの予防、肌荒れ改善、花粉症がん糖尿病認知症骨粗しょう症の予防ができると期待されるそうです。

■リポポリサッカライドが少ない人=免疫力が低い人の特徴とは?

リポポリサッカライドは、土壌や自然に含まれる微生物にあるため、キレイ好きでよく掃除をしたり、殺菌をする人は免疫力を下げてしまう可能性があるそうです。

■リポポリサッカライドの推奨摂取量

一日500μg(マイクログラム)

一日500μgのLPSを摂取する食事の例

  • 玄米 150g
  • めかぶ 50g
  • 岩のりの佃煮 5g
  • ヨーグルト 180g




■リポポリサッカライドを含む食材ベスト5

第一位 玄米(玄米の周りのヌカにLPSが含まれている)

par cooked brown rice

by jules(画像:Creative Commons)

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第二位 めかぶ

第三位 れんこん

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第四位 ヒラタケ

第五位 岩のり

■リポポリサッカライドの多い食品と一緒に食べると良い食べ物とは?

リポポリサッカライドの多い食品と一緒に食べると良い食べ物とは、「ヨーグルト」。

ヨーグルトに含まれる乳酸菌とリポポリサッカライドを同時に摂取すると、相乗効果が生まれるそうです。

■LPSは加熱してもよい

LPS(リポポリサッカライド)は加熱しても物質は残りますので、安心して調理してよいそうです。

■「そば」にもリポポリサッカライドが含まれる

Soba 蕎麦

by happynick(画像:Creative Commons)

今回新しくリポポリサッカライドが含まれる食材として紹介したのは「そば」。

リポポリサッカライドは皮の部分に含まれているので、お米であれば玄米、そばであれば十割そばがオススメです。

蕎麦を茹でた蕎麦湯にもリポポリサッカライドは含まれているので飲むほうがいいそうですよ。

外皮以外の全てが含まれている全粒粉の蕎麦粉で作った十割蕎麦にすると一食分のリポポリサッカライド量が多いそうです。

■免疫力を高めるとろとろそば
  • 十割そば
  • めかぶ
  • なめこ
  • 自然薯(じねんじょ)
  • レンコン(すりおろしたレンコンをスープに入れる)

■LPS食材を3週間食べると免疫力はアップするか?

免疫力が低いと診断された俳優の竹内涼真さんが免疫力を高めるためにLPSを多く含む食材を3週間食べるという実験を行なったところ、免疫力の高さを判断する基準であるマクロファージの貪食能が5倍以上になったそうです。

■まとめ

子供の頃から土いじりなどの土に触れる生活というのはアレルギー体質にならないようにすることにつながっているんですね。

LPS食材はまとめてとっても免疫力の改善に繋がるわけではなく、継続して取り入れることが重要です。

アレルギーを予防するためにも、病気にならないためにも、リポポリサッカライド(LPS)を含む食品を摂っていきたいですね。







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