「iPS細胞」タグアーカイブ

iPS細胞から人間の肝臓作製に成功|横浜市大




iPS細胞から肝臓作製…人の臓器で初

(2012/6/8、読売新聞)

あらゆる細胞に変化できるiPS細胞(新型万能細胞)を使って、マウスの体内で人間の肝臓を作ることに、横浜市立大学などのグループが成功した。

横浜市立大学などのグループによれば、iPS細胞から人間の肝臓を作ることに成功したそうです。

記事によれば、サイズとしては、5ミリ・メートル程度なのだそうですが、人の肝臓と同じ働き(タンパク質を作ったり薬を分解したりする働き)が確認されたそうです。

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目の難病「網膜色素変性症」解明に期待 世界初、患者皮膚から視細胞

Eye exam

by Army Medicine(画像:Creative Commons)

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目の難病解明に期待 世界初、患者皮膚から視細胞

(2010/8/19、神戸新聞)

理化学研究所発生・再生科学総合研究センター(神戸市中央区)の網膜再生医療研究チームは、中途失明の三大原因の一つとされる遺伝性、進行性の難病「網膜色素変性症」の患者の皮膚から、人工多能性幹細胞(iPS細胞)を作り、視細胞に分化させることに世界で初めて成功した。

視細胞の分析から、同症の原因遺伝子の働きが解明できる可能性があり、根本的な治療法につながることが期待される。

理化学研究所発生・再生科学総合研究センターの網膜再生医療研究チームは、「網膜色素変性症」の患者の皮膚から視細胞を作ることに世界で初めて成功したそうです。

このことから、目の難病の解明・治療法ができる可能性があるそうです。

今後の研究に期待したいですね。

■網膜色素変性症とは

同症は、光を受け取る網膜上の視細胞が機能を失い、視野が徐々に狭くなっていく病気。厚生労働省が特定疾患に指定し、全国で約2万5千人が治療を受けている。







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<iPS細胞>「高純度な肝臓組織」開発|医薬基盤研




<iPS細胞>「高純度な肝臓組織」開発 医薬基盤研

(2010/4/5、毎日新聞)

さまざまな細胞になりうるヒトの人工多能性幹細胞(iPS細胞)から高純度な肝臓組織を作り出す方法を独立行政法人・医薬基盤研究所(大阪府茨木市)と大阪大のグループが開発した。

iPS細胞を肝臓細胞に変化させることはできるが、高純度な組織を作るのは難しかった。

肝臓は薬物を分解する役割を果たす。

今回、作られた組織は、薬を分解する酵素をヒトの肝臓並みに備えている。

新薬候補物質を作った組織で分解できるか試すことで、毒性試験などへの活用が期待される。

独立行政法人・医薬基盤研究所と大阪大のグループがiPS細胞から高純度な肝臓組織を作り出す方法が開発したそうです。

約10日間の培養でできた細胞組織を調べると、肝臓で作られるたんぱく質「アルブミン」を生産する働きのある遺伝子が非常に多く含まれており、8~9割の純度で肝臓細胞が形成されていることが分かった。

薬物を分解する役割のある酵素「CYP3A4」も、培養した市販のヒトの肝臓細胞並みに現れていた。

このことにより、毒性試験への活用が期待され、新薬創出に役立つのではないかと考えられるそうです。







iPS細胞で老化や細胞のがん化にかかわるテロメア(Telomeres)の修復に成功|米ボストン小児病院などのチーム

Telomeres

by AJC1(画像:Creative Commons)




iPS細胞:作成技術で長寿に? 米チーム、老化にかかわるテロメア修復

(2010/2/18、毎日新聞)

染色体の両端部「テロメア」が異常に短くなる難病の患者の皮膚細胞から人工多能性幹細胞(iPS細胞)を作り、長さを回復させることに、米ボストン小児病院などのチームが成功した。

テロメアは老化や細胞のがん化にかかわることが知られており、生命活動の営み解明やがん治療に役立つ可能性がある。

17日付の英科学誌ネイチャー電子版で発表した。

ボストン小児病院などのチームによれば、老化や細胞のがん化にかかわることが知られているテロメアの修復(長さの回復)に成功したそうです。

チームは、先天性角化異常症という遺伝性疾患に着目。

テロメアを維持する酵素「テロメラーゼ」が不足してテロメアが短くなる難病で、老化が早まるほか貧血や皮膚の異常などが起こる。

<中略>

その結果、患者の元の細胞では、テロメラーゼを構成する分子の一部が不足しているにもかかわらず、iPS細胞ではテロメラーゼが正常に働くようになることを突き止めた。

また、テロメアが修復され、正常の長さに戻ることも発見した。

今回の研究が、老化現象の解明につながるかもしれません。







iPS細胞、マウスの尾や肝臓から作ると腫瘍増加|京大と慶大




尾や肝臓から作ると腫瘍増加=iPS細胞、マウスで移植実験-京大と慶大

(2009/7/10、時事通信)

増殖能力が高く、身体のさまざまな細胞に変わる新万能細胞「人工多能性幹(iPS)細胞」を、成体マウスの尾や肝臓の細胞から作ると、神経の前段階の細胞に変えてマウスの脳に移植した際に、腫瘍(しゅよう)ができる割合が高くなることが分かった。

山中伸弥京都大教授や岡野栄之慶応大教授らの研究チームが10日、米科学誌ネイチャー・バイオテクノロジー電子版に発表した。

「iPS細胞」を、成体マウスの尾や肝臓の細胞から作ると、神経の前段階の細胞に変えてマウスの脳に移植した際に、腫瘍ができる割合が高くなることが分かったそうです。

つまり、このことは、iPS細胞は、体のどの部位の細胞から作ることが、安全性において重要であることを示しています。

また、この研究によれば、胃の細胞から作った場合は、腫瘍ができる割合が低かったそうです。

さらなる安全性を求めるためにも、この研究は重要になりそうです。