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俳優・中島ゆたかさん死去。病気は大腸がん。

俳優・中島ゆたかさんが大腸がんのため亡くなっていたと報じられています。73歳でした。

→ 大腸がんとは|大腸がんの症状・初期症状・原因・予防 について詳しくはこちら

大腸がんのステージ分類(0・1・2・3・4)の基準とは

ステージ0 がんが粘膜の中にとどまっている。

ステージ1 がんが筋肉の層にとどまっている。5年生存率90%

ステージ2 がんが筋肉の層を越えている。5年生存率80%

ステージ3 リンパ節転移している。5年生存率60-70%

ステージ4 肝臓・腹膜・肺などの違う臓器に転移。5年生存率10%

【脳腫瘍 関連記事】

■有名人と大腸がん

多くの有名人の方が大腸がんになったことがニュースになっています。

■大腸がんの症状

■大腸がんのリスク要因

■大腸がんの治療・予防

■大腸がんになりにくい体質にするための方法

大腸がんでは、直系の親族に大腸がんの人がいることは、大腸がんのリスク要因とされていますが、生活習慣を改善することによって大腸がんになりにくい体質にすることも可能なのだそうです。

●禁煙

●アルコールを控える

肥満や飲酒なども大腸がんリスクとされています。

大腸がん予防方法・大腸がんの危険度チェックによれば、最もリスクが高いのは飲酒。

飲酒による大腸がんのリスクは一日に日本酒を1合⇒1.4倍、2合⇒2.0倍、3合⇒2.2倍、4合⇒約3倍となっているそうです。

葉酸代謝と大腸腺腫との関連|国立がん研究センターのがん検診受診者を対象とした研究 |国立がん研究センター

アルコール摂取と大腸腺腫との間には、統計学的有意な正の関連が見られました(傾向性P = 0.04)。非飲酒グループに比べ、週300g以上飲酒している大量飲酒グループでは、大腸腺腫のリスクが約1.5倍上昇していました。

飲酒と大腸がんリスク|科学的根拠に基づく発がん性・がん予防効果の評価とがん予防ガイドライン提言に関する研究|国立がん研究センター

男性では、23-45.9g/日、46-68.9g/日、69-91.9g/日、92g以上/日のグループでまったく飲まないグループよりもそれぞれ1.4倍、2.0倍、2.2倍、3.0倍と、量が増えるほどリスクが高くなりました。1日のアルコール摂取量が15g増えるごとに、大腸がんリスクが約10%増えると推定されます。部位別には、結腸がんでも直腸がんでも同様の傾向が見られました。

女性では、23g以上/日のグループでまったく飲まないグループよりも大腸がんリスクは1.6倍、結腸がんリスクは1.7倍、直腸がんリスクは2.4倍高いという結果でした。男性と同様に、1日のアルコール摂取量が15g増えるごとに、大腸がんリスクが約10%増えると推定されます。

アルコールの摂取量が増えれば増えるほど大腸がんのリスクが増えるという結果が出ています。

葉酸代謝と大腸腺腫との関連|国立がん研究センターのがん検診受診者を対象とした研究 |国立がん研究センター

アルコールには、葉酸の腸吸収を阻害したり、腎排泄を促進したりする作用があるため、その摂取により体内の葉酸レベルが低下することが知られています。

●運動

運動は、大腸がん予防に非常に効果が高いことがわかっているそうです。

全身運動(水泳・ジョギング・ダンスなど)がおすすめなのだそうです。

大腸がん危険度チェックによれば、毎日合計60分歩く程度の運動をしていない方が運動不足に該当します。

→ 大腸がんとは|大腸がんの症状・初期症状・原因・予防 について詳しくはこちら

■大腸ポリープ・大腸がんを予防する方法

●葉酸

【みんなの家庭の医学】大腸がん予防に葉酸の多い海苔|10月20日によれば、大腸がんのリスクを高める大腸ポリープのできやすさと葉酸の濃度には関係があるといわれ、血液中の葉酸濃度の値が8ng/ml(ナノグラム)以上あれば、女性なら大腸ポリープの頻度が約2割減、男性なら約5割減するそうです。

→ 葉酸の多い食品 について詳しくはこちら

→ 葉酸の効果|妊娠初期・うつ・動脈硬化・大腸がん について詳しくはこちら

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■葉酸代謝が大腸がんの発がんの初期段階で重要な働きを示している

葉酸代謝と大腸腺腫との関連|多目的コホート研究|国立がん研究センター

大腸発がんには、DNAのメチル化が関わっていると考えられています。適切なDNAメチル化の維持には、葉酸が重要な役割を果たしていることが知ら れています。葉酸は、メチレンテトラヒドロ葉酸還元酵素(MTHFR)、メチオニン合成酵素(MTR)、メチオニン合成酵素還元酵素(MTRR)などの酵素群とビタミンB2、B6、B12などの補酵素群の働きにより代謝され、DNAのメチル化に必要なメチル基を供給しています(図1)。

葉酸、ビタミンB2、B6、B12摂取については、大腸腺腫との間に統計学的有意な関連は見られませんでした。

大腸がんの発がんにはDNAのメチル化がかかわっていると考えられており、葉酸が重要な働きを果たしていると考えられますが、葉酸、ビタミンB2、B6、B12摂取と大腸線種との間に統計学的な関連は見られなかったようです。

メチオニン合成酵素 の遺伝子多型とアルコール摂取および葉酸摂取との間に交互作用を認めたことは、「葉酸代謝が大腸発がんの初期段階において重要な役割を果たしている」とするこれまでの研究結果を支持するものであると考えられます。

ただ、葉酸代謝が大腸がんの発がんの初期段階で重要な働きを示していることは間違いないようです。

■葉酸濃度が高くても大腸がんリスクが下がるという関連は見られない

血中の葉酸と大腸がん罹患との関係について|多目的コホート研究|国立がん研究センター

これまでの研究では、葉酸が不足している場合に、わずかに大腸がんリスクが高くなることが示されていますが、日本人の多くでは必要な量が摂取されているため、その中での差が見られなかったという可能性があります。また、葉酸は、大腸がんの多段階発がんの初期の段階では予防的に働くにも関わらず、進行した段階ではかえって促進するという可能性を示す研究結果もあります。また、ある特定の遺伝子多型のタイプの人やアルコールを多量に飲む人で、葉酸不足によって大腸がんリスクが高くなるという研究結果もあります。

葉酸と大腸がんの関係については様々な研究が行なわれています。

  • 葉酸が不足している場合に、わずかに大腸がんリスクが高くなる
    しかし、日本人の多くでは必要な量が摂取されているため、その中での差が見られなかったという可能性
  • 葉酸は、大腸がんの多段階発がんの初期の段階では予防的に働くにも関わらず、進行した段階ではかえって促進するという可能性
  • ある特定の遺伝子多型のタイプの人やアルコールを多量に飲む人で、葉酸不足によって大腸がんリスクが高くなる

多目的コホート研究では、男女とも、葉酸濃度が高くなっても、大腸がんリスクが下がるという関連はみられませんでした(図1)。また、飲酒量でグループ分けしても、結腸がんと直腸がんに分けて調べても、どのグループでも男女とも関連は見られませんでした。

国立がん研究センターが発表している多目的コホート研究によれば、葉酸濃度が高くても大腸がんリスクが下がるという関連は見られなかったそうです。

葉酸、ビタミンB6、ビタミンB12、メチオニン摂取と大腸がん罹患との関連について|多目的コホート研究|国立がん研究センター

葉酸、ビタミンB6、ビタミンB12、メチオニンは、生体内でのメチル代謝において、それぞれ異なる役割を担っています。アルコールやアセトアルデヒドはそれらの代謝経路を阻害したり、栄養素を破壊したりすることによって、大腸がん発がんの初期段階である遺伝子の低メチル化を引き起こすと考えられます。

今回、特にビタミンB6と大腸がんの関連が強かった理由として、日本人の一般的な食事からは葉酸やビタミンB12は十分取れるのに対し、ビタミンB6摂取量は不足していることが挙げられます。その最大の摂取源は白米ですが、茶碗1杯(約150g)に約0.03mgのビタミンB6しか含まれていません。ビタミンB6を多く含む食品(魚・ナッツ・穀類等)を積極的に摂取することが、大腸がんの予防につながる可能性があります。

日本人の一般的な食事からは葉酸は十分に摂取できるため、差が見られなかった可能性が考えられます。

→ 大腸がんとは|大腸がんの症状・初期症状・原因・予防 について詳しくはこちら

【体力が高い人ほどがんに強い?】運動するとがんのエサを奪える!マウス実験でわかった驚きのメカニズム




マウスを使ったある研究によれば、運動をすると体ががんのエサを奪い取ってがんの成長を遅らせること、また「どれだけ体力がついているか」を測ることで、がん治療の効果を予測・最適化する可能性があることがわかりました。

■背景

●がん細胞は、ブドウ糖(血糖)をたくさん食べて急速に増殖する。

●運動はガンの予防・治療に役立つと知られていますが、なぜ運動ががんに効くのかはわかっていない。

■結果

実験の結果わかったことは、次の5つ。

1)運動するマウスは腫瘍の成長が遅くなったこと
2)運動前の体力が高いほど腫瘍の成長抑制に対して効果的だったこと
3)運動することによって、筋肉(骨格筋・心筋)と心臓へのブドウ糖の取り込み・酸化(エネルギーに変える過程)が増加し、腫瘍へのブドウ糖の取り込み・酸化が減少したことから、体がブドウ糖をがんから遠ざけていること
4)肥満マウスでも運動によって筋肉のブドウ糖利用がアップし、腫瘍の利用がダウンしたことから、腫瘍の進行が遅れたこと
5)運動群の腫瘍で、mTORシグナル(がんの成長スイッチ)が低下したことから、ブドウ糖が腫瘍に届きにくくなるメカニズムが示唆されたこと

■結論

1)運動をすることはガンの予防・治療につながる

運動をすると、体ががんのエサとなるブドウ糖を奪い取ることにより、がんの成長を遅らせることがわかりました。

2)「どれだけ体力がついているか」ががん治療の効果・最適化のカギ

■まとめ

運動はただの運動法ではなく、体とガンとの競争に打ち勝つ武器だということなんですね。

そして日ごろから運動をして体力をつけておくことがその勝負をさらに優位に進める方法だということも。

つまり、若いうちからしっかり運動をして体力をつけてがんを予防しましょう!

【参考リンク】







運動するとがんのエサを奪える!2025年最新研究が証明した衝撃のメカニズム

「がんになりたくない…でも運動は面倒…」

そんなあなたにとって大事なニュースが飛び込んできました!

2025年12月1日、イェール大学が発表した最新研究(MIT監修・PNAS掲載)で、「運動すると体が自動的にがんのエサ(ブドウ糖)を横取りして、がんを兵糧攻めにする」という驚くべき事実がマウス実験で完全に証明されました。

しかも重要なのは、「運動したかどうか」より「どれだけ体力がついているか」が、がんの成長を抑える決め手になるということ!

■がん細胞の弱点は「甘いもの大好き」

がん細胞は普通の細胞の10倍以上もブドウ糖を欲しがります。

ブドウ糖=がんのガソリン。

これをたくさん食べさせると、がんはドカドカ増殖します。

■運動すると何が起こるのか?衝撃の5大発見

●運動したマウスの腫瘍は成長速度が最大60%も遅くなった
●体力が高いマウス(1日10km以上走る子)ほど、腫瘍が劇的に小さくなった
●筋肉と心臓がブドウ糖をガンガン奪い取り、腫瘍に届くブドウ糖が激減!
→ 体が「がんにエサやるな!」と自動的に切り替わる
●肥満マウスでも同じ効果!運動で筋肉がブドウ糖を独占し、がんは飢餓状態に
●腫瘍の中の「成長スイッチ(mTOR)」がOFFに!がんがエネルギー不足で弱る

これ、すでに人間でも証明されつつあります。

●定期的に運動する乳がん患者さんは再発リスクが30~40%低下(世界中のデータ)
●体力(VO2max)が高い人ほど、がんになったときの生存率が圧倒的に高い
●米国がん学会も「運動は抗がん剤と同等の効果がある可能性」と公式見解を変更中

つまり、今から運動を始めれば、あなたの体も「がんを兵糧攻めモード」に切り替わるということです!

今日からできる「がん撃 撃退運動メニュー」週3回、30分でOK!

・早歩き(話せるけど歌えないくらいのペース)
・ジョギング
・水泳・自転車なんでもOK 1ヶ月続ければ体力は確実に上がります=がんに勝てる体に近づきます!

■最後に

がんに勝つのは抗がん剤だけじゃない。

あなたの足と肺が、最強の抗がん剤になってくれる時代がもう来ています。今日、5分でもいい。

外に出て歩いてみませんか?その一歩が、未来のがんを兵糧攻めにする第一歩になります。

シェアして、大切な人をがんで失わない未来を一緒に作りましょう!

なぜ年を取ると「運動+タンパク質」のコンボが若い頃ほど筋肉に効かなくなるの?




ある研究によれば、年を取ると運動したり、たんぱく質をとっても昔ほど元気にならなくなるそうです。

それは年を取ると筋肉が「同化抵抗」という状態になるからです。

その結果、筋肉量が減って、歩きにくくなったり、力が弱くなったりします。

これがいわゆる「サルコペニア(加齢による筋肉の減少)」の主な原因ですね。

■なぜ年を取ると「運動+タンパク質」のコンボが若い頃ほど筋肉に効かなくなるの?

1.mTORシグナルが鈍くなる

ポイントは筋肉合成のスイッチ!

筋肉合成のスイッチを強く押すのは、どんな食事・運動?(2020年2月13日、日経グッデイ)によれば、筋肉の合成には、細胞内のシグナル伝達物質のmTOR(エムトール)という酵素が関わっていて、食事で摂取したたんぱく質が分解・吸収されて血中アミノ酸濃度が高まると、mTORが作用して筋肉でのたんぱく質の合成が促進されるそうです。

ロイシンの血中濃度の上昇+筋トレなどの運動によってmTORが「筋肉を作れ!」とスイッチが入り、筋肉合成を促すというわけなんです。

【補足】

体の“かたち”づくりに重要なシグナルを発見!(2018年6月29日、日本医療研究開発機構)によれば、Mechanistic target of rapamycin(mTOR)という因子が、骨格の形成に重要な役割を果たしていることを発見し、その詳細な分子メカニズムを明らかにしました。

【参考リンク】

  • Iezaki T, Horie T, Fukasawa K, Kitabatake M, Nakamura Y, Park G, Onishi Y, Ozaki K, Kanayama T, Hiraiwa M, Kitaguchi Y, Kaneda K, Manabe T, Ishigaki Y, Ohno M, Hinoi E. Translational Control of Sox9 RNA by mTORC1 Contributes to Skeletogenesis. Stem Cell Reports. 2018 Jul 10;11(1):228-241. doi: 10.1016/j.stemcr.2018.05.020. Epub 2018 Jun 28. PMID: 30008325; PMCID: PMC6117477.

しかし、年を取るとmTOR自体が老化のために弱くなって筋肉合成スイッチが入りにくくなり、同じ運動・同じ量のたんぱく質でも筋肉合成が低くなってしまうことがあるそうです。

2. 慢性炎症

年を取ると体の中で小さな炎症がずっと続いている状態(炎症性サイトカイン)となり、mTORを邪魔をして、筋肉分解スイッチも少し強くなった結果、合成↓+分解↑で筋肉が減りやすくなる。

3.インスリン抵抗性

太ったり運動不足になると、筋肉のインスリン感受性が下がり、アミノ酸が筋肉の中に取り込まれにくくなり、タンパク質を食べても、筋肉まで届きにくくなる。

■どうしたらいいの?

1.たんぱく質の摂取量を増やす

たんぱく質摂取と骨格筋|たんぱく質の関与|フレイルティ及びサルコペニアと栄養の関連|高齢者|厚生労働省

高齢者では、食後(たんぱく質摂取後)に誘導される骨格筋におけるたんぱく質合成が成人に比較し反応性が低下しており、anabolic resistance(同化抵抗性)が存在すると報告されている 19)。その一つの理由として、高齢者では摂取したたんぱく質の消化吸収が低下し、そのため血中に十分なアミノ酸の濃度の上昇が阻害されているのではないかとの仮説も存在したが、現在は経口摂取したたんぱく質の消化及び吸収は高齢者も成人も大きな差がないことが報告されている 20)。

19)Volpi E, Mittendorfer B, Rasmussen BB, et al. The response of muscle protein anabolism to
combined hyperaminoacidemia and glucose-induced hyperinsulinemia is impaired in the el-
─390─
derly. J Clin Endocrinol Metab 2000; 85: 4481─90.
20)Pennings B, Koopman R, Beelen M, et al. Exercising before protein intake allows for greater
use of dietary protein-derived amino acids for de novo muscle protein synthesis in both
young and elderly men. Am J Clin Nutr 2011; 93: 322─31.

もう一つのポイントは、これまで若者と同じ量のたんぱく質を摂取したととしても、高齢者ではたんぱく質の消化吸収が低下しているために筋肉がつきづらいと考えられていましたが、実際にはそこは関係がないことがわかっています。

体重1kgあたり1.6〜2.0g/日が目安(例: 60kgの人なら96〜120g)にしっかりとタンパク質摂取量を増やしましょう。

2.ロイシンなどの分岐鎖アミノ酸(BCAA)

必須アミノ酸のうち、筋肉の合成に関わっているのはBCAA(分岐鎖アミノ酸)で、中でもロイシンの血中濃度がmTORに強く作用することがわかっています。

→ アミノ酸の効果・効能・種類・アミノ酸を含む食べ物 についてくわしくはこちら

3.HMB(β-ヒドロキシ-β-メチル酪酸)

4.オメガ3脂肪酸(n3-PUFA;EPA・DHA)

つまり、たんぱく質、ロイシン、HMB、オメガ3といった同化作用が確立されている成分を食事に補充することで、タンパク質と運動に対する同化反応を増強できる可能性があるということです。

→ オメガ3脂肪酸を含む食品 について詳しくはこちら

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オレンジなど柑橘類を1日1個食べるとうつ病リスクが20%低下する可能性/ハーバード大学




ハーバード大学の研究によれば、オレンジを1日1個食べると、うつ病のリスクが20パーセント低下する可能性があるそうです。

これは、柑橘類が人間の腸内に生息する細菌の一種であるフェカリバクテリウム・プラウスニッツィイ(F.プラウスニッツィイ)の増殖を刺激し、神経伝達物質である幸せホルモン(セロトニンとドーパミン)を作りやすくしてくれて、それが脳に届き気分を良くしてくれるそうです。

今回のポイントは、同じリンゴやバナナなどの果物には同じ効果は見られなかったのですが、オレンジやミカンのような柑橘類にだけ見られたそうです。

■【補足】Dietary flavonoid intake and risk of incident depression in midlife and older women123

「食事でとるフラボノイドっていう成分が、うつ病を予防できるのか?」を調べた研究で、フラボノイドの種類(アントシアニンとかフラバノンとか)や、それが入ってる食べ物(ベリーとかオレンジとか)をたくさん食べる人が、うつ病になりにくいか、また65歳以上の看護師さんたちに絞って、お年寄りのうつ病にも効くかをチェックしたところ、フラボノイドをたくさん食べる人は、うつ病になる確率が少し減るそうです。

特に、アントシアニン(ブルーベリーとかに多い)やフラバノン(オレンジとかに多い)が効いていると考えられ、またお年寄りでも同じ傾向が見られました。

つまり、果物や野菜をいっぱい食べると、うつ病になりにくくなる可能性があるということです。

■まとめ

オレンジを1日1個食べるだけでうつ病リスクが20%下がる!

脳腸相関(腸から脳への神経伝達を通じて中枢神経へ働きかけること)という腸と脳の強いつながりを示唆する研究がありますが、これまで柑橘類と脳に関連があるとはわかっていませんでした。

魚は脳の栄養だとよく言われますが、これからは柑橘類も脳の栄養だといわれるようになるかもしれませんね。

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P.S.

起こせ!みかんmovement!みかんレシピの開発で日本のみかんを盛り上げたい!によれば、みかんの消費量は全盛期から77%ダウンになっています。

こころの病気の患者数の状況(平成30年版厚生労働白書)
こころの病気の患者数の状況(平成30年版厚生労働白書)

平成30年版厚生労働白書のこころの病気の患者数の状況を見ると、気分障害の患者数が年々増加傾向にあります。

疑似相関かもしれませんが、ミカンの消費量が減って、気分障害の患者数が増えている現状を考えると、予防的に柑橘類を食べる習慣を身につけるというのは大事なことかもしれません。

そしてもう一つ、こころの病気ではなく脳の病気であるということを改めて見直さないと本当の意味で予防はできないのではないでしょうか?

【参考リンク】

グレート義太夫さんに現れた糖尿病の症状のサインとは?




グレート義太夫「糖尿病」に絶望。“夏バテかと思った”終わらない壮絶闘病(2025年11月27日、メディカルドック)を参考に、糖尿病の症状のサインとリスク要因についてまとめます。

→ 糖尿病の症状・初期症状 について詳しくはこちら

→ 糖尿病危険度チェック について詳しくはこちら

■グレート義太夫さんに現れた糖尿病のサインとは?

●視力の低下(テレビの字幕が読めなくなった)

ハチミツ二郎さんが膝上まで脚を切断したことを有吉弘行さんが明かす!糖尿病の合併症が原因?それとも別の病気が原因?によれば、糖尿病を長い間そのままにしておき、ひどくなると糖尿病の合併症を引き起こします。

【糖尿病の合併症の例】

グレート義太夫さんの視力の低下は糖尿病網膜症の可能性があります。

糖尿病網膜症は、糖尿病の三大合併症の一つ。

糖尿病網膜症、糖尿病性神経障害、糖尿病性腎症を3大合併症と呼びます。

糖尿病網膜症は、日本の中途失明原因の第2位で、年間約3000人がこの疾患で失明しているともいわれるそうです。

アメリカの糖尿病患者の約3割が糖尿病網膜症にかかっている!?で紹介した米疾病対策センター(CDC)などの研究チームによれば、アメリカの糖尿病患者のうち3割近くが糖尿病網膜症にかかっているそうです。

●のどの渇き(のどの渇きに合わせて水分をとるとトイレが近くなる)

●体重の減少(30kg!血糖値が高い状態が続くと、体が糖をエネルギーとして利用できず、代わりに筋肉や脂肪を分解してしまうため、体重が減少する。)

●36歳の時、救急搬送されて、血液検査でわかったのが血糖値630㎎/dl(健康な人の食後血糖値は200mg/dL未満なので、正常値の3倍以上!)

■糖尿病の症状

糖尿病の特徴は、初期段階では自覚症状がほとんどなく、喉の渇き、頻尿、体重の減少、疲れやすいといった症状が出ているときにはかなり糖尿病の症状が進行していると考えられます。

糖尿病の症状としては、以下のような特徴的な症状がみられることがあります。

気になる方は一度病院で診てもらうことをおすすめします。

■糖尿病のリスク要因

●遺伝

グレート義太夫さんのお父さんも糖尿病だったそうです。

粗品さん、糖尿病の初期症状を心配する!寝てるときにおしっこで3、4回起きることや異常に喉が渇くこと、お父さんが糖尿病だったによれば、「糖尿病は遺伝するの?」という質問に対して、半分Yesであり、半分Noなのだそうです。

その意味は、近親者が糖尿病だとそうでない人に比べて糖尿病になりやすい体質であることは間違いないのですが、それは「体質」であって、食べ過ぎや運動不足といったリスク要因が積み重なってはじめて糖尿病が発症するためです。

つまり、近親者に糖尿病の人がいるということは、糖尿病になりやすい遺伝的要素と環境的要素があるので、環境要因を改善、わかりやすく言えば生活習慣を見直しましょうということなんですね。

●糖質の過剰摂取

ペットボトル症候群に注意|大量に清涼飲料水を摂取すると、急性の糖尿病のような症状が出ることがある!?によれば、大量に清涼飲料水を摂取することで、急性の糖尿病のような症状が出ることがあるそうです。

<香川県>糖尿病による死亡者数ワースト3位|炭水化物(うどん)の重ね食べ・早食いなど県民の食習慣が原因?によれば、炭水化物(糖質)は、1)100%が糖に変換される、2)食後の血糖を上昇させる(たんぱく質や脂質に比べて、最も早く血糖に変わる)という特徴があります。

#血糖値スパイク #グルコーススパイク が危ない!~見えた!糖尿病・心筋梗塞の新対策~|#NHKスペシャルによれば、糖分が「大量に」かつ「いっぺんに」体内に吸収されると、“血糖値スパイク(ジェットコースターのように血糖値が急上昇及び急降下すること)”が起きやすくなってしまいますが、うどんで副菜をとらない食習慣の場合、うどんという炭水化物を大量にいっぺんにかきこむ食べ方をすると、急激に食後の血糖値が上昇してしまいます。

■糖尿病の予防

亜鉛

糖尿病の人はインスリンの作用が十分でないため、細胞が十分な量のブドウ糖を血液中から取り込むことができません。

その結果、体のエネルギーが不足し、疲れやすくなります。

すい臓でインスリンを作る際には、亜鉛が欠かせません。

亜鉛にはインスリンの働きを持続させる働きもあります。

→ 亜鉛を含む食品 についてはこちら

【関連記事】

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タウリン

タウリンには、すい臓機能を高め、インスリンの分泌を良くする働きがあると言われ、糖尿病の予防に良いとされています。

マグネシウムとタウリンを多く摂取している人は、高血圧・高脂血症・糖尿病・肥満が少ないそうです。

タウリンを含む食品 についてはこちら

【関連記事】

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マグネシウム

食事でマグネシウムを摂取している人は生活習慣病の糖尿病になりにくいということが福岡県久山町の住民の健康診断データを21年間にわたって追跡した九州大チームの調査で確認されたそうです。

マグネシウム摂取量が148.5mg以下の最も少ないグループと比較すると、摂取量が増えるほど糖尿病のリスクが下がるという結果になったそうです。

また、インスリンの効きが悪い「インスリン抵抗性」の人、習慣的に酒を多く飲むなど一般に糖尿病のリスクが高いとされる人で、マグネシウム摂取による予防効果がより高い可能性も示されたそうです。

マグネシウムを含む食品 についてはこちら

【参考記事】

●カルシウムとビタミンD

ビタミンDとカルシウム摂取で糖尿病の発症のリスクを「低減させ得る」|厚労省研究班で紹介した厚生労働省研究班によれば、ビタミンDとカルシウムを摂取することで、糖尿病を予防する可能性があるそうです。







【糖尿病の症状】
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