サバ缶の価格差が明かす栄養と健康の現実によれば、安いサバ缶は塩分が2g以上と高く、EPAが140mg程度で、一方、高い水煮タイプは食塩不使用でEPA・DHAが数百mg以上豊富で、心血管系の健康に役立つため、所得による食の選択が健康格差を生むと話題になっています。
そこで健康面での違いについてまとめてみました。
■安いサバ缶と高いサバの水煮缶の健康面での違い
安い鯖缶(例: 100円前後)と高い鯖の水煮缶(例: 200-300円以上)の主な違いは、素材の質、加工方法、栄養成分の保持度、塩分量、添加物の有無にあります。
これらが健康面に与える影響をまとめると、全体的に高いものは栄養価が高くリスクが低い一方、安いものは手軽だが塩分過多による潜在リスクが高い傾向です。
■安い鯖缶(例: 98-120円)
●素材の質
輸入サバや冷凍原料が多く、脂ののりが弱いか不明瞭。
●塩分量
1缶あたり2g以上と高め。味付けが濃い。
●栄養価(EPA/DHA、タンパク質、ビタミンDなど)
基本的に含まれるが、加工で損失しやすく量が少ない。タンパク質20-25g程度。
●添加物・安全性
化学調味料や保存料が入る場合あり。
■高い鯖缶(例: 190-300円以上)
●素材の質
国産新鮮サバを使い、脂ののりが良い大ぶりなものが多い。産地や漁獲時期が明確。
●塩分量
食塩不使用または低塩タイプが多く、自分で調整可能。
●栄養価(EPA/DHA、タンパク質、ビタミンDなど)
生に近いレベルで保持され、EPA/DHAが豊富(生サバの1.5倍以上)。タンパク質25g以上、カルシウム・ビタミンDも多い。
●添加物・安全性
無添加が多く、原材料がサバと塩のみ。
■健康面の影響
・高いものはEPA/DHA(オメガ3脂肪酸)が豊富で、血液サラサラや脳機能向上に役立つことが期待されます。
・安いものは塩分過多でたくさん食べるとむくみ、高血圧、腎臓に負担がかかるリスクがあると考えられます。
【補足】
二郎系大好きな50代男性が3ヶ月間毎日サバ水煮缶を食べ続けたらコレステロールが正常値に戻ったことが話題!なぜサバの水煮缶を食べるとコレステロール値が戻ったと考えられるの?によれば、コレステロールの数値が高すぎて危ないといわれていた二郎系大好きな50代男性が3ヶ月間、毎日サバ水煮缶を食べ続けたら正常値に戻ったという投稿が話題です。
なぜサバの水煮缶を食べるとコレステロール値が戻ったと考えられるの?
これまで様々なテレビ番組で取り上げてきたサバ(サバの水煮缶)と健康(特にコレステロール)についてまとめてみます。
■なぜ「さばの水煮缶」が人気なの?痩せるホルモン「GLP-1」がポイント!
ポイントは痩せるホルモンとして注目される「GLP-1(グルカゴン様ペプチド-1)」にあります。
進歩する糖尿病治療 インスリン分泌を保たせるによれば、インクレチン(血糖値が高いときはインスリン分泌を促進する一方、血糖値が低いときはあまり作用しないという特徴を持つ)は炭水化物や脂質を摂取した後に腸から分泌されるホルモンの総称で、代表的なインクレチンとしてGLP-1とGIPの二種類が知られているそうです。
GLP-1は、主に小腸下部から分泌され、膵臓におけるインスリン分泌の促進と血糖値を上げるグルカゴン分泌の抑制をする作用を持っているそうです。
そのため、糖尿病の予防・治療に期待されています。
それに加えて、GLP-1には胃内容物の排出を遅らせる効果や食欲抑制効果もあります。
つまり、GLP-1にはダイエットを含めた健康効果に注目が集まっているのです。
それでは、「どのようにしたら痩せるホルモンGLP-1を増やせるのかな?」という疑問が浮かびますよね。
やせるホルモンGLP-1を増やす方法(食物繊維・EPA)|たけしのみんなの家庭の医学によれば、やせるホルモンGLP-1を増やすには食物繊維とEPAを含む食品をとることがよいそうです。
→ DHA・EPAを含む食品 について詳しくはこちら
■サバに含まれるオメガ3(DHA・EPA)で中性脂肪値・コレステロール値改善
2018年4月15日放送の「ゲンキの時間」では、サバにはオメガ3を含む不飽和脂肪酸(DHA・EPA)が多く含まれており、中性脂肪を下げる効果が期待できるため、中性脂肪を下げたいという方にサバをオススメしていました。
■【世界一受けたい授業】痩せないのは腸内の”デブ菌”が原因!?デブ菌を減らす酢キャベツの作り方|サバ・えごま油(オメガ3)で作った酢キャベツチャーハン|5月5日
2018年5月5日放送の世界一受けたい授業では、酢キャベツにサバやえごま油といった腸にやさしい脂質のオメガ3脂肪酸を加えることで、腸の炎症を抑制し免疫力アップにつながるアレンジレシピ「酢キャベツチャーハン」を紹介しました。
■【今でしょ講座】サバ缶の健康効果
●2018年10月23日放送の「林修の今でしょ講座」では魚の缶詰として「サバ缶」を特集しました。(解説 矢澤一良先生)
- DHAは生のさばより缶詰のさばのほうが多く含まれていて、EPAは生のさばより缶詰のさばのほうが約1.3倍多いそうです。
その理由は、缶詰の場合生のまま密閉してから加熱するため、栄養が空気に触れず劣化しないからなのだそうです。
- サバ缶のおススメの組み合わせとしては、サバ缶+マヨネーズ+玉ねぎの「さばサラ」!
さばに含まれるEPAは玉ねぎに含まれる食物繊維やケルセチンと合わせると脂肪燃焼がアップし、また、マヨネーズに含まれるお酢はカルシウムの吸収を促進するため、「さばサラ」は骨と脂肪燃焼に良いレシピといえそうです。
- また、長野県では根曲がり竹とサバ缶の味噌汁を食べているそうで、食物繊維の多い根曲がり竹と味噌のサポニンの組み合わせが脂肪燃焼を高めてくれるそうです。
- 山形県の郷土料理の「ひっぱりうどん」は納豆とサバの水煮缶とネギを混ぜて醤油をかけて作るつけ汁で食べるうどんですが、納豆のイソフラボンがカルシウムの吸収をアップしてくれます。
- サバ缶は旬の冬の時期に製造されたものが最も栄養価が高く、また栄養を効率的に摂るには朝に食べるとよいそうです。
■痩せる脂肪!褐色脂肪組織BAT(褐色脂肪細胞・ベージュ脂肪細胞)を活性化させる方法・食べ物【美と若さの新常識~カラダのヒミツ~】【たけしの家庭の医学】
河田照雄 農学研究科教授、後藤剛 准教授らの研究グループが行なった動物実験によれば、魚油(主成分はEPA、DHA)の摂取が「褐色脂肪細胞」の増加を促進し、体脂肪の減少や体温上昇をもたらすことが分かったそうです。
【関連記事】
■善玉コレステロールの吸う力をアップする方法!EPAを含む青魚(サバ缶)
国立循環器病センター研究所小倉正恒室長は、現在脳梗塞の患者から24年前の「血漿(けっしょう:血液から白血球や赤血球などの血球を取り除いた)」を検査してみたところ、善玉コレステロールの量(多い・少ない)では脳梗塞のリスクは変わらないことがわかったそうです。
このことにより、HDL(善玉)コレステロールが高いことがいいのか悪いのかわからなくなり、量を上げてもあまり意味がないかもしれないと考えたそうです。
小倉正恒ら 第50回日本動脈硬化学会(2018年7月13日)によれば、脳梗塞の罹患率(%)は「吸わない善玉コレステロール」グループと比べると「吸う善玉コレステロール」グループは約60%減少していることが発表されています。
神戸大学循環器内科の資料によれば、青魚を食べない人に比べて青魚をよく食べる人のほうが血中EPAの濃度が高く、善玉の吸う力が高くなる関係になっています。
2週間毎日1食必ず青魚をメニューに加える実験を行なったところ、5人中4人の人が善玉コレステロールの吸う力がアップしました!
→ HDLコレステロール(善玉コレステロール)を増やす・吸う力をアップする方法・基準値
■サバ缶レシピ
【鯖缶レシピ】サバ缶チャプチェの作り方/ばあちゃんの料理教室/How To Make Japchae
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【簡単時短レシピ】サバ缶とミニトマトのごま油そうめんの作り方【ばあちゃんの料理教室】
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■まとめ
一番いいのは体に良くておいしいものですよね。
それこそが無理なく続くコツだと思います。
それって家庭料理と同じなんですよね。
家庭料理の考え方については、こちらの記事でまとめています。
→ なぜ「ばあちゃんの料理」は体にやさしいの?─家庭の知恵から考える、食と健康
※ばあちゃんの料理が続いてきた理由は、特別な栄養学ではなく、“無理なく続く味”だったからです。
「本記事は医療行為の代替ではなく、テレビ・論文・公的資料を一般の生活者向けに噛み砕いたものです」