太っている体形の人を恥だと嘲笑・批判することは、肥満者をダイエットに導くどころか、かえってやけ食いをしたり、心臓発作などのリスクを高めることになる|米ペンシルベニア大学


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■太っている体形の人を恥だと嘲笑・批判することは、肥満者をダイエットに導くどころか、かえってやけ食いをしたり、心臓発作などのリスクを高めることになる|米ペンシルベニア大学

SHAME!

by Mills Baker(画像:Creative Commons)

「太っているのは恥」と責めると肥満者の健康悪化、米大研究

(2017/2/5、The Telegragh)

論文によれば、太った人の体形を嘲笑する「ファット・シェイミング」は肥満者たちに減量意欲を喚起させる効果があるとの考えは幻想で、つらい思いにさらされた太った人たちはかえってやけ食いに走り、心疾患や代謝障害のリスクが高まるという。

米ペンシルベニア大学の研究チームの論文によれば、太っている体形の人を恥だと嘲笑したり批判することは、肥満者をダイエットに導くどころか、かえってやけ食いをしたり、心臓発作などのリスクを高めることになるそうです。

パートナーがダイエットを薦めるのはNG!?|米ミネソタ大学で紹介した米ミネソタ大学の研究者によれば、パートナーからダイエットするように言われる頻度が高いほど、不健康なダイエット方法をしたり、かえって食べ過ぎに走る傾向があるそうです。

海外では、『自信の体型を周りの人と比べて恥ずかしいと思ったり、プレッシャーを感じること』を「Fat-Shaming(ファット・シェイミング)」や「Body-Shaming(ボディ・シェイミング)」と呼ばれているそうですが、周りから、特にパートナーのような大事な人から体型について批判されることは、ストレスを感じてしまうのだと思います。

肥満を抱えた人たちは、怠惰で無能で容姿は悪く意志も弱いなどというレッテルを貼られ、太った体形を批判される。そうした「ネガティブな既成概念」を太った人たちが「内面化」すると心臓疾患や心臓発作、糖尿病のリスクが大きく上昇するという。また、こうしたリスク上昇と体格指数(BMI)やうつ病との間にも「はるかに高い」関連性がみられた。

体形を嘲笑・批判することが動機づけになるというのは誤った偏見であり、今回の研究によれば、肥満の人が「太っている=怠惰で意志が弱い」というような「ネガティブな既成概念」を内面化すると心臓の病気や糖尿病のリスクが上昇してしまうそうです。

研究チームは、これまでの研究で肥満への偏見や既成概念にさらされると心身の健康が損なわれ、体内の炎症やストレスホルモン「コルチゾール」が増加することや、過食や運動不足に陥りやすくなることまでは分かっているとしたうえで、肥満のために「偏見の内面化」を抱えた人たちで心疾患や代謝障害のリスクが大きく上昇する要因を生物学や行動学的な面から解明するには、より大規模で長期的な研究が必要だと指摘している。

これまでの研究で肥満への偏見や既成概念にさらされると、ストレスホルモン「コルチゾール」が増加してしまったり、食べ過ぎや運動不足に陥りやすくなることがわかっているそうです。

【ダイエットの新常識】有酸素運動よりもヨガ&マッサージがダイエットに効果的によれば、体はストレスにさらされることで「コルチゾール」を大量に分泌し、このホルモンは脂肪を溜めるよう体に働きかけるそうです。

ストレスによってLDLコレステロール(悪玉コレステロール)値が上がる?によれば、ストレスによって、ストレスホルモンの分泌が盛んになり、そのホルモンの影響で中性脂肪や遊離脂肪酸の分泌を促し、長期的には、悪玉コレステロール(LDLコレステロール)値が上昇する可能性があるそうです。

ストレスがメタボと同様に糖代謝異常などの発病に関与することを解明|名大で紹介した名古屋大学の研究によれば、ストレスが交感神経やストレスホルモンの活性化によって内臓脂肪を分解し、血中遊離脂肪酸の増加を促進させて、内臓脂肪組織の炎症を惹起することがわかっているそうです。

つまり、周りの人が太っていることに対して嘲笑・批判するということは、ストレスホルモンを増加させることによって、太りやすく、また糖尿病といった生活習慣病にかかりやすくしているといえるのです。

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■「Fat-Shaming(ファット・シェイミング)」「Body-Shaming(ボディ・シェイミング)」

海外メディアを見ると、体型について批判されることが多い海外セレブが「Fat-Shaming(ファット・シェイミング)」や「Body-Shaming(ボディ・シェイミング)」といった『自身の体型を周りの人と比べて恥ずかしいと思ったり、プレッシャーを感じること』に対してコメントをすることが増えているように感じます。

米歌手L・ガガ「自分の身体を誇りに思う」、体型批判を一蹴

(2016/2/9、ロイター)

ガガは自らのインスタグラムに「私の体型が話題になっていると聞き一言言いたい。私は自分の身体を誇りに思っているし、あなたも自分の身体を誇るべき」と書き込んだ。

NFLの「スーパーボウル」ハーフタイムショーでパフォーマンスを披露したレディー・ガガは、自身のインスタグラムで、体型に対するネット上のバッシングに「私は自分の身体を誇りに思っている」と反論しました。

バカンス中の水着姿をパパラッチされ、「太った」と体型批判にさらされていたセレーナ・ゴメスさんはインスタグラムで、外見を重視しすぎる世の中の風潮に対して警鐘を鳴らしています。

【参考リンク】

■まとめ

名前(ファーストネーム)で呼びかけられると女性の愛情ホルモンは増加する!?によれば、ファーストネーム(名前)を呼ばれると、愛情ホルモンであるオキシトシンが増加し、ストレスホルモンであるコルチゾールが減少するということがわかったそうです。

もし、あなたが本気で肥満の人の体調を気にしているのであれば、体形を嘲笑・批判することが動機づけになるというのは誤った偏見を捨て、肥満の人を嘲笑・批判するのではなく、愛情をもって接することがコルチゾールを減少させ、健康に導くことにつながるのではないでしょうか?







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