by Brad Higham(画像:Creative Commons)
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「見えないマスク」「ワクチン開発」…花粉対策の進化
(2009/2/14、朝日新聞)
スギの花粉が本格的に飛び散り始める時期を示す「花粉前線」が北上中だ。
近畿では今月末までに全域で飛散し、量は昨年の2~3倍と予測されている。
花粉症の人にはつらい日々が続きそうだが、市販の対策商品は進化を続け、ワクチン開発など抜本的な解決に向けた取り組みも始まっている。
今回の記事では、花粉症対策について特集しています。
■花粉症対策グッズ
花粉症の人が増加を続ける中、花粉症対策として、花粉防護用のマスクや眼鏡、静電気で花粉が衣服につくのを防ぐスプレーなど花粉症対策グッズに注目が集まっているようです。
記事の中では、興味深い花粉症グッズとして、「見えないマスク」を紹介しています。
「見えないマスク」と銘打った「ノーズマスクピット」は、スポンジ状のフィルターを鼻孔に詰めて使う。松山市の会社が昨年末から3個入り(525円)など2種類を約20万セット出荷したが、生産が注文に追いつかない状況だという。
■花粉症対策のための対症療法・免疫療法
また、医療機関では、花粉症対策として、薬物で症状を抑える対症療法、免疫療法ができるそうです。
医療機関では、薬物で症状を抑える対症療法と、スギ花粉のエキスを注射してアレルギーを起こさないよう体を慣れさせる免疫療法が受けられる。
免疫療法は今のところ根治の可能性がある唯一の方法だ。
急性アレルギー反応によるショックを起こさないようにエキスの濃度を徐々に上げるため、治療に3年ほどかかるのが一般的。
治療を受けた人の6割以上に有効だったというデータもある。
■花粉症撲滅を目指して、「ワクチン開発」
そして、現在、花粉症撲滅を目指して、ワクチン開発にも取り組んでいるところがあるそうです。
理化学研究所の免疫・アレルギー科学総合研究センター(横浜市)は「スギ花粉症の撲滅」を目指し、ワクチン開発に取り組む。
すでに動物実験で有効性や安全性は認められ、製薬会社と連携して10年後までに市場に出る可能性があるという。
■花粉症のもとを断つ対策とは
国は、花粉症を元から立つ対策を考えています。
林野庁は、根元を断つ対策に乗り出した。
今年度から首都圏と京阪神地域の周辺のスギについて、花粉をほとんど出さない品種や広葉樹に転換させる事業を開始。
10年後には現在のスギの5割を植え替えてしまうのが目標だ。
花粉症の症状に悩んでいる人は増加を続けており、花粉症の影響で仕事の効率が悪くなることから、国の経済にも花粉症が影響を与えているそうです。
花粉症を根本から断つ対策をぜひ行ってほしいものです。
【花粉症とは】
体内に入った花粉にアレルギー反応を起こし、くしゃみ、鼻づまり、目のかゆみなどの症状が出る。
原因となる植物は様々だが、日本の森林面積の2割を占めるスギによる患者が最も多い。
花粉を吸い続けると、アレルギー反応を起こす物質として体内に作られる抗体が許容量を超え、発症するともいわれる。
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