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人間は「感覚追加」を行うことで新しい世界を見ることができるかもしれない!?|デイヴィッド・イーグルマン「人間に新たな感覚を作り出すことは可能か?」より




■人間は「感覚追加」を行うことで新しい世界を見ることができるかもしれない!?|デイヴィッド・イーグルマン「人間に新たな感覚を作り出すことは可能か?」より

Future Interfaces 2014

by NYC Media Lab(画像:Creative Commons)

私たちは目で見えている世界が全てであると思っていますが、神経学者デイヴィッド・イーグルマンのTEDトークによれば、実は違っていることがわかります。

デイヴィッド・イーグルマン:人間に新たな感覚を作り出すことは可能か?|TED

たとえば世界の色を 例に取って見ましょう これは光波で 物に反射した電磁波が 目の後方にある専用の受容体に 当たることで認識されますが 私たちはすべての波長を 見ているわけではありません 実際私たちが 見ているのは 全体のほんの10兆分の1に すぎません だから電波や マイクロ波や X線やガンマ線が 今まさに 体を通り抜けているにも関わらず まったく気付かないのです それを捕らえられる 感覚受容体が 備わっていないからです

私たち自身はそういったものを 感じ取ることができません 少なくとも今のところは そのためのセンサーを 備えていないからです

それが意味するのは 私たちの体験する現実は 生物としての肉体に 制約されているということです 私たちの目や耳や指先は 客観的な現実を 伝えているという 思い込みに反して 実際には私たちの脳は 世界のほんの一部を サンプリングしているに過ぎないのです

私たちが見ているように見えるものはすべてではなく、デビッド・イーグルマンによれば、人間が感じ取れる光は全体の10兆分の1に過ぎず、私たちが体験している現実というのは、実はその肉体に制約されているのだそうです。

世界をあるがままに見ているようでいて、実は世界のほんの一部を見ているにすぎず、まるで動画のサムネイル画像を見ているようなものなのかもしれません。

生き物の世界を 見渡してみれば 異なる生き物は世界の異なる部分を 見ているのが分かります 視覚も聴覚も欠く ダニの世界で 重要となるシグナルは 温度や酪酸です ブラック・ゴースト・ナイフフィッシュの 感覚世界は 電場で豊かに彩られています エコーロケーションする コウモリにとっての現実は 空気圧縮波から 構成されています それが彼らに捕らえられる 世界の断片なんです 科学でそれを指す 言葉があって Umwelt (環世界)と言います 「周りの世界」という意味の ドイツ語です どの生き物もきっと 自分の環世界が客観的現実のすべてだと 思っていることでしょう 立ち止まって 自分の感覚を越えた世界が あるかもしれないなどと 考えはしません 自分に与えられた現実を みんなただ受け入れるのです

異なる生き物は人間とは違う世界を見ていて、それぞれの生き物が捕えられる世界の断片=Umwelt (環世界)が現実のすべてとして受け入れています。

しかし、ほかの生き物が持つ感覚を取り込むことによって、自分の感覚を超えた世界を感じられるようになるかもしれません。

私たちは感覚代行での結果に 強く勇気づけられ 「感覚追加」について 考えるようになりました このような技術を使って まったく新しい感覚を 人間の環世界に付け加えることは できないでしょうか? たとえばインターネットから リアルタイムデータを 直接人の脳に送り込んで 直接的な認知経験を発達させることは できないでしょうか?

ビッグデータを解析して、その解析データをどのように生かすかということが話題になっていますよね。

デビッド・イーグルマンはその先に行っていて、データを肌で感じることができないかという発想を持っています。

人間の地平を拡張することの 可能性には 本当に限りがないと思います たとえば 宇宙飛行士が 国際宇宙ステーション全体の状態を 感じ取れるというのを 想像してみてください あるいは自分の体の血糖値や マイクロバイオームの状態といった 見えない健康状態を 感じ取れるというのを あるいは360度の視覚や 赤外線や紫外線の視覚を持つというのを

例えば、血糖値を計測して、数値で血糖値が〇〇と出たとしても、人によっては生活習慣を改善しようとまでは思わない人もいると思います。

しかし、新しい感覚を追加して、血糖値の高さを別の形で表現するとしたら、どうでしょうか。

「<インターネット>の次に来るもの 未来を決める12の法則」(著:ケヴィン・ケリー)ではこのような提案がされています。

シリコンバレーではいくつかのスタートアップが、非侵襲性で針などを使わずに、血液の状態を毎日計測してくれる装置を作っている。いずれあなたも身に着けるようになるだろう。そうしたデバイスが集めた情報を数値ではなくわれわれが感じられる形-手首での振動や腰のプッシュなど-で提供してくれれば、われわれの体は新しい感覚を身に着けることになる。

血糖値の高さを「痛み」として表現したら、痛いという感覚で改善をしようと思うかもしれません。

血糖値の高さを「怖さ」として表現して、例えば「ホラー映画でいうとこのくらい怖い」というのを表現すれば生活習慣を改善しようと思うかもしれません。(この考え方があっているのかどうかはわかりませんが)

デイヴィッド・イーグルマンはある感覚を別の感覚に変えるという方法をすでに試しています。

「<インターネット>の次に来るもの 未来を決める12の法則」(著:ケヴィン・ケリー)

〈インターネット〉の次に来るもの 未来を決める12の法則

テキサスにあるベイラー医科大学の神経学者デビッド・イーグルマンは、ある感覚をほかの感覚に翻訳する超スマートなウェアラブルベストを発明した。その感覚置換ベスト[Sensory Substitution Vest]は、中に入った極小マイクが拾った音を網目状の振動に変換して、それを着ている聾啞者が感じることができるようにした。何か月かかけて訓練すれば、聾啞者の脳が再構成され、ベストの振動を音として聞くようになる。つまりインタラクティブな服を着れば聾唖者は音を聞けるのだ。

聾啞者(ろうあしゃ)とは、耳が聞こえず言葉を発声できないことをいいますが、マイクが拾った音を振動に変換する感覚置換ベストを着て訓練を行うと、振動を音として感じることができるようになるそうです。

The VEST: A Sensory Substitution Neuroscience Project (Kickstarter Preview)

「<インターネット>の次に来るもの 未来を決める12の法則」(著:ケヴィン・ケリー)ではテクノロジーによって新たな感覚を身に着けたケースを紹介されています。

ある方角を示すと振動するベルトを着けることによって、位置情報の知覚を身に着けたケースです。

ベルトの北の方向を向いている部分が常に振動するようにしたのだ。ベルトを着けていると、北の方角を腰で感じられる。ウドが北を指すそのベルトを1週間もしないうちに、「北」という確かな近くを持つようになった。

<中略>

何週間かすると、さらに高度な位置情報の近くが加わり、街のどこにいるのかが、まるで地図が頭の中にあるかのように分かるようになった。ここにきて、デジタル・トラッキングによる定量化が、まったく新しい身体感覚に取り込まれたのだ。

また、次の動画では「The North Sense」という北の方角を感じられるデバイスを体につけた人が登場します。

Why would you expand your senses using technology – The Answer

電子アイをつけたNeil Harbissonさんは、色覚異常で色が認識できなかったのですが、カラーセンサーで色の周波数を認識し、頭の後ろにあるチップに送って、骨伝導で色を聴くことができるようになったそうです。

Neil Harbisson: I listen to color

今では人間の視覚と同じカラーホイールのすべての角度、つまり360色を認識できるようになったそうです。

さらには、人間の目では認識できない色である赤外線・紫外線を認識できるようになったそうです。

これからの未来は現在人間が持っている感覚器官だけでなく、新しい感覚器官を追加して、見えている世界が大きく変わるかもしれません。




■まとめ

ザッカーバーグ夫妻、人類の病気を予防・治療するプロジェクトで30億ドルを投資でも紹介しましたが、顕微鏡や望遠鏡のような新しいツールが発明されたことによって世界は新しい発見をしてきました。

人間は見えないものを見えるようにしたことで次々と新しい発見をしています。

顕微鏡が発明されたことで、医学が進歩したように。

天体望遠鏡が進歩されたことで、宇宙に新しい発見があったように。

つまり、見えていなかった世界が見えるようになる道具が発明されることによって科学は進歩してきたといえるのです。

ピアノの進化がベートーヴェンの音楽に変化を与えた|テクノロジーがアートを進化させるで紹介した2015年12月27日放送のBSフジ「辻井伸行×オーストリア」の中で、ピアノの進化によって、4オクターブから5オクターブ出せるようになったことで、ベートーヴェンの音楽に変化を与えたというエピソードがありましたが、これは、ピアノという道具が進化することによって、音楽が進化をしたといえるのではないでしょうか。

同様のことは絵画においても起きています。

グラフィックアートの新たな可能性を探る 森俊夫教授 京都文教大学

実は、アートと技術革新は非常に密接な関係を持っています。例えば、屋外に出ての写生が可能となったのは、「絵の具を入れるためのチューブ」が開発されたから。絵の具が乾くことなく持ち運べるようになったことで、印象派と呼ばれる画家たちの作品も生まれたのです。

絵の具を入れるためのチューブが開発されたことによって、絵の具を持ち運びできるようになり、屋外に出ての写生が可能になったのです。

「感覚追加」に関連するテクノロジーやツールが開発されることができれば、今まで感じることができなかったものが感じられるようになり、Umwelt (環世界)が広がることで、また世界は新しいものを見ることができるようになるかもしれません。







【ビッグデータ 関連記事】
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健康保険組合の4分の1超が2025年度に解散危機を迎える試算ー健保連|改善するために必要な2つのプラン




■健康保険組合の4分の1超が2025年度に解散危機を迎える試算ー健保連|改善するために必要な2つのプラン

Numbers And Finance

by Ken Teegardin(画像:Creative Commons)

健保、4分の1超が解散危機=25年度試算-健保連

(2017/9/25、時事通信)

健康保険組合連合会(健保連)は25日、大企業が社員向けに運営する健康保険組合の4分の1を超える380組合が、財政悪化で2025年度に解散危機を迎えるとの試算を発表した。

健康保険組合連合会(健保連)は、2025年度に団塊の世代が全て75歳以上となり、健保組合が高齢者医療に拠出するお金が急増するため、健康保険組合の4分の1超が解散危機を迎えるという試算を発表しました。

試算では、健保組合の平均保険料率は15年度の9.1%から25年度に11.8%に上昇。380組合の25年度推計保険料率は12.5%以上になり、中小企業の社員らが加入する「協会けんぽ」の保険料率を超える計算だ。
 健保組合の保険料率が協会けんぽより高くなると、企業は自前で健保を運営する必要がなくなり、解散につながる。

健保組合の保険料率が協会けんぽの保険料率を超えると、企業は健保組合を運営する必要がなくなるため、解散につながっていくそうです。




■まとめ

健康保険組合の財政悪化、高齢者医療費負担増で(2008/10/9)によれば、健康保険組合(健保組合)の中には、高齢者医療費の増加による負担増により、健保組合を解散したところも出ていて、例えば、西濃運輸健保組合は、高齢者医療への拠出金が増加したため、赤字となり、保険料率を引き上げる必要に迫られたため、解散し、保険料率の低い政管健保に移ることとなりました。

国民皆保険による医療、医師の半数「持続不能」|「#健康格差」を広げないために私たちができることで紹介した日本経済新聞社などが実施したアンケート調査によれば、医師の半数が国民皆保険による医療が「持続不能」と答えているそうです。

年齢階級別一人当たり医療費(平成25年度)
国民医療費の約2割が80歳以上の医療費であり、その多くを入院費用が占めている。(年齢階級別一人当たり医療費(平成25年度))

参考画像:不安な個人、立ちすくむ国家~モデル無き時代をどう前向きに生き抜くか~|経済産業省PDF

厚生労働省「人口動態調査」, 「医療給付実態調査報告」, OECD Health Data 2014 OECD Stat Extractsによれば、国全体医療費の23%(9.2兆円)が80歳以上の医療費であり、その多くを入院費用が占めているそうです。

つまり、高齢化は今後も進んでいき、医療費の増大が見込まれることから、健康保険組合の財政が悪化していく傾向は変わりないでしょう。

この状況を変えるためにも、大きく舵を切る必要があるのではないでしょうか?

そのプランとしては2つあり、1つは、現役世代は予防医療・予防医学・予測医療に変えていくということ、もう一つは、高齢者がフレイルの段階で、適切な介入・支援を行なうことです。

■予防医療・予防医学・予測医療に変えていく

「日本は予防型医療へのパラダイムシフトを」

(2017/9/13、日経デジタルヘルス)

2017年版の白書では、疾病の予防や早期発見、早期治療を柱とする「予防(志向)型医療」への転換の重要性を訴えた。これにより、国民の生産性向上と社会的コストの引き下げが可能になるとしている。

在日米国商工会議所(ACCJ:The American Chamber of Commerce in Japan)と欧州ビジネス協会(EBC:European Business Council in Japan)は、持続的な経済成長を促すことを目的に、健康寿命を延ばし病気による経済的負担を軽減するための政策を提言した「ACCJ-EBC医療政策白書2017年版」を共同で発表し、病気の予防や早期発見、早期治療を柱とする「予防型医療」への転換の重要性を訴えています。

例えば、がん検診といった予防医療・予防医学に取り組んでいくことは医療費の削減するためにも今後重要になっていくと考えられますし、また、QOL(生活の質)の向上といった間接的なコスト削減も期待できると考えられます。

積極的に計画・実行する人はがん・脳卒中・心筋梗塞の死亡リスクが低い|国立がん研究センターで紹介した国立がん研究センターによれば、日常的な出来事に対して、積極的に解決するための計画を立て、実行する「対処型」の行動をとる人は、そうでない人に比べて、がんで死亡するリスクが15%低く、また、脳卒中リスクが15%低く、脳卒中心筋梗塞などで死亡するリスクが26%低いという結果が出たそうです。

その理由としては、日常的な出来事に対して、積極的に解決するための計画を立て、実行する「対処型」の人は、がん検診や健康診断を受診するため、病気の早期発見につながり、病気による死亡リスクが低下して可能性があるようです。

つまり、定期検診などの予防医学・予防医療を導入するということは、病気による死亡リスクが減少し、医療費の削減にもつながるということです。

【関連記事】

■高齢者がフレイルの段階で、適切な介入・支援を行なう

「フレイル(高齢者の虚弱)」の段階で対策を行ない、要介護状態の高齢者を減らそう!で紹介した厚生労働省によれば、多くの高齢者が中間的な段階(フレイル)を経て、徐々に要介護状態に陥るそうです。

高齢者は健康な状態から急に要介護状態になるわけではなく、食欲の低下や活動量の低下(社会交流の減少)、筋力低下、認知機能低下、多くの病気をかかえるといった加齢に伴う変化があり、低栄養、転倒、サルコペニア、尿失禁、軽度認知障害(MCI)といった危険な加齢の兆候(老年症候群)が現れ、要介護状態になると考えられます。

そこで、フレイルの段階で、適切な介入・支援を行なうことができれば、要介護状態に至らず、生活機能の維持・向上が期待できるというのが今注目されている考え方です。

ただライフスタイルを自分一人で変えていくのは難しいものですので、イギリス食品基準庁が塩分を減らすように食品の塩分量の目標値を設定したことによって脳卒中や虚血性心疾患の死亡者数を8年間で4割減らすことに成功したように、また、東京都足立区の取り組みで足立区の1人当たりの野菜消費量は年間で5kg増えたように、アメリカでは鉄欠乏症を予防するためにも鉄分を加えた強化小麦粉を義務付けているように、普段のライフスタイルの中で自然と健康に良い取り組みに変わっているというのが良いのではないでしょうか?

●イギリス食品基準庁、食品に塩分量の目標値を設定

「所得」「地域」「雇用形態」「家族構成」の4つが「#健康格差」の要因|#NHKスペシャルによれば、イギリスでは脳卒中や虚血性心疾患の死亡者数を8年間で4割減らすことに成功したそうですが、その理由としては、イギリス食品基準庁が塩分を減らすように食品の塩分量の目標値を設定したことにあるそうです。

NHKスペシャルの低所得者の疾病リスクに迫った「健康格差特集」に反響の声

(2016/9/21、マイナビニュース)

2006年に85品目の食品に塩分量の目標値を設定し、メーカーに自主的達成を求めた。その理由は、主食であるパンが国民の最大の塩分摂取源となっていたためだが、メーカー側は売れ行き減を懸念。見かねた医学や栄養学などを専門とする科学者団体「CASH(塩と健康国民運動)」がメーカー側に徐々に塩分を下げるように提言した。

この提言に大手パンメーカーによる業界団体も納得し、7年でパンを20%も減塩。こういった取り組みの結果、国民1人当たりの塩分摂取量を15%減らすことにつながり、年間で2,000億円の医療費削減につながったと考えられている。

現在、日本人の一日の塩分摂取量として推奨されているのは、10g未満です。

ただし、高血圧患者ではさらに基準が厳しく、1日6g未満となっています。(日本高血圧学会の高血圧治療ガイドラインより)

減塩のための食事を自分で作るのは大変ですが、食品メーカーが減塩に取り組むことによって、全体的に塩分摂取量が減らすことができるというのは大変いい取り組みだと思います。

→ 高血圧の症状・食事・数値・予防・原因 について詳しくはこちら

→ 血圧を下げる方法(食べ物・サプリメント・運動) について詳しくはこちら

●糖尿病患者を減らした東京都足立区の事例

NHKスペシャルの低所得者の疾病リスクに迫った「健康格差特集」に反響の声

(2016/9/21、マイナビニュース)

まず実行したのは飲食店巡り。お客のお通しに野菜を提供するようにお願いし、肉のメニューと野菜のメニューを同時に頼まれても、必ず野菜から出してもらうように店側にお願いした。

その理由は血糖値の変化にある。野菜を炭水化物よりも先に摂取することにより、食物繊維が糖の吸収を遅らせて血糖値の変化量を約30%抑えられる。

東京都足立区の平均年収は23区で最も低い300万円台前半(港区の3分の1程度)で、健康寿命は23区の平均よりも2歳短く、糖尿病の治療件数が最も多いそうです。

そこで足立区は区民が「自然と」健康になるようにする対策として行なったのが、飲食店にはお客のお通しに野菜を提供すること、肉のメニューと野菜のメニューを同時に頼まれても、必ず野菜から出してもらうようにお願いをし、また、区立のすべての保育園で野菜を食べる日を設け、調理は子ども自身が担当することで、楽しみながら野菜を摂取してもらうようにしたそうです。

この取り組みによって、足立区の1人当たりの野菜消費量は年間で5kg増えたそうです。

●鉄欠乏症を予防するアメリカの事例

鉄分を強化した小麦粉で鉄欠乏症・貧血を予防している国がある!【#みんなの家庭の医学】

鉄欠乏症を予防するためにも、鉄分を加えた強化小麦粉を義務付けている国があり、アメリカもそのうちの一国。

番組で紹介したアメリカのシリアルの中にはFDA(アメリカ食品医薬品局)が推奨する一日の鉄分摂取量を100%満たすものがあるなど、ほとんどのシリアルに鉄分が豊富に含まれているそうです。

その他の食品も日本と比べると鉄分が多く含まれているそうです。

●鉄分不足による貧血を予防するカンボジアの事例

カンボジアではサプリメントとして鉄分を補給したり、強化小麦粉を義務付けるのではない別の方法によって、鉄欠乏性貧血が50%減少したそうです。

デザインとアイデアでカンボジアの人を貧血から救った鉄製の魚「LUCKY IRON FISH」によれば、カンボジアでは鉄分不足による貧血によって極度の倦怠感やめまいで悩まされている人が多かったのですが、カンボジアの食生活は魚と米から成り立っていて、鉄分の摂取が不足していたそうです。

そこで、「Lucky Iron Fish」という鉄の塊を鍋に入れることにより、摂取する鉄分を増やすことができたそうです。

ある業界だけ、自治体だけが医療費の減少のために取り組むのではなく、社会全体で医療費の減少に取り組む時が来ていると思います。

『サードウェーブ 世界経済を変える「第三の波」が来る』(著:スティーブ・ケース)では、第三の波(あらゆるモノのインターネット)によって、あらゆるモノ・ヒト・場所が接続可能となり、従来の基幹産業を変革していく中で、企業や政府とのパートナーシップが重要になると書かれています。

サードウェーブ 世界経済を変える「第三の波」が来る (ハーパーコリンズ・ノンフィクション)

第二の波では、インターネットとスマートフォンの急速な普及によってソーシャルメディアが激増し、盛況なアプリ経済が誕生した。その中でもっとも成功を収めたスナップチャットやツイッターのような企業は、小規模なエンジニアリング・チームからスタートして一夜にして有名になり、第一の波の特徴であったパートナーシップをまったく必要としなかった。しかし、こうしたモデルは現在がピークであり、新たな時代は第二の波とはまったく違う―そして最初の波とよく似た―ものになることを示す証拠が増えている

この第三の波には「インパクト投資」も含まれているそうです。

社会的インパクト投資(ソーシャルインパクトボンド)とヘルスケア分野(認知症・がん)の可能性|#サキドリ↑(NHK)によれば、「社会的インパクト投資(ソーシャルインパクトボンド、SIB)」とは、障がい者支援や低所得者(貧困)支援、難民、失業、引きこもりの人の就労支援などの社会問題の解決と収益の両立を目指す社会貢献型の投資のことです。

例えば、福岡県大川市の高齢者施設では、学習教材を使っての認知症予防への取り組みに社会的インパクト投資が使えるのかの実証実験として、高齢者100人が参加して、5か月間実験したそうです。

実験に参加した多くの高齢者の要介護度が下がり、公的介護費用が削減するという結果になったそうです。

【参考リンク】

みんなが安心して過ごせる社会にするためにも、1.現役世代は予防医療・予防医学・予測医療に変えていくということ、2.高齢者がフレイルの段階で、適切な介入・支援を行なうこと、について考えてみてほしいです。







【関連記事】
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「第二の皮膚(セカンドスキン)」がこれからのビジネスのトレンドになる!?




ミノキシジルを代表とする発毛剤・育毛剤市場の将来性はある?ない?どっち?について考えていた時に、「第二の皮膚(セカンドスキン)」がこれからのビジネスのトレンドになる可能性が高いんじゃないかという考えが浮かびました。

【目次】

■「第二の皮膚(セカンドスキン)」がこれからのビジネスのトレンドになる!?

花王の「Fine Fiber(ファインファイバー)技術」
花王の「Fine Fiber(ファインファイバー)技術」

参考画像:花王 Fine Fiber技術 Kao Fine Fiber Technology|YouTubeスクリーンショット

これまでに、パナソニックの「シミを隠したい」「メイクの時間を短縮したい」という人のために肌に「シート」を貼るというアイデアや花王の第二の皮膚を肌表面に作り出す「ファインファイバー技術」、MITの目の下のしわやたるみを消す「Second Skin」、バイオスキンが体の熱と汗に反応しフラップが開き体を冷やす「Second Skin」というアイデアを取り上げました。

このように「第二の皮膚(セカンドスキン)」というアイデアは少しずつ形になってきており、社会実装も進んできています。

■ウェアラブルも「第二の皮膚(セカンドスキン)」と捉えてみる

この「第二の皮膚(セカンドスキン)」というアイデアを広く捉えると「ウェアラブル」なものも含むのではないでしょうか?

病気を予防するためのウェアラブルデバイスや体の動きを助けるパワードスーツ、皮膚貼り付け型のセンサーなどをすべて含めたデジタルレイヤーのことを「第二の皮膚(セカンドスキン)」と捉えてみると、ヘルスケアに関わる多くの企業が参加してくることが予想されます。

■私たちの清潔に対する意識の高まりも「第二の皮膚(セカンドスキン)」が浸透する理由

この「第二の皮膚(セカンドスキン)」が浸透するのではないかと考えるもう一つの理由として、私たちの清潔に対して求める要求が高まっていることが挙げられます。

料理をする人も手袋をつけるようになったのを見かけるようになりましたし、試食販売をする人の中には手袋、透明のマスクをつけている人もいます。

私たちの清潔に対する意識の高さを反映して企業やお店側が対応しているわけですが、これらの考え方を極端にしていくと、人間はもう一枚の皮膚をまとうようになるのではないかと考えました。

■すでに人間の肌(皮膚)による体温調節機能では対応できない気温になっている?

その他にも、熱中症で倒れる人が夏になると続出しますが、すでに人間の皮膚による体温調節機能では対応できない気温になっていると考えれば、体温調節のための「第二の皮膚(セカンドスキン)」を着用するということも考えられます。

Make It Wearable Finalists | Meet Team Wristify

【関連記事】

このように考えると、「第二の皮膚(セカンドスキン)」市場はかなりの規模になってくるのではないでしょうか?

【まとめ】

「第二の皮膚(セカンドスキン)」がこれからのビジネスのトレンドになる!







ゲノム解析が一般的なものになった時、AIが過去の文献や医学論文、データベースを探索するようになる!?




■ゲノム解析が一般的なものになった時、AIが過去の文献や医学論文、データベースを探索するようになる!?

Dictionary

by Dave Worley(画像:Creative Commons)

製薬業界の丸ごとAI化を目指す取り組みが日本でスタート – VINAS Users Conference 2017

(2017/10/13、マイナビニュース)

抗がん剤は高価で、かつ副作用の生じることから、薬が効かない患者に副作用のリスクを負わせ、高額な医療を施す必要があるのか、という話になり、そこでゲノム情報を活用して、どの薬が効果を発揮できるのか、ということを事前に調べて投与する「プレシジョン・メディシン(Precision Medicine)」に注目が集まることとなっている。

京都大学大学院医学研究科の奥野恭史教授によるスーパーコンピューターや人工知能(AI)を活用した創薬の現状と可能性についての発表についてのレポートは興味深いものでした。

現在では、抗がん剤を使用する前に、ゲノム情報を活用してどのような薬が効くのかを事前に調べて投与する「Precision Medicine」に注目が集まっており、京大病院でも、がん患者の遺伝子を調べて、その薬で対応できるのかを判断してから投与するという流れになっているのですが、過去の文献や関連データベースなどから、効果があるかどうかといった調査は人間が行なっているそうです。

「ゲノム解析は10年以内には数万円で可能になる。そうすると、何でもかんでもゲノムを調べよう、という流れになり、蓄積されるゲノムの量が一気に増加。併せて文献も増加の一途となり、これまでのマニュアルでやってきたことが追いつかなくなる。しかし、病気の進行は待ってくれない。そうしたデータの増加に追いつくために、AIが人の代わりにデータベースや文献からマイニングを行う必要がでてくる」(同)とし、詳細は明らかにしなかったが、日本人のゲノム情報を元にした最適な薬を探索する技術の開発も進めているとした。

テクノロジーと医療分野のトレンド|ウェアラブルデバイス・健康アプリ・医学研究|メアリー・ミーカー(MARY MEEKER)レポートで紹介したレポート(スライド300)によれば、インプットのデジタル化の増加によって、医療データは年間成長率は48%となっているそうです。

また、レポート(スライド302)によれば、インプットされるデータ量が増えていくことで、科学論文引用が増加しており、医学研究・知識は3.5年ごとに倍増しているそうです。

以前取り上げたIBMの「WATSON」によってがん治療がスピードアップする!?によれば、医療従事者は、膨大な数の情報(最新の医療研究、論文、医療データ、患者の医療記録)を取り扱っていて、すでに人の頭脳では把握することができないほどなのだそうです。

そこで、注目を集めているのが、人工知能で医師や患者をサポートするシステムであり、その代表的なものがWatsonです。

Watsonは膨大な量の医療データや論文などのデータベースが格納されており、患者のデータを高速で解析し、医療データを照らし合わせることで、患者に最も最適と思われる治療方針を提案することで、医師や患者が意思決定の支援をするシステムです。

現在でも様々ながんの治療法(外科手術、抗がん剤による化学療法、放射線治療など)があります。

そして、がんの遺伝子を解析して患者ごとの診断を行い、がんを引き起こす特定の変異細胞を狙った治療ということも実現しています。

しかし、がんと立ち向かうことは、時間との闘いなのですが、がんの遺伝子を解析して患者ごとの診断を行い、治療方針を決める際には、専門の医師によるチームでも数週間という長い時間を要してしまうのが現状です。

Watsonを活用することで、遺伝子情報の解析、医療データや論文などと照らし合わせる作業の時間短縮が可能になります。

今後は、ゲノム解析が低価格で行われるようになることによって、蓄積されるゲノムデータの量が増え、またそれに合わせて医学論文などの文献も飛躍的に増加するため、コンピュータの力を活用することが重要になってきます。

【参考リンク】




■まとめ

データ数が少なくて進んでいなかった研究が、医療に役立つデータが増加し、医学研究が加速していることにより、これまで正しいと思っていた常識が覆ることも出てくるのではないでしょうか。

「世界をつくった6つの革命の物語 新・人類進化史」(著:スティーブン・ジョンソン)

世界をつくった6つの革命の物語 新・人類進化史

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ヨーロッパでは中世から二〇世紀になるまでほぼ一貫して、水に体を浸すのは明らかに不健康どころか危険であるというのが、衛生についての社会通念だった。毛穴を土や油でふさぐことによって、病気から身を守るとされていたのだ。「水浴びをすると頭が蒸気でいっぱいになる」と、一六五五年にフランス人医師が助言している。

体を清潔に保つということは現代人からすればさも当然なことであっても、当時の人、それはたとえ医師であっても「きれいにする」ことは当然ではなかったのです。

人々がセンサーが付いたウェアラブルデバイスなどを今まで以上に活用するようになったり、ゲノム解析が一般的なものになれば、これまで以上に医療に役立つデータが増加し、医学研究が進むとなると、昨日まで常識だった医学知識が次の日には非常識になってしまうようになることが予想されます。

おそらくそのスピードは日単位ではなく、時間単位になっていくことでしょう。

もし昨日まで常識だった医学知識が次の日には非常識になってしまうような時代が来た時には、医療機関が提供するサイトでさえも誤った情報を提供してしまうこともありえます。

そう考えると、人が医療に関する情報を提供するということは事実上不可能になる時がいつかくることになり、研究者の論文発表やニュースリリースをもとにAI(人工知能)が情報を精査し、すべての情報を更新していくしか医療情報の正確性を担保する方法はないのではないでしょうか。







【関連記事】
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なぜ女性は落ち込みやすいの?その理由と対策とは?

> 健康・美容チェック > メンタルヘルス(うつ・鬱病・不安) > なぜ女性は落ち込みやすいの?その理由と対策とは?




This world is a mess ..

by Maddie Photography~(画像:Creative Commons)

何かと「落ち込みやすい」女性、その理由と対策

(2012/9/3、ローリエ)

こうした「落ち込み」には女性ホルモンが影響しているとも言われますが、心理学では、「女性特有の考え方」にも理由があると言われています(※1)。

(※1)「よくわかる心理学講28講」(堀野緑・河瀬良美・森和代・上瀬由美子 著/福村出版)参照

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「女は人生で三度、生まれ変わる」(著:ローアン・ブリゼンディーン)によれば、女性は男性の4倍も不安になりやすいそうです。

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女性が落ち込みやすい理由としては、女性ホルモンが影響している事が考えられているそうですが、心理学によれば、「女性特有の考え方」にもその理由があるそうです。

 
(1) 「他人の評価」に左右されやすい!?

女性が落ち込みやすい理由の1つ目として、まず一般的に、女性は「他人の評価」に左右されやすい、という傾向があります。

<中略>

自己評価の基準を他者に置く傾向が強いと、「他人の否定的な評価」も、丸ごと受け入れてしまうので、何か少し失敗したときに、「自分は何をやってもダメだ……」などと、大きな無力感を抱きがちになってしまうのですね。

女性は男性に比べると「従順さ」を求められる教育を受ける機会が多いため、他人の評価に左右されやすいという傾向があるようです。

 
(2) 失敗は自分のせい、成功でも「自分の実力」と思えない!?<

男女で比較すると、女性は男性と比べて、失敗を「自分の能力不足」と考えやすく、「成功」によっても自信を得にくい傾向がある、とされています。

失敗の原因は、自分のせい(自分の能力の低さ)にフォーカスし、成功の理由は、自分の実力ではなく、周りのおかげと考える傾向にあるそうです。

ある種周りをたてることができる素晴らしい人であるように見えて、どんなに成功体験を積んでも自信がない人になりやすいわけですね。

 

(3) 過去の失敗を、何度も「反芻」して噛み締める!?

さらに、女性には「過去の経験失敗などを、何度も思い出し、いつまでも考え続ける」という傾向があります。

女性は、過去の失敗を何度も何度も考え続ける傾向があるそうです。

 

(4)ホルモンバランスが不安定

仕事で女性が落ち込みやすい理由とは?「失敗は自分のせい、成功は自分の力ではないと思う」

(2014/4/16、マイナビウーマン)

まず、月に一度の生理によって、女性のホルモンバランスは非常に崩れやすくなります。また、もともと女性は気分を明るくする作用を持つ「セロトニン」の分泌量が男性よりも少ないのですが、生理前は「エストロゲン」の影響でその量がさらに減り、落ち込みやすさに拍車がかかるそうです。

ホルモンバランスが崩れてしまうことで、落ち込みやすいそうです。

 

褒め合い女子の謎?なぜ女性同士は褒め合うのか?という記事を以前取り上げましたが、女性は、

  • 褒める事で相手への好意を示す
  • 共感してもらうことに幸せを感じるから
  • 自分がほめられたいからまず相手を褒める

という理由でお互いを褒め合うのだそうです。

ただ、今回紹介した記事を含めて考えると、お互いを褒め合うことによって、お互いを支えあっているようにも思えます。

 

■落ち込みやすい女性の為の対策

落ち込みやすい女性への対策を考えてみました。

1.自分の魅力を書き出す

小さくてもいいので子供の頃からほめられてきたことを思い出して、それを自分の魅力・長所だと自覚しましょう。

次に、あなたはあなたの周りにいる人の魅力・長所を見つけてあげてください。

あなたの周りにいる人を褒めることで相手の自信にもつながると思います。

そして、その長所・魅力がわかるということは、あなた自身にもその魅力・長所があるということです。

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2.ちょっとした成功でも自分を褒め、そして喜ぶ

「グッドジョブ」フォルダを作って成功を振り返り、活かす

失敗したことに対して、同じ失敗を繰り返さないためにも、どんな経緯で失敗したのかということを記録することも大事なことですが、成功の記録をとっておくということも大事かもしれません。

例えば、落ち込んだ時に「グッドジョブフォルダ」を開いてやる気を出したり、新人の頃に感謝差れた言葉を見て、また新たな気持ちでなったりすることに役立ちそうです。

そして、このグッドジョブフォルダができるだけいっぱいになっていくことがモチベーションアップにつながるのではないでしょうか。

 

3.失敗した時は現在のことだけの反省に集中する。

失敗したときは現在のことだけでなく、過去のこと(「昔もこういうことがあったな」)や未来のこと(「これからもこういうことが起こるかもしれない」)と考えがちです。

現在のことだけの反省に集中すれば、悩みや不安は3分の1になります。







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