「コラム」カテゴリーアーカイブ

【「習得への情熱」と明石家さんまさんから学ぶ】「ダメな時をどう乗り越えるか」について考える




Kar Kaput

by Dyniss Rainer(画像:Creative Commons)

誰しも「何をやってもうまくいかない」という瞬間があると思います。

「何で頑張ってるのに、こうも裏目裏目にでてしまうんだ」というようなとき。

えてして人というのは、こういう時にやりすぎてしまったり、取り返そうとして、さらなる悪循環に陥ってしまいます。

なぜこのようなことが起きるのでしょうか。

習得への情熱(著:ジョッシュ・ウェイツキン)にはこのように書かれています。

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実は最初に犯したミスがいきなり大惨事を招くことはほとんどない。そうではなく、そのミスが悪循環となって第二、第三、第四のミスを呼び込み、壊滅的な連鎖反応を生んでしまうものなのだ。

一つ目のミスはその後の結果に大きな影響を及ぼすことはなく、そのミスを取り返そうとして行なったことがミスとなって、悪循環を生んでいるのです。

明石家さんまさんはこういっています。

「もう、流れが決まってるときは、どうしようもないですから。

とくに、負けてるときはね、もう、どうおさえるか、なんです。」

つまり、ダメな時には、取り返そうとするのではなく、ダメージをいかに最小限にするかに集中する、ということです。

もちろん失敗してしまった時に今度こそちゃんとやろうと思うことはいいことだと思います。

ただ、その時には、一度冷静になることが大事なのです。

最後に、明石家さんまさんが胸に刻んでいる名言を締めくくりの言葉にしたいと思います。

「わざと打たせたボディは効かないんだ」
(ジョージ・フォアマンとモハメド・アリの試合でアリが言った言葉)

【参考】

ほぼ日刊イトイ新聞







なぜドラマーは手と足をバラバラに動かすことができるのか?|「個性」とは神経細胞のつなぎ方の個人差|神経細胞を都市設計だと想像してみてください




■なぜドラマーは手と足をバラバラに動かすことができるのか?

Untitled

by Soumyadeep Paul(画像:Creative Commons)

ドラムを演奏している人の脳の中ではどんなことが起こっているのか?

(2015/8/18、GIGAZINE)

ビートを刻み始めると、ちょうど耳の知覚に位置している聴覚皮質が活発になり、脳全体の働きとして単なる音が音楽へと変化して行きます。

さらに長い期間にわたって演奏を継続していると、脳の中では神経細胞のシナプスが形成される髄鞘形成(ずいしょうけいせい)がおこり、演奏に対する脳の能力が徐々に強化されることに。

「海馬 脳は疲れない」(著:池谷裕二・糸井重里)によれば、脳の神経細胞というのは、情報の通る量の抵抗が下がったり上がったりすると、道が増えたり太くなったりするそうです。

つまり、神経細胞は使えば使うほど密になる。

この本の中で、糸井さんは神経細胞同士を一度「都市設計」だと考えてみると表現しています。

例えば、自分が全く知らないことに関しては、田舎の整備されていない細いあぜ道のようなところを想像してみてください。

Trails

by Thomas Bresson (画像:Creative Commons)

細いあぜ道では通るのが精いっぱいで、注意してゆっくり進む必要がありますよね。

自分の知識に自信があるという分野に関しては、何車線もあるような高速道路をイメージしてみてください。

多くの情報量をすごいスピードで行きかっているような感じです。

ここで、「ドラムを演奏している人の脳の中ではどんなことが起こっているのか?」に戻ります。

なぜドラマーは手と足をバラバラに動かすことができるのか?

今回の記事を参考にすれば、最初はみんな同じでつたない動きだったと思います。

しかし、長い間にわたってドラムをたたくことによって、神経細胞のシナプスが形成され、演奏に対する脳の能力が徐々に強化されていったのだと思います。

つまり、田舎の細いあぜ道が高速道路になったというわけですね。

最初は慣れていないことでも次第に覚えていくというのは、脳の中で情報の通る量の抵抗が上がり下がりしていて、道が大きくなって言っているというわけなんですね。

「〈インターネット〉次に来るもの」(著:ケヴィン・ケリー)

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この実験を考案し、VR装置を使った究極の社会学研究を行なおうとしているスタンフォード大学のジェレミー・ベイレンソン教授は、脳の中で腕と脚の回路の書き換えを行なうのに、普通の人ならたった4分しかかからないことを発見した。われわれのアイデンティティーは、思っているよりはるかに流動的なのだ

腕と脚の使い方を逆にするという実験によれば、人間はその逆転現象を理解して、脳の中で腕と脚の回路を書き換えて、動かすことが4分でできるようになったそうです。

人間はこのようにしか動けないというのは思い込みであり、実際の我々の脳というのは柔軟であることがわかります。

そして、このつなぎ方には個人差が生まれるのですが、このつなぎ方の個人差が、つまり、「個性」というわけです。

「海馬 脳は疲れない」(著:池谷裕二・糸井重里)

同じ人間と言っても最低限のつながり方は一緒でも、つなぎ方に個人差がある。

 

新しいことを覚えたい人は、刺激を増やしていきましょう。

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「ABC理論」|感情・生き方は物事の捉え方によって変わる|エピクテトス・モンテーニュ・ゲーテの名言

【目次】




■「ABC理論」|感情・生き方は物事の捉え方によって変わる

Binoculars portrait (dscn4659_mod_vign_sm)

by gerlos(画像:Creative Commons)

ものごとの「とらえ方」が自分の生きる世界を決める

(2015/8/20、GLOBIS知見録)

「ABC理論」でいうABCとは、次の3つを意味します。

・A(Activating Event)=出来事
・B(Belief)=観念・解釈・思い込みといったものごとのとらえ方
・C(Consequence)=結果として表れた感情・気持ちなど

米国の臨床心理学者アルバート・エリスの「ABC理論」について紹介している記事です。

記事を簡単にまとめると、人の(結果として表れた)感情は出来事によって引き起こされるのではなく、人の感情はその出来事をどうとらえたかによって引き起こされていると考えらえるというものです。

A(出来事)→C(感情)ではなく、A(出来事)→B(観念・解釈・思い込み)→C(感情)ということです。

ところで、世界の見え方はその瞬間に話している言語の影響を受けている!?によれば、世界の見え方はその瞬間に話している言語の影響を受けているそうです。

『頭のでき』(著:リチャード・E・ニスベット)によれば、東洋人と西洋人では思考習慣に違いがあると書かれています。

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※リチャード・ニスベットと増田貴彦の研究で、アメリカ人は主役である魚に注目したのに対し、日本人はより包括的な視点から情景を説明しているという研究を発表しています。

■東洋人=包括的

  • 東洋人は幅広い物事や出来事に注意を払い、物事や出来事同士の関係や類似性に関心を持つ。
  • また、対立する考え方の「中庸」を探すなど、弁証法的な考え方を使って思考する。
  • 東洋人は他者に注意をはらう必要があるため、外部の幅広い社会環境に目を向け、その結果として物理的環境にも意識を注ぐ。

■西洋人=分析的

  • 西洋人の知覚や志向は分析的で、身の回りのうち比較的小さな部分、何らかの方法で影響を与えたいと思う物事や人に意識を集中させる。
  • そして、その小さな部分の属性に注意を向け、それを分類したり、その振る舞いをモデル化しようとしたりする。
  • また、形式的な論理規則を使って推論することが多い。

なぜ東洋人と西洋人とで思考習慣に違いが現れているのかは、『頭のでき』(著:リチャード・E・ニスベット)によれば、

西洋人のほうが規則、分類、論理を重視し、東洋人のほうが関係性や弁証法的推論を重視

していたからだと考えられます。

また、『「無意識」があなたの一生を決める 人生の科学』(著:デイヴィッド・ブルックス)によれば、

英語圏では、親は子供に話をする時、名詞や物事の分類を重視するが、韓国の親が重視するのは、動詞や物事の関係

なのだそうです。

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■ABC理論と名言

「人はものごとをではなく、それをどう見るかに思いわずらうのである」。
───エピクテトス(古代ギリシャ・ストア派の哲学者)

「事柄に怒ってはならぬ。事柄はわれわれがいくら怒っても意に介しない」。
───モンテーニュ(フランスの哲学者)

こちらの記事で興味深い箴言が紹介されていたので、このブログでも紹介してみたいと思います。

「ゲーテ格言集」より

自分からしたらどんなに間違ったことでも、相手の目線で物を見るとすべて正しい。

自分の正義と相手の正義が違うということを認めるということですね。

自分の好きなように世界を知るがいい。世界は常に昼の側と夜の側を持っているだろう。

物事の捉え方によって、世界は違ったように見えるということです。

■まとめ

私たちは生きていく途上で実にさまざまな出来事に遭遇していくが、それをを100%コントロールすることはできない。しかし、それをどうとらえるかは、自分の意思のもとにあり、ある程度、コントロールができる。それによって、自分の感情や気持ちを好ましいほうへもっていくことができる。その積み重なりは、長い目で見れば、自分の生き方や運命を意思的に変えていくことにつながっている――

この記事では、どう捉えるかを意志のもとでコントロールするとあるが、感情をコントロールするのではなく、そうした感情を受け入れていくことが大事なのだと思います。

そうしないと、そうした感情が起きた自分を否定することになるからです。

そういう感情が起きた自分を受け入れてあげる。

それでもしそういう感情が起きた自分を変えたいのであれば、どうやったら物事の捉え方を変えることができるのか、考えて試してみる。

まずは受け入れることが大事です。

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【関連記事】

「魔法の世紀」(#落合陽一)を読んで考えたこと|西洋と東洋の考え方の違い

「魔法の世紀」(著:落合陽一)を読んで感じたのは、西洋と東洋の考えの違いです。

西洋と東洋の考えの違いについて、「頭のでき」(著:リチャード・E・ニスベット)と「アースダイバー」(著:中沢新一)という2冊の本をもとに考えてみます。

【目次】




■「魔法の世紀」(落合陽一)を読んで考えたこと|西洋と東洋の考え方の違い

Just a little pixie dust

by Dustin Gaffke(画像:Creative Commons)

落合陽一さんの「魔法の世紀」を読んで、気になった部分を抜き出して書くということも考えたのだけれど、今回はそれをやらずに、自分のフィルターを通して浮かんできた、西洋と東洋の考えの違いについての2冊の本を紹介しようと思う。

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落合陽一さんはあとがきでデジタルネイチャー研究における目標として、世界から3つのものをなくすことを目標としていると語っている。

その3つとは、「重力」・「ゲート」・「繋ぎ目」。

【関連記事】

そこで考えたのが、世界が西洋的な分析する思考習慣から移行して、東洋的な包括する思考習慣になることが重要になるのではないかということ。

「頭のでき」(著:リチャード・E・ニスベット)を参考にそれぞれの考え方の違いをまとめる。

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■西洋人=分析的

西洋人の知覚や志向は分析的で、身の回りのうち比較的小さな部分、何らかの方法で影響を与えたいと思う物事や人に意識を集中させる。

そして、その小さな部分の属性に注意を向け、それを分類したりその振る舞いをモデル化しようとしたりする。

また、形式的な論理規則を使って推論することが多い。

【参考リンク】

「人工知能と黒魔術」(視点・論点)

(2017/6/16、NHK)

私たちが普段の教育で触れる科学は、基本的に還元主義という考え方でできています。還元主義は「物事を分解し、細部の構造を理解していけば、全体を理解できる」という考え方です。

■東洋人=包括的

東洋人は幅広い物事や出来事に注意を払い、物事や出来事同士の関係や類似性に関心を持つ。

また、対立する考え方の「中庸」を探すなど、弁証法的な考え方を使って思考する。

東洋人は他者に注意をはらう必要があるため、外部の幅広い社会環境に目を向け、その結果として物理的環境にも意識を注ぐ。

■日本人とアメリカ人に見せて何が見えたかを報告してもらった、カラーアニメーションの一場面

masuda&nisbett(2001)

masuda&nisbett(2001)

  • アメリカ人はおもに、最も目立つもの-例えば大きく機敏な魚-に注目した。
  • 日本人は、もっと周囲の状況-岩、海藻、貝のような動かない生き物-に目を向けた。
  • 日本人は、背景に注意を払うだけでなく、背景とその中にある特定のものとの関係にも気づいた。
  • 日本人は、背景の細部についてアメリカ人よりも60%多く語った。

東アジア人は背景により注意をはらうため、関係性や因果関係を正しく判断できると考えられる。

「アースダイバー」(著:中沢新一)では、このように書かれている。

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人間の心は、本質的に都市的な作られ方をしているのだけれど、そこには「無意識」という釣り堀があって、暗い生命の欲望がへら鮒のように見えない水中を泳ぎまわっている。この「無意識」とコミュニケーションを交わし合うことによって、人間の心は「自然」の豊かさを失わずにすんでいる。

夢を見たり、妄想を抱いたり、ときには今まで現実世界の中には出現していなかった新しいアイディアのイメージを思いついたりするのも僕達が知らず知らずのうちに行なっている「心のへらぶな釣り」のおかげなのである。

アジア人にとって世界はすべての要素が切れ目なく連なりあった複雑な場所である。それを理解するには部分を見るのではなく全体を見なければならない。

2冊の本を私なり解釈によれば、西洋人から見た世界はすべての要素が切れ間があり、隔たりがある世界であり、東洋人から見た世界はすべての要素が切れ間なく連なりあった世界である。

現代は西欧の生んだグローバリズムによって、世界は大きな影響を受けているけど、東洋的な考えが浸透すれば、もっと違う世界が見られるんじゃないだろうか。

【関連記事】

■「アースダイバー」には「言語化できないけど心を動かすもの」に関するヒントがある!

「アースダイバー」(著:中沢新一)には、「言語化できないけど心を動かすもの」に関するヒントがある。

  • 商品には単なる実用の世界の価値を離れたところがなければならない。ちょっと現実と離れた部分があって初めて、人々の無意識の欲望に触れる、魅力的な商品が生まれるのである。

  • 商品というものは、そもそもの成り立ちからして現実から少しだけ遊離したところがなくてはならず、現実を離れた分、神仏の世界のものである人の無意識に触れている部分で持っていなければ商品としては成功しない。広告は文章と絵の力によってそこに触れる。そうやって無意識と商品とを結びつけるのである。

  • 広告・宣伝は実用品としての商品を人間の深い無意識に結びつけていく技である。そしてそのとき上出来の広告と一体となって、浮かび上がっている無意識が人の心の深いレベルに触れていればいるほどその広告は力を持つ。







#落合陽一「あらゆる体験は多次元になる」× #猪子寿之「高次元で考える」|これからの未来とは




■落合陽一「あらゆる体験は多次元になる」×猪子寿之「高次元で考える」|これからの未来とは

Quinta dimensión

by David Santaolalla(画像:Creative Commons)

落合陽一さんと猪子寿之さんが語った中で共通しているのが、次元の話。

落合陽一が語る: コンピュータデザインの未来とは

(2015/6/24、Qreators)

我々にとって、縦・横・奥行き・時間の4次元のパラメータはそれぞれ重要な意味を持っていると思いますが、コンピュータにとってみれば違う配列に入ったデータ構造にすぎず、相互のデータの関係性はあまり重要ではないはずです。コンピュータを基準で考えてみれば、二次元のイメージを超越して考えられる、むしろそれが普通になってくるはずです。

つまり、今まで我々は2次元の不自由な窓で世界を切り取り、イメージを共有することで社会を維持してきた。不自由な切り捨てと変換で我々はイメージを捉えていたけど、コンピュータが導入されることで、あらゆる体験は多次元になる。

<中略>

だってコンピュータって3次元に止まらないんですよ、さっき言ったようにどんなデータの系列があっても、縦でも横でも奥行きでも時間でも、それこそ4次元でも5次元でも6次元でも等価に計算できる。 人間は3次元か4次元くらいまでしかイメージできないけど、それよりも高次元なものを設計することが可能です。

チームラボ猪子寿之、インターネット時代の知性を語る

(2015/6/10、ダイヤモンドオンライン)

同じように、普段三次元や四次元で考えている人は、なぜ世の中の人は二次元でしか考えられないんだろうと思っています。でも、99%の人は二次元で考えているから、それが普通だと思って気づいていない。ありとあらゆる概念を直感的に二次元で考えているがゆえに思考がすごく浅いんです。本来は三次元とか四次元とか高次元で考えるべきなんですね。その点、インターネットの世界は超高次元です。

ほとんどの人があらゆることを二次元に置き換えて考えているそうだ。

それは今の人間にとって”普通”で”楽”だから。

わかり易い例を猪子寿之さんが紹介している。

インターネットができた時も、世の中の人は皆、二次元で考えていたから、ついついトップページがあって、そこから階層的な二次元構造でポータルをつくってしまった。でも見る人も二次元でしか考えていないからわかりやすかったはずです。

ただこれからのインターネット&コンピュータの未来は違ってくる。

4次元でも5次元でも6次元でも等価に計算できるコンピュータを基準にして考えれば、今までのイメージの発想を飛び越えたものができてくるはずだ。

今はその転換期に来ている時。(落合陽一さんや猪子寿之さんが同じような考えを持っていて、発言しているというのは自然なこと)

だからこそ、多次元に物事を考える思考に切り替えていかないといけない。

もっと面白い世界を見たいならね。




PLANETS vol.9 東京2020 オルタナティブ・オリンピック・プロジェクト

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P.S.

今の時代は「アートをどうやって作るか」っていうことと、「テクノロジーをどうやって作るか」っていうことが近しい世の中になってきている。

<中略>

つまり、アーティストは昔はメディア(油絵・彫刻)の上で表現技法を発明するだけでよかったんですけど、今はあるメディアの上で通用する表現技法だけでなくて、メディアそのもの、つまり発明も同時に行っていかないとそれは芸術表現にならない時代です。 この発明と芸術行為の繰り返しの中で、次の世界の美的感覚をどうやって作っていくかっていうのが、僕の生涯の課題であり、自分の人間性を捧げながらやっていることです。

Verily(元Google X)のProject Baseline studyの目的は、病気のサインを見つけ病気の予防をすること!?でも紹介したが、アートの進化は技術革新と共に起きているそうだ。

グラフィックアートの新たな可能性を探る 森俊夫教授 京都文教大学

実は、アートと技術革新は非常に密接な関係を持っています。例えば、屋外に出ての写生が可能となったのは、「絵の具を入れるためのチューブ」が開発されたから。絵の具が乾くことなく持ち運べるようになったことで、印象派と呼ばれる画家たちの作品も生まれたのです。

テクノロジーを発明し、アートを作っていくというのは昔から行われてきたそうだ。

アートとテクノロジーは相容れないものかと思っていたが、実はそうではないのだ。

【追記(2017/1/29)】

Tilt Brush Artist in Residence

VRで3次元に絵を描く体験をすれば、子供たちの発想も変わっていくかもしれませんね。

【関連記事】







P.S.

4D Toys: a box of four-dimensional toys, and how objects bounce and roll in 4D

【参考リンク】