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歯磨きが苦手なお子さんをお持ちのお母さん!『はの うた』を一緒に聴いて歯磨きをしましょう!

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参考画像:しまじろうのわお!(ペトロールズ) 『はの うた』|YouTubeスクリーンショット




■歯磨きが苦手なお子さんをお持ちのお母さん!『はの うた』を一緒に聴いて歯磨きをしましょう!

歯周病を予防するには、日々のブラッシングなどで、歯周病の原因となる細菌をできる限り取り除くことが重要です。

【#カンブリア宮殿】予防すれば虫歯ゼロ!(熊谷崇さん・日吉歯科診療所)によれば、しっかりと歯のケア方法ができるようになり、口腔内を清潔にできるようになってからではないと、詰めた歯は4、5年で再感染してしまい、また治療を繰り返すことになるため、初心では応急処置以外の治療を行なわないところがあるそうです。

子どもの虫歯が激減|就寝前の歯磨き習慣やフッ素を使ったうがいの予防策の浸透が背景によれば、子どもの虫歯が大幅に減少しているそうです。

歯磨き習慣が身についていることやフッ素を使ったうがいなどによる予防策が浸透していることが良い結果を生んでいるようです。

それでも、歯磨きが苦手なお子さんもいるかと思います。

そこで、紹介するのが、この歌。

しまじろうのわお!(ペトロールズ) 『はの うた』

歯は、歯の持ち主のことを大事に思っているよという歌です。

歯磨きしてくれないお子さんにぜひ聴かせてみてください。

「シャカ シャカ ティース♪」

→ 歯周病とは|歯周病の症状・予防 について詳しくはこちら




■セルフケア

オーラルケアで歯周病予防|予防歯科(セルフケアと歯科医によるケア)

歯周病予防の基本はブラッシングですが、歯ブラシだけでなく、糸状のフロスやインタースペース・ブラシで歯のすき間の汚れも落とすことが重要です。

※フロスには、糸状のものや柄が付いたものがありますが、歯と歯の間に挿入してスライドさせながら歯垢を取り除くための道具です。

※インタースペース・ブラシとは、歯と歯の間や歯と歯肉の間、奥歯の周り、歯並びが悪いところを清掃するために役立つブラシのことです。

歯磨き剤には、歯の表面を硬くコーティングするフッ素入りのものをおすすめで、表面のエナメル質を補う成分の入ったものを、定期的に使うのもよいそうです。

また、歯周病を進行させる因子として喫煙(たばこ)も挙げられているので、禁煙することも重要なようです。

そして、日々のセルフケアに加えて、定期的にプロの歯科医によるケアを受けるのがより効果的なようです。

■プロの歯科医によるケア

オーラルケアで歯周病予防|予防歯科(セルフケアと歯科医によるケア)によれば、ブラッシングで落とせるプラーク(歯垢)は全体の50%で、フロスやインタースペース・ブラシを正しく使えば70%までは高められるそうですが、それ以上はプロでなければ難しいそうです。

プロの歯科医によるケアはどのようなことをするのでしょうか?

ブラッシングでプラークは落とせますが、実はその下にバイオフィルムと呼ばれる膜が付着しています。

細菌の巣窟であり、プラークをつきやすくするバイオフィルムを除去するために行なうのがPMTC。

「PMTC」(Professional Mechanical Tooth Cleaning)とは、日ごろ自分で行なっている歯磨きでは落ちない歯の汚れをプロ(歯医者)が専用機器を使ってクリーニングすることです。

専用のブラシやラバーカップでこすり取っていきます。

そのあとで、歯の石灰化度を高めて酸に溶けにくくするためにフッ化物(フッ素)を塗布します。

つまり、車でいう油膜であるバイオフィルムを除去し、歯の石灰化度を高めて酸に溶けにくくするためにフッ素を塗るわけですね。

次に、歯周病菌が多く存在する歯肉が作るポケットと呼ばれる溝に、専用の器具を挿入し、先端から薬剤を薄めた液を吹き出し、超音波の振動を作用させることで細菌を洗い流していくという予防処置を週に1回、4週間行なうと歯は驚くほどきれいになるそうです。

やはりここまで聞くと、セルフケアだけでは歯周病予防は難しいようです。

プロの力を借りたほうがより効果的なようですね。

→ 歯周病 について詳しくはこちら







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子どもに宿題をさせても成績が向上するわけではない!?

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by anthony kelly(画像:Creative Commons)




■子どもに宿題をさせても成績が向上するわけではない

子どもに宿題をさせると悪影響しかないことが明らかに

(2016/3/9、GIGAZINE)

クーパー氏によると、宿題によって得られる利益は年齢に依存しており、特に小学生の年齢の子どもが宿題をどれだけやっても成績が向上するという証拠は見つかっていません。中学生でも宿題が成績を向上させる「良い影響」を得ることはほとんどなく、高校生になってようやく宿題で学術的な利益を得られるようになります。

デューク大学のハリス・クーパーさんによれば、小学生の年齢の子供が宿題をやっても成績が向上するという証拠は見つかっていないそうです。

記憶するために反復練習をすることは必要だと思いますが、それが自分にとってつまらないものであれば、かえって学習意欲を失わせることにつながってしまうということではないでしょうか。

なお、子どもと親が一緒に声に出して本を読んだり、子どもが読書を嫌がる場合は、親が子どもに本を朗読してあげたりすることも、宿題より良い影響が得られることもわかっており、子どもに「楽しい」と感じさせることが重要だそうです。

学習することも大事ですが、子どもと一緒に本を読んだり、家族で遊んだり、良い睡眠をとることも子供の成長に欠かせません。

●本を読む

本の読み聞かせは長く続けた方が子どもの読み書き能力が上がる!?によれば、様々なジャンルの本を親子で読むことを通じて、新しい言葉を覚えることができ、また、内容について話し合うことも子供の読み書き能力の向上につながります。

しかし、英オックスフォード大学出版局ジェームス・クレメンツ氏が7歳~11歳の子ども1,000人を対象にした調査によれば、6歳児の2/3が「夜寝る前などに大人に本を読んでもらうのを楽しみにしている」にもかかわらず、小学校に入る頃に、両親がもう読み聞かせの必要はないだろうと判断してしまい、読み聞かせをやめてしまっているそうです。

読み聞かせの時間を親子の交流の時間と考えて、できるだけ読み聞かせを続けてみてはいかがでしょうか。




●遊ぶ

遊びや旅行などの自由な活動が子供の実行力を養う!?で紹介した米コロラド大学ボルダー校神経心理学科のジェーン・ベイカー教授率いる研究チームが行なった研究によれば「遊びや旅行といった自由な活動が、子供を成功へ導く可能性が高い」そうです。

※決められた活動(例:スポーツなどの練習や習い事、家の手伝い)

※自由な活動(友達との遊びや外出、旅行や読書)

自発的に目標を決めて活動する時間が長い子供は、実行力が養われ、また、様々な状況への適応能力や感情のコントロールに長けているそうです。

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●良い睡眠

寝る子は「海馬」も育つによれば、よく寝る子どもほど「海馬」も育つということがわかったそうです。

「海馬 脳は疲れない」(著:池谷裕二・糸井重里)によれば、海馬は記憶の製造工場であり、海馬がなくなると、新たな記憶が製造できなくなるそうです。

赤ちゃんや子供の時に睡眠不足ということは海馬が育たない可能性があるということではないでしょうか。

また、うつ病やPTSD、高齢のアルツハイマー病患者では、海馬が縮小している場合があるので、若いうちに睡眠をしっかりとっておき海馬を大きくしておけばその発症リスクを下げられる可能性があるそうです。

低体温の子ども、「意欲」が低下によれば、低体温の傾向にある子供は、眠気やダルさ、頭痛や腹痛、学習や運動意欲の低下といった症状が出ているようです。

その原因としては、生活リズムの乱れから体温調節に関わるホルモンや自律神経の働きがおかしくなっていることが関係しているようです。

睡眠時間を確保するという生活リズムを整えることが、良い生活習慣作りの一歩になるのではないでしょうか。

■まとめ

『移動する知性』|「アイデアと移動距離は比例する」(高城剛)をダニエル・ゴールマンと猪子寿之を参考に考えてみる。で紹介した猪子寿之さんはこれまでの教育についてこう語っています。

これまでの学校や知的な訓練って、身体を固定して、もっと具体的に言えば椅子に座って働かせる知性なんだと思うんだよ。

教育とは、机のだけでするものではなくて、大きく言えば、すべてが教育なのです。

親や教師が教育するうえで大事にしておくことは、子どもの知的好奇心の伸ばし続けることだとおもいます。

子どもを育てるうえで大事なのは、嫌々やらされる宿題をやるように叱ることではなく、自分が自ら知りたい、やってみたいということを手助けすることではないでしょうか。

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妊婦の喫煙は胎児のDNAに科学的変化を与え、子どもを危険にさらす恐れ

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by MartaZ*(画像:Creative Commons)




胎児のDNA、妊婦の喫煙で変化 大規模調査で確認

(2016/4/1、AFP)

「妊娠中の女性にタバコは禁物という考えは十分に確立されているが、今回の研究結果は、妊娠中の喫煙が、子どもの小児期まで残存する永続的な影響をゲノム(全遺伝情報)上に残すことを明らかにするとともに、これらの影響を特に受けやすいゲノム内の位置と遺伝子を特定している」とグレッグ助教は説明した。

妊娠中の妊婦による喫煙は赤ちゃんの健康にとって悪いといわれていますが、今回の研究によれば、妊婦による喫煙は、発育中の胎児のDNAに科学的な変化を生じさせ、子どもを危険にさらす恐れがあるそうです。

赤ちゃん 出生体重、戦前を下回る 母体のやせすぎ、喫煙が影響によれば、赤ちゃんの体重が減少しているのは、やせすぎや喫煙、ストレスが原因なのではないかと考えられます。

胎内環境が悪いと、胎児はその環境に合わせて発育を抑制するプログラミングが行われると考えられるそうですが、今回の研究と組み合わせて考えれば、喫煙が胎児のゲノム(全遺伝情報)に何らかの影響を与えており、そのことがその後の子どもの健康に影響を与えていると考えられます。







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園児の紐を結べない、箸が使えないといった日常生活の技能が低下|手を動かすことが、いかに脳を使うことにつながっているか

Sarah ties Jack's shoes

by PROMichael Newton(画像:Creative Commons)

■園児に、紐を結ぶ、箸を正しく持って使うといった日常生活の技能の低下が起きている

ひも結べない、箸使えない… 園児の「生きる力」生活技能が低下 文科省が「幼稚園教育要領」を改善へ

(2016/8/10、産経新聞)

「身についていない」とされた技能は「ひもを結ぶ」が最多で、保護者の77・7%、教員の76・2%に上った。「箸を正しく持って使う」(保護者39・3%、教員の66・7%)も多かった。「ふきんを絞る」や「物を包む」も保護者、教員ともに4割前後が課題とした。

全国国公立幼稚園・こども園長会が公表した調査によれば、幼稚園に通う子供たちに、紐(ひも)を結ぶ、箸(はし)を正しく持って使うといった日常生活の技能の低下が起きているそうです。

しかし、このことは数年前からわかっていて、現代の幼児は、泳ぐことや靴紐を締めることよりも早く、ITスキルを覚える(2012/2/5)で紹介したセキュリティ・ソフトウェア・ベンダーの米AVG社が米国、カナダ、英国、フランス、イタリア、ドイツ、スペイン、日本、オーストラリア、ニュージーランドの、2歳から5歳の子供を持つ2200人の親たちを対象に調査を行ったところ、2歳から3歳の幼児のうち、自分で靴の紐を締められるのはわずか9%に過ぎなかったそうです。

なぜこのようなことが起きているのでしょうか?




■手先を使う経験が減ったことによる技能の低下

こうした技能は生活の中で手先を使う動作を繰り返し、器用な動かし方や力加減を経験的に学んでいく。

<中略>

ひもを結ばずに済む靴の普及や、弁当箱を風呂敷に包む習慣も廃れつつある。「握る」ことが必要なジャングルジムなどの遊具も減少傾向で、手足を使う遊びの機会も少なくなっているのが実情だ。

紐を結ばずに済む靴が普及したことや握る動作が必要なジャングルジムなどの遊具の減少によって、手足を使う遊びの機会が少なくなり、手先の器用な動かし方や力加減を学びにくくなっているようです。




■手を動かすことが、いかにたくさん脳を使うことにつながっているか

手先を使う動作が減ったことで、生活技能が低下していることが心配されていますが、もう一つ心配されるのは手や指を動かすことが脳の発達とも関係している点です。

こちらの画像は有名なホムンクルス人形です。

homunculus

by Mike(画像:Creative Commons)

「海馬 脳は疲れない」(著:池谷裕二・糸井重里)によれば、ホムンクルス人形(体のそれぞれの部分を支配している「神経細胞の量」の割合を身体の面積で示した図)によれば、手や舌に関係した神経細胞が非常に多いそうです。

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また、「愛撫・人の心に触れる力」(著:山口創)でも同様の説明がなされています。

解剖学者のワイルダー・ペンフィールドによる有名なホムンクルスの図である。様々な身体部位を司る脳の部位は異なっており、その大きさも異なる。そこで、それぞれの身体部位に占める脳の割合の大きさから逆算して、体の大きさを描いたものである。これをみると、脳の中で背や腹よりもいかに手と口の周辺が占める割合が大きいかがよくわかるだろう。

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「海馬 脳は疲れない」(著:池谷裕二・糸井重里)によれば、指をたくさん使えば使うほど、指先の豊富な神経細胞と脳とが連動して、脳の神経細胞もたくさん働かせる結果になるそうです。

現代の幼児はスマホやタブレットなどを簡単に使いこなしているため、手先が器用なように見えるかもしれません。

しかし、同じような動作ばかりではなく、さまざまな手先を使う動作を繰り返し、器用な動かし方や力加減を覚えていくことが重要なのではないでしょうか?

「手を動かすことが、いかにたくさん脳を使うことにつながっているか」

大人が一度考える問題なのではないでしょうか。

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心臓病の子どもから特殊な細胞を取り出して治療する再生医療の治験を始める|岡山大など

Surgery

by Army Medicine(画像:Creative Commons)




子どもの心臓の細胞で再生医療 岡山大などが治験始める

(2016/8/24、NHK)

全身に血液を送り出す心臓の機能が弱い「機能的単心室症」という難病の子どもが対象で、本人の組織から心臓の筋肉の元になる「幹細胞」を取り出して培養し、再び心臓に戻して治療しようというものです。

岡山大学病院の王英正教授などの医療チームが、重い心臓病の子どもから、心臓の筋肉の元になる特殊な細胞を取り出して培養し、体に戻して治療しようという再生医療について、健康保険の適用を目指して安全性などを確かめる治験を始めました。

はじめに、通常の治療で行われる手術の際、患者本人の心臓からわずかな組織を採ります。そして、中に含まれる心臓の筋肉の元になる「幹細胞」という特殊な細胞を取り出し、名古屋市にあるベンチャー企業の施設で培養して増やします。それを、カテーテルという細い管を使って心臓を取り巻く冠動脈の中に入れ、心臓の機能を高めようというものです。

治験で安全性と効果が確認され、健康保険が適用されれば、難病で苦しむ多くの患者に対して、この治療を行うことができるようになることが期待されます。