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なぜ、スマホ禁止で成績が向上するのか?|「携帯禁止で成績向上、週1時間の勉強時間追加に相当 英研究」より

ISC Language Teaching Workshop Spring 2012

by Jirka Matousek(画像:Creative Commons)




■なぜ、スマホ禁止で成績が向上するのか?|「携帯禁止で成績向上、週1時間の勉強時間追加に相当 英研究」より

携帯禁止で成績向上、週1時間の勉強時間追加に相当 英研究

(2015/5/19、CNN)

校内で携帯電話を使うことを禁止した学校では、試験の平均スコアが6.4%上がったことが分かった。特に成績不振の生徒では、スコアが14%も伸びていた。

これは「授業時間を週に1時間追加する」あるいは「年間授業日数を5日増やす」といった措置と同等の効果に当たるという。

ロンドン大学経済政治学院(LSE)の研究チームによれば、学校が携帯電話の使用を禁止すると、生徒の成績が大幅に向上したそうです。

なぜ、LINEなどのコミュニケーションアプリを使うと、学力が下がるのか?によれば、通信アプリの使用で勉強や睡眠の時間が減った結果として成績が下がるのではなく、通信アプリが直接的に成績を下げる方向に作用している可能性があるそうです。

以前考えた理由は2つ。

1.集中力が奪われるため

一つ考えたのは、コミュニケーションアプリでメッセージのやりとりをする実際の時間はそれほど長くなくても、頭の片隅でそのやりとりについて考えてしまっているため、集中力が欠けてしまっているのではないでしょうか。

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2.学習による刺激よりも携帯電話でのやり取りのほうが刺激が強いため、学習の記憶が残りにくくなるため

もうひとつ考えたのは、ネット漬け生活でポップコーン脳に?!によれば、人間の脳は手っ取り早く得られる快感と迅速性、テクノロジーの予測不可能性を求める仕組みになっているため、継続的に刺激が得られるネットに依存するそうです。

つまり、学習による刺激よりも、コミュニケーションアプリでのやりとりによる刺激が強いため、脳に学習の記憶が残りにくくなるのではないでしょうか。

今回は3つ目の理由を考えてみました。

■スマホの使用時間が長くなると姿勢が悪くなり、集中力が維持できなくなる?

集中力を維持するには、脳ではなく「いい姿勢」と「筋力」が重要!?によれば、姿勢が集中力の向上に重要であったり、また、姿勢が感情をコントロールしていると考えられるそうです。

猫背で、いかにも自信なく物事を決断するより、胸を張ったいい姿勢で決断した方が、その後の結果に自信が持てるというデータが出ているんです。

<中略>

姿勢が脳の状態、つまり感情をコントロールしているといえるかもしれません。その姿勢をつくるための根本的な筋力を持っていないと、そもそも感情をうまく維持できなくなる。

今回の記事は学校での携帯電話禁止と学力の向上の関係のため、直接的には関係ありませんが、いい姿勢を保つことが、集中力アップにつながり、決断に自信を持てたり、感情をコントロールすることにつながるということは、全体的に見れば、学力の向上と関係するのではないでしょうか。

「女子高生、スマホ1日7時間」によってもたらされる4つの影響とは?によれば、スマホを一日7時間使用しているそうですが、その影響は体にも表れています。

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スマホを見ると首が痛い!?実は、首には最大27KGの負担がかかっている!?スマートフォン使用で体を痛める人が増加によれば、人間の頭部の平均重量は4.5~5.5キログラムなのだそうで、スマホを見るときに前かがみになり首を傾けると、その姿勢の悪さから、首に負担がかかり、その影響は、体全体に及ぶそうです。

また、女性の5割が寝た状態でスマホ操作している!?によれば、現在のスマホを使っている人のライフスタイルとして、寝た状態でスマホ操作をしている女性が約5割いるそうです。

寝た状態でスマホを使うのは、日頃うつむき加減の姿勢でスマホの画面を見続けることが多くて、首や肩に負担がかかるためなのではないでしょうか。

日本人は猫背になりやすい!?|猫背が引き起こす体の不調・1秒で猫背が改善する方法によれば、日本人は、民族的特徴(祖先が農耕民族であり、長い期間背中を丸めながら田畑を耕し生活)や骨格、体幹の弱さにより猫背になりやすいようです。

元々猫背になりやすい日本人がスマホの普及によって、ますます前かがみの姿勢をするようになり、悪い姿勢になっていることが考えられます。

■まとめ

携帯電話の禁止の学力の向上の関係性についてまだはっきりとわかっていません。

ただ何となくいつもスマホに触れているというあなた(お子さん)は1時間でもスマホに触れない時間を作ることで、また違ったものに出会えるかもしれないことを覚えておいてください。







【運動と脳 関連記事】

軽い運動でも脳の認知機能は向上する!?

ウォーキング程度の軽い運動を短時間行なっても脳の認知機能が高まることがわかったそうです。

仕事の合間に運動をするとモチベーションや生産性がアップするという研究結果

エロン大学で行なわれた調査結果によると、運動後は運動前よりも元気になるだけでなく、認知能力の向上も見られたそうです。

「身体を鍛えることは脳も鍛えること」という研究結果

運動すること(体を鍛えること)によって、脳内に新しいミトコンドリアが生まれ、脳に関連する神経変性の病気への緩衝材になる可能性があるそうです。

運動をすると頭も体もスマートになる?

運動の結果、脳の最大酸素摂取量が上がり、被験者たちの認知能力に大幅な改善が見られた、と博士は語っている。

起業家の成功の秘訣は「睡眠、食事、運動」

例えば、PayPal社の創設者であるマックス・レヴチンは熱心なサイクリストで、Trulia社の社長サミ・インキネンは世界的なトライアスロン選手、Path社の最高経営責任者(CEO)であるデイヴ・モリンは、米国代表チーム級のスキーヤーだ。

運動を続けるとストレスに強くなる?その科学的根拠とは?

数週間運動を続けると、ストレス耐性に効果があると考えられるということ。

ただし、短期間では成果ができるものではないということ。

できるビジネスマンが運動を生活習慣の一部に取り入れているのは、体力づくりや健康のためだけでなく、こういうこともあるのかもしれませんね。

たとえば、日本マクドナルド・原田社長は、毎朝10.5キロのジョギングが日課で、週末は自転車100キロ走るそうです。

【参考記事】

「ON、OFFのけじめが、クレージーな発想を生む」/日本マクドナルド・原田社長(2009/11/12、プレジデント)

仕事ができる人の多くは、運動する習慣をもっている印象があります。

家庭でのことや仕事のことでストレスを抱えている人は、運動を続けてみてはいかがでしょうか。

【教育 関連記事】

【#知育】絵本はたくさんの絵本ではなく少数の絵本の「繰り返し読み聞かせ」が効果的!?|英サセックス大学

Bedtime Book

by Kevin Utting(画像:Creative Commons)




たくさんの絵本は逆効果!? 知育には「繰り返し読み聞かせ」が効果的と判明

(2013/3/21、Book wave)

英サセックス大学のホルスト博士が興味深い実験結果を発表しました。彼女によれば、子どもが単語を覚えるのに効果的なのは、たくさんの絵本ではなく、少数の絵本を繰り返し読み聞かせることだというのです。

<中略>

その結果、同じ絵本を繰り返し読んだグループが3.6単語だったのに対し、様々な絵本を読んだグループは2.6単語でした。繰り返しグループは覚える速度も早く、結果として繰り返し読んだほうがしっかりと、早く単語を覚えられるという結果になったのです。

英サセックス大学のホルスト博士の実験によれば、絵本の読み聞かせには、数を沢山読み聞かせするよりも同じ本を繰り返し本を読んだほうが単語を覚えるという点から言えば効果的ということがわかったそうです。

一つ気になったことがあるのですが、間違いだらけの育児法|ホンマでっかTV 5月2日によれば、刺激が豊富な環境で育てた方が子どもの脳は発達するそうです。

同じ本を繰り返し読み聞かせすることと沢山の本を読み聞かせするのでは子どもにとって刺激が豊富なのはどちらなのでしょうか。

今回の記事にはこのように書かれています。

子どもが嬉しいのは様々な絵本を読んでもらうことではなく、ママやパパに「長い時間」読んでもらうことなのかもしれません

両親が子どもとの時間を多く作ることが大事なのかもしれませんね。

【関連記事】

文字のない絵本の読み聞かせが子供の語彙力を育む!?

間違いだらけの育児法|ホンマでっかTV 5月2日

●動く物&話しかけ&音楽が子どもを賢くする!?

2歳までの間にどう育てるかが一番肝心。

生まれた時が一番脳細胞が多い→減る代わりに脳のネットワークが形成

脳のネットワークの形成には動く物&話しかけ&音楽の刺激が必要

刺激が豊富な環境で育てた方が子どもの脳は発達する







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言葉を習得するには「聞く」・「繰り返す」・「会話」が不可欠

iPad_children_hands

by Lotte Ch(画像:Creative Commons)




iPad世代の今の子どもたちの語彙は減る一方との懸念:英大学研究

(2013/7/24、IRORIO)

新しい言葉を学習する際、他人から聞いて覚えるよう脳内の回路ができており、デジタル機器と睨めっこしていても語彙は増えないそうだ。

「2歳未満の子供にはテレビを見せないで」、米国小児科学会が指針によれば、親が喋らないと、子供は親の言葉を聞くことができないために、言語の発達が遅れてしまうそうです。

視覚からは文字を含めた多くの情報をキャッチしていても、言葉を聞くことが少なければ、語彙は増えていかないそうです。

同氏が27人の被験者に新しい造語を覚えてもらい、脳をスキャンしながらその様子を観察したところ、人は耳で聞いた言葉を真似ることで、新しい言葉を学習していることがわかった。その際脳内の弓状束という神経経路が重要で、音で聞き解読した内容を口に出すというプロセスを司っている。

中流階級の家庭の子どもは貧しい家の子どもより2300万語多く言葉を聞いている?によれば、生まれてから3歳までの間、裕福で安定した家庭で育つ子どもは貧しく不安定な家庭で育つ子供よりも、両親の口から肯定的な言葉を44万個以上も聞くのだそうですが、このことが語彙を増やすうえで大きな役割を果たしていたんですね。

言葉を習得するには聞くことと繰り返すこと、会話が不可欠

親子でのコミュニケーションをとる時間をたっぷりとってくださいね。







本の読み聞かせは長く続けた方が子どもの読み書き能力が上がる!?

Bed time stories

by Lars Plougmann(画像:Creative Commons)




【パパママ必読】本の読み聞かせは長く続けた方が子どもの読み書き能力が上がる:英大学調査

(2013/9/18、IRORIO)

早い段階で読み聞かせをやめると、子どもの読み書きの力が伸び悩んでしまうそうで、少なくとも小学校の間は続けた方が良いという。

読み聞かせはできるだけ続けたほうがいいそうです。

様々なジャンルの本を親子で読むことを通じて、新しい言葉を覚えることができ、また、内容について話し合うことも子供の読み書き能力の向上につながります。

しかし、英オックスフォード大学出版局ジェームス・クレメンツ氏が7歳~11歳の子ども1,000人を対象にした調査によれば、6歳児の2/3が「夜寝る前などに大人に本を読んでもらうのを楽しみにしている」にもかかわらず、小学校に入る頃に、両親がもう読み聞かせの必要はないだろうと判断してしまい、読み聞かせをやめてしまっているそうです。

読み聞かせの時間を親子の交流の時間と考えて、できるだけ読み聞かせを続けたいですね。

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