「教育|Education」カテゴリーアーカイブ

スマホは教育に役立つか?|スマホ・タブレットは睡眠時間・学力・体力・視力・コミュニケーション能力を奪ってしまう!?




■スマホは教育に役立つか?|スマホ・タブレットは睡眠時間・学力・体力・視力・コミュニケーション能力を奪ってしまう!?

Classroom Application

by WolfVision GmbH(画像:Creative Commons)

全児童生徒にタブレット貸与 持ち帰りも認める

(2016/2/15、毎日新聞)

東京都渋谷区は2017年度、区立小中学校の全児童生徒と教職員に各1台のタブレット端末を貸し出し、授業や家庭学習に活用する。家庭への持ち帰りを認めるほか、モバイル通信回線で場所を選ばずインターネットを利用できることが特徴。

東京都渋谷区は小中学校の児童生徒約8000人と教職員約600人を対象にタブレット端末を貸し出し、授業や家庭での学習に活用するそうです。

ネットに接続できる時間を午後10時までに設定したり、閲覧範囲を制限するなどでトラブルを防止していくようです。

スマホ警告ポスター「使うほど学力下がります」日医作製

(2016/2/15、毎日新聞)

ポスターは「スマホの時間 わたしは何を失うか」と問いかけ、「睡眠時間」「学力」「脳機能」「体力」「視力」「コミュニケーション能力」の六つを挙げている。それぞれ文部科学省のデータやイラストなどを使って解説。学力に関しては、全国学力・学習状況調査(2014年度)で、小中学校とも普段スマホや携帯電話の利用時間が長い人ほど平均正答率が低い傾向がみられた。

日本小児科医会と日本医師会は、過度のスマホの使用を警告するポスターを作製したそうです。

同じ新聞ですが、一方がタブレット端末が教育に役立つという視点からのニュースであるのに対して、もう一方は過度のスマホが学力低下を招くという視点のニュースになっています。

日本小児科医会と日本医師会が作製したポスターは

「睡眠時間」「学力」「脳機能」「体力」「視力」「コミュニケーション能力」

という6つが過度のスマホの使用によって失われると紹介しています。

そこで、過度のスマホの使用によって心配される点について考えてみたいと思います。

【関連記事】




■過度のスマホの使用による影響とは?

睡眠不足

子どもの寝不足|睡眠不足の原因・子どもの脳と睡眠の関係・睡眠不足を解消する方法アメリカは「睡眠大不況」?|睡眠不足の原因・健康に与える影響・ぐっすり眠る方法によれば、スマホ・ケータイ・タブレットなどを就寝前に見ることによって睡眠時間が削られるだけでなく、眠りづらくなっているということです。

【関連記事】

睡眠不足がすべての原因とはいえないでしょうが、睡眠不足をもたらす生活習慣によって、太りやすくなり肥満の原因となったり、糖尿病などの生活習慣病のリスクが高まることが考えられます。

低体温の子ども、「意欲」が低下によれば、低体温の傾向にある子供は、眠気やダルさ、頭痛や腹痛、学習や運動意欲の低下といった症状が出ているようです。

その原因としては、生活リズムの乱れから体温調節に関わるホルモンや自律神経の働きがおかしくなっていることが関係しているようです。

渋谷区のケースでは、ネットに接続できる時間は午後10時までに設定するようにして、睡眠時間に影響が出ないように気を付けているようです。

【関連記事】

●学力

【スマホによって学力が低下する】

なぜ、スマホ禁止で成績が向上するのか?|「携帯禁止で成績向上、週1時間の勉強時間追加に相当 英研究」よりによれば、ロンドン大学経済政治学院(LSE)の研究チームによれば、学校が携帯電話の使用を禁止すると、生徒の成績が大幅に向上したそうです。

なぜ、LINEなどのコミュニケーションアプリを使うと、学力が下がるのか?で紹介した東北大学によれば、LINEなどの無料通信アプリの長時間使用が、睡眠時間や学習時間の不足より大きく学力低下に影響を与えると発表しています。

このニュースを初めて読んだときは、コミュニケーションアプリを長時間使用したことによって、睡眠時間や学習時間が不足したことによって学力低下に影響しているのだから、コミュニケーションアプリの問題ではないでしょうと思いました。

しかし、平日1日当たりの通信アプリの使用時間は、勉強時間や睡眠時間の短さによる学力低下への影響力よりも強かったことから、コミュニケーションアプリの使用自体が成績を下げる影響があるのではないかと考えられるそうです。

その理由として考えたのは2つ。

一つ目は、集中力が奪われるため。

コミュニケーションアプリでメッセージのやりとりをする実際の時間はそれほど長くなくても、頭の片隅でそのやりとりについて考えてしまっているため、集中力が欠けてしまっているのではないでしょうか。

【関連記事】

2つ目は、ネット漬け生活でポップコーン脳になってしまう!?によれば、人間の脳は手っ取り早く得られる快感と迅速性、テクノロジーの予測不可能性を求める仕組みになっているため、継続的に刺激が得られるネットに依存するそうで、学習による刺激よりも、コミュニケーションアプリでのやりとりによる刺激が強いため、脳に学習の記憶が残りにくくなるのではないでしょうか。

駆け込みドクター 5月17日|認知症|認知症チェック・認知症予防にアマニ油・デジタル認知症によれば、デジタル認知症とは、スマホやタブレットに依存しすぎることによって、次のような症状が出ることを言うそうです。

  • 書けたはずの字が書けない
  • 昨日食べたものを忘れる
  • 自宅の電話番号、人の名前が思い出せないなど物忘れがひどくなる

現時点では、デジタル認知症は正式な病気ではなく、まだまだ分かっていないことが多いそうですが、「なぜ、コミュニケーションアプリを使うと、学力が下がるのか?」の謎を解明する鍵の一つとして考えられるのではないでしょうか。

3つ目は、認知的疲労です。

リツイートはあなたの決断力を疲労させ、誤った決定を行なってしまう原因になる!?で紹介したデンマーク国立社会研究所の調査によれば、遅い時間帯に受けたテストの方が得点が低いことがわかったそうです。

これには、午前中よりも午後のほうが認知力(特に集中力)が低下していることが関係していると考えられています。

午前と午後、どちらの方が試験でいい点数を取れる?(研究結果)

(2016/2/24、ハフィントンポスト)

午後のテストで点数が低くなった結果は、これまでにわかっている認知的疲労についての研究と合致している。認知的疲労とは、精神的に疲れる作業をしてエネルギーを使い果たした時に、認知力(特に注意力)が減少した状態をいう。

「私たちの集中力や決断力、瞬発力は認知的疲労に左右されます。これまでの研究から休憩が生産性を高めることがわかっていますが、今回の研究は認知的疲労による認知能力が低下することを明らかにしています。これは従来の研究データと一致しています」と研究のリーダー、ハンス・ヘンリック・シーベルトセン博士は説明する。

認知的疲労とは、精神的に疲れる作業をしてエネルギーを使い果たした時に、認知力(特に注意力)が減少した状態であり、私たちの持つ認知力(特に注意力)は筋肉を使えば疲れるように、使えば使うほど消耗してしまうのです。

【スマホによって学力がアップする】

スマホで手軽に基礎学力UP 空き時間に反復学習

(2013/10/25、NIKKEI STYLE)

手軽に動画を視聴できるスマホの特性を生かし、分からなかった問題は3~5分の動画による解説でしっかり理解できるようにした。英語の文法や数学の方程式など、回答方法を順を追って確認できる。どれくらい勉強したかや、達成度合いをグラフにして見ることも可能だ。

動画による解説や単語帳のように反復練習に役立つ学習ツールとしてのスマホの可能性が紹介されています。

気になる点としては、周りのアプリの誘惑に子供がどれだけ打ち勝つことができるかという点でしょうか。

ある種マシュマロ実験のようなものかもしれません。

Oh, The Temptation

スタンフォード大学ウォルター・ミッシェルが行った実験によれば、マシュマロを食べずに長い時間我慢できた子のほうが、僅かな時間でマシュマロを食べてしまった子よりも、後の学校の成績がはるかによく、問題行動も大幅に少なかったそうです。

『「無意識」があなたの一生を決める 人生の科学』(著:デイヴィッド・ブルックス)

この実験で子供たちは、短期的な欲求と長期的な報酬の間の葛藤に直面することになる。より大きな長期的報酬を得るため、短期的な欲求を抑えることができる子かどうかが明らかになるのだ。

人生の科学: 「無意識」があなたの一生を決める

新品価格
¥2,484から
(2017/2/16 14:10時点)

●体力

子どもの肩こりを解消する方法|猫背と肩こり・猫背の子どもが増えている理由(浮き指)によれば、扁平足は先天的な要素として遺伝もあるそうですが、後天的な理由として運動不足(=たくさん歩いていない)も関係しているそうです。

香川県の小4の血液検査で1割の子どもが肝機能、脂質、血糖値の異常値を示すで紹介した香川県の調査によれば、検査値が異常だった子どもは、食べ過ぎ、早食い、ゲーム時間が長い、運動不足といった生活習慣が多かったそうです。

ただ、スマホの使用時間が増えることと運動不足は関係がありそうですが、昔はテレビ画面でテレビを見ていたり、マンガを見ていたりしていたため、スマホだから体力が低下したという結論を出すのは難しいのではないでしょうか。

また、なぜ子ども・高齢者の体力は向上しているのに30代女性の体力は低下しているのか?|2015年度体力・運動能力調査で紹介したスポーツ庁が公表した2015年度「体力・運動能力調査」の結果によれば、小学生~大学生では向上傾向が続いているそうですので、そもそも影響が出ているのかどうか気になるところです。

しかし、体力面以外での健康の影響は気になる面もあります。

子どもの「スマホ疲れ」|女子高生のスマホ使用時間が5.5時間に減少によれば、以前に比べて女子高生のスマホ使用時間は減少しているものの、ケータイ・スマホの使用によって、「寝不足で注意力散漫になった」「頭痛等の回数が増えた」「食欲がなくなった」「イライラするようになった」などと心身の不調を訴える声が前回に比べて約2倍に増えているそうです。

【関連記事】

●視力

裸眼視力が1・0未満の子供の割合が小学校で31.46%と過去最高|2016年度学校保健統計調査(速報値)で紹介した文部科学省の2016年度学校保健統計調査(速報値)によれば、裸眼視力が1・0未満の子供の割合が小学校で31.46%と過去最高となっています。

その理由には、スマホなどで近くのものを見続ける機会が増えていることが挙げられています。

スマホやPCといったデジタルスクリーンを長時間見続けることによって、目の充血肩こり・頭痛目の痙攣目のかすみといった目の疲れ眼精疲労)の症状が出ます。

そうしたパソコンなどのディスプレイを使用した作業のことをVDT(Visual Display Terminal:ビジュアル・ディスプレイ・ターミナル)作業といい、長時間のVDT作業による目の疲れといった症状をVDT症候群といいます。

→ VDT症候群の症状・原因・対策 について詳しくはこちら

スマホとパソコンとで異なるのが「距離」です。

パソコンの場合、通常45センチ程度の間隔をあけて操作しますが、スマホの場合、近い場合では15センチ程度で使用している人もいるくらいです。

近くでモノを見続けるというのは、つまり、ピントを合わせ続けているということです。

スマホを見る際には、近くにピントを合わせるために毛様体筋の調節を行っているのですが、目を酷使することで、この毛様体筋に負担がかかっているからです。

また、スマホやパソコンが原因の「夕方老眼」の人が増加している!?によれば、スマホは強い光を発していて、目に入る光の光量を抑えるための虹彩筋にも負担がかかっているようです。

【関連記事】

●コミュニケーション能力

97%の大学生が場の空気を読んで、自分の意見を言わないことがある!?によれば、東京工芸大学が全国の4年制大学生を対象に行ったアンケート調査によれば、多くの大学生が場の空気を読むことや人の顔色をうかがうことを重視していることがわかったそうです。

ネット漬け生活でポップコーン脳に?!で紹介したスタンフォード大学の社会心理学者クリフォード・ナス氏によれば、人とのコミュニケーションスキルは、経験を通じて学習するものであり、ネットに集中する時間が長いと、直接人と接触する機会が少なくなることから、感情の読み取り方を学ぶことができなくなるようです。

ネット依存で失った4つのものとは?では、1.対面の人を優先すること、2.ひとつのところにとどまり考えること、3.余裕をもって考えること、4.予想外の刺激が失われているのではないかと紹介しました。

スマホやパソコンに依存すると、目の前にいる人とのコミュニケーションが希薄になったり、ゆっくり何かについて考えなくなったり、偶然の出会いのような刺激が得られにくいのではないでしょうか。

スマホ・パソコンの使用制限で会社内のコミュニケーションが活発になる!?では、スマホやパソコンとの距離感を企業側が使用制限をすることでとるという例を紹介しましたが、本来ならば自分たち自身で道具との距離感をとっていく必要があります。

もし、あなた自身が以前に比べて、人とのコミュニケーションが希薄になっていたり、考える時間が少なくなっていたり、毎日同じような生活ばかりだと感じているなら、もしかすると、スマホやパソコンの使い過ぎかもしれません。

【関連記事】

■まとめ

スマホやタブレット端末をどう捉えるかによって見えてくるものが違ってくるのではないでしょうか。

スマホをツールとして使いこなしている人からすれば、スマホによって能力がアップし、コミュニケーションの幅が広くなったという人もいるでしょう。

電話が発明された時も、電話という新しいコミュニケーション手段が直接の交流を避ける様になるのではないかと悲観的に考えられていました。

新たなコミュニケーション手段が発明されるたびに、テクノロジーが共同体に与える影響をめぐり、過去数世紀にわたって議論が繰り返されてきた。

悲観論者はこんな懸念を表明する。

新たなコミュニケーション手段のせいで昔ながらの人間関係が薄まり、人々は他人との直接の交流をあらゆる面で避けるようになるのではないだろうかと。

「つながり 社会的ネットワークの驚くべき力」(著 ニコラス・A・クリスタキス ジェイムズ・H・ファウラー)

しかし、悲観論者が考えていたような電話は社会的コミュニケーションを減らすものではないということはあなたの周りを見ればわかるはずです。

電話と同様、スマホも自分たちの能力を引き上げてくれるツールであったり、社会的交流を補うツールだと考えれば、世界は広がっていくはずです。

スマホ自体に問題があるわけではなくて、スマホをどのように使うかがポイントです。

ただ、スマホの中のアプリには誘惑されてしまうようなSNSや動画アプリ、ゲームアプリ、マンガアプリがあるので、スマホを学習ツールとするときにはそうしたアプリを制限できる機能がつくとよいのかもしれません。







【関連記事】
続きを読む スマホは教育に役立つか?|スマホ・タブレットは睡眠時間・学力・体力・視力・コミュニケーション能力を奪ってしまう!?

映画「ターミナル(The Terminal)」から学ぶ英語学習法




■映画「ターミナル(The Terminal)」から学ぶ英語学習法

the terminal

by Gisela Giardino(画像:Creative Commons)

トム・ハンクス主演の映画「ターミナル(The Terminal)」(2004年)のストーリーは、ある目的でアメリカに入国しようとした主人公が、祖国クラコウジアでクーデターが起きたことでパスポートが無効となったため、アメリカへの入国も出国もできなくなってしまって、空港に足止めされてしまい、空港内で生活を始めるというものです。

その主人公は英語を話すことができないため、祖国のニュースを知りたい一心で英語の勉強を始めるのですが、その勉強法が興味深いものです。

川島永嗣選手が教える外国語習得における3つのコツとは?でも紹介しましたが、リーディング(読む)・リスニング(聞き取る)・スピーキング(話す)・ライティング(文章を書く)が総合的な英語力をアップさせるために欠かせない要素ですが、ターミナルの主人公も実践しています。

ターミナル (字幕版)

新品価格
¥300から
(2017/3/31 09:52時点)

■リーディング(Reading)

空港内にあるクラコウジアで使われる言語の読み物と英語版のものを読み比べながら、単語を学んでいます。

そして、ニュースで流れてくる文字とその単語を合わせながら、次第に学んでいきます。

ドラマ「FRIENDS」が出てきたのは、アメリカのドラマといえばという理由もあるのでしょうが、ドラマでの会話表現が優れた内容だからなのかもしれません。

■リスニング(Listening)

周りには英語を話す人しかいないので、否が応でも英語を聞くことになります。

ただ、主人公が英語が話すことができないことが周りの人も分かっているので、ゆっくり話しかけてくれています。

●リスニング能力向上に関する研究

参考画像:脳波を利用することで無意識に英語のリスニング能力が向上~RとLの音の違いに反応する脳活動をニューロフィードバックで強化する技術を開発~(2017/6/15、情報通信研究機構・大阪大学)|スクリーンショット

脳波を利用することで無意識に英語のリスニング能力が向上~RとLの音の違いに反応する脳活動をニューロフィードバックで強化する技術を開発~

(2017/6/15、情報通信研究機構・大阪大学)

本手法では、rightとlightの音を聞いている時の脳波から音の聞き分けに関連する脳活動パターンを取り出し、その大きさを円としてフィードバックし、学習者にはその円を大きくするようにイメージしてもらいました。その結果、本人は、音の聞き分けの学習をしているつもりがなくても、無意識にrightとlightの音の聞き分けが5日間程度で出来るようになりました。これが実用化されれば、効率よくリスニング能力を向上できる教育手法となることが期待されます。

情報通信研究機構・大阪大学の研究によれば、音の違いに対して反応する脳活動(Mismatch Negativity: MMN)を強化するニューロフィードバック技術を開発し、これにより、5日間程度の学習で英単語のリスニング能力が向上することが明らかになったそうです。

参考画像:脳波を利用することで無意識に英語のリスニング能力が向上~RとLの音の違いに反応する脳活動をニューロフィードバックで強化する技術を開発~(2017/6/15、情報通信研究機構・大阪大学)|スクリーンショット

【参考リンク】

■スピーキング(Speaking)

主人公は、最初はまったく英語を話すことができない設定です。

最初は単語だけで話し、少しずつ単語の組み合わせが増えていって、文章で話すようになり、そして、自分の気持ちを表現できるようになってきます。

■ライティング(Writing)

「書く」場面といえば、空港内のビザ取得などの用紙に記入する場面だけなので、ライティングだけは映画ではあまり描かれていません。

■まとめ

英語に限らず外国語を学ぶために必要なのは、「どうしても外国語を使う必要に迫られる」「知りたいことがあるが、外国語でしか書かれていない」「コミュニケーションをしたい(話したい)」というような学習する理由がはっきりしていることではないでしょうか。







P.S.

クソ映画ってホントにキーッですよね…(水野晴郎風)

(2017/3/10、GACKTオフィシャルブログ)

普段、飛行機に乗っている間は
ボクにとって有意義な勉強の時間。
ほとんどと言っていいほど
英語の参考書を読んでいる。

<中略>

こうやって本を読んで
繰り返し使うことで話せる様になる。
みんなが思うほど語学は難しいものではない。
柔軟と同じ様に繰り返し
諦めずにやることだ。

GACKTさんは、数カ国語を話しますが、実際に習ったことはほとんどないそうで、本(英語の参考書)を読んで、繰り返し使うことで話せるようになったそうです。

語学学習を継続することが重要なのでしょうね。

NTTドコモ、「ロボットプログラマー」職業体験ができるパビリオンオープン|#キッザニア

Starmus2017_LegoLeague_CEE

by NTNU – Norwegian University of Science and Technology(画像:Creative Commons)




■NTTドコモ、「ロボットプログラマー」職業体験ができるパビリオンオープン|#キッザニア

「ロボット研究開発センター」パビリオンオープン

(2017/6/13、キッザニア)

文部科学省が小学校の2020年度改訂学習指導要領案にプログラミングを盛り込むなど、プログラミング教育への注目が高まる中、「ロボット研究開発センター」では、ロボットプログラミングを職業体験しながら、ドコモの先進的な AI 技術に触れることができます。

NTTドコモは、キッザニアの「携帯電話ショップ」パビリオンを、「ロボット研究開発センター」パビリオンへとリニューアルし、「ロボットプログラマー」の職業体験を提供するそうです。

子供たちにとって携帯電話・スマホは身近な存在となったこと、プログラミング教育への注目が集まっていることがリニューアルの背景にあるようです。

【参考リンク】




■まとめ

初心者だからこそわかる!プログラミング教育を通じて学ぶことができる5つのこと・能力とは?では、プログラミングを通じて、1.試行錯誤を通じて課題に対処する、2.説明する能力・正確に伝える能力、3.知的好奇心、4.プログラマーという職業に対する理解、5.創造力、といった能力を育むことができるのではないかと考えました。

将来プログラマーという職業につかなかったとしても、プログラマーがどんな職業で、どんなことに役立っているのかということを理解するのはすごく重要なことだろうと思いますし、また、プログラミング教育を通じて論理性や考え方を学ぶことができれば、どんな職業についてもその考え方は役立つことだろうと思います。

ぜひロボット・プログラミング職業体験試してみてくださいね。

ちなみに、STEM教育キットKOOVでロボット・プログラミングを学習していますが、すごく楽しいですよ。







【関連記事】

“男の子の将来の夢” 1位は「学者・博士」15年ぶり|なぜ?日本人ノーベル賞受賞者?STEM教育への関心の高さ?

参考画像:第 29 回「大人になったらなりたいもの」調査結果を発表 (2018/1/5、第一生命)|スクリーンショット




■“男の子の将来の夢” 1位は「学者・博士」15年ぶり|「大人になったらなりたいもの」

第 29 回「大人になったらなりたいもの」調査結果を発表 (2018/1/5、第一生命)

第一生命が保育園・幼稚園児及び小学校1から6年生を対象に行なった「大人になったらなりたいもの」のアンケート調査結果が出ています。

【男の子】

1位 学者・博士
2位 野球選手
3位 サッカー選手
4位 お医者さん/警察官・刑事
6位 大工さん
7位 消防士・救急隊
8位 食べ物屋さん
9位 建築家/水泳選手/電車・バス・車の運転士/料理人

【女の子】

1位 食べ物屋さん
2位 看護師さん
3位 保育園・幼稚園の先生
4位 お医者さん
5位 学校の先生(習い事の先生)
6位 歌手・タレント・芸人/薬剤師さん
8位 飼育係・ペット屋さん・調教師
9位 ダンスの先生・ダンサー・バレリーナ/デザイナー

なぜ学者・博士が人気になったのか理由はわかりませんが、日本人ノーベル賞受賞者が出ていることやSTEM教育に関心がある親御さんが増えたことも関係するのでしょうか?

Amazon2017クリスマス人気玩具ランキングTOP10と「男の子・女の子の将来の夢」には共通点がある!?で紹介しましたが、クリスマスプレゼントランキングを見ると、共通点があるのに気づきます。

男の子がなりたい職業第一位は「学者・博士」で、クリスマスプレゼントに人気のおもちゃ第一位は「仮面ライダービルド」の主人公は天才物理学者です。

女の子がなりたい職業第一位は「食べ物屋さん」で、クリスマスプレゼントに人気のおもちゃは「プリキュア」だったり、メイキングトイです。

つまり、あこがれの職業とほしいおもちゃが同じなんですね。




■人工知能やロボットによって代替可能性の高い職業と低い職業

参考画像:人工知能やロボット等による代替可能性が高い100種の職業|日本の労働人口の 49%が人工知能やロボット等で代替可能に~ 601 種の職業ごとに、コンピューター技術による代替確率を試算 ~(2015/12/2、野村総合研究所)|スクリーンショット

参考画像:●人工知能やロボット等による代替可能性が低い100種の職業|日本の労働人口の 49%が人工知能やロボット等で代替可能に~ 601 種の職業ごとに、コンピューター技術による代替確率を試算 ~(2015/12/2、野村総合研究所)|スクリーンショット

人工知能やロボット等による代替可能性が高い100種の職業|日本の労働人口の 49%が人工知能やロボット等で代替可能に~ 601 種の職業ごとに、コンピューター技術による代替確率を試算 ~(2015/12/2、野村総合研究所)によれば、野村総合研究所は、英オックスフォード大学のマイケル A. オズボーン准教授およびカール・ベネディクト・フレイ博士との共同研究により、国内 601 種類の職業*2について、それぞれ人工知能やロボット等で代替される確率を試算した結果、10~20 年後に、日本の労働人口の約49%が就いている職業において、それらに代替することが可能との推計結果が得られているそうです。

■まとめ

数年後にはYouTuber(ユーチューバー)のように以前にはなかった職業、例えば、ゲームデザイナーやロボットエンジニア、ロボットプログラマーのような職業が続々とランクインするようになるかもしれませんね。







【STEM 関連記事】

子どもに宿題をさせても成績が向上するわけではない!?

homework.

by anthony kelly(画像:Creative Commons)




■子どもに宿題をさせても成績が向上するわけではない

子どもに宿題をさせると悪影響しかないことが明らかに

(2016/3/9、GIGAZINE)

クーパー氏によると、宿題によって得られる利益は年齢に依存しており、特に小学生の年齢の子どもが宿題をどれだけやっても成績が向上するという証拠は見つかっていません。中学生でも宿題が成績を向上させる「良い影響」を得ることはほとんどなく、高校生になってようやく宿題で学術的な利益を得られるようになります。

デューク大学のハリス・クーパーさんによれば、小学生の年齢の子供が宿題をやっても成績が向上するという証拠は見つかっていないそうです。

記憶するために反復練習をすることは必要だと思いますが、それが自分にとってつまらないものであれば、かえって学習意欲を失わせることにつながってしまうということではないでしょうか。

なお、子どもと親が一緒に声に出して本を読んだり、子どもが読書を嫌がる場合は、親が子どもに本を朗読してあげたりすることも、宿題より良い影響が得られることもわかっており、子どもに「楽しい」と感じさせることが重要だそうです。

学習することも大事ですが、子どもと一緒に本を読んだり、家族で遊んだり、良い睡眠をとることも子供の成長に欠かせません。

●本を読む

本の読み聞かせは長く続けた方が子どもの読み書き能力が上がる!?によれば、様々なジャンルの本を親子で読むことを通じて、新しい言葉を覚えることができ、また、内容について話し合うことも子供の読み書き能力の向上につながります。

しかし、英オックスフォード大学出版局ジェームス・クレメンツ氏が7歳~11歳の子ども1,000人を対象にした調査によれば、6歳児の2/3が「夜寝る前などに大人に本を読んでもらうのを楽しみにしている」にもかかわらず、小学校に入る頃に、両親がもう読み聞かせの必要はないだろうと判断してしまい、読み聞かせをやめてしまっているそうです。

読み聞かせの時間を親子の交流の時間と考えて、できるだけ読み聞かせを続けてみてはいかがでしょうか。




●遊ぶ

遊びや旅行などの自由な活動が子供の実行力を養う!?で紹介した米コロラド大学ボルダー校神経心理学科のジェーン・ベイカー教授率いる研究チームが行なった研究によれば「遊びや旅行といった自由な活動が、子供を成功へ導く可能性が高い」そうです。

※決められた活動(例:スポーツなどの練習や習い事、家の手伝い)

※自由な活動(友達との遊びや外出、旅行や読書)

自発的に目標を決めて活動する時間が長い子供は、実行力が養われ、また、様々な状況への適応能力や感情のコントロールに長けているそうです。

【関連記事】

●良い睡眠

寝る子は「海馬」も育つによれば、よく寝る子どもほど「海馬」も育つということがわかったそうです。

「海馬 脳は疲れない」(著:池谷裕二・糸井重里)によれば、海馬は記憶の製造工場であり、海馬がなくなると、新たな記憶が製造できなくなるそうです。

赤ちゃんや子供の時に睡眠不足ということは海馬が育たない可能性があるということではないでしょうか。

また、うつ病やPTSD、高齢のアルツハイマー病患者では、海馬が縮小している場合があるので、若いうちに睡眠をしっかりとっておき海馬を大きくしておけばその発症リスクを下げられる可能性があるそうです。

低体温の子ども、「意欲」が低下によれば、低体温の傾向にある子供は、眠気やダルさ、頭痛や腹痛、学習や運動意欲の低下といった症状が出ているようです。

その原因としては、生活リズムの乱れから体温調節に関わるホルモンや自律神経の働きがおかしくなっていることが関係しているようです。

睡眠時間を確保するという生活リズムを整えることが、良い生活習慣作りの一歩になるのではないでしょうか。

■まとめ

『移動する知性』|「アイデアと移動距離は比例する」(高城剛)をダニエル・ゴールマンと猪子寿之を参考に考えてみる。で紹介した猪子寿之さんはこれまでの教育についてこう語っています。

これまでの学校や知的な訓練って、身体を固定して、もっと具体的に言えば椅子に座って働かせる知性なんだと思うんだよ。

教育とは、机のだけでするものではなくて、大きく言えば、すべてが教育なのです。

親や教師が教育するうえで大事にしておくことは、子どもの知的好奇心の伸ばし続けることだとおもいます。

子どもを育てるうえで大事なのは、嫌々やらされる宿題をやるように叱ることではなく、自分が自ら知りたい、やってみたいということを手助けすることではないでしょうか。

【関連記事】







【読み聞かせ 関連記事】

【睡眠不足 関連記事】

【教育 関連記事】