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女性は定期的な運動でがんになるリスクを大幅に減少できるが、一方で睡眠不足はそのような効果をなくしてしまう|米研究

Girl sleeping at the pole

by Vladimir Pustovit(画像:Creative Commons)




運動と睡眠の相乗効果で、がんのリスク減少 米研究

(2008/11/18、AFPBB)

女性は定期的な運動でがんになるリスクを大幅に減少できるが、一方で睡眠不足はそのような効果をなくしてしまうとする研究結果が、米ワシントンD.C.(Washington, DC)で開催中の米がん研究学会(American Association for Cancer Research、AACR)の国際会議で17日、発表された。

運動をすることでがんになるリスクを減少させることができるけれども、睡眠時間が少ないと、その効果がなくなってしまうとは驚きです。

その結果、最も運動をする女性は、最も運動をしない女性と比較して、がんになる可能性が25%低いことが判明した。

一方、若い女性のうち、運動を行うが一晩の睡眠時間が平均7時間未満の女性は、習慣的にきちんと睡眠している女性に比べ、がんと診断されるリスクが47%も高くなることが明らかとなった。

マケイン氏は、「より多く運動すれば、乳がんや結腸がんなど、いくつかの部位でがんのリスクが減少する。睡眠時間が短いと、いくつかの主要なホルモンや代謝のパラメーターに逆の影響を与えることになる」と説明した。

記事によると、運動・睡眠ともにガンのリスクを減少させるメカニズム・理由は分かっていないそうです。

運動ががんのリスクを減少させる明確な理由については分かっていないが、体重が少ないことから、免疫機能や日常的な身体活動に関連するホルモンが、強化されるためである可能性があるとみている。

睡眠不足が心臓疾患や肥満糖尿病などになるリスクを高めることは明らかだが、睡眠が病気を予防するメカニズムは、まだ解明されていない。

しかし、運動だけでなく、睡眠もしっかりとることが健康を維持する上で大事なことは確かなようです。

運動をしっかり行い、睡眠もしっかりとって、病気を予防しましょう。







睡眠

睡眠不足・不眠と生活習慣病・うつ関係|質の良い睡眠をとる方法

睡眠時無呼吸症候群(SAS)の症状・原因・検査・治療法

メンタルヘルス(うつ・鬱病・不安)|こころの病気

「遺伝子検査」による予測医療で、人は100歳まで生きられるか?

DNA?

by Thomas Wensing(画像:Creative Commons)




将来の健康や医学を語るうえで重要となるのが、遺伝子を調べることで病気を予測し、予防・治療するということだと思います。

このことに関して興味深い記事がありましたので、ご紹介します。

「遺伝子検査」による予測医療で、人は100歳まで生きられる?

(2008/11/26、ダイヤモンドオンライン)

記事によると、アンチエイジング医療の最先端は、「予防医学(体の老化の兆候を早めに発見して「老化を予防」する医学)」から遺伝子検査による「予測医療」へと向かっており、すでに一部のクリニックでは「遺伝子検査」による予測医療がはじまっているそうです。

遺伝と健康問題は大きくかかわっており、メタボリックシンドローム糖尿病高血圧・心筋梗塞・肺がん・骨粗鬆症・アレルギー・乳がん ・アルツハイマー病など様々な病気になりやすい遺伝子を持つかどうかの検査を受けることができるそうです。

今後は、遺伝子による検査が重要な位置を占めるようになると思ったところ、そうではないようなのです。

やはり、生活習慣などの環境要因が大事だと書かれています。

私たちの健康における個人差に関して、遺伝素因だけで説明できるのは20~30パーセントだけであると、何十万人もの双子(*)を対象とした研究結果が示しています。

これは残りの70~80パーセントは、ライフスタイルのような環境要素が原因であることを意味します。

遺伝的になりやすい病気を知ることにより、生活習慣をよりよい習慣にしていくことが今後重要になりそうです。







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「ピンクリボン運動」女性は7割が認知するも、男性は4割弱が「知らない」

「ピンクリボン運動」女性は7割が認知するも、男性は4割弱が「知らない」

(2009/1/16、CNET Japan)

2003年から行われている「乳がんの早期発見の大切さ」を伝えるキャンペーン「ピンクリボン運動」について知っているか聞いたところ、「詳しく知っている」と答えたのは全体の10.7%。

女性でも15.4%にとどまり、男性ではわずかに6.8%だった。
「詳しく知っている」「なんとなく知っている」をあわせた認知率は全体では過半数だが、女性の72.5%に対し男性では45.0%と圧倒的に低く、「知らない」男性も約40%と、男性の関心の低さが浮き彫りになった。

乳がんの早期発見・早期治療の大切さを啓蒙するキャンペーンであるピンクリボンキャンペーンについて、まだまだ認知度は低いようです。

特に、男性の4割近くが知らないと関心の低さがわかります。

乳がん検診をさらにより多くの人が利用しやすくなるためには男性の協力は欠かせません。

さらなるPRが必要となりそうです。

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両胸切除し乳がんを予防|「BACA1」「BACA2」という遺伝子の変異が、乳がんや卵巣がんの発症に関係がある!?

両胸切除し乳がんを予防

(2009/1/13、AERA)

――祖母も母親も乳がんだったら。

私も?と不安になるのは自然。

米国などでは遺伝子変異の有無を見つけ、

発症前に乳房を切除する予防治療が広がっている。――

記事によると、アメリカなどでは、遺伝子変異の有無を見つける検査があり、その変異が見つかった場合、発症を予防するために、乳房を切除する予防治療が行われているそうです。

記事の中から、この乳がん予防治療についての部分を抜き出してみます。

「BRCA1」「BRCA2」という遺伝子の変異が、乳がんや卵巣がんの発症に関係があることがわかってきた。

米国の研究では、変異がある人は、将来36~85%の確率で乳がんになり、16~60%の確率で卵巣がんになると言われている。

家族性乳がんの最大の特徴は、若くして発症する例が多いことだ。米国では96年から遺伝子検査が始まり、昨年は約30万人が検査を受けた。

米国では検査で変異が見つかった場合、乳房や卵巣の予防的切除術が行われるのが一般的だ。

乳房が温存できる場合でも全摘したり、発症を予防するために抗がん剤「タモキシフェン」を服用したりといった治療の選択肢がある。

従来、日本人は欧米人に比べ、BRCA遺伝子変異がある人が少ないと考えられていた。

しかし、最近まとまった研究によると、日本人135人の遺伝性乳がん・卵巣がん患者のうち、BRCA変異がある人は27%。

米国人平均の20%に比べ、高いことがわかった。

乳がん予防のために両胸を切除してがんの発症を予防しようとするこの方法ですが、実際に受け入れられる人は少ないと思います。

なんとか、切除せずにこのような予防をすることはできないものでしょうか。

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乳がんに9割関心、しかし乳がん検診を受けた人は約4割

Business networking

by National Rural Knowledge Exchange(画像:Creative Commons)

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9割関心、受診は4割=6割は「異常ないから受けず」-乳がんの意識調査

(2008/11/2、時事通信)

女性がん患者の死因トップの乳がんについて、9割近くの女性が関心を持つ一方、実際に検診を受けた人は約4割にとどまっていることが2日、ポータルサイト運営会社「NTTレゾナント」(東京)などの調査で分かった。

乳がんに対しては、9割近くの女性が関心は持っていますが、乳がん検診を受けた人は約4割にとどまっているそうです。

仕事や子育てのために時間に追われてしまい、乳がん検診を受けてみたいけれども、その時間がないという人が多いのかもしれません。

乳がん検診をできるだけ多くの人が受診できるような体制作りをどうしたらよいかを会社や自治体、国が考えないといけないと思います。







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