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Nike Unlimited Stadium|ジョギング・ランニング・マラソンをしている人は自分のアバターに勝って自分自身の限界を超えろ!

参考画像:Nike Unlimited Stadium|Vimeoスクリーンショット

■Nike Unlimited Stadium|自分のアバターに勝って自分自身の限界を超えろ!

[vimeo]https://vimeo.com/191768529[/vimeo]

Nike Unlimited Stadium|Vimeo

RFIDを靴ヒモに着けて、一周目のラップタイムを計り、次の周からアバターが出現し、一回目のラップタイムで並走し、そのアバターに勝つと、新しく更新されたベストタイムでアバターが走ることにより、最高記録を伸ばしていくことができます。

【参考リンク】

ランニングをしている人の中には、ラップタイムを計測して、自分自身の最高記録を超えようとしている人もいると思いますが、これはそれを目に見える形にしてくれているわけですね。

このアイデアはランナーのスピードを客観的に見ることができるというものですが、さらに発展させたアイデアもあります。

暦本 純一(ヒューマンインターフェース研究者)|INFORIUM

トップアスリートのなかにはパフォーマンス中の自分のフォームを客観的に眺めることができる方がいるそうです。これはメンタルのジャックアウトと言えますが、ドローンを使えば工学的にその状態をつくることが可能です。ジョギングしている人の後からドローンがついてきて、自分の後ろ姿を客観的に見ることができるシステムです。この視界に、遠隔地にいるコーチがジャックインしてきて、フォームのアドバイスをしてくれるのです。

プロのアスリートがビデオで走る姿を撮影することにより、自分の走りを客観的に見るという映像を見たことがありますが、ドローンを使って走る姿を撮影し、スピードだけではなく、フォームもチェックすることができそうです。




■人は他人をライバルとするほうが走りが速くなるのか、それとも自分自身をライバルとするほうが速くなるのか?

気になったのは、人は他人をライバルとするほうが走りが速くなるのか、それとも自分自身をライバルとするほうが速くなるのかという疑問です。

これまでにも、ライバルがいた方がダイエットが継続しやすかったり、SNSのデータを共有したほうが走る距離やスピードが増すという記事を取り上げてきました。

社会的な「つながり」をダイエットに活用する|社会的な絆が強い人の影響を人は受けやすいによれば、近くに住んでいる人よりも社会的な絆が強い人の影響を人は受けやすいので、ダイエットを一緒に努力しているメンバーが時にはライバルとして、時には応援する人として、社会的絆が強くなればそれだけダイエットへの影響を強く与えることができます。

ダイエットは仲間と一緒に取り組むと成功しやすい!?|米ベイラー医科大学で紹介した米ベイラー医科大学がおこなった調査によれば、ダイエットのモチベーションを保つのは一人では難しいようで、一緒にダイエットをしてくれる仲間を探すことがダイエット成功の近道なのだそうです。

SNSの友達とジョギングのデータを共有すると、走る距離が増える|米MITで紹介した米マサチューセッツ工科大(MIT)のチームがネイチャー・コミュニケーションズに発表した論文によれば、人はSNS上で共有されているウェアラブルデバイスで記録したジョギングの距離や速さのデータを見ると、走る距離やスピードが増すということが分かりました。

また、今回の研究結果によれば、女性は他の女性から影響を受けるのに対して、男性は男性・女性の両方から影響を受けるそうです。

つまり、男性ほどワークアウトのデータを共有したほうが競争意識がかきたてられると考えられます。

今回のシステムは、誰かをライバルにするのではなく、自分自身をライバルとしてチャレンジすることができますが、目標とする誰かと競争するのと自分自身と競争するのではどちらがより闘争心がかきたてられるものなのでしょうか。(それとも変わらないのか)




■まとめ

参考画像:Nike Unlimited Stadium|Vimeoスクリーンショット

バルサも採用するサッカーのコンディショニング理論「ピリオダイゼーション/PTP」では、一人で走るときと二人で走るときにどちらの方が速くなるのかという実験が行われていました。

まず(1)を鍛えるのに適しているのが、「フットボールスプリント」だ。レイモンドは次の3つの状況を設定し、どれが一番速いかという実験を行った。

a. 1人だけで15m走る
b. 2人で同時に15m走る
c. コーチがボールを15m前方に蹴り、2人が同時に追い、先に取った選手がシュート

そしてタイムを計測した結果、陸上の常識ではありえない結果が得られた。最も速かったのは「c.」のボールを追ってシュートする場合だったのだ。

レイモンドは言う。

「この実験からわかることは、サッカーの局面を作ることで、選手に刺激を与えられるということ。100%の力で走れと言われても、なかなか自分の意識だけではその限界には達せられない。だが、外部からの刺激を使えば、限界を超えられる。ライオンから追われたら、誰でも本気で走るだろ(笑)」

一人で走るよりも二人で走るほうが競争することで速くなるというのはよく言われていたことですが、さらに、外部からの刺激を与えることで、限界を超えて走ることができるというわけです。

今回紹介したシステムにこの考えを加えると、二人以上で走り、アバターとして、目標となるラップタイムで走る選手を置いたほうがより速くなるのではないかと考えられます。

「ピリオダイゼーション/PTP」によるコンディショニング理論は、「能力の限界を少しだけ超えた、101%の状態で練習する」(オーバーロード・トレーニング)という概念をもとにトレーニングが考えられていますが、このナイキのシステムを使うと、能力の限界を超えた状態でトレーニングすることが安定した状態でできるかもしれません。







【ジョギング 関連記事】

ドーピングに関する禁止表国際基準が変更 アスリートは「南天」を含む漢方薬、のど飴、市販薬、サプリに注意

Texting

by Budi Nusyirwan(画像:Creative Commons)




■ドーピングに関する禁止表国際基準が変更 アスリートは「南天」を含む漢方薬、のど飴、市販薬、サプリに注意

「龍角散のど飴」がドーピング指定? 事実誤認によりデマが広がる

(2017/1/11、ねとらぼ)

1月1日よりドーピングに関する禁止表国際基準が変更となり、スポーツ選手は「南天」を含むのど飴の服用ができなくなりました。ところが、「南天」を一切含まない「龍角散のど飴」がドーピング指定されたとするデマが拡散中です。

日本卓球協会 ドーピングコントロール委員会が2016年12月28日に、2017年1月1日からドーピングに関する禁止表国際基準が変更し、新たにドーピング扱いに指定される禁止物質に関して指導者への注意喚起を行いましたが、この情報を勘違いしてしまった人によるSNSへの投稿から「喉の痛みに効く最強ののど飴「龍角散のど飴」が世界ドーピングアンチ機構の禁止薬物に指定される – Togetterまとめ」(現在は削除されています)に取り上げられたことにより、誤った情報が拡散されていることが話題になっています。

2017 年 1 月からの世界アンチドーピング機構 ドーピング禁止表の変更について

(2016/12/28、日本卓球協会 ドーピングコントロール委員会)

「ヒゲナミン」は、ゴシュユ(呉茱萸)、ブシ(附子)、 サイシン(細辛)、チョウジ(丁子)、ナンテン(南天)という生薬に含まれています。これらの生薬が含まれている最も身近な薬は「のど飴」です。「南天」を含む「のど飴」は有名です。

2017 年 1 月 1 日以降「ヒゲナミン」が禁止物質として明示されましたので、この成分を含む生薬「南天」を用いた「のど飴」は使用を避けて頂きたくお願い致します。

尚、同じ目的で使われる『浅田飴』も禁止物質であるエフェドリン(麻黄)を含みますので、『浅田飴』の代替使用は不可です。

この情報によれば、「ヒゲナミン」が禁止物質とされたため、生薬「南天」を用いた「のど飴」は使用を避ける必要があることは間違いありませんが、「南天」が含まれていない「龍角散のど飴」も使用禁止になってしまったと勘違いしてしまったところから誤情報の拡散が行なわれてしまったようです。

【参考リンク】

現時点では、まとめも削除され、正しい情報が広まっていますが、今回のニュースは間違った情報が拡散するわかりやすい例として学ぶところが多いですね。

【関連記事】

■まとめ

「ヒゲナミン」は多くの漢方薬、のど飴、市販薬、サプリメントに含まれているので、アスリートの方は注意するようにしてくださいね。

【参考リンク】







オリンピック選手も要注意!?アスリートの3人に1人がかかる病気とは?

Headache

by Brandon Koger(画像:Creative Commons)




■オリンピック選手も要注意!?アスリートの3人に1人がかかる病気とは?

オリンピック選手も要注意!? 「トップアスリート3人に1人がかかる病気」は意外なアレ!

(2012/7/23、美レンジャー)

『日本オリンピック委員会』が行った調査によると、国際大会期間中にアスリートがかかる病気のうち、かぜ症候群が全体の35.2%を占め、国際大会期間中にアスリートの3人にひとりは風邪で体調を崩していることがわかりました。

アスリートといえば、健康とか病気に強いイメージがありますが、日本オリンピック委員会の調査によれば、実はアスリートの3人に1人は風邪をひいて体調を崩しているそうです。

早稲田大学スポーツ科学学術院教授の赤間高雄先生によると、「確かに、アスリートは体力がありますが、それはパフォーマンスに影響する“行動体力”であり、病気と戦う“防衛体力”(=免疫力)は一般の人と同じか、それ以上に低くなっている場合もある」というのです。

アスリートが行うトレーニングのように強度な運動を行う場合、一時的に免疫力が低下し、また、強度な運動を継続すると、免疫力は徐々に低下していくこともわかっているそうです。

アスリートは強度な運動を継続することにより、免疫力は一般人と同じかそれ以上に低くなっている場合もあるそうです。

また、記事の中では、ドーピングのことについても書かれていますが、病気になったからといって簡単に薬で治そうということもできないんですね。

例えば、ドーピングに関する禁止表国際基準が変更 アスリートは「南天」を含む漢方薬、のど飴、市販薬、サプリに注意によれば、2017年1月1日以降「ヒゲナミン」が禁止物質として明示されたため、この成分を含む生薬「南天」を用いた「のど飴」は使用を避ける必要があるそうです。

また、スポーツに適したコンタクトレンズがある!?|アスリートは目薬もドーピングの対象になることがある!によれば、アスリートは目薬もドーピング対象になったりすることがあるそうで、眼科で処方された目薬であっても使用できない目薬があるそうです。

このようにアスリートは強度なトレーニングを行うことで免疫力が低下しやすく、また、病気になった際にドーピングになることがあることから簡単に薬で治療をすることもできないのです。

ぜひベストのパフォーマンスが出せるように体調管理には十分注意していただきたいものです。







ダルビッシュ有選手は手術後のリハビリ期間中に体を変えるチャンスだと考えて肉体改造を行なった

Yu Darvish

by Mike LaChance(画像:Creative Commons)

※2014年のダルビッシュ有選手です。




逆境をチャンスに変えたダルビッシュの進化

(2016/5/30、THE PAGE)

「逆にチャンスだと思った。野球選手はオフが2、3か月しかないため、本当に体を変える時間がない。長い時間をかけて、自分のやりたいことができるのは、滅多にないこと」

ダルビッシュ有選手はこれまでにも栄養学を学び、体重増トレーニングを行なっていましたが、今回は大きなケガした今だからこそ、体を変えるチャンスだと考えてトレーニングに取り組んだようです。

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具体的にはどのようにトレーニングに取り組んでいたのでしょうか。

 この間、ダルビッシュは栄養学を学び、肉体のメカニズムを学び、長期ビジョンにのっとった肉体改造に取り組んだ。筋量を増やすには、トレーニングと栄養が重要で、しかもピリオダイゼーション(期分け)と言われるトレーニングの計画性が必要だとされている。1か月に2キロ以上も体重を増やすような急激な増量は、脂肪を同時に増量させ、しなりがなくなり、筋肉が動くための効率が落ちるためだ。

 1か月に1キロ、5か月で5キロを増やして、次に2か月をかけて3キロを減らして、正味の筋肉を2キロ増やすような計画性が理想とされているが、ダルビッシュは1年をかけて体重を6キロ増やした。理想の肉体改造である。

毎日同じ時間、同じ強度のトレーニングを行なっていると、あるところで壁にぶつかってしまいます。

その状態のままトレーニングをし続けると、場合によってはオーバートレーニングになってしまいます。

ピリオダイゼーションとは、トレーニングの量や強度を変えることでより効果的に身体能力を伸ばし、そして、試合当日にピークの状態で臨むことを目指すトレーニング理論と言えます。

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■イチロー選手はウエイトトレーニングを行なって身体を大きくするトレーニングに対して否定的

最近ではウエイトトレーニングを行なって身体を大きくするトレーニングが注目を集めていますが、先日テレビでイチロー選手はウエイトトレーニングを行なって身体を大きくするトレーニングに対して否定的なコメントを出していました。

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なぜイチロー選手は身体を大きくするトレーニングに反対するのでしょうか?

人体を理解してバランスを意識する|身体を大きくするウエイトトレーニングはダメ|イチロー×稲葉篤紀対談によれば、それは、自分自身に持って生まれたバランスがあり、本来のバランスを保っていないと、筋肉が大きくなってもそれを支える関節や腱を鍛えることができないので、重さに耐えられずに(膝の関節が)壊れてしまうからなのだそうです。

ただ、こうしたイチロー選手の考えはこれまで何度も失敗を積み重ねて生み出されてものです。

イチロー選手も以前はウエイトトレーニングを行なっていたそうです。

イチロー選手の場合は、ウエイトトレーニングを行なって身体が大きくなった春先には無駄についた筋肉によって身体が回らなくなり、スイングスピードが落ちてしまったそうで、こうした失敗を6、7年繰り返したそうです。

■まとめ

こうして書くと、イチロー選手の考えからするとダルビッシュ有選手の考えを否定してしまうように思えるかもしれません。

ただ、違っているのは、肉体改造をする期間の違いです。

イチロー選手の場合は、オフシーズン、つまり短期間の間にウエイトトレーニングを行なって、筋肉をつけているため、身体の動きと筋肉のバランスがとれていなかった可能性があります。

1か月に2キロ以上も体重を増やすような急激な増量は、脂肪を同時に増量させ、しなりがなくなり、筋肉が動くための効率が落ちるためだ。

しかし、今回ダルビッシュ有選手は1年をかけて体重を増やして肉体改造をしたそうです。

もちろんイチロー選手がいうように筋肉が大きくなってもそれを支える関節や腱を鍛えることができないので、重さに耐えられずに体を壊してしまう恐れもあるでしょう。

今後のダルビッシュ選手がどんな活躍を見せてくれるかが、その答えの一つになるのではないでしょうか。







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宇佐美、ハリル監督が掲げた体脂肪率12%以下という基準をクリア




■宇佐美、ハリル監督が掲げた体脂肪率12%以下という基準をクリア

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by Artur Potosi(画像:Creative Commons)

ハリル効果だ!宇佐美 体脂肪率ノルマ達成「12%切ってます」

(2015/7/14、スポニチアネックス)

日々の筋トレだけでなく、食事面でも野菜から食べ、米の量もグラム単位で調整。就寝前には体重を測るなど努力を重ねて2%以上のダウンに成功した。体重も月1キロペースで落としてきたというものの「今後は体重は落とさずに、自分に合うものを見つけていきたい」。

日本代表のハリルホジッチ監督、選手の体脂肪率の高さ(フィジカルの準備ができていない)に警鐘では、日本代表のバヒド・ハリルホジッチ監督は選手の体脂肪率が高く、フィジカルの準備ができていないことに警鐘を鳴らし、その例として宇佐美選手の名前が挙がっていました。

今回の記事によれば、ハリルホジッチ監督が掲げた体脂肪率12%以下という基準をクリアしたそうです。

このことによって、試合でのパフォーマンスが上がり、けがになりにくい体質になると日本代表を応援するファンとしてはうれしいですね。

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