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<糖尿病>光の強さで血糖値測定 粒を埋め込み、マウス実験

Implantable_blood_sugar_sensor

参考画像:Implantable blood sugar sensor : DigInfo|YouTubeスクリーンショット

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光の強さで血糖値測定  粒を埋め込み、マウス実験

(2009/6/20、47ニュース)

血糖値を測定するのに、ブドウ糖の濃度に応じて異なる強度の光が出る物質でごく小さな粒を作って体内に埋め込み、外から光を測定する方法が有効とのマウス実験の結果を、東京大生産技術研究所と技術研究組合「BEANS研究所」(東京)が19日、発表した。

東京大生産技術研究所と技術研究組合「BEANS研究所」が行なったマウスによる実験結果によれば、血糖値を測定する方法として、ブドウ糖の濃度に応じて異なる強度の光が出る物質でごく小さな粒を作って体内に埋め込み、外から光を測定する方法が有効なのだそうです。

■体内埋め込み型センサーとはどんなものか?

Implantable blood sugar sensor : DigInfo

体内埋め込み型センサ|東京大学竹内研究室

血糖値に応じて光の強度を変えるハイドロゲルをファイバー状に加工し、マウスの耳に4ヶ月以上埋め込み血糖値を計測することに成功した。

このセンサは、これまでに我々が考案した、血糖値に応じて光の強度(蛍光強度)を変化させるハイドロゲルビーズをファイバー状に加工したもの。

このセンサーは、ブドウ糖の濃度=血糖値に応じて光の強度を変えるハイドロゲルを微小径のファイバーに加工したもので、実験では、埋め込み後4ヶ月半経っても、ファイバーの位置は変化せず、体外から計測することに成功したそうです。

今回の実験では、これまで抱えていた2つの問題(1つは、長期間埋め込みを行うと、ビーズが移動してしまうこと、もう1つは、計測後に、ビーズを体外に取り出すことが難しかったこと)を解決することに成功し、長期間、埋め込んだ位置に安定して存在させることができ、また、ファイバーを引き抜くことで、容易に埋め込み部位から取り出すことにも成功したそうです。

■現在の血糖値測定に対する問題

現在、多くの糖尿病患者は一日数回、指などに針を刺し、血糖値を計測している。しかし血糖値は、食事や運動によって、大きく変動するため、一日数回の計測では、十分な経時的変化をとらえることは難しかった。このため、24時間連続して血糖値計測が行なえる方法が切望されている。

現在の血糖値測定は一日に数回針で刺して行なっていますが、計測による糖尿病患者への負担だけでなく、一日24時間の血糖値の変化をチェックすることができないという問題がありました。

■今後の課題

1.体内に異物が入ると、たんぱく質が吸着することによって、フィルターのようなものを作ってしまい、光の強度が下がってしまうため、どのような加工にすれば、その問題が解決できるか。

2.計測器をいかに患者さんの負担にならないような形にできるか。

■まとめ

糖尿病患者の方は、血糖値のコントロールが必要になりますが、この方法により、以前より簡単に血糖値の管理ができるようになるかもしれないようです。

今後の研究に期待ですね。

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「手術か、ラジオ波か」肝臓がん治療の比較試験始まる

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by Ben Freedman(画像:Creative Commons)

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■「手術か、ラジオ波か」肝臓がん治療の比較試験始まる

「手術か、ラジオ波か」肝臓がん治療の比較試験始まる

(2009/6/18、読売新聞)

早期の肝臓がんに対し、手術とラジオ波治療のどちらが優れているか、比較する多施設共同研究(SURF試験)が始まる。

主任研究者の東大教授、国土典宏さんらが発表した。

肝臓がんの治療法に関して、手術が良いのか、それともラジオ波治療がよいのかを比較する研究が始まるそうです。

肝臓がんの治療ガイドラインでは、肝機能が低下していない患者で、3センチ以下のがんが3個以内の場合、切除手術か、体の外から電極針を刺しがんを焼くラジオ波治療を勧めている。

現時点では、どちらが優れた治療法なのか結論が出ていないそうです。

今回の研究が今後の肝臓がん治療において大事なポイントになるかもしれません。

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高血圧治療剤に過去の嫌な記憶を薄める効果も=研究




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by Romel(画像:Creative Commons)

高血圧治療剤に過去の嫌な記憶を薄める効果も=研究

(2009/2/16、ロイター)

オランダの心理学者らは15日、高血圧治療に広く使用されている薬によって、嫌な記憶を消去できる可能性があるとの研究結果を医学誌「ネイチャー・ニューロサイエンス」に発表した。

<中略>

研究者らは、脳内の神経細胞に働きかけるプロプラノロールにも、記憶を薄める効果があると話している。

オランダの心理学者らによれば、高血圧治療に広く使用されている薬によって、嫌な記憶を消去できる可能性があるそうです。

この研究が進めば、今後、不安障害や恐怖症などの治療に活用できるかもしれないそうです。







かゆい所をかくとなぜ気持ち良くなるのか、その謎が解明




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by Stig Nygaard(画像:Creative Commons)

かゆい所をかくとなぜ気持ち良いのか、長年の謎が解明される

(2009/4/11、GIGAZINE)

ミネソタ大学のGlenn Giesler博士らの研究により、かゆい所をかくと、かゆみを伝達する神経細胞の活動が抑制され、脳が「かゆくなくなった」と判断するという仕組みが解明されました。

かゆいところをかくとなぜ気持ち良くなるのか、その仕組みが解明されたそうです。

その仕組みとは、かゆいところをかくと、痒みを伝達する神経細胞の活動が抑制され、脳が「かゆくなくなった」と判断するというもの。

この仕組みが解明されたことにより、「かゆみ」を抑える治療法につながる可能性がありそうです。

画期的な新薬やかゆみを止める治療法につながる発見とのことで、糖尿病や肝臓病、抗ガン剤の副作用などにより慢性的なかゆみに苦しむ人にとっては朗報となるかもしれません。

個人的にはちょっとした肌のかゆみやアトピー(アレルギー性皮膚炎)を想像していました。

しかし、かゆみとはいっても様々なかゆみがあり、記事によれば、糖尿病肝臓病、抗ガン剤の副作用などにより慢性的なかゆみに苦しむ人がいるとのこと。

こうした方々にとっては、かゆみを抑えるこの研究は画期的なものになるかもしれません。







老化によって白髪になる仕組み解明 再生医療応用に期待|東京医科歯科大や金沢大など

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by See-ming Lee(画像:Creative Commons)




<白髪>仕組み解明…再生医療応用に期待 東京医歯大など

(2009/6/12、毎日新聞)

老化によって白髪になる仕組みを、東京医科歯科大や金沢大などが突き止めた。

加齢に伴って、黒髪のもとになる色素幹細胞の遺伝子に損傷が蓄積するためという。

アンチエージングや再生医療への応用につながるといい、12日付の米科学誌セルに掲載される。

東京医科歯科大や金沢大などが、老化によって白髪になる仕組みを解明したそうです。

白髪は老化に伴って起こるものだと思っていましたが、年を重ねるにつれて遺伝子が損傷したために起きていたそうです。

この研究によって、アンチエイジングや再生医療への応用が期待されるそうです。

今後の研究に期待したいですね。







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