> 健康・美容チェック > 睡眠不足 > 子どもの寝不足|睡眠不足の原因・子どもの脳と睡眠の関係・睡眠不足を解消する方法
2014年2月5日放送のNHKあさイチで「子どもの寝不足」について取り上げられていました。
そこで、今回は、子どもの睡眠不足と健康の関係について、これまでのブログ記事を参考に考えてみたいと思います。
■睡眠の現状
by Jose Kevo(画像:Creative Commons)
日本の働く女性は世界一で一番寝ていない!?によれば、仕事と家事のダブルワークに追われており、男性の家事・育児参加が充分でないことや会社のシステム上の問題があることにより、日本の働く女性は世界一睡眠時間が短いそうです。
母親が忙しくて子どもの生活リズムが遅くなりがちになっていることも睡眠不足の子どもが増えている理由なのかもしれません。
■睡眠不足の原因
睡眠不足の原因として考えられるのは、スマホ・ケータイ・タブレットなどを就寝前に見ることによって睡眠時間が削られるだけでなく、眠りづらくなっているということです。
また、健康上や経済上、人間関係で不安なことがあると睡眠不足になりやすいです。
人は親しい人の影響を受けやすい(肥満はなぜ「伝染」するのか:実験結果)ため、家族のライフスタイルに影響を受けて、睡眠不足になっていることが考えられます。
■子どもの脳と睡眠の関係
なぜ、子どもに睡眠が必要なのでしょうか?
寝る子は「海馬」も育つによれば、よく寝る子どもほど「海馬」も育つということがわかったそうです。
また、うつ病やPTSD、高齢のアルツハイマー病患者では、海馬が縮小している場合があるので、若いうちに睡眠をしっかりとっておき海馬を大きくしておけばその発症リスクを下げられる可能性があるそうです。
睡眠には脳の老廃物を除去する働きがある!?によれば、人は眠っている時に記憶を再構成しているといわれていましたが、脳の中では、眠っている間に老廃物を排出する作業が行われ、また就寝中は目が覚めている時の10倍のスピードで行われているそうです。
女性が長い睡眠時間を必要とする理由は「脳」にあった!?によれば、記事の中で紹介されているラフバラー大学睡眠研究センター長のJim Horne教授によると、睡眠の主な役割は「脳の回復と修復」であり、女性は男性と比較すると脳の使い方がマルチタスクであるため、脳を回復させるためにも長い睡眠が必要になるそうです。
つまり、脳を回復・修復させるためにも、睡眠が重要だということです。
■睡眠不足がどのように健康に影響するか?
睡眠不足になると、健康にさまざまな悪影響があります。
睡眠不足がすべての原因とはいえないでしょうが、睡眠不足をもたらす生活習慣によって、太りやすくなり肥満の原因となったり、糖尿病などの生活習慣病のリスクが高まることが考えられます。
- 睡眠不足が太る原因?
- 夜更かしは肥満を招く
- 睡眠不足で生活習慣病やメタボにも
- 徹夜をする子供は糖尿病のリスクが高まる?
- <幼児肥満>孤独な夕食+寝不足+テレビ=1.7倍 米調査
- 睡眠時間が減ると認知能力と反応速度が低下
低体温の子ども、「意欲」が低下によれば、低体温の傾向にある子供は、眠気やダルさ、頭痛や腹痛、学習や運動意欲の低下といった症状が出ているようです。
その原因としては、生活リズムの乱れから体温調節に関わるホルモンや自律神経の働きがおかしくなっていることが関係しているようです。
睡眠時間を確保するという生活リズムを整えることが、良い生活習慣作りの一歩になるのではないでしょうか。
■睡眠不足を解消するには?
1.『寝る直前に熱いお風呂に入らないこと』
体温が上がりすぎると寝つきにくくなるので、熱いお風呂に入るなら就寝2時間前まで済ませるのがいい。
2.『寝る前のPCやモバイルチェックはしないこと』。
ある研究によれば、就寝前のメールチェックはエスプレッソ2杯分程度の覚醒作用があるといわれているそうです。
3.『帰りにコンビニに寄らないこと』。
コンビニの強い光は、睡眠に向かおうとする体にとっては刺激が強すぎるので、できるだけ避ける。
良い睡眠の秘訣は、朝は太陽の光を浴びることによれば、体内時計をリセットするためにも、また、メラトニンという睡眠に大きくかかわっているホルモン(脳内で分泌され、中枢神経に作用し眠気を引き起こす働き)を分泌させるためにも、毎朝太陽の光を浴びることは重要なのだそうです。
- 入浴は、熱い湯を避け、ぬるめのお湯に浸かり、就寝1から2時間前までに済ませておくようにする。
- 就寝前には激しい運動はせず、ストレッチやマッサージなどをしたほうが良い。
運動する際は、夕方に行うようにしよう。 - 夕食は、就寝3時間前までにできるだけ済ませるようにする。
- お酒を飲むと眠りが浅くなりやすいので、寝酒は控えるようにする。
昼寝時間は10分がベスト?によれば、短すぎても効果がなく、長すぎると今度は頭が起きづらい状態になるため、昼寝をするなら10分がベストなのだそうです。