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血糖値を下げる方法|ngsp(エヌジーエスピー)値を下げるには?血糖値(HbA1c;ヘモグロビンエーワンシー)を抑える食べ方|#たけしの家庭の医学

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【目次】

■血糖値を下げる方法|血糖値を抑える食べ方|たけしの家庭の医学

送別会にて

by Jun OHWADA(画像:Creative Commons)

2010年6月8日放送のたけしの家庭の医学では、「血糖値」について取り上げました。

今日本人の6人に1人が高血糖。

糖尿病とは、食生活の乱れが原因で血液中の糖分濃度が慢性的に高くなる病気。

糖尿病の症状 についてはコチラ

【正常な人の場合】

  1. 食事をすると、食べたものの糖分が血液中に増加
  2. すい臓からインスリンが分泌
  3. インスリンが糖分をエネルギーや脂肪に変える

【糖尿病の人の場合】

  1. すい臓が疲弊し、インスリンがでない
  2. 糖分をエネルギーに変えられない
  3. 血液中に糖分があふれる

番組のケースでは、糖尿病による脆弱性骨折を紹介していました。

骨の成分は、カルシウムとコラーゲンで構成されています。

カルシウムとコラーゲンが働くことで骨の強度は保たれています。

しかし、血糖値が高くなると、糖がアミノ酸と結びつき、ペントシジンが血液中に増加。

ペントシジンという物質が、血管を通り、骨の内部に入ると、コラーゲンの質を悪化させてしまうと考えられるそうです。

コラーゲンは、鉄筋コンクリートでいう鉄筋の役割を果たせなくなり、いつ骨折してもおかしくない状態になってしまうそうです。

近年、骨密度が高くても骨折してしまう例が数多く見られているそうです。

■血糖値が高くなる原因

血糖値が高くなる主な原因は、日頃の食生活。

甘いものだけでなく、ご飯やパン等の炭水化物も血糖値をあげる。

食べ過ぎが、高血糖を招く

=血糖値を慢性的に高くする一番の原因は食べ過ぎ(カロリーオーバー)

■一日の適正カロリーの出し方(日本糖尿病学会推奨)

標準体重×一日の運動量=適正カロリー

※標準体重=身長×身長×22

※一日の運動量の強度

軽:主婦など 25から30

中:営業など 30から35

重:スポーツマンなど 35から




■血糖値を上げやすいメニュー

炭水化物は血糖値を上げやすく、脂質は血糖値を下げにくくする。

お酒を飲むと、血糖値が下がり、食欲が増すと考えられており、つい食べ過ぎてしまうことが多いため、注意が必要。

ブドウ糖は血糖値を上げやすいため、摂り過ぎには注意。

朝食を食べないと、昼食を食べたときに血糖値が大きく上がる。

糖尿病の診断基準

これまでの糖尿病の診断基準は、その日の血糖値の状態を調べるというもので、事前に節制すると、普段の血糖値より低くなる場合もあり、問題視されていた。

そのため、糖尿病の診断基準が7月1日から改定され、従来より厳しい基準になります。

●新しい糖尿病の診断基準

空腹時血糖 126mg/dl以上

普段の血糖値 200mg/dl以上

食後の血糖値 200mg/dl以上

ヘモグロビンA1c 6.1%以上

※ヘモグロビンA1cとは、過去1から2ヶ月の血糖値の平均値

このことにより、糖尿病患者を早期発見することが期待できるようです。

【追記(2012/6/22)】

<糖尿病>「ヘモグロビンA1c」の検査値を6.5%以上に変更

 糖尿病の診断基準は2012年4月から日本独自の値(JDS値)から国際標準値(NGSP値)に変更しています。

(JDS) HbA1c 6.1%以上 → (NGSP) HbA1c 6.5%以上

■糖尿病と体質の関係

日本人(アジア人)は欧米人に比べて、分泌されるインスリンの量が少ないため、小太り程度でも糖尿病を発症してしまうこともあるそうです。

【追記(2012/6/22)】

糖尿病“やせ”の人こそ要注意

日本人は、欧米人に比べて血糖値を下げるインスリン分泌能力が低いため、太っていなくても糖尿病になりやすいため、たとえやせていたとしても糖尿病になる可能性があるということでした。

■血糖値を下げる方法(食事法)

同じ食べ物でも食べ方の工夫で血糖値に変化が出るそうです。

●血糖値を抑える食べ方

1.1口30回噛む

早食いをすると、インスリンの分泌が間に合わないため、急激に血糖値が上昇します。

1口30回噛むこと、つまりゆっくり食べることで血糖値の急激な上昇を抑えることができるというわけです。

2.食物繊維の多い野菜から先に食べる

糖分が食物繊維に絡まり、通常よりゆっくりと吸収されるため、食後の血糖値の上昇を抑えることができるそうです。

3.食後一時間以内にエネルギーを消費する

食後一時間以内に運動や入浴をすると、血糖値は抑えられるそうです。

運動や入浴で汗をかくと、エネルギーとして糖分が消費され、血糖値が抑えられる。

■高血糖にならないために食事以外に気を付けることは?

血糖値を上げる危険因子は、ストレス。

なぜ、ストレスで血糖値が上がるのか?

ストレスを低減させるホルモンが血糖値を上げると考えられている。

ストレスを感じやすい人は、ストレスから逃げる等の行動も必要なようです。

糖尿病 についてはコチラ







【関連記事(2012/6/22追記)】
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直腸性便秘の原因|腸内環境を良くする方法は食物繊維|たけしの本当は怖い家庭の医学

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2009年3月10日放送の最終警告!たけしの本当は怖い家庭の医学では、『便秘の悩み 一挙解決スペシャル!』がテーマでした。




■直腸性便秘の原因|腸内環境を良くする方法は食物繊維

Preparing for The Fat Duck

by Nick Webb(画像:Creative Commons)

今回番組で取り上げたのは、「直腸性便秘」です。

直腸性便秘とは、便が直腸まで到達しているにもかかわらず、便意が起こらなくなってしまうために起こる便秘のことをいうそうです。

この直腸性便秘がひどくなると、直腸に便がたまりすぎてしまい、腸管が膨れ上がってしまうこともあるそうです。

ひどくなると、直腸に便が溜まりすぎ、腸管が膨れ上がってしまいます。

これが「巨大直腸」、今にも破裂しそうにふくらんだ直腸のこと。

今回紹介したケースでは、便秘になった原因として、ストレス・朝食を抜いていたこと・便意の我慢をあげていました。

1.ストレス

ストレスが交感神経を刺激し、その時に出るホルモンが腸の運動を抑制してしまったために、便が運ばれにくくなってしまっていた。

2.朝食を抜いていたこと

朝は腸の動きが活発になる時間帯であり、朝食を抜いていたことで、腸を刺激しなかったために、便秘になってしまった。

3.便意の我慢

便意を我慢しすぎると、便意を感じなくなることがあるそうです。

便意を我慢し排便しないと、常に便が直腸に溜まっている状態となります。

その状態が続くと、次第に直腸がその状態に慣れてしまい、便意を感じなくなってしまうことがあるそうです。

このように便秘の状態が長くなると、腸内環境が悪化します。

腸の中には、腸の動きを促進してくれる善玉菌と、毒素を作り、腸内腐敗を起こす悪玉菌があります。

便秘が進むと溜まった便が悪玉菌によって腐敗し、毒素を発生。

悪玉菌がさらに増殖し、どんどん腸内環境が悪化します。

すると腸の動きが鈍り、ますます便秘を促進してしまうのです。

便秘を予防するためには、腸内環境を正常化させておくことが重要です。

腸内環境を良くするために必要なものとして、「食物繊維」を紹介していました。

腸内環境を良くするために、なぜ食物繊維が良いのでしょうか?

食物繊維は消化されにくく、便のカサが増えるので、腸に刺激を与えます。

すると、腸は蠕動(ぜんどう)運動を始め、排便へとつながるのです。

では、どれくらい食物繊維を摂取すればよいのでしょうか?

ちなみに厚生労働省が定めた基準では、1日に約20~25g(3食で割ると、1食あたり約8g)の食物繊維を摂取するのが望ましいとされています。




■まとめ

直腸性便秘のことは知っていたのですが、その詳しい事例・症状については知らなかったので、勉強になりました。

特に巨大直腸には驚きましたね。

便秘の原因は、日頃の生活習慣によるものが多いようです。

知らず知らずの間に、便秘になりやすい生活習慣になっているのでしょうね。

朝食を抜いていたり、便意を我慢したり、していませんか。

健康的な生活をするためにも、便秘を解消する必要がありますので、ぜひ生活習慣を見直してみてください。

→ 便秘とは|即効性のある便秘解消方法(ツボ・運動・マッサージ・食べ物)・便秘の原因 について詳しくはこちら




→ 便秘の症状で知る便秘の原因とは?|便(うんち)で体調チェック について詳しくはこちら




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そのおなかの痛み(腹痛)、腸閉塞かも?便秘が原因で腸閉塞になることがある!?

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「便秘」と検索すると、「便秘 腹痛」と第2検索ワードが出るのですが、人によっては、便秘が原因となって、「腸閉塞(ちょうへいそく)」という病気になる可能性があります。

【目次】

  1. 腸閉塞とは
  2. 腸閉塞の症状
  3. 便秘解消方法




■腸閉塞とは

Deadly Listeria Food Poisoning: Who are at Risk?

by James Palinsad(画像:Creative Commons)

おなかの痛みやハリ、便秘ではなく腸閉塞かも

(2015/6/28、毎日新聞)

「腸閉塞」は別名イレウスとも呼ばれ、重篤化することも少なくない病気です。腸管の機能低下により、消化物や便、ガスなどが排泄されないまま腸に詰まり、小腸や大腸がふさがれた状態になります。

慢性的に便秘の症状がある方は、おなかの張りがあるかと思いますが、おなかの張りに加えて、激しい痛みがある場合には、腸閉塞になっている恐れがあります。

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腸が動かなくなることによって、便やガスなどが排泄されず、腸がふさがってしまう病気が腸閉塞です。

■腸閉塞の症状

初期症状としては、下腹部を中心にお腹が張る腹部膨満感や腹痛、吐き気・嘔吐、冷や汗など。顔面が蒼白になったり、発熱を伴うこともあります。

【症状】

●おなかの張り(腹部膨満感)

ガスなどがたまって腸が拡張してしまうために、おなかが張ります。

●腹痛

痛みは激しい痛みが持続するケースだけでなく、強い痛みと弱い痛みが交互にみられる場合もあります

腸閉塞は便秘に似た症状ですが、急激な腹痛が起こるのが大きな違いです。

おなかの痛みは痛みが持続する場合と、強い痛みと弱い痛みが波のように押し寄せてくる場合があるそうです。

●吐き気・嘔吐

腸内に消化物が滞ると、食道から口へと逆流が起こりやすくなり、吐き気につながります。

下から排泄することができないため、逆流が起こりやすくなり、吐き気・嘔吐の症状を起こします。

嘔吐では吐しゃ物が白色や透明、胃液の色である黄色から、閉塞の進行に伴い便臭のような臭いの強い吐しゃ物へと変化します。

嘔吐の場合、腸閉塞の進行度合いに伴って、吐しゃ物が変化するそうです。

●冷や汗

●顔面蒼白

●発熱

腸閉塞が酷い状態になると、腸が腐ってしまい、手術をする必要もあるのだそうです。

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■便秘解消方法

→ 便秘とは|即効性のある便秘解消方法(ツボ・運動・マッサージ・食べ物)・便秘の原因 について詳しくはこちら

→ 便秘の症状で知る便秘の原因とは?|便(うんち)で体調チェック について詳しくはこちら

→ 頑固な便秘を治す方法|食べ物・ツボ・生活習慣 について詳しくはこちら

→ 腸内フローラとは|腸内フローラを改善する食べ物 について詳しくはこちら

■まとめ

便秘だからといって、そのままの状態で放っておくと、腸閉塞になるかも知れませんので、なるまえにしっかりと対策を行なってください。

ただ、腸閉塞は、便秘だけが原因となるのではなく、腫瘍や胆石などが圧迫することによって、腸管がふさがれて起こることもあるので、詳しくは病院で診てもらってください。







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女性特有の「手が痛い」という症状には、女性ホルモンの変動が関係している!?




【目次】

■女性特有の「手が痛い」という症状には、女性ホルモンの変動が関係している!?

PSU Food For Thought Gallery Thu April 12, 2012 27

by Parker Knight(画像:Creative Commons)

「主犯」は加齢にあらず 女性の手の痛みに新説

(2016/6/26、日経ヘルス)

女性には手の痛みが出やすい時期が2回ある。一つは40代後半~50代、もう一つは妊娠中や出産後まもない時期だ。「出産前後のホルモンバランスが大きく変わるときに痛みを訴える人が多い。ただ、断乳して月経が戻れば、ほとんどの場合自然に消える」とNTT東日本関東病院整形外科の大江隆史主任医長。

手の痛みは、加齢や使い過ぎだけが原因ではなく、女性ホルモンの変動によって起こるという説です。

そのように考えられる理由は記事の中でいくつか紹介されています。

  • 指の痛みは利き手でない方にも出る
  • 最も使わない左のくすり指に多い
  • 高齢者全員に発症するわけでもない
  • 40代後半~50代に手の痛みが出やすい
  • 妊娠中や出産後まもない時期にも手の痛みが出やすい

40代~50代の更年期になると、「手のしびれ」を感じるという方がいます。

更年期を迎える時期になると、卵巣の機能が衰え、その結果、卵巣から分泌されている女性ホルモン(エストロゲン)の量が減少することで、肌の張りが失われて、皮膚が刺激に敏感になり、神経が刺激されて、手足のしびれを感じてしまいます。

また、血流が悪くなると、冷え肩こり腰痛といった症状があり、冷えの症状とともに手足のしびれを感じることがあります。

【関連記事】

手の痛みと女性ホルモンの変動には関連があるという仮説はありますが、まだその因果関係は証明されていないそうです。

「女性ホルモンと手の痛みの因果関係はまだ証明されていない」(大江主任医長)が、平瀬センター長は、「発症には、ホルモン分泌量の多寡ではなく、減るときの“落差”が関係しそうだ」と指摘する。「子宮内膜症の治療でホルモン剤をのんだ人で、手の痛みが軽くなったという症例が多数ある」(平瀬センター長)。

手の痛みの発症は、ホルモン分泌量の多さや少なさではなく、ホルモンの分泌が減少するときの「落差」が関係しているのではないかと考えられるそうです。

手指の痛み、更年期症状かも 変形する恐れ、早めの受診を

(2017/6/13、中日新聞)

ところが近年の基礎研究で、女性ホルモンのエストロゲンに腱(けん)や関節を包む「滑膜(かつまく)」の腫れを取る作用があり、エストロゲンが減ると腱や関節に炎症が起こりやすくなることが判明。エストロゲンは更年期や妊娠・授乳期に急激に減少することで知られており、痛みやしびれ、変形のある患者の分布と一致していた。

 平瀬センター長は、乳がんや骨粗しょう症を防ぐとして注目されている成分「エクオール」が、エストロゲンに似た働きをすることに着目。エクオールを含むサプリの投与を昨年から始めた。百十九人の初診時と三カ月後の痛みなどを数値化し評価したところ、およそ六割に改善がみられた。

近年の研究によれば、女性ホルモンのエストロゲンが減ると腱や関節に炎症が起こりやすくなることが分かっており、四谷メディカルキューブ 手の外科・マイクロサージャリーセンターの平瀬雄一センター長がエクオールを含むサプリの投与を行なったところ、約6割に改善が見られたそうです。

変形が少し進んだ患者でも、通常の治療で行われるステロイド注射との併用で効果があった。一方、変形がより進んだ患者では、注射を併せても効果は少なかったという。

この結果から、エクオールではすでに変形が進んだ患者では治療できないものの、痛みやしびれが出始めた段階でエクオールやステロイド注射との併用により、悪化を防ぐことができるのではないかと推測されるそうです。




■手根管症候群

妊娠中や中高年の女性に多いため、女性ホルモンの変動が関係しているといわれているのが、手根管の中で神経が慢性的な圧迫を受けて、手の痛みやしびれを起こす「手根管症候群(しゅこんかんしょうこうぐん)」です。

手首の手のひら側にある骨と靭帯に囲まれた「手根管(しゅこんかん)」の中を、正中神経と9本の指を曲げる筋肉の腱が通っています。

この手根管の中で神経が慢性的な圧迫を受けて、手のしびれや痛み、運動障害を起こす病気が手根管症候群です。

●手根管症候群のしびれの特徴

  • 親指から中指までの3本を中心に起こり、小指には起こらないそうです。
  • 主に40代以上の女性や、手をよく使う人が発症しやすいそうです。

    妊娠中や中高年の女性に多いため、女性ホルモンの変動が関係していると言われているそうです。

    また、家事や育児などで手首を使うことが多いと、手根管症候群になりやすいそうです。

■自宅でできる手根管症候群テスト

  1. 胸の前で、手の甲同士を直角につけ、そのまま20秒間静止する。
  2. その時、腕の高さを肩と平行に保つことに注意する。
  3. 指にしびれを感じるかどうかチェックしましょう。

※手や指にしびれを感じたり、痛みが生じるため腕を上げていられないなどの場合、手根管症候群の可能性があるそうです。




【関連記事】

■まとめ

手の痛みは、1.40代後半~50代に手の痛みが出やすい、2.妊娠中や出産後まもない時期にも手の痛みが出やすい、ということから、ホルモンの分泌が減少するときの「落差」が関係しているのではないかと考えられるそうです。

ただ、手の痛みが現れるというのはホルモン分泌の減少(あくまで仮説)だけでなく、関節リウマチなどの病気であることもあるので、どのような痛みであるか(慢性的に痛むやしびれるように痛むなど)をチェックし、気になる方は病院で診てもらいましょう。

【関連記事】







【参考リンク】
続きを読む 女性特有の「手が痛い」という症状には、女性ホルモンの変動が関係している!?

アルブミン・ヘモグロビン不足で低栄養/PEM(たんぱく質・エネルギー欠乏症)|高齢者の寝たきりの原因の一つ!?|#たけしの家庭の医学

2010年10月19日放送のたけしの家庭の医学では「PEM(たんぱく質・エネルギー欠乏症)」を取り上げました。




【目次】

■PEM(たんぱく質・エネルギー欠乏症)とは

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by Osamu Kaneko(画像:Creative Commons)

たんぱく質とエネルギーが足りていない、栄養不足の状態。

なんと飽食とよばれる現代で、65歳以上の4人に1人がこの状態だといわれている。

そして、そのまま放っておくと、身体を動かす筋肉量が減少。

さらに風邪などから身体を守る抵抗力が弱まるなど、様々な身体機能の低下がおこる。

近年、お年寄りの寝たきりや死亡原因の一つとして、早期発見の重要性が叫ばれている。

PEM(protein-energy malnutrition)とは、たんぱく質・エネルギーが欠乏している、新しい栄養失調(低栄養)の状態ともいえます。

この状態がそのまま続くと、筋肉量の減少や抵抗力の低下などが起こり、寝たきりの原因ともなるそうです。




■PEMの原因とは

主な原因は、血中にある「健康配達成分」と呼ばれる重要な成分が不足すること。

その成分とは、アルブミンとヘモグロビン。

そもそもアルブミンとヘモグロビンとは「たんぱく質」から作られる成分のこと。

血中で様々な栄養素やホルモン、酸素を運び、身体中の細胞を活性化させるという、重要な働きがあります。

年を重ねてからアルブミンとヘモグロビンが不足すると、身体中に栄養と酸素が行き届かず、細胞が脆くなり、その結果、脳卒中や心筋梗塞といった血管の病を引き起こしやすくなるのです。

PEMの原因とは、アルブミンとヘモグロビンが不足していること。

アルブミンとヘモグロビンが不足することにより、体に栄養と酸素が行き渡らず、身体機能の低下が起こるようです。

■なぜ、アルブミンとヘモグロビンが不足したのか?

今回番組で取り上げたケースでは、60代になってから食事のメニューを肉料理から魚料理中心のメニューに変えたことが原因でした。

タンパク質の量は厚生労働省が推奨している数値を満たしていたのですが、カロリーは必要とするカロリーよりも低かったのです。

たんぱく質は十分なのに、カロリーが不足している食事。

そこにこそ、アルブミン、ヘモグロビン不足の原因があったのです。

実は、カロリーが不足すると、体内ではたんぱく質の使われ方にある変化が。

足りないカロリーを補うため、なんとたんぱく質が「糖分」に変えられてしまうのです。

このアルブミンとヘモグロビンが減少してしまった血液こそ、長生きできないといわれているヘロヘロ血の状態。

だからこそ、ヘルシーでカロリーレスな食事にする時は、より多くのたんぱく質を摂る必要があるのです。

■お肉はバランス栄養食品

お肉はタンパク質が豊富でバランス栄養食品です。

野菜よりも鉄分が豊富で、かつ肉は野菜より鉄分の吸収率が5から10倍高い。

またビタミンも豊富で、特にビタミンB1は豚ヒレ肉100gでレモンの17倍含んでいるそうです。

さらにミネラルも豊富なのだそうです。

【感想】

日本人が長寿になったのは、日本食+欧米食になったことで、今までの植物性食品に加えて、動物性食品・油脂を摂取するようになったからだとも言われています。

最近の健康志向により、低カロリーのものを選んで食べていらっしゃる方も多いと思います。

ただ、年を重ねるにつれて、食事が細くなり、十分な栄養を取れないことも多いようです。

それぞれの食品・栄養素が持つ役割を知った上で、その年代に合わせた食事をしていきたいですね。

■なぜ栄養失調が増えているのでしょうか?

この栄養失調は、血液中の「ある物質」が不足することによってなるそうです。

この物質が足りないと、血管や免疫細胞、筋肉などの組織がスムーズに作られなくなり、体にさまざまなトラブルが起こってしまうそうです。

このある物質とは、「アルブミン」。

アルブミンとはタンパク質の一種で、血液を流れている血清タンパク質のおよそ6割を占めています。

つまり低栄養とは「タンパク質不足」のことなのです。

■たんぱく質が不足するとどうなるのでしょうか?

赤血球の材料が少ない→「貧血」

血管を作る材料が少ない→「脳出血」

免疫細胞を作る材料が少ない→「肺炎」「結核」

筋肉を作る材料が少ない→「転倒」→「骨折」




■なぜたんぱく質が不足してしまうのでしょうか。

低栄養になった人の食事を見てみると、食に偏りがありました。

以前は、家族のために栄養を考えて、肉や卵などを使って料理をしていたのですが、一人暮らしになってから、自分が好きなものだけを食べるようになり、肉や卵を使った料理を食べなくなってしまい、たんぱく質が不足してしまったようです。

高齢者の孤食が「低栄養」になるリスクを高めてしまうようです。

3 お肉を食べよう

動物性食品や油脂類を摂ることにより、コレステロール値が上昇すると心配する人が多いようですが、血清コレステロール(血液中のコレステロールの濃度)は加齢に伴って自然と減少するため、高齢者が動物性たんぱく質や油脂をあまり摂らずにいると、栄養状態は悪くなってしまいます。

高齢者における総死亡(全死因)の危険率と血清コレステロールの関係をみると、75歳以上の女性では、コレステロール値の低い群ほど総死亡危険率が高く、男性ではコレステロール値と総死亡危険率は無関係でした。

高齢期でも、コレステロールを摂取することがとても大切です。

若い女性の中には、ダイエットのために、動物性食品や油脂類を摂取することを過剰に避けたりする人もおり、また高齢者になると自然と動物性たんぱく質や油脂をとらない食事をしてしまい、低栄養になってしまう人がいるようです。

簡単にまとめてみます。

日本人の平均寿命が伸びてきた理由の一つに、これまで日本人が続けてきた食事が変化したことが挙げられます。

※もちろん、衛生環境の改善、医療の進歩もその要因の一つです。

2 「寿命の延び」と「食生活」の関係

昭和40年以降、魚に加えて、牛乳・乳製品、肉類、卵類の動物性食品と、油脂類をとる量が増えていることが分かります。

日本食+欧米食になったことで、今までの植物性食品に加えて、動物性食品・油脂を摂取するようになったことが寿命が延びている理由と考えられるようです。

こうした食生活の変化により、血管をしなやかで丈夫に保つために必要な栄養素(質の良い動物性のたんぱく質やコレステロールなど)が摂取でき、血管が弱っておこる脳卒中(脳出血・脳梗塞)が減少しました。

戦後の日本人の平均寿命の延びには、このような食生活の変化による脳卒中の死亡率の減少が、大きく影響しています。

つまり、適度に欧米化した食生活により、栄養状態が改善されて、日本人の平均寿命は大きな延びを示したのです。

適度に欧米化された食生活により、質の良い動物性たんぱく質やコレステロールを摂取することになったことで、日本人の平均寿命は大きく延びたということですね。

5 老化予防はいまからでも遅くない

老化の原因を探るため、秋田県南外村に住む高齢者約1,000人を対象に健康調査を行いました。

食生活についてとくに改善の指導を行わないでいると、年齢とともに肉類や油脂類をとる量が減り、それに伴い血清アルブミン(※1)や血色素(※2)の値も低くなってしまいます。

ところが、下記「食生活指針」そった食生活を実践してもらったところ、アルブミンは増加し、血色素の低下も見られなくなりました。栄養改善の効果があらわれたのです。

この調査から、年をとってからでも、正しい食生活のあり方を伝えれば、十分実践でき、そして、健康状態が改善できるといこうとが分かりました。

<中略>

※1 血清アルブミンとは、肝臓で合成され、血液中を流れるたんぱく質の一種です。

※2 血色素(ヘモグロビン)は、血液中の赤血球に含まれる色素で、酸素を全身に運ぶ働きがあります。減少すると貧血をまねき、生活機能が低下しやすくなります。

高齢者の食生活は、年齢とともに肉類や油脂類を摂る量が減ってしまい、血清アルブミンや血色素の値が低くなっているようです。

これが貧血を招く原因のようです。

食生活指針とは一体どのようなものなのでしょうか。

6 元気で長生きのための「15の食生活指針」

① 3食のバランスをよくとり、食事を抜かずにきちんと食べましょう。
② 油脂類の摂取が不足しないようにしましょう。
③ 肉、魚、乳製品、卵などの動物性たんぱく質を十分に食べましょう。
④ 肉と魚の摂取は1:1の割合にしましょう。
⑤ いろいろな種類の肉を食べましょう。
⑥ 牛乳は毎日200ml以上飲むようにしましょう。

⑦ 野菜は緑黄色野菜(にんじん、かぼちゃ、ほうれん草など)や根菜(大根、ごぼう、いもなど)など、いろいろな種類を毎日食べるようにしましょう。
⑧ 食欲がないときは、おかずを先に食べ、ご飯の量を減らしましょう。
⑨ いろいろな調理のしかたや、食品の正しい保存法を覚えましょう。
⑩ 酢、香辛料、香り野菜(ねぎ、にんにくなど)を十分に取り入れましょう。
⑪ 調味料を上手に使い、おいしく食べましょう。
⑫ 和風、中華風、洋風といろいろな料理を食べましょう。
⑬ 家族や友人との会食の機会をたくさんつくりましょう。
⑭ 噛む力を維持するために、義歯は定期的に点検をしましょう。
⑮ 「元気」のための健康情報をすすんで取り入れましょう。

2から6までの5項目が、低栄養を防ぐための動物性食品や油脂類の摂り方に関する項目なのだそうです。

ぜひご自身の食生活と比べて、参考にしてみてくださいね。

【感想】

糖尿病高血圧などの生活習慣病を予防する食事をすることが、高齢者の食事として必ずしも良いというわけではないのですね。

簡単にバランス良い食事をすることが大事といってしまいがちですが、それぞれの食品・栄養素が持つ役割を知った上で、その年代に合わせた食事をしていきたいですね。




→ アルブミンを上げる食事|肉を食べてアルブミンを上げたグループは死亡リスクが低い!? について詳しくはこちら




【関連記事】
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