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食べても太らない体質ってあるの?|太りにくい体質の人と病気の可能性がある




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by regenmond(画像:Creative Commons)

食べても太らない体質って本当にあるの?

(2011/11/1、R25)

池袋スカイクリニックの須田隆興先生に聞いてみた。

「まず考えられるのは、筋肉の量でしょう。筋肉が多い人はそれだけ基礎代謝が高いことになります。人間が1日に消費するエネルギーというのは、じつはほとんどが基礎代謝によるものとされていますから、これはかなり大きな要素ですね」

食べても太らない体質としては、筋肉量が多く、基礎代謝が高い人が考えられるようです。

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加齢とエネルギー代謝

基礎代謝は、男性の場合、15から17歳がピークで、女性の場合、12から14歳がピークで、それ以降は加齢とともに基礎代謝は低下していくのですが、それは、加齢に伴い、筋肉量が減少することで、基礎代謝が低下していくためです。

半袖外国人の謎|日本人より欧米人は体温が高い?「ミトコンドリア」「筋肉量」がキーワード

なぜ日本人より欧米人のほうが体温が高いのでしょうか。

それは、熱を発生させる筋肉量の違いです。

細胞の中にあるミトコンドリアが熱を発生させているのですが、筋肉量が多ければ、ミトコンドリアの数も多くなり、それにともなって体温が上昇すると考えられるそうです。

■汗かきな人は基礎代謝が高い?

また、同様に汗かきな人も基礎代謝が高いといえるが、これは必ずしも筋肉量の多い人と一致はしないそうだ。

「発汗量というのは、甲状腺ホルモンの性質や平均体温の高さなど、様々な要因で規定されています。こうした体質は遺伝によるところも大きいかもしれません」

スマートな体型を維持している人というのは、ホルモンが健全に活動している状態なので、「極論ですが、人は痩せるほど、痩せやすくなるもの」と須田先生は語る。

逆に、太りやすくていわゆるメタボリック症候群に属する人は、複数の生活習慣病が相互に作用し合って悪循環を生んでいるとも考えられるとか。

発汗量は、甲状腺ホルモンの性質や平均体温の高さなどと関係しているので、汗かきな人だからといって、必ずしも筋肉量が多い=基礎代謝が高いというわけではないようです。

■食事をとっているのに太れない人は、重大な病気の恐れも

「ちなみに、きちんと食事を摂っているのに痩せすぎな人(太れない人)については、医師の立場から重大な病気を疑うこともあります。たとえば、がん細胞はエネルギー消費が激しいので、ちゃんと食べているのに太らない場合、症状が表れにくい膵がんなどをまずチェックするんです」

とくに、生まれつきではなく後天的に太らない体質になった人は、一度人間ドックで検査を受けることも考えてほしい。

須田先生によれば、がん以外にもホルモン障害などいくつか原因が考えられるという。

きちんと食事を摂っているのに痩せすぎな人(太れない人)は、重大な病気の恐れも考えられるそうです。

すい臓がん の症状についてはこちら

糖尿病の患者さんの場合も、食べてもブドウ糖が正常に利用されずに、慢性的なエネルギー不足になり、食べているのにやせるといった症状が出ることがあります。

糖尿病 の症状についてはこちら

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異所性脂肪|世界一受けたい授業 7月9日

脂肪細胞が多い人は、太ってしまいますが、反面安全に脂肪を溜め込むことができることを証明しています。

しかし、なかなか太れない人の場合は、食べても全然太らない代わりに、脂肪細胞がいっぱいになり、異所性脂肪がたまってしまいます。

日本人とアメリカ人を比較すると、アメリカ人は、日本人に比べると皮下脂肪が付きやすい反面、異所性脂肪は少ないそうです。

※日本人には、“やせ形糖尿病”が多いと言われており、その理由としては、欧米人に比べて遺伝的にインスリンの分泌が少なく、太り過ぎる前に発症してしまうと言われていましたが、異所性脂肪が原因で病気になっているのかしれませんね。

「太れる(太ることができる」ということは、脂肪を安全に貯めこむということから考えると、体にとってはいいことということが言えそうです。

「太れる(太ることができる」ということは、脂肪を安全に貯めこむという点から考えると、体にとっては健康である証拠といえるのではないでしょうか。

■まとめ

食べても太らない体質というのは、単純にうらやましいと思っていましたが、きちんと食事を摂っているのに太れない人は、重大な病気の恐れもあるということで、太る・太らないという体質は、健康にとって重要な要素といえそうです。

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【生活習慣病】人間ドック受診者の9割が「異常あり」|最も異常の割合が多かったのは「高コレステロール」




■【生活習慣病】人間ドック受診者の9割が「異常あり」|最も異常の割合が多かったのは「高コレステロール」

First Baptist Church 269

by Parker Knight(画像:Creative Commons)

生活習慣病、人間ドック受診者の9割が「異常あり」

(2010/8/19、日本経済新聞)

日本人間ドック学会の調査によれば、人間ドック受診者の9割で異常が見つかったそうです。

具体的な項目を見てみます。

コレステロール肥満、耐糖能異常、高血圧の4項目で割合が上昇していたそうです。

男性では、肝機能異常の割合が高く、女性では、高コレステロールの割合が高かったそうです。

今回過去最多となる90.5%の人で異常が見つかった理由としては、受診者の高齢化に加え、経済不況などで生活習慣が悪化しているのではないかと指摘しています。

ただ、項目別に見ると、改善が見られる点もあり、一概に健康状態が悪化しているわけではないようです。

しかし、集計を始めた1984年から20ポイント以上悪化してきていることから、次第に日本人の健康状態が悪くなってきているようです。

■肥満、耐糖能異常、高血圧、高コレステロール、高中性脂肪、肝機能異常の生活習慣病の危険因子と考えられる6項目の異常は年々増加傾向にある

【追記(2017/6/28)】

参考画像:2015 年 「人間ドックの現況」|日本人間ドック学会|スクリーンショット

2015 年 「人間ドックの現況」 – 日本人間ドック学会によれば、肥満、耐糖能異常、高血圧、高コレステロール、高中性脂肪、肝機能異常の生活習慣病の危険因子と考えられる6項目の異常は年々増加傾向を示しています。







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世界的指揮者の #小澤征爾 さんは人間ドックを受けたことで食道がんの早期発見ができた|人間ドックのメリット|60歳過ぎたら年1回受診を




First Baptist Church 171

by Parker Knight(画像:Creative Commons)

人間ドック、60歳過ぎたら年1回受診を 健保組合の補助ある場合も

(2010/1/19、msn産経)

「(自覚症状は)なく、人間ドックを受けていなかったら分からなかった。皆さんも年1度は受けた方が良い」-。

食道がんの治療のため活動を休止した世界的指揮者の小澤征爾さん(74)は病気を公表した7日の会見で、「人間ドック」の必要性を繰り返し強調した。

食道がんを公表した小澤征爾さんは、人間ドックを受けたことで早期発見をすることができたそうです。

記事では、人間ドックのメリットが紹介されています。

まず、自覚症状のない早期がんが発見できる。

健康診断のエックス線検査はすぐに結果が分からない。

しかし、人間ドックで内視鏡検査を受ければその場で異状が分かり、場合によっては治療まで行える。

心臓・循環器系はどうか。

「通常は安静にして心電図を取るが、宿泊ドックでは運動をした後の心電図も取る。

心筋梗塞(こうそく)の予兆を見つけることができる」と同院の河津晶子医師。

甘いものを食べた後の血糖値を調べ、糖尿病予備軍も発見できる。

生活指導も行い、生活習慣病予防にもつなげる。

人間ドックのメリットをまとめてみます。

  • 自覚症状のない早期がんの発見
  • 心筋梗塞の予兆の発見
  • 糖尿病予備軍の発見

予防医療の観点からも、定期的に継続して人間ドックを受けることが重要なようです。







【人間ドック】
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アルツハイマーには漢方薬「抑肝散(よくかんさん)」が効果がある|大阪大

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アルツハイマーには漢方!…阪大の研究で効果分かる

(2009/3/4、読売新聞)

幻覚や妄想などアルツハイマー病の周辺症状にも処方される漢方薬「抑肝散(よくかんさん)」に、症状の原因と考えられる脳の神経細胞死を抑える効果があることが、大阪大の遠山正彌教授、松崎伸介助教らの研究でわかった。

<中略>

遠山教授は「患者の多くを占める老年性アルツハイマー病も小胞体の機能低下が関係しており、今回の結果と同様の仕組みで周辺症状を抑えている可能性が高い」と話している。

記事によると、アルツハイマー病の周辺症状にも処方される漢方薬「抑肝散」に、症状の原因と考えられる脳の神経細胞死を抑える効果があると考えられるそうです。

今後もこの研究には注目したいですね。







【参考リンク】

公開日時: 2009年3月4日 @ 04:56

パーキンソン病のおじいちゃんのために少女が開発した「こぼれないコップ」がすごい!【デザインは世界を変える】




parikinsoncup.3

参考画像:旅ラボ

【動画】ある少女が、パーキンソン病のおじいちゃんのために開発した「こぼれないコップ」がスゴイ!

(2014/6/9、旅ラボ)

[vimeo]http://vimeo.com/52033246[/vimeo]

Lily(リリー)ちゃんのおじいちゃんはパーキンソン病。初老期に発症しやすく、手足の震えや筋肉のこわばりといった症状がある。

よく飲み物をこぼしてしまうパーキンソン病のおじいちゃんのために何とかできないかと考えた彼女は足が三本あってこぼれにくいコップ「カンガルーコップ」を考えました。

parikinsoncup.04

参考画像:旅ラボ

底が浮いているデザインなのでコースターがいりませんし、スタッキング(積み重ね)可能で、スペースを取らないのもいいですよね。

こぼれにくいコップというデザインは色んな場面で役立ちそうです。







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