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2型糖尿病治療に肥満手術が有効=研究

Grand Army Plaza

by Rodrigo Paredes(画像:Creative Commons)

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2型糖尿病治療に肥満手術が有効=研究

(2012/3/27、WSJ)

肥満症患者の血糖値をコントロールするのに肥満手術が投薬より有効であるとの研究が2つ発表され、肥満を伴う2型糖尿病患者の治療法の重要な選択肢の1つになり得るとして注目が集まっている。

肥満症患者の血糖値をコントロールするのに、肥満手術が有効であるという研究が行われているそうです。

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米国および世界の糖尿病患者の増加は肥満の増加と連動している。

研究者らは成人した米国人の糖尿病患者2300万人のうち80%が太りすぎか肥満症だとみている。

特に肥満症の患者にとって、食事療法や運動、投薬を含む療法は長期的にほとんど効果がない。

数カ月間は改善しても、長期的に効果を持続させるのは困難だと研究者らは指摘する。

肥満症の患者にとって、食事療法や運動、投薬を含む療法は長期的に効果を持続させるのは難しいため、手術も治療法の選択肢の一つになりうるとして注目が集まっているようです。

1つ目の研究の筆頭執筆者でクリーブランド・クリニックの肥満・メタボリック研究所所長のフィリップ・シャウアー氏は、研究結果が「非手術療法でうまく管理できない肥満型の糖尿病患者にとっては特に、手術が糖尿病治療におけるよりスタンダードな治療法として考慮されるべきだというドアを開けた」と述べた。

ミネソタ州ロチェスターのメイヨークリニックで糖尿病患者を治療する内分泌科医のマリア・コロゾ=クラベル氏は「私たちが直面している最大の問題は、糖尿病に効果がある体重減に結びつくような肥満症治療がほかにないということだ」とし、「全員が肥満手術に適しているわけではないが、(研究結果は)2型糖尿病患者の治療法として積極的に考慮すべきだ(と示唆している)」と述べた。







P.S.

ただ今回のニュースは、主に欧米人向けの治療法と言えそうです。

それは、日本人を含むアジア人は、やせ型でも糖尿病になりやすく、今回のニュースで紹介したケースとは違うからです。

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「日本人は糖尿病になりやすい」認知度は4割未満

以前の記事(「やせ形で糖尿病」リスク遺伝子発見-東大)によれば、遺伝子変異により、KCNJ15と呼ばれる遺伝子の働きが過剰に高まり、インスリンの分泌が不足するため、痩せ型でも糖尿病を発症する危険性が高まるのだそうです。

欧州の糖尿病患者には肥満が多いのに対して、日本を含むアジア各国では、肥満でない人の発症が多いそうです。

日本人は太っていなくても糖尿病になりやすい体質を持っているため、「自分は太っていないから糖尿病は大丈夫」と思うのではなく、生活習慣を見直し・改善するようにしてください。

日本人は、欧米人に比べて血糖値を下げるインスリン分泌能力が低いため、太っていなくても糖尿病になりやすいため、たとえやせていたとしても糖尿病になる可能性があるということでした。

異所性脂肪|世界一受けたい授業 7月9日

脂肪細胞が多い人は、太ってしまいますが、反面安全に脂肪を溜め込むことができることを証明しています。

しかし、なかなか太れない人の場合は、食べても全然太らない代わりに、脂肪細胞がいっぱいになり、異所性脂肪がたまってしまいます。

日本人とアメリカ人を比較すると、アメリカ人は、日本人に比べると皮下脂肪が付きやすい反面、異所性脂肪は少ないそうです。

※日本人には、“やせ形糖尿病”が多いと言われており、その理由としては、欧米人に比べて遺伝的にインスリンの分泌が少なく、太り過ぎる前に発症してしまうと言われていましたが、異所性脂肪が原因で病気になっているのかしれませんね。

「太れる(太ることができる」ということは、脂肪を安全に貯めこむということから考えると、体にとってはいいことということが言えそうです。

糖尿病の症状におすすめページをご紹介します。

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ダイエット・ラジオ体操でくびれ・二の腕|ホンマでっかTV 6月20日

Casual Runner

by Chris Hunkeler(画像:Creative Commons)




【参考記事】

2012年6月20日放送のホンマでっかTVは、「夏までに美しくなるぞSP」でした。

 

■ダイエットは毎日より週2日の方が効果的!?

米国・TIME誌に掲載された論文

食事制限によるダイエット研究(体重減少の比較)

毎日1500kcalに制限→4カ月2.3kg減

週2日炭水化物をカット→4カ月4kg減

残り5日は自由に食事→毎日のダイエットより効果大

インスリン値が下がる事で脂肪がつきにくくなる

 

■毎日のダイエットは脂肪燃焼しづらい!?

毎日のダイエット→飢餓状態で脂肪が燃焼しにくい

続きを読む ダイエット・ラジオ体操でくびれ・二の腕|ホンマでっかTV 6月20日

ビールに含まれるニコチンアミドリボシド(NR)でダイエット・長寿に?|スイス連邦工科大学ローザンヌ校

Deschutes Beer

by Karen Neoh(画像:Creative Commons)




ビールを飲むと痩せて寿命が延びる?スイス連邦工科大学が発見

(2012/6/14、Gow!Magazine)

ビールのミラクルな健康成分を発見したのは、スイス連邦工科大学ローザンヌ校の研究者。その成分は、ニコチンアミドリボシド(NR)と呼ばれる小さな分子です。

これを受け、アメリカのワイル・コーネル薬学大学はマウスによる10週間の実験を行いました。その結果、高カロリー食を与えたあとにNRを投与されたマウスは、NRを投与されなかったマウスよりも、体重が60%も軽くなることが分かったのです。

しかも、高カロリー食のせいで他のマウスが糖尿病の兆候を示していたにも関わらず、NRを投与したマウスにはそれが見られませんでした。さらに、筋肉も発達し、少しマッチョになったことも分かったそうです。

ビールの中に含まれるニコチンアミドリボシド(NR)という成分を高カロリー食を与えられたマウスに投与すると次のような結果が出たそうです。

  • NRを投与されたマウスは、NRを投与されなかったマウスよりも、体重が60%も軽くなった
  • 他のマウスが糖尿病の兆候を示していたにも関わらず、NRを投与したマウスには糖尿病の兆候は見られなかった
  • 筋肉が発達していた

このような結果が生まれたのは、NRにどのような効果があったからなのでしょうか。

それは、NRが代謝を上げて寿命を延ばすサーチュイン遺伝子を活性化させるからだそうです。そのため、高カロリー食を摂取しても、活性化したサーチュイン遺伝子のおかげで脂肪燃焼が高まり、肥満が予防されたのです。

さらなる研究で、NRが体内の老化を進めるミトコンドリアの動きを抑制することが分かり、長寿効果も期待できるそうですよ。

NRにはサーチュイン遺伝子を活性化させる働きがあり、サーチュイン遺伝子が活性化することで脂肪燃焼が高まり、肥満予防に繋がるようです。

また、NRには、体内の老化を進めるミトコンドリアの動きを抑制することがわかったそうで、長寿効果も期待できるようです。

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英国の大酒飲みに黄信号、肝疾患死亡率10年で25%増

Cheers!

by Kevin Galens(画像:Creative Commons)

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英国の大酒飲みに黄信号、肝疾患死亡率10年で25%増

(2012/3/24、AFPBB)

英国では過去10年の間に、肝疾患による死亡率が25%上昇した。

主な原因はアルコール摂取の増加にあるという。

英国の「全国終末期医療情報ネットワーク(National End of Life Care Intelligence Network)」がまとめた2001年~09年の統計が22日に発表された。

これによると、「大酒飲みカルチャー」で悪名高い英国の肝疾患による死の3分の1以上が、アルコールに関連する肝疾患だったという。

また肥満、B型肝炎、C型肝炎も肝疾患による死亡率を高める要素となっていた。

英国では、アルコール摂取の増加により、過去10年の間に、肝臓の病気による死亡率が25%上昇したそうです。

今回の記事では、アルコールに関する肝疾患での脂肪が増えているということでしたが、もしかすると、NASH(非アルコール性脂肪性肝炎)も増えているかもしれません。

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健康に良い「立ちながら座る」椅子、米靴メーカー創業者が開発




参考画像:Inventor creates a workstation for active sitting; Locus is an upright workstation that aims to fight ‘sitting disease’

健康に良い「立ちながら座る」椅子、米靴メーカー創業者が開発

(2012/6/9、AFPBB)

パソコンを使い、車で通勤し、休憩時にはソファでのんびりする現代人は、平均して人生の3分の1を座って過ごしている。しかし、長時間座ったままでいると血糖値の低下や血流の停滞が起き、糖尿病や心臓病の原因となることが長年の研究で明らかになっている。

<中略>

マーティン・キーン(Martin Keen)氏は数年前から、立ったまま作業できる机の開発に取り組んできた。

だが立ちっぱなしだと疲労度が高すぎることに気付き、たどりついたのが「立つ」と「座る」の間の姿勢を可能にする椅子「Locus」だ。

これまで何度か長時間椅子に座っていることが健康に悪影響を与えているということを紹介してきましたが、米靴メーカーのキーン・シューズ(Keen Shoes)創業者が立ちながら座る椅子を開発したそうです。

長時間イスに座っているのは、健康に良くないらしいによれば、座っているときは、体の代謝に必要な仕組みがストップされているそうで、普段からよく歩く人達に歩く量を減らしてもらう実験を行うと、糖分や脂肪の代謝機能が低下し、体脂肪率が増加したそうです。

また、長時間座る習慣を続けていると、

  • 肥満糖尿病、心臓病、ガンなどのリスクが高まる
  • ウエストが太くなる
  • 血圧や血糖値の数値が悪くなる

といわれています。

もしかすると、立ちながら座る椅子が注目を集めるかもしれません。

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健康とダイエットのために立ち机はいかが?

ダイエットの観点からみると、ちょこちょこ動くことがダイエットに効果的だということがわかっています。

カロリー消費を増やすためにも、長時間座るよりも立ったままの方が何かしら動くようになり、ダイエットに効果的だと思います。

もうひとつは、姿勢です。

長時間椅子に座ると、前かがみの姿勢になります。

前かがみの姿勢になると、内臓の位置が本来あるべきところとはズレている気がします。(これはあくまで自分の実感です。)

記事の中では、呼吸が浅くなりがちとも書かれています。

座り仕事が体をゆがませる?

長時間イスに座ると、前かがみの姿勢や猫背になったり、足を組んだりして、姿勢が崩れてしまいがちですよね。

 







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