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糖尿病と高脂血症(脂質異常症)

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by Mario Mancuso(画像:Creative Commons)

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糖尿病の方は、動脈硬化が起こりやすく、その大きな原因となるのが脂質異常症(高脂血症)なのだそうです。

続・糖尿病50話:第34話 高脂血症

(2008/11/25、毎日新聞)

このような糖尿病患者における脂質異常症は、狭心症、心筋梗塞(こうそく)などの冠動脈疾患や脳梗塞の強いリスクとなりますので、厳重なコントロールが必要です。

糖尿病に対する食事療法と運動療法によって、血糖値を低下させると、これらの脂質異常症はある程度まで改善します。

すなわち、中性脂肪やLDLコレステロールは低下し、HDLコレステロールは上昇します。

糖尿病の合併症を予防するためには、血糖値の低下だけでなく、脂質異常症も併せて、食事療法運動療法によって治療する必要があるようです。

記事の中では、このようにアドバイスされています。

かかりつけの医師に、血糖値やHbA1cの値だけでなく、LDLコレステロール、HDLコレステロール、中性脂肪(空腹時)の値も聞くように心がけましょう。

糖尿病の予防や糖尿病の合併症を予防するには、血糖値など部分、部分を見るのではなく、トータルでみていく必要があるようです。







糖尿病関連ワード

糖尿病の症状・初期症状

糖尿病の診断基準(血糖値・HbA1c)

糖尿病を予防する方法

糖尿病危険度チェック

糖尿病の原因

糖尿病の合併症

糖尿病の食事

糖尿病の運動療法

血糖値(正常値・食後血糖値・空腹時血糖値)・血糖値を下げる食品

動脈硬化リスクを数値化する技術を開発|シスメックス・神戸大共同開発

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by University of Exeter(画像:Creative Commons)

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【目次】




■<動脈硬化リスクを数値化する技術を開発|シスメックス・神戸大共同開発

シスメックス、動脈硬化リスクを高精度検査 神戸大と開発

(2016/3/22、日本経済新聞)

シスメックスは神戸大学と共同で、「悪玉」のコレステロールを除去する「善玉」コレステロールの働きを調べ、動脈硬化などのリスクを数値化する技術を開発したそうです。

→ 動脈硬化とは|動脈硬化の症状・原因・改善方法 について詳しくはこちら




コレステロールの比率のLH比(LDLとHDLの比率)とは

動脈硬化が進んでいるかどうかの目安として、LDLコレステロールとHDLコレステロールの比率「LH比」と呼ばれる新しい指標が注目されています。

LH比は、「LDL(悪玉コレステロール)」÷「HDL(善玉コレステロール)」で求められます。

LH比はLDLコレステロール(悪玉コレステロール)値をHDLコレステロール(善玉コレステロール)値で割った数値で、2を超えてくると、動脈硬化のリスクが高くなります。

2・0以下が基準値で、それ以上は動脈硬化を起こしやすくなり、2.5以上になると、心筋梗塞などのリスクが急増します。

コレステロールとは|コレステロール値を下げる食品・食事 について詳しくはこちら

悪玉コレステロールを減らす方法|LDLコレステロールを下げる食品・食事  について詳しくはこちら

HDLコレステロールを増やす方法と善玉コレステロール吸う力をアップする方法  について詳しくはこちら

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動脈硬化とは|動脈硬化の症状・原因・改善方法

コレステロールとは|コレステロール値を下げる食品・食事

HDLコレステロールを増やす方法と善玉コレステロール吸う力をアップする方法

総コレステロール値・基準値|総コレステロールが高い原因

悪玉コレステロールを減らす方法|LDLコレステロールを下げる食品・食事

悪玉コレステロールの数値(基準値)

悪玉コレステロールが高い原因

高脂血症とは|高コレステロール血症の症状・原因・食事

中性脂肪とは・数値(正常値)・高い原因・下げる(減らす)

高血圧とは|高血圧の症状・食事・数値・予防・原因・対策

糖尿病とは|糖尿病の症状・初期症状

健康診断の主要4項目(血圧、脂質、血糖、肝機能)が全て「基準値範囲内」40歳以上で17%|健保連調査

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by Parker Knight(画像:Creative Commons)

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■健康診断の主要4項目(血圧、脂質、血糖、肝機能)が全て「基準値範囲内」40歳以上で17%|健保連調査

健診「合格」40歳以上は17%…健保連調査

(2016/7/6、読売新聞)

40歳以上のサラリーマンで、血圧や肝機能など健康診断の主要4項目が全て「基準値範囲内」の人はわずか2割にも満たないことが、健康保険組合連合会(健保連)の調査でわかった。

健康保険組合連合会(健保連)の調査によれば、40歳以上のサラリーマンで、健康診断の主要4項目(血圧、脂質、血糖、肝機能)が全て「基準値範囲内」だった人は17%にすぎなかったそうです。

 血圧

高血圧を放っておくと、動脈硬化によって、脳卒中心筋梗塞慢性腎臓病(CKD)糖尿病腎症など様々な病気の原因となります。

 脂質代謝

これらの数値が悪化すると、血管内の炎症が起こりやすくなり、動脈硬化などのリスクが高まります。

動脈硬化が進んでいるかどうかの目安として、LDLコレステロールとHDLコレステロールの比率「LH比」と呼ばれる新しい指標が注目されています。

→ コレステロールの比率のLH比(LDLとHDLの比率)とは について詳しくはこちら

 糖代謝

これらの数値が悪化すると、糖尿病が進み、合併症である心筋梗塞脳梗塞糖尿病網膜症糖尿病性腎症糖尿病性神経障害などのリスクが高まります。

→ 糖尿病の診断基準|血糖値・HbA1c(ヘモグロビンA1c) について詳しくはこちら

 肝機能

これらの数値が悪化すると、肝機能が悪化し、急性肝炎・慢性肝炎肝硬変などの肝臓の病気(肝臓病)のリスクが高まります。

→ 肝臓の数値・検査値|ALT(GPT)・AST(GOT)・γ-GTP について詳しくはこちら

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座る時間を1日90分短くすることで、糖尿病を防げるかもしれない!?|英レスター大学

Sofa

by Incase(画像:Creative Commons)

健康・美容チェック > 糖尿病 > 座る時間を1日90分短くすることで、糖尿病を防げるかもしれない!?




■座る時間を1日90分短くすることで、糖尿病を防げるかもしれない!?

Sitting Less And Moving About More Could Be More Important Than Vigorous Exercise To Reduce Your Risk Of Type 2 Diabetes

(2013/2/28、Leicestershire Diabetes)

New research led at the University of Leicester reveals that individuals at high risk of developing type 2 diabetes would benefit from being told to sit less and move around more often- rather than simply exercising regularly. The experts suggest that reducing sitting time by 90 minutes in total per day could lead to important health benefits.

【オフィスワーカーは要注意!】座っている時間が長い人は糖尿病リスクが高いことが判明:英研究

(2013/3/1、IRORIO)

英・レスター大学の研究者が、糖尿病と生活習慣の関連性について調査をしたところ、適切な運動量をこなしていると申告した人よりも、立っている時間が長いと申告した人の方が、血糖値やコレステロールなど糖尿病の原因となるものの値が低いということがわかった。

<中略>

レスター大学の研究者は、「糖尿病のリスクを患っている人は、座っている時間を1日90分短くすることで、糖尿病を防ぐことができるかもしれない」としている。

長時間イスに座っているのは、健康に良くないらしいでも紹介しましたが、長時間座る習慣を続けていると、血圧や血糖値の数値が悪くなったり、ウエストが太くなったり、肥満糖尿病、心臓病、ガンなどのリスクが高まるといわれています。

レスター大学の研究者によれば、座っている時間を1日90分短くする=立って過ごす時間を90分増やすことによって糖尿病を防ぐことができるかもしれないそうです。

経営者の方は、従業員の方の健康のためにも、ぜひ立って過ごすオフィスづくりをしてみてはいかがでしょうか?(例:会議室には椅子を置かない)

→ 糖尿病の症状・初期症状|糖尿病とは について詳しくはこちら

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糖尿病の食事(食事療法)|血糖値を抑える食べ方

糖尿病の運動(運動療法)|筋トレ・有酸素運動

インスリン(インシュリン)とは|血糖を下げる働きがあるホルモン

血糖値(正常値・食後血糖値・空腹時血糖値)・血糖値を下げる食品

公開日時: 2013年7月1日 @ 12:00

チョコ、「高カカオ」「乳酸菌入り」など健康志向で消費拡大|健康を気遣う50代以上の中高年が消費を引っ張る

Mässans gata, Gothenburg

by Niklas Hellerstedt(画像:Creative Commons)

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チョコ、健康志向で消費拡大=中高年が常食

(2016/10/18、時事通信)

チョコレートの消費が増えている。けん引するのは「高カカオ」「乳酸菌入り」など体に良いイメージのある商品で、健康を気遣う50代以上の中高年が日常的に食べているようだ。

<中略>

 全日本菓子協会によると、2015年のチョコ市場は前年比3.7%増の5040億円。14年には和生菓子を抜いて菓子分類の中で最大となった。 

チョコレートの消費が拡大しているそうで、人気があるのは、「高カカオ」「乳酸菌入り」など体に良いイメージのある商品なのだそうです。

チョコレートの消費を引っ張っているのは若い女性ではなく、健康を気遣う50代以上の中高年なのだそうです。

また、糖尿病の人も食べられる!砂糖を使わないチョコ 調剤薬局や病院で販売によれば、砂糖の代わりに血糖値が上昇しにくいとされる甘味料を使ったチョコレートが調剤薬局や病院で販売されているそうです。




■チョコレートの健康効果に注目が集まる

最近ではチョコレートの健康効果が注目を集めています。

●チョコレートには血圧を下げる効果がある

チョコレートの健康効果が研究で証明|血圧を下げる効果やHDLコレステロール増加による動脈硬化予防によれば、チョコレートに含まれるカカオポリフェノールには、血管が広くなる効果があることによって、血圧を下げる効果が期待できるそうです。

→ 高血圧の症状・食事・数値・予防・原因 について詳しくはこちら

→ 血圧を下げる方法(食べ物・サプリメント・運動) について詳しくはこちら

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●チョコレートには血圧を下げる効果がある

チョコレートの健康効果が研究で証明|血圧を下げる効果やHDLコレステロール増加による動脈硬化予防によれば、HDLコレステロール(善玉コレステロール)がチョコレートの摂取によって増加することも分かったそうです。

【#主治医が見つかる診療所】コレステロール|LH比・酸化悪玉コレステロール・チョコ・トマト・鮭によれば、チョコレートを1ヶ月摂取した後の健康状態を検証する実験を愛知県蒲郡市・愛知学院大学(大澤俊彦博士)・株式会社 明治の産官学の共同で実施したそうです。

※この実証研究ではカカオポリフェノールが多く含まれているチョコレートとして、カカオ分72%のチョコレートを使用したそうです。

実証実験の結果、チョコレートを食べたことで善玉コレステロールが増えたそうです。

カカオ含有量72%の高ポリフェノール含有のチョコを4週間毎日25g食べると善玉コレステロールの増加が期待できます。

→ HDLコレステロール(善玉コレステロール)を増やす方法 について詳しくはこちら

また、カカオポリフェノールには、酸化抑制効果があるので、LDLコレステロールの酸化を防ぐことが期待されています。

→ コレステロールを下げる食品 について詳しくはこちら

→ LDLコレステロールを下げる食品 について詳しくはこちら

●チョコレートには糖尿病のリスクを下げる効果がある

チョコレートには糖尿病になるリスクを低減させる効果がある|東京医科大学とハーバード大学の研究チームによれば、東京医科大学とハーバード大学の研究チームが米国の健康な男性1万8,000人以上のデータを分析し、チョコレートと糖尿病発症についての関係を調査した結果、チョコレートを多く食べている人は、全く食べない人と比べて糖尿病のリスクが低くなっていることが判明したそうです。

板チョコ換算で糖尿病リスクが次のようになったそうです。

月に半分~1枚半 7%減

週に板チョコ半分 14%減

週に板チョコ1枚 17%減

ただ、この研究にはポイントがあります。

●このような効果が見られたのは、65歳以下でBMIが25以下の健康な標準体重の男性だけであった

チョコレートの健康効果によれば、運動習慣があり、チョコレートを定期的に食べる人は、肥満度指数(BMI)が低い傾向があるということであり、今回の研究結果と近いと考えられます。

●チョコレートに含まれるカカオ・ポリフェノールが糖尿病のリスクを低くする効果があると考えられるので、カカオの含有量の多いものを選ぶようにしましょう。

チョコレートに含まれるカカオ・ポリフェノールは、糖尿病の危険因子となるインスリン抵抗性や酸化ストレス、炎症に対して予防効果があることも報告されているそうです。

●カカオ含有量の低い(ビターチョコレートではないもの)はチョコレートはカロリーや脂質が高いため、継続的な食べすぎは肥満のほか脂質異常症や糖尿病などの生活習慣病を引き起こしかねないので、注意しましょう。

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●チョコレートは肝硬変患者に効果がある可能性

チョコレート、肝硬変患者に良薬である可能性=研究によれば、肝硬変の患者では食後に腹部の血圧が危険な水準まで上昇し、血管破裂につながることもあるが、ダークチョコレートを食べることでこれが抑制されるそうです。

末期肝臓病の患者21人を対象にした研究によると、食事にカカオ85%含有のチョコレートを含めた人では、ホワイトチョコレートを含めた人と比べ、肝臓につながる血管内の血圧上昇の割合が著しく小さかったそうです。

■まとめ

お菓子の中で人気を引っ張る存在のチョコレートですが心配なニュースもあります。

チョコレートは2020年に世界から消える?かもしれないそうです。

スイスのチョコレートメーカーバリーカレボーが2020年には一般の人々がチョコを食べる量を減らさない限りチョコレートは世界から消えると表明したそうです。

将来的にチョコレートは手に入らなくなる!?|カカオ豆生産者が天然ゴム栽培へ移行する理由とは?によれば、西アフリカの生産国では、カカオ豆から天然ゴムへと収益性の高い農作物の移行が進んでいるそうです。

カカオ豆への需要が増え供給が不足しているにもかかわらず、カカオ豆の生産を維持したくなるほどの価格上昇が見込めないため、カカオ豆を生産するよりも天然ゴムといった他の収益性の高い農産物に切り替えられているそうです。

このままの状態が進めば、将来的にはチョコレートが手に入らない、高級なものとなってしまうかもしれません。