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すい臓がんを早期発見する鍵は「血糖値」|#ためしてガッテン(#NHK)

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2015年5月20日放送のNHKためしてガッテンは「早く!すい臓がん発見 自己判定ガイド初公開」がテーマです。

→ 膵臓がんの症状(初期症状)・原因・予防 について詳しくはこちら




■すい臓がんを早期発見する鍵は「血糖値」|ためしてガッテン(NHK)

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by Tim Pierce(画像:Creative Commons)

すい臓がんといえば、記憶に新しいのは、坂東三津五郎さんがなくなったことでしょうか。(坂東三津五郎さん死去|病気はすい臓がん

すい臓がんが恐ろしいと言われるのは、生存率が低いこと。

すい臓がんを早期発見する方法を開発したのは15歳!?将来的には生存率が100%になる可能性も?によれば、

「すい臓がんの85%が見つかった時には手遅れで、生存率は2%以下」

といわれているそうです。

その理由は、すい臓がんが見つかった(発見できる段階にある)時には、すでに進行していたり、転移していることが多いため、手術もできないような状態だからと言われています。

番組で紹介したすい臓がんの早期発見に役立つその鍵は「血糖値」。

ポイントは、血糖値が理由がないのに急上昇すること。

糖尿病の人の大腸がんになるリスクは1.4倍、肝臓がんは1.97倍、すい臓がんは1.85倍も高いによれば、糖尿病の人はそうでない人に比べて、すい臓がんになるリスクは1.85倍なのだそうです。

すい臓がんに関しては、すい臓はインスリンを分泌する臓器であり、糖尿病の人がすい臓がんになりやすいとは考えやすいですよね。

番組によれば、すい臓でインスリンを作るβ細胞が、すい臓がんができると働きが悪くなり、その結果として血糖値が急上昇することがわかってきたのだそうです。

このことは、がんの初期から現れるということですので、すい臓がんの前兆・初期症状として捉えるといいかもしれません。

【追記(2025年2月21日)】

糖尿病とすい臓がんのこと~早期診断に大切なこと~JA尾道総合病院 診療部長花田敬士

すい臓がんの危険因子(身近なもの)

複数ある場合は、高危険群として、すい臓の検査をすすめる
糖尿病
タバコ(本数が増えるほど危険)
すいのう胞(すい臓の小さなふくろ)
慢性すい炎
お酒の飲み過ぎ(1日3合以上)
太りすぎ(特に30代)
親兄弟・姉妹にすい臓がんがいる
慢性B型肝炎
胃潰瘍をしたことがある
ヘリコバクターピロリ感染
歯周病

(膵癌診療ガイドライン2019年より改変)

⚫ 日本膵臓学会の『膵癌登録』では、すい臓がんの25.9%に糖尿病を合併。
(日本膵臓学会 2007)
⚫ 糖尿病はすい臓がんの危険が約2倍。
(Batabyal et al. 2011, Inoue et al. 2006, Pang et al. 2017)
⚫ すい臓がんの発症は糖尿病が発症して2年以内に最も多い。糖尿病の新規発症は早期診断の大きな手ががりとなる。
(Ben et al. 2011, Liao HC et al. 2012)
⚫ 喫煙と慢性膵炎は、特に糖尿病患者のすい臓がん発症リスクを増加させる。
(Lai et al. 2013)
⚫ 米国では空腹時血糖の上昇を、すい臓がん早期診断の指標にする方針。
(Shrma et al. 2018)

すい臓がんを早期発見する「尾道方式」とは?|5年生存率、全国推計の3倍によれば、喫煙、膵炎、糖尿病などがすい臓がんのリスク要因として挙げられていて、すい臓がんと糖尿病には大いに関係がありますね。

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【関連記事】
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『年収300万円時代を生き抜く経済学』で知られる経済アナリスト森永卓郎さん、すい臓がん公表!その後検査した結果、原発不明がんの治療を行なっている

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【目次】

■経済アナリストの森永卓郎さん すい臓がん公表

「年収300万円時代―」森永卓郎氏ステージ4膵臓がん公表「今日から抗がん剤治療を受けます」(2023/12/27、日刊スポーツ)によれば、経済アナリストの森永卓郎さん(66)が、ステージ4の膵臓(すいぞう)がんであることを発表しました。

すい臓がんはなぜ「最悪のがん」だといわれるのか?|膵臓がんの5年生存率はあらゆるがんの中で最も低い!によれば、すい臓がんが早期に発見されにくい理由は、検査で発見しにくく、自覚症状がなかなか現れず、また、すい臓がん特有の特徴的な症状がないためです。

すい臓がんの症状として共通しているのが、胃のあたりや背中が重苦しい、お腹の調子がよくない、食欲不振やだるさ、体重の減少などがありますが、いずれもすい臓がん特有の症状ではなく、胃腸の調子が悪い程度のもので見過ごしてしまいがちです。

【追記(2024/6/8)】

森永卓郎氏「95%の確率ですい臓がんじゃない」最初の発表から病名が変わった経緯明かす(2024/6/8、東スポWEB)によれば、血液パネル検査の結果、すい臓がんの場合、95%の確率で変異が出てくる遺伝子変異が全くなかったため、現時点ではすい臓がんではなく、原発不明がんとしての治療(免疫を高める治療)を行なっているそうです。

■森永卓郎さんと糖尿病

🍅夏の熱中症の原因は高血糖にもある!?|梅雨からの高血糖予防&熱中症対策にトマト|#その原因Xにあり(2017年)によれば、森永卓郎さんは糖尿病を告白しており、血糖値は400mg/dL、HbA1cは11.4%で、のどの渇きをコーラやジュースで水分補給をしたり、一口だけならいいかとお菓子をつまんだ生活を送っていたそうです。

その後「脚のかゆみ」という症状・違和感を感じて病院で診てもらったところ、森永さんの空腹時血糖値は600mg/dLだったそうで、森永さんに起こった脚のかゆみのような違和感は、高血糖により起こった神経障害と考えられ、神経障害があると感覚が鈍くなり、痛みを感じにくくなり、ひどい時には壊死を起こしてしまい、脚を切断しなければならない場合もあるそうです。

→ 糖尿病性神経障害 について詳しくはこちら

理想的な血糖値の幅は空腹時70mg/dL~満腹時140mg/dLなのだそうですが、つまみ食いをしたときの血糖値の変化は血糖値が下がらないことで、常に高血糖の状態が続き、膵臓が疲弊し、インスリンの分泌や働きが悪くなるそうです。

→ 糖尿病の症状・初期症状|糖尿病とは について詳しくはこちら

■すい臓がんと糖尿病

糖尿病の人の大腸がんになるリスクは1.4倍、肝臓がんは1.97倍、膵臓がんは1.85倍も高いによれば、糖尿病の人はそうでない人に比べて、膵臓がんになるリスクは1.85倍なのだそうです。

糖尿病の人がなぜがんになりやすいのかについてのメカニズムははっきりとわかっていないそうですが、インスリンは細胞を成長させ増殖させるホルモンなので、インスリンが増えると細胞のがん化につながるのではないか、また高血糖による炎症ががんを招いているのではないか、などが考えられるようです。

ただ、膵臓がんに関しては、膵臓はインスリンを分泌する臓器であり、糖尿病の人が膵臓がんになりやすいとは考えやすいですよね。

すい臓がんを早期発見する鍵は「血糖値」|#ためしてガッテン(#NHK)によれば、すい臓でインスリンを作るβ細胞が、すい臓がんができると働きが悪くなり、その結果として血糖値が急上昇することがわかってきたのだそうです。

このことは、がんの初期から現れるということですので、すい臓がんの前兆・初期症状として捉えるといいかもしれません。

炭酸飲料を多く飲むと膵がんの発症リスクが高まる可能性がある!?によれば、炭酸飲料(ソフトドリンク)を多く飲む人はすい臓がんのリスクが増加する可能性があるそうです。

研究グループによれば、炭酸飲料による血糖値の上昇とインスリンの増大が膵臓細胞の異常な分裂を促進するためではないかと推測しています。

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■すい臓がんの検査方法

頼みの綱はがん検診による早期発見、早期診断だが、他のがんでもよく行なわれる腹部超音波(エコー)検査と血液検査では、すい臓がんの早期発見率が低いのが現状だ。「コンピューター断層撮影法」(CT)が比較的有効とされるが、撮影のために使用する「造影剤」には、重篤な副作用リスクがあり、気軽に何度も受けられるものではない。MRI(核磁気共鳴画像法)を利用した「MRCP」という検査が、早期発見にある程度有効とされている。

より高度な検査方法として「内視鏡的逆行性胆管膵管造影」(ERCP)や「超音波内視鏡」(EUS)があるが、実施している医療機関が少ないうえ、費用が高額だ。また、ERCPは稀に急性すい炎を引き起こす可能性があるため、「気になるからちょっと検査をしたい」という使い方がしにくい。

  • 腹部超音波(エコー)検査と血液検査は早期発見率が低い。
  • 「コンピューター断層撮影法」(CT)が比較的有効とされるが、撮影のために使用する「造影剤」には、重篤な副作用リスクがある。
  • MRI(核磁気共鳴画像法)を利用した「MRCP」という検査が、早期発見にある程度有効
  • より高度な検査方法として「内視鏡的逆行性胆管膵管造影」(ERCP)や「超音波内視鏡」(EUS)があるが、実施している医療機関が少ないうえ、費用が高額。

エコー検査や血液検査といった一般的な検査ではすい臓がんの早期発見は難しく、有効な検査方法にも副作用がある造影剤が必要であったり、費用が高額なものであったり、気軽に検査ができるものではなく、今後新しい検査方法が期待される分野といえそうです。

■すい臓がんのリスク要因

●タバコ

喫煙者が発症するリスクは、非喫煙者に比べ、男性は1.6倍、女性は1.7倍だ。

がんになっても長生きできる生活習慣|たけしの本当は怖い家庭の医学によれば、すい臓がんのリスクを上げる条件として「喫煙」が挙げられています。

●燻製や加工肉、血糖値の上がりやすい食品を多くとる

また、燻製や加工肉、血糖値の上がりやすい食品を多くとることもリスク上昇につながる。

加工肉を毎日50グラムを摂取すると「がんリスク」18%増|WHOで紹介した世界保健機関(WHO)の専門組織である国際がん研究機関によれば、ハムやソーセージなどの加工肉を食べると、がん発症リスクが高まるという発表をしたそうです。

●肥満

BMI(肥満度を表す体格指数)が30以上になると、標準体重の人に比べ発症リスクが男性で3.5倍、女性は1.6倍に上昇する。

肥満がすい臓がんの危険高めるで紹介したテキサス大の研究グループによれば、米国内での疫学調査の結果、若いころから体格指数(BMI)が25以上の「過体重」だったり、30以上の肥満だったりすると、膵臓がんを発症する危険性が高くなったそうです。

●糖尿病

実はすい臓がん患者の26%は糖尿病患者というデータがある。糖尿病の男性は、すい臓がんの発症リスクが健康な人に比べ2.1倍、女性でも1.5倍高い。

糖尿病の人の大腸がんになるリスクは1.4倍、肝臓がんは1.97倍、すい臓がんは1.85倍も高いによれば、糖尿病の人はそうでない人に比べて、すい臓がんになるリスクは1.85倍なのだそうです。

すい臓がんに関しては、すい臓はインスリンを分泌する臓器であり、糖尿病の人がすい臓がんになりやすいとは考えやすいですよね。

すい臓の病気と糖尿病によれば、膵がんができると、糖尿病を発症したり血糖のコントロールが急に悪くなったりすることがあります。

日本膵臓学会の報告によると、膵がんの方の既往歴の中で糖尿病が18%と最も頻度が高いのです。

2センチ以下の比較的小さな膵がんでも糖尿病の悪化が8%の患者さんに認められていますので早期診断のためにも糖尿病への注意が重要です。

最近、糖尿病の症状が出てきたという人、あるいは、かねてからの糖尿病が急に悪くなってきたという人などは、早めにすい臓がんの検査を受けてみることをおすすめします。

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●膵炎

すい臓がんのほとんどは、すい臓が炎症を起こす「すい炎」が原因で発症する。そして、すい炎は血液中に糖分が増える(糖尿病の現象)ことによって起こる。

すい臓がんを早期発見する鍵は「血糖値」|ためしてガッテン(NHK)によれば、すい臓でインスリンを作るβ細胞が、すい臓がんができると働きが悪くなり、その結果として血糖値が急上昇することがわかってきたのだそうです。

また、脂質異常症高脂血症)はすい炎の原因となっています。

高脂肪・高カロリー食によって中性脂肪が増えると、すい臓に負担がかかり、すい炎を引き起こす原因になると考えられるからです。

●アルコール

アルコール類は、飲むとすぐ顔が赤くなる人は控えた方がいい。アルコールを分解する酵素を持たない人のすい臓がん発症リスクは、タバコを吸う場合と合わせると、10倍に上昇するからだ。

飲酒は60以上の病気やケガの原因になりうる-WHOによれば、アルコールは消化やホルモン機能を担う膵臓にも影響が出ることがわかっており、男性では急性膵炎の30%、慢性膵炎の65%が飲みすぎが原因で起きるそうです。




■すい臓がんの予防法

●運動

運動習慣がある人はない人に比べ、リスク低下がみられることが明らかになっている。

運動習慣がある人はない人に比べて、すい臓がんのリスクが低下することがわかっているそうです。

糖尿病の予防方法として運動が挙げられるように、すい臓がんの予防としても運動は効果的なようです。

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●青魚(DHA)

マグロやイワシ、サンマなどの青魚をたくさん食べ、魚に含まれているDHA(ドコサヘキサエン酸)という不飽和脂肪酸を多く摂取すると、発症リスクが3割減るという報告がある。

青魚に含まれるDHAを多く摂取すると、すい臓がんの発症リスクが減るそうです。

青魚の脂肪酸が日本人の膵臓がんを減らす?

(2015/11/27、medley)

ω-3多価不飽和脂肪酸の消費量が多いと膵臓がんを発症する危険性が30%下がる

<中略>

海産物に含まれるω-3多価不飽和脂肪酸、またはその中でもDHAの消費量が多い人では、膵臓がんを発症する危険性が低いという結果でした。

オメガ3脂肪酸の中でもDHAの消費量が多い人では、すい臓がんを発症するリスクが低いという結果が出たそうです。

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→ オメガ3脂肪酸|オメガ3の効能・効果・食べ物・オメガ3ダイエット について詳しくはこちら

●コーヒー・緑茶

コーヒー(1日3杯未満)や緑茶を飲む習慣も予防効果が期待できるという。

コーヒー・緑茶で死亡リスク減|国立がん研究センターによれば、コーヒーや緑茶を日常的によく飲んでいる人は、そうでない人に比べて死亡するリスクが低いそうです。

コーヒーを飲む量を増やした人は、糖尿病にかかりにくくなる!?によれば、コーヒーを飲む量を増やした人は、同じ量のコーヒーを飲み続けている人よりも成人で発症する糖尿病(2型糖尿病)にかかりにくくなるそうです。

糖尿病を予防することがすい臓がん予防にもつながると考えられるので、コーヒーや緑茶を飲むことが勧められているのではないでしょうか。

→ 膵臓がんの症状(初期症状)・原因・チェック について詳しくはこちら

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糖尿病と歯周病との関連 免疫低下で原因菌増加

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糖尿病と歯周病との関連 免疫低下で原因菌増加

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by Seth Stoll(画像:Creative Commons)

糖尿病歯周病には関連があるのではないかということについては近年語られるようになってきています。

糖尿病患者は歯周病にかかりやすく、歯周病が糖尿病を悪化させるということがわかってきています。

→ 糖尿病の症状・初期症状|糖尿病とは について詳しくはこちら

→ 糖尿病危険度チェック について詳しくはこちら

今回の記事は、糖尿病と歯周病に関連する記事です。

糖尿病(下) 歯周病との関連 免疫低下で原因菌増加

(2010/2/19、東京新聞)

歯周病と糖尿病には共通点がある。

愛知学院大歯学部歯周病科(名古屋市)の野口俊英教授は、初期に顕著な自覚症状がない▽罹患(りかん)率が高い▽生活習慣病▽慢性疾患▽病気の進行のメカニズムが似ている-の五つを挙げる。

糖尿病と歯周病には5つの共通点があるそうです。

  1. 初期に顕著な自覚症状がない
  2. 罹患率が高い
  3. 生活習慣病
  4. 慢性疾患
  5. 病気の進行のメカニズムが似ている

関連性は疫学調査や動物実験などで明らかにされてきた。

「糖尿病を起こしたマウスの方が歯周病の進行が早い。

糖尿病を多く発症する米アリゾナ州のピマインディアンを対象にした調査では、歯周病の発症率が糖尿病ではない人に比べて二・六倍高い、といったことも分かっている」と説明する。

糖尿病を発症すると歯周病の進行が早くなるのはなぜでしょうか。

歯周病は細菌による感染症。

その細菌はどの人の口の中にも存在するが、生活習慣の乱れや加齢、糖尿病などの病気といったさまざまな要因が加わって発症する。

糖尿病が進むと、高血糖状態が続き、体の免疫機能が低下、歯周病を起こす特殊な細菌も増える。

また、歯周病がすでに口の中にあって重症化すると、細菌と戦おうと、炎症性細胞から「TNF-α」と呼ばれるタンパク質が大量に出される。

このTNF-αがインスリンの働きを悪くして、血糖コントロールも悪化させると考えられている。

この記事によれば、理由は2つ。

  1. 糖尿病が進行すると、免疫機能が低下し、歯周病を起こす細菌が増えることから。
  2. 歯周病が重症化すると、その細菌と戦おうと「TNF-α」と呼ばれるタンパク質が出されるが、そのTNF-αがインスリンの働きを悪くして、血糖値のコントロールをも悪化させるから。

歯周病になり、歯を失うことになれば、さらに糖尿病患者にとっては、マイナスなことが起きます。

歯を失う最大の欠点は、食べ物をかめなくなることだ。

糖尿病患者に適した繊維質の豊富な、かみ応えのある食事が取れなくなる。

「丈夫な歯でしっかりかめば少ない量で満足感を得られ、肥満の防止にもつながる」と野口教授は話す。

噛みごたえのある食事ができなければ、少ない食事量では食事の満足感が得られなくなってしまいます。

歯周病と糖尿病はさらに病気のリスクが高まるそうです。

堀田饒(にぎし)院長は「糖尿病患者に歯周病があると、心筋梗塞(こうそく)や脳卒中のリスクが高まるともいわれ、決して無視はできない。

歯周病は歯科医師と糖尿病専門医との連携が欠かせない」と話す。

糖尿病専門医とその他の専門医(歯科医・眼科医など)との緊密な連携ができるようにする必要がありそうです。

→ 歯周病の症状・原因 について詳しくはこちら




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バナナは糖尿病の人に良くない?「英動物園、サルのエサにバナナ禁止」から学ぶ糖尿病を予防する方法

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■バナナは糖尿病の人に良くない?「英動物園、サルのエサにバナナ禁止」から学ぶ糖尿病を予防する方法

Monkey eat banana!

by Tom Coppen(画像:Creative Commons)

英動物園、サルの餌にバナナ禁止

(2014/1/16、CNN)

英イングランド南西部デボン州のペイントン動物園が、サルの餌にバナナを与えるのをやめ、野菜中心の餌に切り替えた。バナナはサルの健康に良くないと判断したという。

イギリスのペイントン動物園では、バナナは健康に良くないという理由からサルに与えるのをやめたそうです。

サルといったらバナナをイメージしますが、バナナがサルのえさとしてなぜ健康に良くないのでしょうか?

同動物園によると、人間の食用に甘さを強めたバナナは野生のバナナに比べて高カロリーで糖分が多い。そのため糖尿病になる恐れがあるほか虫歯の原因にもなるという。またサルの胃は消化しにくい繊維質の餌を食べるようにできているため、糖分の多いバナナを食べれば胃腸の具合が悪くなることもあるという。

人間が食べる分には甘さを強めるように改良されたバナナは良くても、サルにとっては高カロリーで糖分が多く、糖尿病や虫歯の原因、胃腸の具合が悪くなるといった影響があるそうです。

野生のバナナのえさを提供してくれる業者がないため、徐々にバナナの量を減らし、野菜中心のエサに切り替えたところ、サルに変化が見られたそうです。

毛皮が厚くなって状態も良くなったほか、タマリンやマーモセットといった小型のサルは攻撃性が薄れて群れが落ち着いたという。

エサを変更したことで、サルには毛並みが良くなったり、攻撃性が薄れるなど良い影響が出ているそうです。

各地の動物園では動物たちに運動させようと、刻んで食べやすくした餌を与えるのではなく、餌をあちこちに置いて探させるなどの工夫を凝らすところが増えている。

サルにも運動不足があるんですね。




■まとめ

今回の記事はちょっとしたおもしろ話っぽいですが、実は人間にも当てはまるところが多いように思います。

糖尿病は「過食」「運動不足」が原因で加速する!そうで、サルは食事と運動を動物園側でコントロールをしています。

高カロリーで糖分が多い食事によって糖尿病になっているというのは人間も同じです。

サルはエサを与えられているので、食習慣を変えることができますが、人間は自分で選択しているので、食習慣を変えることは難しいです。

また、サルの場合は、食事の与え方で運動不足を解消させようとすることが試みられていますが、人間の場合は、自分でやろうとしない限り運動不足は解消されません。

人ごと(今回の場合はサルごとですが)だと思わずに自分に置き換えてみるという視点を持つことが大事かもしれませんね。

→ 糖尿病の症状・初期症状 について詳しくはこちら

→ 糖尿病危険度チェック について詳しくはこちら







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筋トレをするとメタボを発症する可能性が低い!?|米ノースフロリダ大学【論文・エビデンス】




■筋トレをするとメタボリックシンドロームを発症する可能性が低い!?|米ノースフロリダ大学

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by Gregor(画像:Creative Commons)

Lifting weights protects against metabolic syndrome

(2012/10/23、EureKAlert)

This cross-sectional analysis of the 1999-2004 NHANES data found a lower prevalence of metabolic syndrome among people who reported lifting weights: 24.6 percent, compared to 37.3 percent in those who did not lift weights.

重量挙げなどの筋トレで心疾患や糖尿病に罹るリスクが減るらしいゾ

(2012/10/25、IRORIO)

米ノースフロリダ大学の研究チームは国民健康調査の一環で重量挙げをしているかという質問を5000人以上に対して行った。また彼らから血液サンプルを採取して、メタボリックシンドロームとの関連性も調べた。

<中略>

重量挙げをしている人はしていない人と比べてメタボリックシンドロームである人が37%も少なかったという。

米ノースフロリダ大学の研究チームによれば、重量挙げ(ウエイトリフティング)をしている人はしていない人と比べて、メタボリックシンドロームを発症する可能性が低いそうです。

→ メタボリックシンドローム についてはこちら

以前取り上げた定期的なウエイトトレーニングで糖尿病発症リスクが34%抑えられる!?によれば、定期的なウエイトトレーニングが糖尿病の発症リスクの低下に役立つことがわかったそうです。

ポイントは、「筋肉」ですね。

専門家は筋肉強化や筋肉量を増やすことでメタボを減らす効果があると語る。

筋肉を鍛えれば、心疾患や糖尿病に罹るリスクが減るということですので、筋トレを取り入れてみてはいかがですか?

【関連記事】

糖尿病の運動療法

運動で筋肉を鍛えることによって、インスリンの効き方が良くなり、血糖降下に結びつきます。

ためしてガッテン(NHK)5月12日 AMPキナーゼを運動で活性化させ、血糖値や中性脂肪を下げる

・藤井宜晴教授(首都大学東京)

筋肉を動かすと、AMPキナーゼが活性化し、糖や脂肪を効率良くエネルギーに変えてくれることがわかったそうです。

インスリンと同等くらい強力なのだそうです。

・宮地元彦 (国立健康・栄養研究所 運動ガイドラインプロジェクトリーダー)

どんな運動でも筋肉に刺激が入るので、筋肉に刺激が入れば、好ましい結果が得られる。

血糖値を下げるグルット4活性術で糖尿病対策|たけしのみんなの家庭の医学

筋肉量が減ると、糖の保管場所が減る⇒血液に流れ込み、血糖値が上がる.

グルット4(GLUT4)は糖の保管に関わっている。

グルット4は筋肉の中にあるたんぱく質で、筋肉内に血液中の糖を取り込むという作用を持つ。

グルット4を活性化させるには、すい臓から分泌されるインスリンというホルモンが必要。

有酸素運動や筋トレといった筋肉の収縮を伴う運動をすることによって、インスリンなしで直接グルット4が活性化される。

※筋トレは短時間で効く!また、インスリンを節約することができる。

グルット4が糖を取り込み血糖値が下がる。

●筋トレの効果

1.筋肉の刺激によって直接グルット4が活性化する

2.筋肉量が増えることでグルット4も増加する

つまり、筋トレは血糖値を下げるには一石二鳥!

糖尿病の運動療法といえば、有酸素運動を想像する人も多いと思いますが、どんな運動であっても、筋肉に刺激が入り、血糖値を下げることに役立つので、まずはなんでもいいので運動をする習慣をつけるというのが大事なんですね。

筋トレ(ウエイトリフティング)と有酸素運動(エアロビクス)を組み合わせると、心臓血管疾患とメタボリックシンドロームの両方のリスクを減らすことができるという研究結果があるので、試してみてはいかがですか?

→ なぜ筋肉をつけるにはタンパク質(アミノ酸)の摂取が必要なの?【論文・エビデンス】 についてくわしくはこちら







【参考リンク】
続きを読む 筋トレをするとメタボを発症する可能性が低い!?|米ノースフロリダ大学【論文・エビデンス】