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なぜ心房細動による脳梗塞が増えているのか?2つの理由

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【目次】




■高血圧による脳梗塞はかなり減っている

old town quarter

by Thomas8047(画像:Creative Commons)

高齢化で急増、脳梗塞を引き起こす「心房細動」

(2015/2/2、日本経済新聞)

これまで脳梗塞といえば、高血圧から起こるものが有名で、そのことが認知されたからでしょうか、血圧の高い人は、血圧をコントロールすることによって、高血圧による脳梗塞はかなり減っているそうです。

しかし、脳梗塞自体は減っていないそうです。

その代わりとして、脳梗塞の原因として増えているのが、不整脈の一種である『心房細動』による脳梗塞です。

通常心臓は一定のリズムで一分間に60から100回拍動しますが、心房細動になると、心臓は不規則に300回以上拍動します。

心房細動が起きると、心臓の中の血がよどんで血のかたまり(血栓)ができやすくなり、それが血流にのって、脳の血管に詰まると脳梗塞を引き起こします。

それでは、なぜ心房細動による脳梗塞が増えているのでしょうか?




■なぜ心房細動による脳梗塞が増えているのか?

高齢化で急増、脳梗塞を引き起こす「心房細動」

(2015/2/2、日本経済新聞)

心房細動による脳梗塞が増えている理由は2つ。

1.高齢化

2.生活習慣病

高齢化に加えて、高血圧糖尿病などの生活習慣病の人が増加傾向にあるため、心房細動になる人が増えていると考えられるそうです。

つまり、脳梗塞を予防するためにも、心房細動のチェックと生活習慣の見直しをすることが重要になります。

→ 脳梗塞とは|脳梗塞の症状・原因・予防 について詳しくはこちら







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糖尿病治療を中断すると合併症リスクが高くなる!?

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■糖尿病治療を中断すると合併症リスクが高くなる!?

A Rainy Day in Harajuku

by Dick Thomas Johnson(画像:Creative Commons)

2型糖尿病治療 中断で高まる合併症リスク

(2014/9/2、東京新聞)

悪化すると腎臓や目などに重い合併症の恐れがあるが、自覚症状は乏しい2型糖尿病。年に患者の1割近くが治療を中断しているとみられることが厚生労働省研究班の調査で明らかになった。

厚生労働省の調査によれば、糖尿病患者の一割近くが糖尿病治療を中断していることがわかったそうです。

糖尿病患者の治療継続は半数にとどまるによれば、糖尿病の合併症に不安を感じ、糖尿病の治療の重要性を認識していても、治療を継続できている人は半数なのだそうです。

→ 糖尿病の症状・初期症状について詳しくはこちら。




■なぜ糖尿病治療を中断してしまうの?

なぜ、糖尿病治療を中断してしまうのでしょうか。

 研究班が過去の研究も加味し中断者を分析すると、働いている男性で五十歳未満、血糖コントロールが悪いか、逆にかなり良い人も多いといった特徴が浮かび上がった。中断理由を複数回答で尋ねると「忙しい」「体調が良い」「医療費が負担」などが多かった。

糖尿病治療を中断した理由としては、次の理由が挙げられています。

●「忙しい」

忙しいために、最も大事な自身の健康を守ることを忘れてしまうようですね。

●「体調が良い」

体調が良いと治療を休んでもいいのではないかと思ってしまうようですね。

●「医療費が負担」

治療をずっと続けていくことになりますから、医療費が負担になることで治療継続が困難になる人もいるようです。

今回の記事で重要だと感じたのはこの部分。

糖尿病で治療中の患者は国内に約六百二十万人(一二年国民健康・栄養調査)で、ほとんどは2型。その8%の約五十万人が治療を中断する計算になる。「中断者に合併症が多いことが過去の研究で分かっている。医療側の働きかけで中断が減らせると分かった意味は大きい」と研究代表の野田光彦・国立国際医療研究センター糖尿病研究部長。

一つは、糖尿病治療を中断した人に合併症が多いこと。

もう一つは、医療側の働きかけで中断が減らせることがわかったこと。

糖尿病患者の治療継続は半数にとどまるによれば、糖尿病治療の重要性を認識しつつも治療継続を辞めたくなる背景には、治療に伴う経済的な負担(「経済的な負担が大きい56%」)やストレス(「治療を続けることにストレスを感じる29%」)があるようです。

そのためにも、糖尿病治療をより継続しやすい仕組みにして、経済的にも、心理的にも負担を軽くしていく必要があります。

これから大事になってくるのは、医療側から糖尿病治療を継続するよう働きかけを行っていくこと、そして、テクノロジーでより簡単な糖尿病治療法を考えていくこと。

GOOGLE、糖尿病患者の血糖値を管理するスマートコンタクトレンズを開発したのもそういったことが関係していると思います。

生体工学で健康管理|緑内障を調べるスマ―ト・コンタクトレンズという記事で、このブログでは、定期的にインシュリンを注射しなければならない糖尿病患者の皮膚に超薄型で伸縮自在の電子装置を貼り付け、自動的に注射できるような仕組みというアイデアを考えてみました。

今回の調査結果からも、現状の方法では糖尿病治療を継続していくのは難しいということがわかっているのですから、継続しやすい新しい治療方法を考えるときに来ていると思います。







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腎臓病にならないための<8つのゴールデンルール>とは?

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■腎臓病にならないための<8つのゴールデンルール>

behind the eight ball

by Ed Schipul(画像:Creative Commons)

慢性腎臓病 生活習慣改善で予防 健診で早期発見、進行を抑制

(2016/2/1、毎日新聞)

腎臓病にならないための

 <8つのゴールデンルール>

(1)適度な運動をして健康でいよう

(2)血糖値をコントロールしよう

(3)血圧を測りましょう

(4)健康的な食事で、適正体重を維持しましょう

(5)水分の補給を心がけましょう

(6)禁煙しましょう

(7)薬の飲み方には注意が必要です(成分にイブプロフェンが含まれている鎮痛剤や解熱剤などを常用しない)

(8)糖尿病、高血圧、肥満の人や、腎臓病の親族がいる人は腎機能をチェックしてもらいましょう

「世界腎臓デーホームページ」より

CKDのリスク要因は、加齢、血尿、高血圧糖尿病脂質異常症肥満、喫煙です。

そのため、カロリーや脂質を摂り過ぎないバランスのとれた食事や運動、ダイエット(肥満解消)、塩分少なめの食事、水分補給、禁煙が重要です。

特に、糖尿病の人は注意が必要です。

また、糖尿病の人は、高血圧になる可能性が高いともいわれます。

それは、糖尿病と高血圧の危険因子が同じだからだと考えられています。

血糖値のコントロールや血圧測定を行なって、腎臓病にならないようにしましょう。




■慢性腎臓病とは

慢性腎臓病(chronic kidney disease;CKD)とは、簡単に言うと、腎臓の機能が60%未満に低下することを言います。

国民のほぼ1割、1,300万人の腎機能が60%以下に低下していると言われ、慢性腎臓病は、“新たな国民病”として注目されています。

腎臓の機能が低下し、血液中の水分や老廃物のろ過機能が低下してしまい、症状が悪化すると、人工透析が必要となります。

→ 慢性腎臓病(CKD)の症状・原因 について詳しくはこちら

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ダイエットには食べ物より飲み物を見直す方がいい?

ダイエット > ダイエットには食べ物より飲み物を見直す方がいい?




Champagne Cocktail

by Peter(画像:Creative Commons)

体重管理には食べ物より飲み物の方が重要だと判明

(2009/4/12、GIGAZINE)

ジョンズ・ホプキンス大学などによる研究によれば、食べ物(固形物)によるカロリー摂取よりも飲み物(液体)によるカロリー摂取の方が体重に与える影響は大きいそうです。

液体による摂取カロリーは肥満の増加と並行して増加していて、ジョンズ・ホプキンス大学ブルームバーグ校による以前の研究では、2015年にはアメリカの成人の75%が過体重あるいは肥満になることが予想されていているそうです。

成人人口の3分の2にも影響し糖尿病などのリスクを高める肥満のまん延は清涼飲料水と結びつけられていて、研究者らは減量や体重維持のために成人は砂糖で甘味をつけた飲料の摂取を控えることを推奨しています。

食べ物より飲み物の方が体重に影響を与えるとは意外な結果です。

ダイエットをしたい方は、飲み物に気をつけましょう!

→ 飲み物からカロリーを摂取してない?ダイエット時に注意したい5つの飲み物 についてくわしくはこちら







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インドや中米で慢性腎臓病が増加している!?|猛暑の中の農作業による熱ストレスや脱水症状が原因か?

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■インドや中米で慢性腎臓病が増加している!?|猛暑の中の農作業による熱ストレスや脱水症状が原因か?

Cultivation

by Diganta Talukdar(画像:Creative Commons)

写真ルポ:高温地域で新要因による腎臓病が増加 インドや中米で慢性腎臓病に苦しむ人々が増えている

(2016/6/7、ナショナルジオグラフィック)

先進国の場合、慢性腎臓病を引き起こす原因は糖尿病や高血圧であることが多い。ところが、中米ニカラグアやインドの農民に見られる腎臓病には、別の要因があるようだ。そのため研究者たちは、これらの地域に見られる腎臓病を「非伝統的原因による慢性腎臓病」(CKDnT)と呼ぶ。CKDnTの原因にはまだ不明な点もあるが、熱ストレスや脱水症状に繰り返し陥ることが原因で発症している可能性が高い。

慢性腎臓病(chronic kidney disease;CKD)とは、簡単に言うと、腎臓の機能が60%未満に低下することを言います。

先進国の場合では、慢性腎臓病というのは、高血糖高血圧が原因で、腎臓の血管で動脈硬化が起こり、腎機能の低下(腎臓にある糸球体による濾過する能力が低下)することによって起こりますが、中米ニカラグアやインドでは別の要因で慢性腎臓病になっているそうです。

その腎臓病のことを「非伝統的原因による慢性腎臓病(CKDnT)」と呼び、はっきりとした原因はわかっていませんが、その原因の一つには猛暑の中の農作業による熱ストレスや脱水症状が考えられているそうです。

なぜ熱ストレスや脱水症状が慢性腎臓病の原因になると考えられるのでしょうか?

夏の疲れと腎臓

(2013/9/8、健康カプセル ゲンキの時間)

体内の水分量が減ると腎臓に流れる血液量も減少し、さらに老廃物をうまく排泄できなくなるため腎臓に障害を与える可能性があるんだとか。

<中略>

また“汗をかくこと”も脱水状態を引き起こす原因となり、尿が濃くなって腎臓の中で「シュウ酸」と「カルシウム」が結合し尿路結石ができやすくなるんだとか。

<中略>

さらに、このようなダメージを「腎臓」が受け続けると、体の中の毒素を出せなくなり慢性腎臓病に陥ることも。

猛暑の中で水分補給も行わずに長時間働くことは、体内の水分量が減って、脱水状態になり、腎臓に流れる血液量が減少し、老廃物を排泄できなくなるため、腎臓に傷害を与える可能性があり、そのようなダメージを繰り返し受け続けることで、慢性腎臓病に陥ると考えられます。

→ 慢性腎臓病(CKD)の症状・原因 について詳しくはこちら







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