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チョコレートには糖尿病になるリスクを低減させる効果がある|東京医科大学とハーバード大学の研究チーム

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糖尿病が気になるあなたも、糖尿病予備群のあなたも、しっかりと予防をすれば、健康で長生きができ、ワクワク楽しい生活ができますので、ぜひ糖尿病のことを知って、生活習慣を変えていきましょう!




■チョコレートには糖尿病になるリスクを低減させる効果がある

Chocolat and spices on black table

by andrzej kowalski(画像:Creative Commons)

週に1枚アレを食べると、糖尿病リスクが減少する可能性があることが判明

(2015/2/12、マイナビニュース)

東京医科大学とハーバード大学の研究チームによると、チョコレートには糖尿病になるリスクを低減させる効果があるとのことで、栄養学の国際誌であるアメリカン・ジャーナル・オブ・クリニカル・ニュートリション誌のオンライン版にも同研究内容が報告されている。

同研究グループは、米国の健康な男性1万8,000人以上のデータを分析し、チョコレートと糖尿病発症についての関係を調査した。その結果、チョコレートを多く食べている人は、全く食べない人と比べて糖尿病のリスクが低くなっていることが判明した。

東京医科大学とハーバード大学の研究チームによれば、チョコレートを食べている人は、そうでない人に比べて糖尿病のリスクが低いそうです。

→ 糖尿病の症状・初期症状 について詳しくはこちら

今回の記事にポイントは次の部分。

ただ、このような効果が見られたのは、65歳以下でBMIが25以下の健康な標準体重の男性だけであったため、注意が必要とのこと。

そのほかにも、チョコレートに含まれるカカオ・ポリフェノールは、糖尿病の危険因子となるインスリン抵抗性や酸化ストレス、炎症に対して予防効果があることも報告されているという。

同社のアドバイザーの高橋陽子管理栄養士によると、チョコレートはカロリーや脂質が高いため、継続的な食べすぎは肥満のほか脂質異常症や糖尿病などの生活習慣病を引き起こしかねない、としている。

まとめるとこうなります。

●標準体重の男性に限り、チョコレートによる糖尿病リスクを低くする効果がある

チョコレートの健康効果によれば、運動習慣があり、チョコレートを定期的に食べる人は、肥満度指数(BMI)が低い傾向があるということであり、今回の研究結果と近いと考えられます。

●チョコレートに含まれるカカオ・ポリフェノールが糖尿病のリスクを低くする効果があると考えられるので、カカオの含有量の多いものを選ぶ

本当? 糖尿病予防にチョコレートが効果的

(2015/2/11、itmediaビジネスオンライン)

板チョコ換算で【月に半分~1枚半、週に板チョコ半分、週に板チョコ1枚】の人々では、それぞれ糖尿病リスクが【7%減、14%減、17%減】となったのです。

チョコレートを食べる量としては、週に板チョコ1枚を食べている人は糖尿病リスクが17%減少していたそうです。

チョコレートの健康効果

1.食物繊維
糖分・脂肪を吸収する。食事の前に取ることで糖のとりすぎを防ぐ。

2.カカオポリフェノール
脂肪燃焼を促す。燃焼効率をアップ。

3.食事前に大好きな食べ物を摂ることで脳が満足感を得られる。
余分なものをとらずにすみ、またダイエットのストレスも減らすことになる。

●チョコレートはカロリーや脂質が高いため、食べ過ぎると、生活習慣病肥満脂質異常症・糖尿病など)を引き起こしやすい

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→ 糖尿病危険度チェック について詳しくはこちら







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糖尿病患者の血糖値改善には、筋トレと有酸素運動といっしょにやるのが良い!?

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■糖尿病患者の血糖値改善には、筋トレと有酸素運動といっしょにやるのが良い!?

1 of 2 Two delightful girls give thumbs up - Runners at 1st Annual Rock 2 Rock 5 Mile Fun Run

by Mike Baird(画像:Creative Commons)

筋肉を鍛えれば「心配性」も改善する

(2015/1/4、日本経済新聞)

筋トレには、筋肉の糖の取り込みを増やし、高血糖を改善する効果があるそうです。

定期的なウエイトトレーニングで糖尿病発症リスクが34%抑えられる!?によれば、定期的なウエイトトレーニングが糖尿病の発症リスクの低下に役立つことがわかったそうです。

また、4週間の中強度の有酸素運動は2型糖尿病の認知機能改善に有効|筑波大によれば、筑波大学征矢英昭教授らの研究グループが行なった2型糖尿病ラットの実験によれば、4週間の中強度の有酸素運動で2型糖尿病の合併症としての海馬機能の認知機能の低下が改善できることがわかったそうです。

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糖尿病の運動療法

運動で筋肉を鍛えることによって、インスリンの効き方が良くなり、血糖降下に結びつきます。

ためしてガッテン(NHK)5月12日 AMPキナーゼを運動で活性化させ、血糖値や中性脂肪を下げる

・藤井宜晴教授(首都大学東京)

筋肉を動かすと、AMPキナーゼが活性化し、糖や脂肪を効率良くエネルギーに変えてくれることがわかったそうです。

インスリンと同等くらい強力なのだそうです。

・宮地元彦 (国立健康・栄養研究所 運動ガイドラインプロジェクトリーダー)

どんな運動でも筋肉に刺激が入るので、筋肉に刺激が入れば、好ましい結果が得られる。

血糖値を下げるグルット4活性術で糖尿病対策|たけしのみんなの家庭の医学

筋肉量が減ると、糖の保管場所が減る⇒血液に流れ込み、血糖値が上がる.

グルット4(GLUT4)は糖の保管に関わっている。

グルット4は筋肉の中にあるたんぱく質で、筋肉内に血液中の糖を取り込むという作用を持つ。

グルット4を活性化させるには、すい臓から分泌されるインスリンというホルモンが必要。

有酸素運動や筋トレといった筋肉の収縮を伴う運動をすることによって、インスリンなしで直接グルット4が活性化される。

※筋トレは短時間で効く!また、インスリンを節約することができる。

グルット4が糖を取り込み血糖値が下がる。

●筋トレの効果

1.筋肉の刺激によって直接グルット4が活性化する

2.筋肉量が増えることでグルット4も増加する

つまり、筋トレは血糖値を下げるには一石二鳥!

糖尿病の運動療法といえば、有酸素運動を想像する人も多いと思いますが、どんな運動であっても、筋肉に刺激が入り、血糖値を下げることに役立つので、まずはなんでもいいので運動をする習慣をつけるというのが大事なんですね。

なお、今回紹介した記事にもある通り、筋トレと有酸素運動を組み合わせると、更に良い効果が出るので、皆さん頑張りましょう。







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マイクロRNAの静脈投与による膵β細胞が増殖したことによってインスリン分泌が回復し、高血糖が改善|東北大

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■マイクロRNAの静脈投与による膵β細胞が増殖したことによってインスリン分泌が回復し、高血糖が改善

マイクロRNAの静脈投与によって、膵β細胞の増殖が促進しインスリン分泌が改善、糖尿病マウスの血糖値が低下した
マイクロRNAの静脈投与によって、膵β細胞の増殖が促進しインスリン分泌が改善、糖尿病マウスの血糖値が低下した

参考画像:マイクロ RNA の静脈投与による高血糖の改善‐インスリン分泌細胞(膵 β 細胞)の再生に成功‐(2016/12/15、東北大学)|スクリーンショット

マイクロ RNA の静脈投与による高血糖の改善‐インスリン分泌細胞(膵 β 細胞)の再生に成功‐

(2016/12/15、東北大学)

今回、我々は、骨髄移植マウスで認められた膵 β 細胞再生のメカニズムとして、エクソソームを介する細胞間 miRNA 伝達が重要な役割を担っていることを発見しました。さらに、同定した 2 種類の miRNA(miRNA-106b と miRNA-222)をインスリン分泌低下によって発症した糖尿病マウスに、静脈注射により投与したところ、膵 β 細胞が増殖することによってインスリン分泌が回復し、血糖値が改善しました。以上より、miRNA-106b と miRNA-222 による膵 β 細胞の再生促進が、糖尿病の根治につながる新規治療法となる可能性が示唆されました。

東北大学大学院医学系研究科糖尿病代謝内科学分野の山田哲也准教授、突田壮平助教、片桐秀樹教授らのグループは、膵β細胞再生のメカニズムとして、マイクロRNAが重要な役割を担っていることを発見しました。

糖尿病マウスにマイクロRNA(miRNA)の静脈注射による投与をした実験によれば、膵β細胞が増殖することによってインスリン分泌が回復し、高血糖が改善したそうです。

将来的に、マイクロRNAによる膵β細胞の再生を促進することで、糖尿病の新たな治療法になる可能性があるようです。

→ 糖尿病の症状(初期症状)チェック について詳しくはこちら







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SGLT2阻害薬により脂肪萎縮性糖尿病に治療に成功|脂肪肝が減少し、糖尿病、インスリン抵抗性が改善|東北大

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■SGLT2阻害薬により脂肪萎縮性糖尿病に治療に成功

SGLT2阻害薬追加→HbA1cの改善→脂肪肝・インスリン抵抗性改善→糖尿病改善
SGLT2阻害薬追加→HbA1cの改善→脂肪肝・インスリン抵抗性改善→糖尿病改善

参考画像:内服薬により難病指定の糖尿病一亜型の治療に成功- 脂肪萎縮性糖尿病に対する新たな治療選択肢を提示 –(2017/3/16、東北大学)|スクリーンショット

内服薬により難病指定の糖尿病一亜型の治療に成功- 脂肪萎縮性糖尿病に対する新たな治療選択肢を提示 –

(2017/3/16、東北大学)

長期にわたってコントロール不良な糖尿病が持続していた先天性全身性脂肪萎縮症に対して、SGLT2 阻害薬であるイプラグリフロジンを投与したところ、脂肪肝が減少し、糖尿病、インスリン抵抗性が著明に改善しました。

SGLT2 阻害薬は脂肪燃焼による内臓脂肪減少効果が報告されており、本例でもそのことがインスリン抵抗性、糖尿病の改善につながったと考えられます。

東北大学病院糖尿病代謝科の今井淳太講師、川名洋平医師、片桐秀樹教授らのグループの研究によれば、脂肪萎縮性糖尿病に対して、尿中へのブドウ糖排泄を促進することにより血糖値を低下させる作用をもつ経口糖尿病治療薬であるSGLT2阻害薬を投与したところ、脂肪肝が減少し、インスリン抵抗性(インスリンが効果を発揮しにくくなる状態)が改善することがわかったそうです。




【背景】脂肪萎縮症とは

脂肪萎縮症は本来脂肪組織から分泌される善玉アディポサイトカイン注 3であるレプチンなどが減少することにより、脂肪肝などの著明な内臓脂肪蓄積、インスリン抵抗性、重症糖尿病を呈します。

皮下注射によるレプチン補充療法が有効な治療法ですが、高価であり、また皮下脂肪がないことによる注射時痛で治療継続が困難な場合があります。

脂肪細胞のホルモン「レプチン」が脳に働き、インスリンの働きを助け、糖尿病を防止するメカニズムを解明|自然科学研究機構・生理学研究所によれば、脳視床下部にある満腹中枢に脂肪細胞のホルモン「レプチン」(「肥満ホルモン」)注入すると、褐色脂肪細胞、心臓での糖の取り込みが促進し、また筋肉においても糖の取り込みが促進したことによって、血糖の上昇が抑えられ、糖尿病の発症を防止すると考えられるそうです。

レプチンは脳の視床下部の満腹中枢に作用して、POMC(プロオピオメラノコルチン)神経と呼ばれる摂食調節神経などの神経回路を活性化させ、交感神経を介して、筋肉や、褐色脂肪細胞、心臓での糖の取り込みを促進し、糖尿病の発症を防止すると考えられるそうです。

脂肪萎縮症はレプチンが減少することで糖尿病が発症しやすい状態になると考えられ、従来の治療法としては、レプチン補充療法が有効なのですが、効果であり、また駐車時の痛みで治療継続が難しいことが今回の研究の背景にありました。

■まとめ

今後、脂肪萎縮性糖尿病の治療法の選択肢の一つとして、SGLT2阻害薬が選ばれるようになるかもしれません。

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→ 糖尿病危険度チェック について詳しくはこちら







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独身かつ一人暮らしの人は既婚者より高血圧のリスクが高い|滋賀医科大

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■独身かつ一人暮らしの人は既婚者より高血圧のリスクが高い|滋賀医科大

"Sadder than destitution, sadder than a beggar is the man who eats alone in public..."

by Guian Bolisay(画像:Creative Commons)

独身かつ一人暮らしの人は既婚者より高血圧の有病リスクが高い

(2017/2/24、滋賀医科大プレスリリース)

高血圧有病者は全体の 48.9%、高血圧有病者のうち無自覚者は 33.1%、無治療者は43.8%であった。

降圧剤服用者のうち血圧を 140/90mmHg 未満にコントロールできていない人は 61.2% であった。

既婚群を基準とした独身かつ同居者あり群、および独身かつ一人暮らし群の調整済み高血圧有病オッズ比は、それぞれ 1.05(95%信頼区間 0.76–1.44)、1.76(95%信頼区間 1.26–2.44)であり、独身かつ一人暮らし群は既婚群と比較して 1.76 倍高血圧有病リスクが高いことが明らかとなった。

滋賀医科大学の佐藤敦氏らが2010年国民健康・栄養調査に参加した20 ~91 歳(平均59歳)の男女2,623 人を横断的に解析したところ、独身かつ一人暮らしの人は既婚者より高血圧の有病リスクが高いことがわかったそうです。

結婚したくても出会いがない。交際相手なし男女とも過去最高でもご紹介しましたが、結婚をするとしないとでは、男性の場合、寿命の長さが大きく違ってくるそうです。

結婚生活によって男性の寿命は7年延び、女性の寿命は2年延びることが統計分析からわかる。

男性が結婚すると、死亡リスクは急激かつ大幅に低下する(独身男の愚行をすぐに辞めるため)。

「つながり 社会的ネットワークの驚くべき力」(著 ニコラス・A・クリスタキス ジェイムズ・H・ファウラー)

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なぜ、独身者よりも既婚者のほうが長生きするのでしょうか。

夫婦仲が悪いと、寿命が縮まる?によれば、ポイントは2点あります。

1つは、独身者のほうが、不健康・不規則な生活を送りがちであること。

もう1つは、既婚者のほうが家庭や社会などからのサポートが独身者より多いこと。

高血圧には、家族性の要因があり、遺伝だけでなく、家族で似た環境(食事の食塩摂取量が多い、肥満、運動不足など血圧が高くなりやすい生活習慣)が関係していると考えられます。

→ 高血圧の原因 について詳しくはこちら

高血圧の原因の例としては、塩分(食塩摂取量)が多い、朝食欠食、肥満(内臓脂肪)、不規則な睡眠・睡眠不足、運動不足、喫煙、お酒(アルコール)の飲みすぎ、ストレスなどが挙げられますが、独身かつ一人暮らしの人は既婚者より高血圧の有病リスクが高いということに関しては、独身者よりも既婚者のほうが健康で規則的な生活を送り、また家庭からのサポートが受けやすいことが関係しているのではないかと考えられます。

→ 高血圧とは|高血圧の症状・食事・予防・原因・対策 について詳しくはこちら







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