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なぜ、ヤンキー経済・ヤンキー消費が注目されているのか?

Trio




最近は原田曜平さんの著書「ヤンキー経済」などに代表されるように「ヤンキー(消費)」に関する議論が盛んですよね。

※「ヤンキー」というと、昔のイメージがあるため、本来ならば新しい言葉が必要なのかもしれません。

Japanese Couple

なぜヤンキー消費に関する議論が盛んなのかは、ざっくりいうと、以下のような理由により、「ヤンキー」が消費の主役になっているからです。

1.「モノ」の消費に積極的だから

車、タバコ、ブランド品、ギャンブル(パチンコ・パチスロ)、ショッピングモールでの買い物に積極的。

2.仲間や家族との絆、地元を大切にする

仕事も地元、遊びも地元、であるため、地元経済を支えているといっても過言ではありません。

3.家族(子供)を作ることを大切にしている

「ヤンキー」が注目される3つの理由(京井良彦のブログ3分間ビジネススクール)

ヤンキーは、家族をつくることを大きな幸せとしています。
少子化と言われる世の中で、彼らには若くして複数の子供を授かる人も多いです。
そんな彼らの子供が、またヤンキーとして育ち、子供を増やしていくと、数十年後には日本の人口の大部分をヤンキーが占めることになりますね。
名実共にマスになる日が来るわけです。

元ヤン・元ギャルは仲間や家族との絆が大切で紹介した(2012年、博報堂ニュースリリース)によれば、20 代のうちに子供をもうける人が38.0%いるそうです。

以前、結婚したくても出会いがない。交際相手なし男女とも過去最高という記事を紹介しましたが、結婚する人が少なくなり、またそれに伴って子供の数が減少していく中、ヤンキーは家族を作ることに積極的です。

その子供がヤンキーとして育ち、また子供を増やしていけば、マス=ヤンキーとなる日もそう遠くありません。

というより、すでにそうなっているのではないでしょうか。

 

■まとめ

日本でサービスとして人気を出すためには、ヤンキーに愛されなければいけないと言われています。

車やブランド品などのモノに限らず、LINEなどのインターネットサービス、お笑いといった分野もヤンキーに愛される何かが必要なのです。

日本人に愛されるには“根のいいヤンキー”であることが不可欠!?  − AM の中にこのような文章が紹介されています。

偉大なるコラムニストである故・ナンシー関の「日本人の大半はヤンキーとファンシーが大好き」という説を引用するまでもなく、「ヤンキー=根はいいヤツ」という図式は日本人の大好物。

男性ならば、「バイト先や職場で知り合うかわいい子はたいてい元ヤン」「元ヤン男性の奥さんはたいてい美人」というのは周知の“あるある”です。

日本人の大半はヤンキー(ヤンキーは根がいいやつ)が好きなのです。

だからこそ、今になってヤンキー消費が注目されているのだと思います。







【参考記事】

 

【関連記事】

P.S.

「ヤンキーあるある」を考えると本質が見えてくるかもしれません。

  • 根がいいやつが多い
  • 元ヤン男性の奥さんはたいてい美人
  • かわいい子はたいてい元ヤン
  • ファンシーが大好き

つらいときこそ笑顔に|我々は悲しいから泣くのではなく、泣くから悲しいのだ

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by Minoru Nitta(画像:Creative Commons)




以前「我々は悲しいから泣くのではなく、泣くから悲しいのだ」という言葉を聞いたことがあります。

この考え方は「ジェームズ・ランゲ説」と呼ばれるものです。

この考えを基にすれば、楽しくないときには、楽しく振る舞うことで、つらいときには笑顔になることでつらさを忘れられるのかもしれません。

「人生つまらない」と思っている人は、自分自身がつまらないから人生がつまらないのです。

自分自身が楽しくなれば、人生も楽しくなるはずです。







【関連記事】

出産間近のお客様へ「元気な赤ちゃんが生まれますように」|青汁お客様の声

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by Philip Dean(画像:Creative Commons)




本日青汁(冷凍)を定期購入していただいているお客様から早めに届けてもらえますかという電話をいただきました。

フジワラの青汁(冷凍)|有機JAS国産ケール青汁。フジワラの青汁|ケール青汁

事情をお伺いしたところ、「出産準備のため、いつも届けてもらう予定日にはいらっしゃらない」とのことでした。

はじめに購入する際にはどういう理由で購入されたのかはわかっておりませんでしたので、今回はじめてその事情を聞いて、お客様には直接伝えることが出来なかったのですが、「本当におめでとうございます」という気持ちになりました。

こういう話を聞くと、この仕事をやっててよかったなと感じます。

自分の身体のためだけでなく、生まれてくる赤ちゃんのためを思って、健康に良いものを選ぼうと思い、そして、この商品を選んでくれたのだと思うと、胸にジーンとくるものがあります。

お客様の人生における大事なこと(今回の場合は、妊娠出産)に少しでも関われるというのは幸せなことです。

「元気な赤ちゃんが生まれますように」

この思いがちょっとでも伝わると、いや伝わらなくてもいいので、とにかく元気な赤ちゃんが生まれますように。

【関連ワード】

【関連記事】







オキシトシンはストレス解消の味方!?

Couple chatting while drinking coffee - SCA

by SCA Svenska Cellulosa Aktiebolaget(画像:Creative Commons)




「話すだけで楽になる」は真実だった 幸福感をもたらすホルモンが分泌:カナダ大学調査

(2013/6/26、IRORIO)

1人で抱えていた悩みを誰かに打ち明けただけで心が軽くなった、という経験をした人も多いのではないだろうか?!

実際にストレスが多い人ほど、悩みを誰かと共有すると楽になることが、カナダのコンコルディア大学の調べでわかった。

カナダのコンコルディア大学によれば、ストレスが多い人ほど、悩みを誰かと共有すると楽になるそうです。

記事の内容を見てみたのですが、その実験はオキシトシンを投与された人は、ストレスを受けても、誰かと信頼関係を結ぼうとする傾向が強まったという結果は出ていますが、「悩みを打ち明けた後、オキシトシンが分泌されることで心が軽くなった」ということを証明したものではありませんでした。

気になるので、ぜひこの実験をしてもらいたいですね。







【オキシトシン関連記事】

価値観は変わり続ける−「さとり世代」の価値観とは

Portrait

by Francesca Cappa(画像:Creative Commons)




■「さとり世代」は上昇志向がない!?

バナナマン設楽が語る、若手の上昇志向が無くなった理由「無理してカッコつける先輩がいなくなった」を要約すると、若手の上昇志向がなくなった理由は、無理にでもかっこつける先輩やかっこいい大人がいないからということみたいです。

かっこつけることの美学というか、目標とする大人がいないと、そこを目指そうとする若者がいなくなるということでしょう。

ただ、若者の上昇志向がなくなっている理由としては、若者の価値観が変化していることも大きいのではないかと思います。

 

■「さとり世代」は「今」が一番幸せ!?

視点・論点 「”さとり世代”の本音」

(2013/11/21、NHK解説委員室アーカイブス)

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実は「さとり世代」(2013年時点で19~30歳の人たちを、幅広く「さとり世代」と呼ばれる)の満足度は高い傾向にあります。

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また、「さとり世代」は、将来に対する不安を持っている割合が高い傾向にあります。

つまり、このことは、「さとり世代」にとって「今」が最も幸せだと思っているということです。

 

■「さとり世代」が大事にしている価値観

具体的に「さとり世代」の価値観について考えてみましょう。

さとり世代が幼少期を過ごした2000年代、デフレが続き、ファストファッションや百円ショップなどに代表される、低価格でも質がそこそこ良いモノやサービスを提供する企業が増えていきました。そのため「高価なモノを消費すること=楽しい生活」というバブル世代的な価値観が崩壊していきます。

「若者の○○離れ」という言葉がたびたび目にしますが、車に乗らない、酒を飲まない、恋愛に興味がない、など今までの世代が重要視していたものから離れていってしまっています。

「さとり世代」が大切にしているのが、「人間関係」です。

自分と合う人とも合わない人とも、つながりつづけているので、その場に合わせ、場を乱してはいけないという気持ちが強くなり、結果、人間関係に過剰な気遣いが生まれます。誰かに本音を打ち明けたくても、他人に伝わることを心配し、腹を割って話せない。

97%の大学生が場の空気を読んで、自分の意見を言わないことがある!?という記事を以前紹介しましたが、場の空気を読むばかりで、自分の本音を打ち明けることが出来なくなっているという現状があります。

そして、「さとり世代」にとって重要となるのは、「共感」というワードでしょう。

かつて、マーケティングの原理原則は、「消費者に背伸び」をさせることでした。バブル世代の若者には、「まだ見ぬお洒落なライフスタイル」を呈示した商品が売れたわけです。しかしさとり世代は、「未来」に対する「憧れ」を持ちません。それよりも、「過去」を「懐かし」がって、仲間皆で「共感」することが大切になってきています。

 

■「共感」がキーワード

【インタビュー】せーの代表 石川涼「ファッションは終わり、感動するものだけが残る」

(2014/2/5、Fashionsnap.com)

ー「売れるものはかっこいいもの」という考えについて、「かっこいい」の定義は。

「かっこいい」の定義はすごく難しいですが、時代によって変わっていくと思います。例えば90年代にかっこよかったのは、数が少なくてみんなが買えなくて、しかも高いもの。でも今は違って、人をわくわくさせられるものですね。みんなが「欲しい!なにこれ!やばい!」ってなるもの。得てして、ユーザーがそのとき欲しいものが一番かっこいいんですよ。今みんなが欲しいものは、間違いなく「共感を生むもの」なんですよね。

 
Selfie Louvre

by Jean-François Gornet(画像:Creative Commons)

例えば、「Selfie(自撮り)」が2013年の「オックスフォード・ワード・オブ・ザ・イヤー」(日本の流行語大賞のようなものみたいです)に選ばれました。

自撮りとは、スマホなどデジタルデバイスで撮影することであり、ソーシャルメディアのサイトにアップロードすることが多いです。

自分の写真を撮るだけでなく、SNSで友達と共有するというのは、「さとり世代」だけでなく、多くの世代の共感を得ていますよね。

そして、海外ではその自撮りに関連したサービス(InstagramやSnapchat)が流行しています。

これから「さとり世代」にアプローチするのならば、「さとり世代」がかっこいいと思っているものは、「共感」を生むものであるので、今の「仲間同士の共感」を重視した商品・サービスを考える必要がありそうです。







P.S.

グラミー賞を獲得したLorde の「Royals」がヒットしたのも、もしかしたら「ロイヤルズ」の価値観と「さとり世代」の価値観が共感をしたからなのかもしれません。

Lorde -Royals

グラミー賞を獲得したロードのロイヤルズは、セレブの豪華な生活を題材とした曲を批判しているようにも聴こえるし、ラブソングでもあります。

この曲が流行ったということは、「ゴージャスな暮らしよりも大切なものがある」というメッセージに共感している人が多いということなのかもしれません。

【参考記事】

ただ、「贅沢」の捉え方が、セレブの消費文化のようなものだけで捉えられると、この世界から美しいものがなくなってしまいかねないなーとも思います。

「贅沢は味方」なのです。(「キラーチューン」の歌詞より)

 

P.P.S

今回の記事では「共感」がキーワードと書いたのですが、「共感」というのは自然となるものであってほしくて、促すものでないと思うのです。

全く同じ価値観の人はいないのであって、全く同じ感性の人もいないのであって、違って当たり前であって、違うことが面白いのであって、それをすべてひっくるめて面白いと思えると、「世界は一つ」と唱えなくてもいいのかもしれないなと思います。

【おすすめブログ】

星野源の共感と羞恥 − てれびのスキマ(2012/11/18)

前からずっと違和感があった「世界はひとつ」って言う言葉。全然それは否定しないし、いい言葉だなとも思うんですけど、「地球はひとつだけど世界はいっぱいあるのになぁ」って思ってたんですね。

<中略>

「君と僕はひとつだ」なんて「嘘つき!」ってずっと思ってたけど「君と僕はふたつだ」って言われるとそうだよなって。でもその「ふたつ」は「ひとつひとつ」とはまた違うじゃないですか。それぞれがちゃんと孤立して自然と重なることでなにかひとつのものがそこに生まれるんじゃないかって。