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砂糖とアルコールを1ヶ月摂らなかったら体はどうなるのか?

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0キロカロリーダイエットを1週間したらどうなるか?というニュースを以前紹介しましたが、今回紹介するのは、アルコールと砂糖を1ヶ月摂らなかったら体はどうなるのかということを実験している記事です。




【目次】

■アルコールと砂糖を1ヶ月摂らなかったら体はどうなるのか?

砂糖とアルコールを1ヶ月摂らなかったら体はどうなるのか?
砂糖とアルコールを1ヶ月摂らなかったら体はどうなるのか?

参考画像:Guy gives up added sugar and alcohol for 1 month|YouTubeスクリーンショット

アルコールと砂糖を1ヶ月断った男性に起こった身体の変化(実験動画)

(2015/10/10、TABI-LABO)

オランダ人青年のSachaは、砂糖や人工甘味料、加工食品、アルコールを一切口にしない生活※を1か月すると体はどうなるのかという実験を行ないました。

※野菜、果物、卵、ヨーグルトを中心にした献立

Guy gives up added sugar and alcohol for 1 month

■実験中の変化

●コレステロール値だけが上がってきた

原因はわかりませんが、コレステロールの値だけ上がってきたそうです。

●どんどん怒りっぽくなる

糖分が不足すると、イライラしてきてしまうそうです。

糖分をとらなくなることで、血糖値が上昇し、血糖値を下げようとインスリンが出てくるため、体が甘いものを欲して、イライラしてくるのだと考えられます。

●脱水状態になり、疲れやすくなる

さらには、砂糖もアルコールもビタミンを求め、それにより身体はどんどん脱水状態になり疲れやすくなると、 Bosma氏。

ただし、これもつかの間で、次第に糖分やアルコール、加工食品を受け付けない身体へとフィットしていくんだそう。

砂糖とアルコールを摂取しないと、脱水状態になり疲れやすくなっていくそうですが、次第にその状態に慣れていくそうです。




■一か月後、体はどうなったのか?

ひと月前(VOOR)に比べ、81キロあった体重は77.4キロに減少。血圧は135から125へ。コレステロール値も8%減少し、血糖値もかなり低くなったことがわかります。

体重は3.6キロ減少し、血圧やコレステロール値、血糖値も低くなったそうです。

→ 高血圧の症状・食事・数値・予防・原因・対策 について詳しくはこちら

→ コレステロール値を下げる食事・食品 について詳しくはこちら

→ 血糖値を下げる方法(食事・運動) について詳しくはこちら




■人間は結局、何を食べて生きることが大切なのか?

Sachaさんの質問に専門家は、野菜、果物、食物繊維の多いパン、不飽和脂肪の食物を例にあげました。なかでも、不飽和脂肪は「健康的な身体づくりには欠かせない」とBosma氏。

青魚やナッツ類などの不飽和脂肪酸の食べ物が健康的な体作りに欠かせないそうです。

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AIエージェントRobinがドライ型加齢黄斑変性の治療法を10週間で発見!緑内障治療薬リパスジル (Ripasudil) が有望な治療法




AIが目の病気「ドライ型加齢黄斑変性(dAMD)」の新しい治療法を発見したという論文・Xの投稿を見つけましたので、まとめてみたいと思います。

【参考リンク】

研究者たちは、Robinに「ドライ型加齢黄斑変性の治療法を見つけてください」と頼み、Robinがその指示に従って作業を進めました。

■Robinとは?

Robinは、Crow、Falcon、Finchという3つのAIエージェントで構成されています。

Robinは、文献を調べる、仮説を立てる、実験を設計する、データを分析するという一連の作業を自動的に行うことができます。

これらのエージェントが協力して、文献を調べ、実験を計画し、データを分析します。

■ドライ型加齢黄斑変性の治療法を発見

Robinは、リパスジルという薬がこの病気の治療に有効かもしれないと提案しました。

リパスジル (Ripasudil) は、Rhoキナーゼ阻害薬(ROCK阻害薬)の一種であり、緑内障の点眼治療薬として「グラナテック」という商品名で販売されています。

リパスジルは、もともと緑内障の治療に使われる薬ですが、ドライ型加齢黄斑変性にはこれまで使われたことがありませんでした。

Robinは、この薬が病気の原因となる細胞の働きを改善する可能性があると仮説を立て、実験を設計し、データを分析しました。

その結果、リパスジルが有望な治療法であることがわかりました。

Robinを使うことで、10週間という短い期間で結果を出しました。

■どのように研究は行われたの?

Robinは、まず文献から情報を集め、病気のメカニズムを理解しました。

その後、特定の薬をテストする実験を提案し、実験の結果を分析しました。

最終的に、リパスジルが効果的であることを発見しました。

もちろん、AIだけでは実験を行うことはできません。

研究者たちは、Robinが提案した実験を実際の研究室で実施しました。

そして、Robinが分析したデータを基に、最終的な論文を書きました。

■まとめ

今回の研究のポイントはAIを活用することで今までわからなかった病気の治療法を見つける時間が大幅に短縮される可能性があること、またAIの提案+人間が実行するという人間とAIの協力によって大きな結果が得られたことです。

今後このようなケースが増えて、珍しいものではなくなっていくのではないでしょうか?

→ 加齢黄斑変性症|症状・原因・治療・サプリメント について詳しくはこちら







食事中のコレステロール摂取量が1日あたり300mgを超えると心筋梗塞のリスクが15%増加する!




アメリカ心臓協会(American Heart Association)の機関誌JAHAに掲載された論文によれば、食事中のコレステロール心筋梗塞リスクの関連について180,156人の退役軍人のデータを分析したところ、食事中のコレステロール摂取量が1日あたり300 mg を超えると、心筋梗塞のリスクが15%増加し、コレステロール摂取量が1日あたり100mg増えるごとに、心筋梗塞のリスクが5%増加することがわかったそうです。

この結果によれば、食事中のコレステロール摂取量を減らすことにより、心筋梗塞の発症リスクを減らすことができるということができます。

具体的に言えば、DASH食に沿った食生活の変更と、肉や卵の摂取量を減らすことで、心筋梗塞の発症リスクを軽減する可能性があります。

【参考リンク】

■まとめ

これまでにもコレステロールと心筋梗塞の関連性について紹介してきました。

【関連記事】

コレステロールの摂取制限は必要ないと言ったり、必要あると言ったりと答えが変わってしまうと混乱しますよね。

女性は閉経後に血中コレステロールが高くなる場合があるので、注意してくださいね。

→ 悪玉コレステロールを減らす方法|LDLコレステロールを下げる食品・食事 について詳しくはこちら。

→ HDLコレステロールを増やす方法と善玉コレステロール吸う力をアップする方法 について詳しくはこちら。







NHK「あしたが変わるトリセツショー」「コレステロール大解明!超悪玉コレステロールかんたん発見&対策」




2024年5月23日のNHK「あしたが変わるトリセツショー」のテーマは「コレステロール大解明!超悪玉かんたん発見&対策」でした。

■コレステロールとは?悪玉コレステロールと善玉コレステロールの違い

●悪玉コレステロールは、全身に運ばれ、細胞やホルモン等の材料になります。悪玉といっても体には必要不可欠。

●善玉コレステロールは、余分なコレステロールを回収し、肝臓に戻す役割があります。

動脈硬化とは、血管が内側から盛り上がり血管をふさいでしまう状態で、加齢・肥満・高血圧・喫煙といった原因で発症しますが、主な原因の一つが大量に増えすぎた悪玉コレステロール。

間違った生活習慣によって増えすぎた悪玉コレステロールが傷ついた血管壁の隙間に入り込みます。

それが、白血球によって退治され、その残骸が血管壁にこびりつき、血管を狭め、動脈硬化を引き起こすのです。

基準時は悪玉(LDLコレステロール)は~119mg/dL、善玉(HDLコレステロール)は40~mg/dL

■コレステロールの数値が良くても注意したいのが「超悪玉コレステロール」!

超悪玉コレステロールの怖さは超悪玉コレステロールを下げる2つの方法|超悪玉コレステロールを増やす5つの危険因子とは?|#たけしの家庭の医学で紹介しました。

血管は、高血圧や加齢等の要因で少しずつ傷ついていきます。

その傷が大きいと、悪玉コレステロールも超悪玉コレステロールも血管壁の内側に入り込んできます。

しかし、超悪玉コレステロールは、悪玉コレステロールが入ることのできないわずかな傷の隙間でも侵入可能であるため、動脈硬化を進行させてしまうのです。

超悪玉コレステロールは、誰でも持っているので、数を増やさないようにすることが大切です。

心筋梗塞の発症率は、超悪玉コレステロールは悪玉コレステロールに比べて3倍高くなるという報告もあるそうです。(Stampfer MJ JAMA 276:882,1996)

●なぜ、超悪玉コレステロールは作られたのか?

糖分の過剰摂取で血液中のブドウ糖が増加⇒余ったブドウ糖は肝臓で中性脂肪に作り変えられた

肝臓で作られた中性脂肪とコレステロールは、同じ器に乗って、血液に流されます。

※通常の器の中の分量:中性脂肪4 コレステロール1

中性脂肪は、エネルギーとして消費され残ったコレステロールが悪玉コレステロールとなります。⇒大量の中性脂肪が超悪玉コレステロールを生み出した

器の大きさは一定なので、コレステロールのスペースが減る。

この時に起こるのが、コレステロールの小型化。

つまり、超悪玉コレステロールが生まれることになるわけです。

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■超悪玉コレステロール撃退ワザは運動(有酸素運動)+食事(オメガ3)!

●適度な運動

「有酸素運動を1日30分以上×週3回以上または週に150分以上」

善玉コレステロールを増やすには運動が有効で、特に「有酸素運動」が有効なのだそうです。

有酸素運動だからといって走らないといけないというわけではなりません。

ジョギング以外の運動も有効で、1日に歩く歩数が多ければ多いほど、善玉コレステロールの値も高くなるそうです。

→ HDLコレステロールを増やす方法と善玉コレステロール吸う力をアップする方法 について詳しくはこちら

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●食事(オメガ3)

オメガ3脂肪酸には脂肪燃焼をアップさせる効果があります。

オメガ3を含む食品にはアジなどの魚介類やえごま油などがありますが、今回番組で紹介したのは「アマニ油を毎日小さじ1杯」!

ある人は食事制限+運動+アマニ油の生活をしたことで体重が3年で30kg以上減少し、中性脂肪も223→89に下がったそうです。

またある研究によれば、中性脂肪が高めの人がアマニ油をスプーン1杯摂ることで中性脂肪が10週間で19.7%減少、超悪玉コレステロールは12週間で28.9%減少したと報告されているそうです。

脂肪燃焼効果より効果的にするためにはオメガ3を摂取するタイミングも大事!

亜麻仁油(オメガ3)を朝から飲んで運動すると脂肪燃焼を早める!|#林修の今でしょ講座によれば、飲む時間帯は朝に飲むといい理由は、朝から通勤で歩いたり、家事をしたりすることが運動となり、それが脂肪燃焼に役立つからです。

→ オメガ3の効果・効能・食べ物 について詳しくはこちら







【関連ワード】

コレステロールとは|コレステロール値を下げる食品・食事

HDLコレステロールを増やす方法と善玉コレステロール吸う力をアップする方法

総コレステロール値・基準値|総コレステロールが高い原因

悪玉コレステロールを減らす方法|LDLコレステロールを下げる食品・食事

悪玉コレステロールの数値(基準値)

悪玉コレステロールが高い原因

高脂血症とは|高コレステロール血症の症状・原因・食事

動脈硬化とは|動脈硬化の症状・原因・改善方法

中性脂肪とは・数値(正常値)・高い原因・下げる(減らす)

タウリンが動脈硬化症の原因になるコレステロールを下げる遺伝子を発見! アンチエイジング機能のメカニズムの解明に役立つ!




タウリンの直接の標的遺伝子と血中コレステロール低下作用
タウリンの直接の標的遺伝子と血中コレステロール低下作用

タウリンが作用しコレステロールを下げる遺伝子を発見! アンチエイジング機能など、メカニズムの全容解明へ――(2025年3月12日、名古屋大学)によれば、動脈硬化症などの原因になる血中コレステロールをタウリンが効果的に低下させる分子的な作用メカニズムを明らかにし、またタウリンが高コレステロール血症を改善するメカニズムに関する標的遺伝子を発見しました。

※高コレステロール血症:
血中コレステロール濃度が高い状態を指す。LDL-コレステロール(悪玉コレステロールと言われる)が多く、HDL-コレステロール(善玉コレステロールと言われる)が少ないと動脈硬化が進みやすいことがわかっている。本実験においても、ラットで悪いコレステロールのVLDL-コレステロール(超低密度リポタンパク質)の増加をタウリンが抑えることを示されました。

タウリンは脳、心臓、筋肉、肝臓の健康に重要なことが分かっており、動脈硬化症、脳卒中などの予防に効果的なことがよく知られていて、最近ではアンチエイジング機能があることが分かり、全身の健康に重要なアミノ酸であることが注目されるようになってきましたが、タウリンがどのようにして全身の健康に関与するのかそのメカニズムは明らかにされていませんでした。

これまでの研究では、タウリンが血中コレステロールを効果的に低下させることがわかっています。

今回の研究では、タウリンが直接作用する遺伝子を探索した結果、BHMT(メチル化などに関与する酵素)とOATP2(イオンの輸送体)がタウリンのターゲットであることが判明し、これら2つの遺伝子の変化がコレステロール異化代謝(コレステロールが胆汁酸に変わって体外に排出されやすくなる)を促進して血中コレステロールを低下させたと考えられます。

※BHMT:ベタイン・ホモシステイン・S-メチルトランスフェラーゼと呼ばれる酵素の略号。心筋梗塞や脳梗塞の原因と考えられているホモシステインをメチオニンに変換する酵素。メチオニンはタンパク質に取り込まれたり、システインになる。そして、メチオニンのメチル基が遺伝子のエピジェネティックな制御に利用される。

※OATP2:有機陰イオン輸送体2の略号。マイナスイオンを保つ有機物を血液から肝細胞へ取り込む役割をしている。胆汁酸や薬剤などの肝細胞への取り込みを制御することが知られている。

【参考リンク】

■まとめ

イカ、タコ、貝類など魚介類に含まれるタウリンがコレステロールを下げる仕組みが遺伝子レベルでわかり、これがアンチエイジングにもつながる可能性があるので、動脈硬化などの将来の健康リスクを減らしたい人は、タウリンを含む食べ物を意識しながら、普段の食事に取り入れたいですね。

⇒ タウリンの効果・効能|タウリンの多い食品・食べ物 について詳しくはこちら







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