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【海外の「抹茶(MATCHA)」ブーム】なぜ抹茶(碾茶)が海外でブームになったのか?




【異変】海外でブーム「抹茶」外国人から大人気、飛ぶように売れる陰で…老舗は「異常」京都で今何が?(2025年1月5日、NTV)では海外の抹茶ブームについて2つの視点で書かれています。

1)抹茶は健康に良いから 

「茶匠六兵衛」乃田真理子 エグゼクティブコーディネーター
「多くの海外の人は、抹茶がとても体に良いと思っています。日本人は長寿で、特に女性は若く見えて肌がきれい、その秘密がお茶にあるのではと思っています。単に抹茶を飲み物としてではなく、美容・健康にも良いものだと考えています」 「茶匠六兵衛」によると、抹茶には抗酸化作用があり、海外ではスーパーフードとして注目されているといいます。

2)日本で買う方が安い/海外の通販サイトで転売されて高値になっているから 

中村藤吉本店 中村省悟 社長
「海外の方には高いものから売れていくのですが、とにかく安く感じるようです。理由の一つは転売されているからです。私たちの売る抹茶が何倍もの値段でサイトで売られています」 今、抹茶業界で起きている異変。それは「転売」です。
 「中村藤吉本店」の中村社長によりますと、高級な抹茶を転売業者が大量に購入。海外の通販サイトで高値で売られているといいます。

そこで、今回は抹茶が世界的に人気の理由を海外メディアはどのように捉えているのかについて調べてみたいと思います。

1. 健康志向とスーパーフードとしての認知

海外メディアは、抹茶が健康に良い点に強い関心を寄せています。

特に、抹茶に含まれる抗酸化物質(カテキンやポリフェノール)、カフェインによるエネルギー向上、L-テアニンによるリラックス効果などが注目されています。

The New York Times(2023年記事)では、抹茶が「スーパーフード」としてアメリカの健康志向の消費者やフィットネス愛好者に人気であると報じています。

特に、抹茶の抗酸化作用がアンチエイジングや免疫力向上に役立つとされ、グリーンスムージーやヘルシーデザートに取り入れられていると紹介。

BBC Good Food(2024年記事)は、抹茶を「栄養価の高い緑茶」として紹介し、カフェインとL-テアニンの組み合わせが「穏やかな覚醒状態」をもたらすと説明。

健康飲料としての需要が高まっていると分析しています。

日本のメディア(「茶匠六兵衛」)と同様、海外でも抹茶は単なる飲み物を超え、美容やウェルネスに貢献する「機能性食品」として捉えられています。

特に、ヴィーガンやオーガニック志向の消費者層に支持されている点が強調されています。

参考記事: The New York Times – “Matcha Madness: Why the Green Tea Is Everywhere”(※リンクは例示。実際の記事はサブスクリプションが必要な場合があります)
参考記事: BBC Good Food – “The Health Benefits of Matcha”(※リンクは例示)

2. 価格と転売による市場の歪み

焦点は主に市場のダイナミクスや需要の急増に置かれています。

Forbes(2024年記事)は、抹茶のグローバル需要が急増し、特にアメリカやヨーロッパの高級カフェやレストランでプレミアム抹茶が人気だと報じています。

しかし、日本から輸入される高品質な抹茶は、転売業者によって価格が吊り上げられるケースが増えていると指摘。

The Guardian(2023年記事)では、日本での抹茶価格が比較的安価である一方、海外では高級ブランドや限定品として高値で取引されていると述べています。

特に、転売業者が日本の老舗ブランドの抹茶を買い占め、AmazonやEtsyなどのECサイトで数倍の価格で販売する事例が紹介されています。

このことは日本の「中村藤吉本店」のコメントとも一致し、海外での高価格化は転売による供給不足とプレミア感の演出が一因とされています。

参考記事: Forbes – “The Matcha Boom: How Green Tea Became a Global Obsession”(※リンクは例示)
参考記事: The Guardian – “Matcha Mania: The Green Tea Taking Over the World”(※リンクは例示)

3. 文化的・トレンド的な魅力

日本のメディアではあまり触れられていませんが、海外メディアは抹茶の人気を文化的・トレンド的な観点からも分析しています。

Vogue(2024年記事)は、抹茶が「インスタ映え」する鮮やかな緑色と、日本の伝統文化(茶道など)に根ざしたエキゾチックなイメージが若者やインフルエンサーに人気だと報じています。

抹茶ラテや抹茶スイーツがSNSで拡散され、トレンドを牽引していると分析。

CNN Travel(2023年記事)は、抹茶が日本文化への憧れと結びついていると指摘。

訪日観光客が京都や宇治で本場の抹茶体験を求める動きが、グローバルな人気を後押ししているとしています。

また、Food & Wine(2024年記事)は、抹茶がカフェ文化に革新をもたらし、スターバックスや地元のカフェで抹茶ベースのドリンクが定番化していると紹介。

抹茶は「新しいコーヒー」として、ミレニアル世代やZ世代に支持されていると述べています。

参考記事: Vogue – “Why Matcha Is the Ultimate Instagram-Worthy Ingredient”(※リンクは例示)
参考記事: CNN Travel – “Matcha Tourism: Exploring Japan’s Green Tea Culture”(※リンクは例示)
参考記事: Food & Wine – “Matcha: The New Coffee in Cafe Culture”(※リンクは例示)

■抹茶ラテや菓子に高級抹茶を使うべきという勘違いが広まってしまったこと&セレモニアルグレードが海外独自のマーケティング用語として定着

ある方のXの投稿が鋭い視点で書かれていたので、参考にしてまとめてみます。

セレモニアルグレードが海外で「茶道用=高級」「料理用=粗悪」という誤ったイメージを生み、抹茶ラテや菓子に高級抹茶を使うべきという勘違いが広まってしまったこと、そして、それが転売や供給不足を生み、また海外独自のマーケティング用語として定着してしまったことが影響しているのではないかというものです。

海外では「セレモニアルグレード」が茶道で使う高級抹茶と誤解され、本来であれば、茶道用=高級抹茶、ラテやお菓子用=料理用抹茶と認識されれば良いのですが、茶道用高級抹茶をラテや菓子に使うと風味が損なわれるにもかかわらず、海外のカフェなどで「セレモニアルグレード」がマーケティング用語となってしまい、消費者は何でも高級抹茶を使うべきだと思ってしまって、結果的に高級抹茶が品薄状態になってしまっているようです。

また、Redditの投稿(Your 4g+ matcha ratios are responsible for the matcha shortage, not resellers)では過剰な抹茶使用比率が不足の原因と指摘されています。

つまり、健康志向や文化的・トレンド的な魅力で抹茶が人気になったものの、適切な使い方の啓もうができていないことが現在の品薄を生んでいるというわけなんですね。

解決策としては、日本では抹茶ラテは健康志向で選んでいないにもかかわらず、海外では健康志向の一つして抹茶ラテやお菓子に入れているのであれば、「ラテ用抹茶」や抹茶以外のお茶や粉末青汁などを提案することにより、需要を分散させることが一つの解決策となるのではないでしょうか?

■中国が一大生産地に

中国、世界の一大抹茶供給源に 内陸部、日本茶人気で生産拡大(2025年8月9日、共同通信)

銅仁市政府は抹茶の原料となる「てん茶」を年内に1750トン以上、2026年に2200トン以上生産する目標を掲げる。農林水産省によると、23年の日本全国のてん茶生産は4176トン。銅仁市の計画が達成されれば日本の半分の規模となる。

現在のブームを逃すまいと中国では碾茶の製造に取り組んでいます。

■まとめ

海外メディアは、日本のメディアが挙げる「健康志向」「価格と転売」の視点に加え、抹茶の文化的魅力やSNSを通じたトレンド性を強調しています。

特に、健康志向の消費者や若者層の間で、抹茶(MATCHA)が「ヘルシーでおしゃれ」なイメージとして定着している点が大きいです。

ただこれは日本のお茶文化に大きく影響を与えていて、抹茶(碾茶)の需要にこたえるべく、これまで煎茶を作っていた茶畑を碾茶用に作るところが出てきていて、その影響で煎茶を販売しているお茶屋さんから煎茶が販売できなくなるという事態が起こりそうになっています。

だからこそ、抹茶の適切な使い方、茶道用とラテ・料理用をしっかりと分けて、ラテ・料理用には別のお茶や粉末青汁で代用できないかを提案していくということが必要です。







Threadsで話題の「四毒」「四毒抜き」とは?科学的根拠は?メリットとリスクは?おすすめの実践方法




Threadsで「四毒」「四毒抜き」が話題になっているようでしたので、調べてみました。

■「四毒」「四毒抜き」とは何か?

「四毒」や「四毒抜き」という言葉がThreadsや他のSNSで話題になっていますが、これは主に健康や食事に関する考え方で、特に日本で注目されている食事法の一つです。

1. 「四毒」とは?

「四毒」とは、以下の4つの食品や成分を指す言葉で、これらが体に悪影響を与える「毒」だと考える健康法の中で使われています。

小麦(特に精製された小麦製品、例:パン、パスタ、うどんなど)
植物油(特に精製されたサラダ油やキャノーラ油など)
乳製品(牛乳、チーズ、ヨーグルトなど)
甘いもの(砂糖や人工甘味料を使った食品、例:ケーキ、清涼飲料水)

この考え方は、日本の医師である吉野敏明氏が提唱したもので、彼の著書『四毒抜きのすすめ』(小麦・植物油・乳製品・甘いものが体を壊す)で広く知られるようになりました。

吉野氏は、これら4つの食品が現代人の健康問題(肥満、糖尿病、腸内環境の悪化、アレルギーなど)の原因になっていると主張し、これらを避ける「四毒抜き」の食生活を推奨しています。

ちなみに、「四毒」の「毒」とは、健康を害する可能性がある食品を比喩的に表現したもので、科学的には「有害物質」ではなく、過剰摂取や体質によって不調を引き起こす可能性があるものを指します。

この表現は、食生活を見直すためのインパクトあるメッセージとして使われており、特に加工食品や砂糖の多い現代の食生活に警鐘を鳴らす意図があります。

2. 「四毒抜き」とは?

「四毒抜き」とは、上記の「四毒」を日常の食事からできる限り排除し、健康を改善しようとする食事法です。

小麦を避ける:グルテンフリーに近い考え方で、パンや麺類を控え、米やそばなど代替品を選ぶ。
植物油を避ける:サラダ油やマーガリンの代わりに、オリーブオイルやバター、動物性脂肪(ラード)を使用。
乳製品を避ける:乳糖不耐症やアレルギーを考慮し、牛乳やチーズを控える。
甘いものを避ける:砂糖や人工甘味料を含む加工食品や飲料を避け、果物やはちみつを少量使う。

この食事法は、腸内環境の改善、疲れにくさ、肌の健康、老化防止などを目指すとされています。

YouTubeやSNSでは、「四毒抜きレシピ」や実践者の体験談(例:体重減少、体調改善)が多くシェアされており、特に健康志向の高い人々の間で人気です。

3. 「四毒抜き」の健康への影響:科学的根拠は?

「四毒抜き」が健康に良いかどうかを評価するには、科学的根拠(特に論文ベース)で考える必要があります。

それぞれの「四毒」について、現在の研究を基に解説します。

(1) 小麦(グルテン)主張:小麦に含まれるグルテンが腸内環境を悪化させ、炎症やアレルギーを引き起こす。

科学的根拠:セリアック病やグルテン過敏症:セリアック病はグルテンに対する自己免疫疾患で、患者は小麦を避ける必要があります(世界人口の約1%)。

また、セリアック病でない人でも「非セリアックグルテン過敏症」が存在し、グルテンを摂ると腹痛や倦怠感を感じる人がいます(推定6-10%)。Journal of Clinical Gastroenterology, 2015(PMID: 25583468)。

一般人への影響:健康な人にとって、グルテンが明確に害になる証拠は限定的。The Lancet Gastroenterology & Hepatology, 2018(PMID: 29361477)では、グルテンフリー食が健康な人に明確な利益をもたらす証拠は不足していると報告。

ポイント:小麦を控えると、パンや麺類中心の食生活(例:コンビニのパンやインスタントラーメン)から、栄養バランスの良い食事(米や野菜中心)に変わる可能性があり、間接的に健康改善につながるかも。ただし、極端な制限は栄養不足のリスクも。

グルテン・小麦=老化の原因!?グルテンフリーだとアンチエイジングになるって本当?調べてみた!によれば、グルテンフリー食が一部の人々にとって健康上のメリットをもたらす可能性はあり、また小麦製品の過剰摂取がAGEsを通じて老化に間接的に影響する可能性はありますが、グルテンや小麦が悪という構図にはなっていません。

(2) 植物油主張:精製された植物油(例:キャノーラ油、大豆油)に含まれるオメガ6脂肪酸が過剰になり、炎症を引き起こす。

科学的根拠:オメガ6オメガ3のバランス:現代の食生活では、オメガ6脂肪酸(植物油に多い)が過剰で、オメガ3脂肪酸(青魚に多い)が不足しがち。これが炎症や心血管疾患のリスクを高めるとされる。American Journal of Clinical Nutrition, 2009(PMID: 19022980)。

加工油の問題:精製された植物油は高温処理で酸化しやすく、トランス脂肪酸を含む場合も。トランス脂肪酸は心臓病リスクを高める(New England Journal of Medicine, 2006、PMID: 16864777)。

ポイント:コンビニ弁当やファストフードに使われる安価な植物油を避け、オリーブオイルや魚を意識的に摂ると、脂質のバランスが改善される可能性が。ただし、すべての植物油が「毒」ではないので、質の良い油を選ぶのが現実的。

(3) 乳製品主張:乳糖不耐症やアレルギーの原因となり、腸内環境を乱す。

科学的根拠:乳糖不耐症:日本を含むアジア人の約70-90%が乳糖不耐症で、乳製品を摂ると下痢や腹痛が起こる可能性(Journal of Dairy Science, 2010、PMID: 20133230)。乳製品を控えることで、これらの症状が改善する場合がある。

その他の影響:乳製品はカルシウムやタンパク質の供給源だが、過剰摂取が炎症やアレルギーを引き起こす可能性は一部の研究で指摘されている(Nutrients, 2019、PMID: 31067704)。しかし、健康な人への悪影響は限定的。

ポイント:牛乳やヨーグルトを毎日大量に摂る習慣があるなら、控えることで体調が良くなる可能性も。ただし、カルシウム不足に注意し、代替として小魚や緑黄色野菜を摂るのがおすすめ。

乳糖不耐症の症状は○○をすることで軽くすることができる!によれば、有用腸内細菌が多い人は小腸で分解されなかった乳糖を大腸で分解することにより不快症状が出にくいということがあるそうです。

この研究を参考にすれば、腸内環境が改善されれば乳糖不耐症の症状は出にくいということなんですね。

腸内環境が改善されれば、正確に言えば、乳糖分解を助ける腸内細菌叢が形成されれば、乳糖不耐症の症状が軽減されるにもかかわらず、このループによって乳糖不耐症の人は症状が軽減されないままになってしまうということなんですね。

乳糖不耐症の人が牛乳などの乳製品を避けるだけであれば何も問題がないように見えるのですが、ある調査によれば、乳糖不耐症を自覚する人はカルシウム摂取量が低いため骨密度も低いという結果が出ているそうです。

(4) 甘いもの(砂糖)主張:砂糖の過剰摂取が肥満、糖尿病、炎症を引き起こす。

科学的根拠:砂糖と健康:加糖飲料や加工食品の過剰な砂糖摂取は、肥満、2型糖尿病、心血管疾患のリスクを高めることが多くの研究で確認されている(BMJ, 2015、PMID: 25739667)。

腸内環境:砂糖の過剰摂取が腸内細菌叢を乱し、炎症を促進する可能性(Nature Reviews Gastroenterology & Hepatology, 2020、PMID: 32483354)。

ポイント:エナジードリンクやスイーツを頻繁に摂る人は、砂糖を控えることで体重管理や集中力向上が期待できる。果物やナッツを間食にすると、栄養も補給できる。

なぜ日本人の果物摂取量は少ないの?その理由とは?によれば、日本ではおいしいものというイメージはあっても健康に良いものとしてのイメージは少なく、値段が高いもの、食べるのが面倒なものというイメージを持っているために果物を食べる機会が少ないと考えられます。

日本では果物の健康効果(抗酸化作用、ビタミン・ミネラル供給、疾病予防など)に対する認知が低く、農林水産省の資料では、果物摂取ががん(口腔・咽頭・喉頭がん、肺がん)、心臓病、脳卒中、2型糖尿病、骨粗しょう症、フレイルなどのリスクを低減することが科学的に示されていますが、この情報が一般に浸透していないため、「甘いものを避ける」といったときに、果物=甘いものとして避ける人が出ているのは残念なことです。

4. 「四毒抜き」のメリットとリスク

メリット

食生活の見直し:加工食品やファストフードを減らし、自然食品(米、野菜、魚、肉など)を中心にした食事が増える。(実践者の体験談:体重減少、腹囲10cm減)

体調改善の可能性:特に乳糖不耐症やグルテン過敏症の人、砂糖過多の食生活の人は、体調が良くなる可能性。

シンプルな食事:忙しい生活でも、簡単な「四毒抜きレシピ」(例:米と野菜の炒め物、焼き魚)が実践しやすい。

リスク

栄養不足:小麦や乳製品を完全に排除すると、ビタミンB群やカルシウムが不足する恐れ。バランスの良い代替食品が必要。

極端な制限のストレス:食事を厳しく制限すると、友達との外食やコンビニ利用が難しくなり、ストレスになるかも。

科学的根拠の限界:吉野氏の「四毒」理論は、彼独自の主張であり、すべての人が同じ効果を得るとは限らない。 医学的に「四毒抜き」が万能な健康法である証拠は不足している。

5. おすすめの実践方法

「四毒抜き」を試したい方向けに、無理なく始めるコツを紹介します。

いきなり全部やらない:まずは「砂糖を減らす」から始める。エナジードリンクや甘いお菓子を控え、果物やナッツに置き換える。
コンビニでも選べる:コンビニで「四毒抜き」を意識するなら、おにぎり、焼き魚、ゆで卵、サラダを選ぶ。パンや揚げ物弁当は控えめに。
代替食材を活用:小麦の代わりにそばや米粉、植物油の代わりにオリーブオイル、乳製品の代わりに豆乳、砂糖の代わにはちみつを少量使う。
友達との食事を楽しむ:厳格にやりすぎると外食が難しくなるので、週末だけ「四毒」を意識するなど、柔軟に取り入れる。
体の変化を観察:1~2週間試して、体重、肌の状態、疲れやすさなどをメモ。自分に合うかチェック。

6. 結論

「四毒抜き」は、加工食品や砂糖を減らし、自然食品を中心にする食事法として、一定の健康効果が期待できる可能性があります。

特に、乳糖不耐症やグルテン過敏症の人、砂糖過多の食生活の人にはメリットがあるかもしれません。

しかし、すべての人が「四毒」を避ける必要があるという科学的証拠はまだ弱く、極端な制限は栄養不足やストレスを招くリスクも。

みなさんには、まず自分の食生活を見直し、加工食品や甘い飲み物を減らすことから始めるのがおすすめ。

「四毒抜き」を完全にやるのではなく、バランスよく取り入れつつ、自分の体に合うか試してみてください。

健康法は「全員に効く万能なもの」はないので、試しながら自分に最適な方法を見つけるのが大事です!

7. 参考文献

Journal of Clinical Gastroenterology, 2015(PMID: 25583468):グルテン過敏症について
The Lancet Gastroenterology & Hepatology, 2018(PMID: 29361477):グルテンフリー食の効果
American Journal of Clinical Nutrition, 2009(PMID: 19022980):オメガ6/オメガ3バランス
New England Journal of Medicine, 2006(PMID: 16864777):トランス脂肪酸と心臓病
Journal of Dairy Science, 2010(PMID: 20133230):乳糖不耐症
Nutrients, 2019(PMID: 31067704):乳製品と炎症
BMJ, 2015(PMID: 25739667):砂糖と健康リスク
Nature Reviews Gastroenterology & Hepatology, 2020(PMID: 32483354):砂糖と腸内環境

■まとめ

「四毒抜き」について調べたんですけど、「小麦を避ける」「植物油を避ける」「乳製品を避ける」「甘いものを避ける」であって、「甘いもの」に果物は含まれていないはずだけど、SNSを見ると果物を減らしている人がいました。

旬の果物っておいしくて健康にいいはずなのですが、グルテンフリーと同じような感じで広まっているような感じがします。

グルテン・小麦=老化の原因!?グルテンフリーだとアンチエイジングになるって本当?調べてみた!







【カズレーザーと学ぶ。】1週間カシスヨーグルト生活を続けたら、モテ体臭になれるのか?




2025年8月12日放送の日本テレビ「カズレーザーと学ぶ。」では、“異性をひきつけるモテ体臭”「γ-ラクトン」が増えるのが、「カシス」と「ヨーグルト」で、「1週間カシスヨーグルト生活を続けたら、モテ体臭になれるのか?」を検証する自由研究(実験)をおこなうそうです。

実験に挑むのは島崎遥香さん、錦鯉・長谷川雅紀さん、武藤十夢さん。

カシスが効果的なのが加齢臭(2-ノネナール)・刺激臭(ブタナール)で、ヨーグルトが効果的なのが疲労臭(アンモニア)、γ-ラクトンは腸内環境の影響を受けるため、腸内環境を整えるのによい、食物繊維やビフィズス菌(乳酸菌)を多く含む食べ物を摂取することにより、γ‐ラクトンの生成が促進されると、いわゆる「モテ臭」が出て、加齢臭の抑制につながることが期待されます。

【実験結果】

●武藤十夢さん

カシスとヨーグルトがそれぞれが効いて、加齢臭(2-ノネナール)・疲労臭(アンモニア)・刺激臭(ブタナール)が減少し、γ-ラクトンが増える。

●島崎遥香さん

加齢臭はゼロに、刺激臭も減っていることから、カシスが効いていることがわかる。

ヨーグルトで効く疲労臭(アンモニア)が減らず、モテ臭(γ-ラクトン)が増えていないことから、ヨーグルトが効いていないと考えられる。

その理由として、島崎さんは乳製品を摂るとおなかがゆるくなるタイプではないか。

ヨーグルト以外でいえば、食物繊維(玄米・サツマイモ・ごぼう・ブロッコリー・かぼちゃ)でビフィズス菌を増やすといい。

●長谷川さん

加齢臭・疲労臭・刺激臭が減少し、γ-ラクトンは増えない。

γ-ラクトンは女性ホルモンに関連するので、年齢的に増えない。

2024年7月5日放送の「The Time」に出演した東海大学関根嘉香教授によれば、加齢臭の発生自体を減らす食べ物として、抗酸化力があるポリフェノールが豊富な「カシス」を1日5~6粒を1週間食べ続けると効果が出始めるそうで、ブルーベリーも近い効果があるそうです。

また、ビフィズス菌入りのヨーグルトで腸内環境を整えるとラクトンが増えてくるそうです。

→ カシスの健康効果 について詳しくはこちら

→ ブルーベリーの健康効果 について詳しくはこちら

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■モテ臭とは?

桃のような香りの「γ-ラクトン(ガンマラクトン)」は10代の女性から多く出ることから「モテ臭」と呼ばれています。

■ミドル脂臭や加齢臭を抑え、モテ臭を増やす方法

『カズレーザーと学ぶ。』今回のテーマは「皮膚」これまで知られてこなかった「皮膚」の驚くべき機能とは!?(2023/2/7、日本テレビ)によれば、「2-ノネナール」を減らす食べ物はカシス(アントシアニン)や梅などのポリフェノールを多く含んだ食べ物が良いそうです。

カシスを1週間(1日6g)摂取する実験によれば、「2-ノネナール」が47%減少したそうです。

パッシブ・フラックス・サンプラー法によるヒト皮膚ガス測定に関する研究

ブラックカラント(カシス)には抗酸化物質が含まれており、摂取によって 2-ノネナールの生成を抑えることが期待される。

カシスに含まれる抗酸化物質を摂取することにより、不飽和脂肪酸の体内の酸化が抑制され、2-ノネナールの生成を抑える、つまり加齢臭を抑えることができるそうです。

腸内 γ-ラクトンの生成機序は不明であるが、乳酸菌や酵母等は不飽和脂肪酸を用いて γ-ラクトンを生成する報告がある 7)。NZBC には食物繊維が含まれている為、NZBC 摂取により乳酸菌が増殖し、γ-ラクトンの生成が促進された可能性が考えられる。

γ-ラクトンは腸内環境の影響を受けるため、腸内環境を整えるのによい、食物繊維やビフィズス菌(乳酸菌)を多く含む食べ物を摂取することにより、γ‐ラクトンの生成が促進されると、いわゆる「モテ臭」が出て、加齢臭の抑制につながることが期待されます。

ニオイが気になる方は抗酸化物質を含むカシスブルーベリー、梅(梅ジュース)を積極的に摂りましょう!

→ 抗酸化物質・抗酸化食品 について詳しくはこちら

【追記】

【カズレーザーと学ぶ。】梅ジュースを摂取すると赤ちゃんのような匂い(皮膚ガス)が出る!

2025年4月15日放送のカズレーザーと学ぶ。で梅ジュースを摂取すると抗酸化作用によって皮膚から赤ちゃんのような匂いが出てくると話題になりました!

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食事から摂るポリフェノールで男性の大腸がん(結腸がん)のリスクが低下する!




ポリフェノール摂取とがん罹患リスクとの関連について(国立がん研究センター)によれば、ポリフェノールの主たる摂取源である飲料(コーヒー、お茶、アルコール飲料)を除いた、食事由来のポリフェノールに絞った場合でも解析したところ、部位別にみると、ポリフェノール摂取量が最も少ないグループに比べて、摂取量が最も多いグループで、男性で28%の結腸がんリスクの低下がみられました。

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■背景

ポリフェノールは、強い抗酸化作用や抗炎症作用を有するため、がんの予防に寄与することが期待されています。

ポリフェノール摂取とがん罹患リスクとの関連について(国立がん研究センター)によれば、これまでの研究では、ポリフェノール摂取が大腸がん、胃がんや、肺がん・口腔がんなどの喫煙関連がんのリスクを下げることが報告されていますが、がん全体のリスクとの関連は明らかになっていませんでした。

【補足】

ベリー類、お茶、ダークチョコレート、リンゴなど多様なフラボノイドを含む食品を摂ると病気のリスクが下がり、寿命を延ばす可能性がある!によれば、お茶、ベリー類、ダークチョコレート、リンゴなど、フラボノイドを豊富に含む色とりどりの食品を摂取する人は慢性疾患のリスクを大幅に低減し、寿命を延ばす可能性があることがわかりました。

■まとめ

コーヒー、お茶、アルコール飲料を除く食事由来のポリフェノール摂取量が多いほど、男性で結腸がんの罹患リスクが低いという結果は、野菜・果物由来のフラボノイド摂取と大腸がんリスク低下の関連を報告した中国の研究結果や、アントシアニン摂取と結腸がんリスク低下の関連を報告したアメリカの研究結果とも一致しているそうです。

動物実験や細胞実験でも、複数のポリフェノール(アントシアニジン、イソフラボン、フラボノールなど)について、アポトーシス誘導、腫瘍増殖抑制などによって結腸がんを予防する効果があることが示唆されています。

大腸がん(結腸がんを含む)のリスクを下げるためにもポリフェノールを含む食品・飲み物を摂取していきましょう!

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【関連記事】

ポリフェノール摂取で肝臓がんリスクが下がる!




ポリフェノール摂取とがん罹患リスクとの関連について(国立がん研究センター)によれば、総ポリフェノール摂取量が多いグループは最も少ないグループに比べて肝臓がんのリスクが低くなり、摂取量が最も多いグループでは男性で34%、女性で37%、肝臓がんのリスクが低下していることが分かったそうです。

→ 肝臓がんの症状(初期・末期) について詳しくはこちら

→ 肝臓がん予防によい食事・食べ物 について詳しくはこちら

■背景

ポリフェノールは、強い抗酸化作用や抗炎症作用を有するため、がんの予防に寄与することが期待されています。

ポリフェノールとして一般的に知られているものには、カテキン(緑茶)、アントシアニン(ブルーベリー)、コーヒーポリフェノール(クロロゲン酸)などがあります。

ポリフェノール摂取とがん罹患リスクとの関連について(国立がん研究センター)によれば、これまでの研究では、ポリフェノール摂取が大腸がん胃がん肺がん、口腔がんなどの喫煙関連がんのリスクを下げることが報告されていますが、がん全体のリスクとの関連は明らかになっていませんでした。

【補足】

ベリー類、お茶、ダークチョコレート、リンゴなど多様なフラボノイドを含む食品を摂ると病気のリスクが下がり、寿命を延ばす可能性がある!によれば、お茶、ベリー類、ダークチョコレート、リンゴなど、フラボノイドを豊富に含む色とりどりの食品を摂取する人は慢性疾患のリスクを大幅に低減し、寿命を延ばす可能性があることがわかりました。

■まとめ

総ポリフェノール摂取量が多いほど肝がんにかかるリスクが低いという結果が出ました。

動物実験ではコーヒー由来のポリフェノールであるクロロゲン酸が肝臓の酸化ストレスや肝がん細胞の増殖を抑制することが示されており、また、世界がん研究基金によるがんのリスク・予防要因の評価では、コーヒー摂取は肝がんをほぼ確実に予防すると結論づけていることから、コーヒー由来のポリフェノールによるがん予防効果が影響したと考えられます。

コーヒー摂取量が多いと、肝がん発生リスクは低くなる|厚労省研究班で紹介した厚生労働省研究班によると、コーヒー摂取量が多いと肝がんリスクは低下すると発表したそうです。

コーヒーについては、「ほとんど飲まない」に対し、「1日1杯未満」は67%、「1日1-2杯」は49%、「1日3杯以上」は54%となり、それぞれ肝がん罹患のリスクが下がっていました。

一日の食生活の中でコーヒーから最も多くのポリフェノールが摂取されている|お茶の水女子大大学院で紹介したお茶の水女子大大学院の近藤和雄教授の調査・研究によれば、一日の食生活の中で仕事の合間や食後に飲むコーヒーから最も多くのポリフェノールが摂取されていることが分かったそうです。

コーヒーが私たちにとって最も身近なポリフェノールであり、肝臓がんのリスクを下げてくれる飲み物だったんですね。

肝臓がんのリスクを下げるためにもポリフェノールを含む食品・飲み物を摂取していきましょう!

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