メルカリ、社員向けに不妊治療や病児保育を支援する制度を導入

Pregnant/Family Session

by Felipe Fernandes(画像:Creative Commons)

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メルカリ、社員の不妊治療・病児保育を支援

(2016/7/4、日本経済新聞)

スマホ向けフリマアプリを運営するメルカリは社員向けに不妊治療や病児保育を支援する制度を導入したそうです。

■不妊治療への公的助成制度

公的助成制度は、体外受精や顕微授精以外の治療法では妊娠の見込みがないか、妊娠の可能性が極めて低いとされた夫婦が対象で、夫婦合算で年730万円未満という所得上の制限があります。

指定医療機関で体外受精や顕微授精といった「特定不妊治療」を行った場合に、その治療費が助成されます。

厚生労働省、不妊治療の助成制度の拡充 男性にも(2009/9/3)によれば、厚生労働省は、不妊治療の助成制度の拡充を決めたそうです。

拡充の対象は、体外受精でないと妊娠が難しい夫婦です。

現在は原則として、不妊治療1回の上限額は15万円で通算6回まで助成を受けられますが、1回目の上限額を30万円としています。

妻から卵子を、夫から精子を採取し体外受精を行うのに30万~40万円程度かかります。

上限倍増で1回目の費用をほぼカバーでき、受けやすくなります。

夫が無精子症などの場合、精巣を切開し精子を採取する必要があり、さらに30万~50万円程度かかります。

この手術を受ける場合は、新たに上限15万円を助成します。

■まとめ

公的助成制度だけでなく、企業側からの子育て支援があると、子育てに悩む家族が少なくなっていくのではないでしょうか。

→ 不妊の原因・不妊治療・妊活 について詳しくはこちら

→ 男性不妊 について詳しくはこちら







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長寿のためには低体温のほうが良い!?|抗加齢(アンチエイジング)医学

the gamers

by shira gal(画像:Creative Commons)

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■長寿のためには低体温のほうが良い!?|抗加齢(アンチエイジング)医学

このブログでは、低体温改善が健康維持・病気の予防に欠かせないのではないかと紹介してきました。

健康な人の基礎体温は約36.5℃で、細胞の新陳代謝が活発で、健康で、免疫力も高く、ほとんど病気をしない状態を保つことができます。

低体温になると、血行も悪くなり、免疫力も低下し、疲労やアレルギー、生活習慣病など多くの病気にかかりやすい状態になります。

しかし、日本抗加齢医学会のアンチエイジング医学のホームページをみると、長寿のためには、低体温傾向が重要ではないかということが書かれています。

日本抗加齢医学会|アンチエイジング医学

すでに現時点において、カロリーリストリクション仮説と酸化ストレス仮説は、エビデンスの存在するサイエンスとして認識されつつある。

ヒトにおいては確実なエビデンスはいまだ存在しないが、最近では、長寿の代謝マーカーとして低体温、低インシュリン血症、高DHEA-s血症について、これらがカロリーリストリクションをしたサルに認められたことが報告されている。

これだけを読むと、低体温に対する考えが全く違うとなってしまいます。

低体温を薦めている方で有名なのが、聖路加国際病院名誉院長の日野原重明先生です。

以前テレビ番組でも長寿の条件3つのうちの一つに低体温を紹介していました。

  1. 低体温
    日野原さんの体温は35℃なのだそうです。
    低体温だと、無駄なエネルギーを抑える事ができる。=冬眠する動物と同じ考え
  2. 低インスリン ※ただし低血糖の領域ではない
    食事の量が少ないとインスリンの分泌も減少
  3. 抗加齢ホルモン値(DHEA-S)が高い
    加齢とともに分泌は減少しますが、カロリー制限でDHEA-Sの減少が抑制されるそうです。

※カロリー制限で遺伝子を守り、細胞の寿命を延ばそうとするサーチュイン遺伝子のスイッチが入ると考えられるそうです。

日野原先生は、低体温する生活を実践するために、カロリーを制限した食事を実践されていました。

以前このブログでは、カロリー制限に関する記事を書いたことがありましたので、ご紹介します。

カロリー抑え、寿命延ばそう 適切な食事量の把握が鍵

アンチエイジング(抗加齢)の研究で、「カロリーリストリクション(CR)」という考えに注目が集まっている。

CRとは、栄養分を確保しながら、食事の摂取カロリーを通常の6~7割に制限すること。

老化防止につながり、健康で長生きできる体をつくるという。

9月には医師らが中心になり、「CRソサエティ・ジャパン(アンチエイジングを実践する会、愛称・カロリスジャパン)」を発足。

世界有数の長寿国である日本で、さらに人々の寿命を延ばそうと研究成果の啓発に力を入れている。

初めて目にした、耳にした言葉が「カロリーリストリクション(CR、Calorie Restriction)」で、直訳するとカロリー制限という意味です。

CRとは、栄養分をきちんと確保しながら、なおかつ食事による摂取カロリーを通常よりも制限することをいうようで、そのことが老化防止・アンチエイジングにつながり、長生きできるカラダになるという考え方のようです。

記事によると、サルによる動物実験によると、カロリー制限をしたサルは、寿命が延びたのに加えて、毛につやがあり、しわもあまりないなどアンチエイジングの効果があったようです。

カロリー制限をすると、アンチエイジング・寿命が延びるなどの効果があるそうです。

日本では昔から「腹八分目」とはよく言ったもので、自分自身に必要な栄養素やカロリーをしっかりと把握した上で、取り組むと、健康にも美容にも効果的だと思います。

【関連記事】

もう少しアンチエイジング医学について知るために調べてみると、アンチエイジング医学的アプローチが紹介されていました。

  1. 知識の増大
  2. 適切な食事・栄養、適度な運動、禁煙など生活習慣の改善
  3. サプリメント、栄養補助食品の活用
  4. ホルモン補充療法、トレーニング等の積極的な取り組み

このアンチエイジング医学的アプローチとこのブログで考える低体温改善方法と異なる点はないように思えます。

しかし、最終的な低体温に対する意見に関しては違いが出ています。

なぜこのような結論の違いが出てしまうのか、今後のこのブログの課題となりそうです。

【追記(2017/6/14)】

「フレイル(高齢者の虚弱)」の段階で対策を行ない、要介護状態の高齢者を減らそう!で紹介した厚生労働省によれば、「フレイル」とは加齢とともに、心身の活力(例えば筋力や認知機能等)が低下し、生活機能障害、要介護状態、そして死亡などの危険性が高くなった状態のことで、多くの高齢者が中間的な段階(フレイル)を経て、徐々に要介護状態に陥るそうです。

高齢者は健康な状態から急に要介護状態になるわけではなく、食欲の低下や活動量の低下(社会交流の減少)、筋力低下、認知機能低下、多くの病気をかかえるといった加齢に伴う変化があり、低栄養、転倒、サルコペニア、尿失禁、軽度認知障害(MCI)といった危険な加齢の兆候(老年症候群)が現れ、要介護状態になると考えられます。

この「フレイル(高齢者の虚弱)」という考え方を当てはめてみると、年をとるにつれて次第に栄養の摂り方を変えていかなくてはいけないということであり、決して考え方として矛盾していないかもしれないと思うようになりました。

健康に良い、長寿のための食事をするためには、若い子供、働き盛りの20代・30代、メタボが気になる40代・50代、食事が次第に細くなる60代・70代とでは栄養管理を変えていく必要があるということではないでしょうか?

→ 低体温の改善・原因・症状・病気 について詳しくはこちら

→ 低体温の改善方法(温活の方法)(食事・運動) について詳しくはこちら







【関連記事】

体温を上げると健康になる?|体温と免疫力の関係とは?

All Women Lifeguard Tournament 2012

by Shawn Perez(画像:Creative Commons)

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【目次】

■体温を上げると健康になる?

「体温を上げると健康になる」という本が注目を集めているそうです。

最近、低体温の子供や大人が増えていることから、人気が出ているのかもしれませんね。

そこで、今回は、「低体温」について取り上げたいと思います。

→ 低体温|低体温の改善・原因・症状 について詳しくはこちら

本来、私達人間の体温の平均は36.5℃くらいであり、体温が1℃下がると、免疫力が低下するなど健康に悪影響があるといわれており、また、体温が低いと、基礎代謝が低下し、新陳代謝が悪いため、太りやすくなるとも考えられます。
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「体温を上げると健康になる」の著者である齋藤真嗣医師によれば、「体温が1度下がると免疫力は30%低下する」そうです。

「体温を上げると健康になる」

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免疫をになう細胞「マクロファージ」が体温で活発になる仕組みを解明―過酸化水素によって温度センサーTRPM2がスイッチ・オンする分子メカニズム―

(2012/4/10、自然科学研究機構 生理学研究所)

普段、体温ではTRPM2は反応しませんが、病原体にたいする免疫反応で過酸化水素が産生されるとTRPM2のスイッチがオンになり、体温でも働くようになります。さらに発熱すると、その働きが強まることがわかりました。

自然科学研究機構・生理学研究所の加塩麻紀子研究員と富永真琴教授は、免疫反応によって産生される過酸化水素によって温度センサーであるTRPM2(トリップ・エムツー)が体温で活性化するようになる仕組み、そしてTRPM2が体温を感じてマクロファージ(免疫を担い病原体や異物と戦う)の働きを調節する仕組みを明らかにしました。

病気になったときに発熱することがありますが、このTRPM2が体温でマクロファージの働きを調整する仕組みが、発熱によって免疫力が上がるメカニズムに関係しているかもしれないそうです。

ただ、体温と免疫力とに関係があることがうかがえますが、「体温が1度下がると免疫力は30%低下する」とまで書かれている論文は見つかりませんでした。

■低体温改善方法

では、体温を上げるにはどのようにしたらよいのでしょうか。

冷たい食べ物や甘い食べ物をあまり食べないようにする

糖分には体を冷やす作用があり、低体温の原因となるので、できるだけ食べないようにする。

温かい飲み物を飲んで低体温改善!

旬の野菜や果物を摂取して低体温改善!

食べない系ダイエットは避ける

食事をすると、体内に吸収・分解される際に、熱が発生します。

食事誘発性熱産生といいます。

たんぱく質は熱に変わりやすいので、たんぱく質の摂取を忘れない

基礎代謝をアップして痩せやすい身体を作る4つの方法によれば、筋肉をつけるためには、運動することだけではなく、筋肉を作る材料となるたんぱく質を摂取することが大事です。

低体温の人が増えている理由の一つには、デスクワークが増えたり、運動する機会が減るなどして、筋肉量が減少していることが挙げられます。

たんぱく質を摂取し、運動する機会を増やして、熱のもととなる筋肉を付けたいですね。

運動で低体温改善!

運動不足になると、血液を送る筋力が低下し、低体温の原因となるので、積極的に運動して筋肉を鍛えましょう。

第2の心臓とも呼ばれるふくらはぎが動き、そのポンプ作用で血流が良くなります。

また筋肉を使うことで体温が上がります。

ウォーキングやスクワット・スロトレなどがオススメ。

お風呂にゆっくり浸かる

お湯に浸かると、身体が温まり、血液の循環がよくなり、疲れもとれ、健康にもダイエットにも効果的。

また、ストレスがかかりやすい現代人の生活の中ではリラックスする方法としてもお風呂の時間を大事にしたいものです。

お風呂にゆっくりつかることで体が温まるだけではなく、リラックスすることで自律神経(交感神経と副交感神経)のバランスが整うことが期待されます。

さらには、低体温になると、血流が悪くなり、肌に栄養がいきわたらず、老廃物の代謝が低下してしまうため、肌の不調が出てくるので、美容のためにも、お風呂にゆっくりつかるのはよいのではないでしょうか。

●オススメ入浴法:ストレッチ入浴法

40度~42度のちょっと熱いと感じる程度のお湯を用意し、入浴時間は10分間。

最初の5分は寝るようにして首までしっかり浸かり、残りの5分は起き上がり座った姿勢で胸元を出してリラックス。

※入浴前は足元からかけ湯を行うこと。

1.お湯は40~42℃で2分間首まで浸かる。

2.2分経ったら上半身のストレッチ

両肘を後ろに突っ張り胸をはる

左右の肩甲骨をくっつけるように背筋を伸ばし5つ数える(2回)

(思いっきり力を入れて背筋を伸ばすのがポイント)

3.下半身のストレッチ

入浴から5分後起き上がり胸元まで体を出す

坐禅のように脚を組む

足の指先を手で握り引き寄せるように足指を伸ばす

5つ数えたら手を離し足を伸ばす。(2~3回)

(足を伸ばすことで血液がしっかり流れる)

4.10分たつまでゆっくり浸かる

【参考記事】

お酒の飲みすぎに気をつける

タバコを控える

タバコは急激に血管を収縮させてしまい、血液の流れが悪くするともに基礎代謝も低下させてしまうためです。

 ヘスペリジン

グリコ健康科学研究所によれば、冷えを感じる女性が「ヘスペリジン」に糖を結合させた「糖転移ヘスペリジン」を摂取すると冷水で冷やした手の皮膚表面温度の回復を早めることが分かったそうです。

また、あらかじめ糖転移ヘスペリジンを摂取しておくと、冷房が効き過ぎていても、手足の冷えが抑えられるそうです。

【関連記事】

 酒粕

月桂冠株式会社は、冷え性の症状がある男女8名に、アルコールを除いた酒粕の粉末を10g食べて、40分後に手を冷却することによって負荷をかける実験を行ったところ、酒粕を食べた人は手の表面温度に上昇傾向がみられたそうです。

【関連記事】

冷え性のツボ

足の冷え解消のツボ:築賓(ちくひん)

足の冷えと腰痛解消のツボ:胞肓(ほうこう)

下腹の冷え解消・更年期障害・月経不順のツボ:三陰交(さんいんこう)

足の冷え改善のツボ:八風(はちふう)

下半身の血流改善のツボ:臀中(でんちゅう)

マッサージ

冷えと肌荒れに共通するのが、血行不良。

冷えは血行不良が原因の一つであり、血行が悪いと新陳代謝が落ちるため、肌荒れが起きやすくなるそうです。

また、ユースキン製薬が男女約800人に調査したところ、かかと荒れがある人のうち約8割が「冷えの自覚がある」と答えています。

冷えと肌荒れ防止のために、マッサージクリームを使ってマッサージをすると、冷え対策・肌荒れ対策になり一石二鳥ですよね。

特に、ふくらはぎのマッサージを入念にやるとよいそうです。

ふくらはぎは血液を送るポンプの役割を果たしていて、ふくらはぎをマッサージをするとその機能を補うことが出来ます。

【参考記事】

→ 体温を上げる方法!温活・低体温改善方法(食事・運動) について詳しくはこちら。







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 低体温関連ワード

低体温

冷え性改善方法|冷え症の症状・原因・末端冷え性(手足の冷え)

なぜ「正確」とされたコンテンツよりも「誤解を生む」コンテンツのほうが拡散されやすいのか?

Texting

by Kamyar Adl(画像:Creative Commons)




デマや嘘ほど拡散される ネット健康情報の実態が明らかに

(2016/12/12、Yahoo!ニュース(市川衛))

調査の結果わかったのは、「誤解を生む」コンテンツのほうが、正確なコンテンツよりはるかに多く拡散されているということです。

調査した200のコンテンツの中で、もっとも拡散されていたのは「10 reasons why Zika virus fear is a fraudulent medical hoax(ジカウイルスの恐怖が不正なでっちあげである10の理由)」という、ジカ熱は大企業によるでっちあげであると主張する動画でした。研究によれば、この不確かな情報を含む動画はフェイスブック上で53万回以上再生され、19万6千人によってシェアされていました。

いっぽうで「正確」とされたコンテンツで最も拡散されたのは、WHO(世界保健機構)によるプレスリリースでした。ところがアクセス数は4万3千程度、シェアも964にすぎなかったといいます。

ウィスコンシン医科大学のメガ・シャルマ医師らの研究グループが行なったFacebookなどSNSを通じて、どのような医療健康記事や動画が拡散されやすいかを確かめようとした論文によれば、「正確」とされたコンテンツよりも「誤解を生む」コンテンツのほうが多く拡散されていることがわかったそうです。

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【参考リンク】

なぜ「正確」とされたコンテンツよりも「誤解を生む」コンテンツのほうが拡散されやすいのでしょうか?

一つは、情報活用の仕方が変化しているから、もう一つは、感情は感染して影響を受けやすいから、だと考えられます。

1.情報活用の仕方が変化しているから

現代人は読まない…。リンク先を見ずにリツイートしまくる人が大半であると判明

(2016/6/22、GIZMODE)

リツイートがリツイートをよんでニュースは拡散しても、そもそもツイートに含まれているリンクから元のニュース記事へジャンプして内容を確かめたりしない人が、全体の59%にも達することが示されています。つまり、ほとんどのTwitterユーザーは、ヘッドラインくらいしか読まず、すぐにリツイートボタンを押して、ほかの人に記事を拡散するだけで終わってしまっているんだとか。

コロンビア大学、French National Instituteのコンピュータ・サイエンス共同研究チームがTwitterで拡散されていく、CNN、New York Times、Huffington Post、BBC、Fox Newsへのリンク(短縮URL)が含まれたツイートを分析したところ、ほとんどのTwitterユーザーはタイトルだけをチェックして、内容を確かめずにリツイートしていることがわかったそうです。

ニュースや記事の中身に興味があるのではなく、シェアすることで満足してしまっている人が多いことが一つの理由として考えられます。

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2.感情は感染して影響を受けやすいから

そのヒントは今年注目を集めた英単語として選ばれた「post-trush」という言葉にあると考えられます。

今年の英単語は「ポスト真実」(POST-TRUTH) 英オックスフォード大が選出

(2016/11/17、産経ニュース)

英オックスフォード大出版局は16日、今年注目を集めた英単語として「客観的な事実や真実が重視されない時代」を意味する形容詞「ポスト真実」(POST-TRUTH)を選んだと明らかにした。

真実を伝えるニュースよりも、感情に訴えかけて、人々の関心をあおりシェアされるニュースが求められるようになった時代を形容した「post-truth」という言葉が注目されています。

他人がまき散らすストレスに“感染”しない4つの方法

(2015/12/2、dhbr)

ネガティブな感情やストレス、不安なども、まるで副流煙のように取り込んでしまうのだ。カリフォルニア大学リバーサイド校の研究者ハワード・フリードマンとロナルド・リジオは、次の発見を報告している。みずからの不安を言葉や非言語的態度で強く表現している人が視界に入ったとき、自分も同様の感情を経験する可能性が高く、それによって脳のパフォーマンスが悪影響を受けてしまうという(英語論文)。

カリフォルニア大学リバーサイド校の研究者ハワード・フリードマンとロナルド・リジオによれば、自らの不安を言葉やしぐさといったノンバーバルコミュニケーションで強く表現している人がいると、自分自身もネガティブな感情やストレス、不安などを取り込んでしまい、影響を受けてしまうそうです。

この研究は直接会った人からネガティブな感情が感染するというものですが、あなたがネット(LINE・FACEBOOK・TWITTER)に書いた感情が伝染して世界を変えてしまうかもしれない!?で紹介したカリフォルニア大学サンディエゴ校、イェール大学、フェイスブックの研究者のチームが米国の1億人以上の人々とフェイスブックへ投稿した10億件のメッセージを対象にした新たな研究によると、ネット上で表わされた感情は人から人へと伝染する可能性があるそうです。

Facebookは以前、感情の伝染に対する影響がどれほどのものかを調べるために、情動感染実験を行ないました。

Facebook、ユーザー約70万人のニュースフィードを操作した実験結果論文を発表

(2014/6/29、itmediaニュース)

実験の結果、Facebook上でも情動感染があることが証明されたとしている。下の画像は、ニュースフィードでポジティブなコンテンツの表示を減らされたユーザーのステータスアップデートの多くにネガティブな言葉が含まれ、ネガティブなコンテンツの表示を減らされたユーザーのステータスアップデートにはポジティブな言葉が多く含まれていたことを示す。

でFacebookのデータサイエンティスト、アダム・クレイマー氏らが米国科学アカデミーの機関誌PNASで公開した約70万人のユーザーのニュースフィードに表示する投稿を操作した実験によれば、論文によれば、Facebook上でも情動感染があることが証明されたそうです。

その後、ユーザーに無断でこのような実験を行なったことに対して一部の人から批判がありましたが、現在の状況を考えると、その時に実験を行なっていれば避けられたようなこともあったかもしれません。

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感情的で、扇情的な言葉は伝染しやすいという事実をみんなが知ることで、自分自身がどんな情報源から情報を得ているかをもう一度見直してみる必要があるのではないでしょうか?

そして、情報をそのまま鵜呑みにすることなく自分で考える習慣を持つことが重要なのではないでしょうか。

「魔王」(著:伊坂幸太郎)の中に

『おまえ達のやっていることは検索であって、思索ではない-。』

という台詞があります。

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この台詞を読んだ後、何かわからないことがあったらすぐに検索してしまい、その情報が本当にあっているのかどうか考えることなくわかったような気になっているなと思わされたことを覚えています。

情報を仕入れることは大事ですが、それを自分の考えにするのには、長い時間がかかります。

90年代格闘ゲームがジャンプ作家に与えた衝撃。『るろ剣』再開の和月伸宏が語るその影響

(2016/12/27、電ファミ記事置き場)

ただ、さっきの話に戻すと、やはり作家は影響を自分の中でいかに消化するかなんです。よそから影響を受けるのは仕方ないし、世にあるアイデアは常に何かと何かの組み合わせです。「俺は何の影響も受けてないぞー!」って奴は、絶対に嘘つき。それも事実です。

 でも、本当は自分で元ネタを言うまで悟られないくらいに、自分の中で飲み込んで消化しなければいけないんです。そうでなきゃ、いつか通用しなくなる。

「るろうに剣心」の作者である和月伸宏さんがほかの作品からの影響をいかに消化することが大事なのかについてインタビューに答えているのですが、このことは情報の受け手となる私たちにとっても重要なことではないのでしょうか。

今の私たちは、受けた情報を自分の中でいかに「消化」して、自分の考えにしていくかという作業がおろそかになっているのかもしれません。

今の時代を私たちが一度口に入れたものを咀嚼して飲み込み、消化して、栄養とし、いらないものを排泄するという一連の体の機能にたとえて言えば、少し汚い表現になりますが、口に入れたものをそのまま吐き出しているだけのように感じます。

だから、その食べ物(ニュースや情報)の甘い、苦いといった味しか記憶に残らず、自分の体の中には何も残っていないような状態になっているような感じがします。

「機能的非識字者」が増えている!?|文字は書けても、社会構造が把握できない人たちによれば、読み書きはできるけれど、社会構造を解釈し、把握することができない「機能的非識字」の人がいるそうです。

新たな「非識字者」が増えている:Facebookを読めても、現実は理解できない人たち

(2014/5/11、WIRED)

”機能的非識字者は自分で文字を書けるのだから、一見、自立しているように思える。しかし彼らは、例えば保険の約款を理解できない。新聞に掲載されている記事の意味も分からないし、文章の要点をつかんだり、感動したりすることができない。図表を読み取ることができない。したがって、自分が生きている社会の構造を解釈し、把握することができない。”

このような分析能力では、複雑さを忌避するのみならず、複雑な出来事(経済危機、戦争、国内もしくは国際政治、金融取引のスプレッド)を前にしても基本的な理解すら得ることができない。

したがって、機能的非識字者は、自身の直接的経験と比較することによってのみ、世界を解釈する(例:経済危機は自身の購買力の減少でしかない。ウクライナにおける紛争は、ガスの料金が増加して初めて問題となる。税金のカットは(それが公的サーヴィスのカットにつながるとしても)正しい)。

OECD(経済協力開発機構)のPIAAC(国際成人力調査)の結果によれば、読み書きはできるけれど、ニュース記事の内容を理解できない、文章の要点を掴んだり感動することができない、図表が読み取れない、などといった「機能的非識字」が存在するそうです。

つまり、「機能的非識字」の人というのは、社会構造を解釈し、把握することができないということです。

この記事で興味深いと思ったのがこの部分です。

したがって、機能的非識字者は、自身の直接的経験と比較することによってのみ、世界を解釈する

自分が直接関わりあることだけで世界を解釈しているということですよね。

文字の読み書きができて、Facebookで近況の投稿はできても、世界は自分の腕を伸ばした範囲しかないということなのでしょう。

自分が生きている世界を広げる方法のひとつとしては、「読書」が挙げられます。

つながっていても孤独?|つながりすぎることで失ったものとは何か?で紹介した「マリアビートル」(著:伊坂幸太郎)では、読書が生きる上でどのように役立つかが書かれています。

「本を読み、内容を噛み砕く事で、語彙が増え、知識が増え、いっそう読解力が増した。本を読む事は、人の感情や抽象的な概念を言語化する力に繋がり、複雑な、客観的な思考を可能にした。」

本を読むことを通じて、他人の感情を慮ることや自分にはこんな感情があるんだということに気づき、そして、様々なことを脳の中で疑似体験をすることができます。

「機能的非識字」の人がいる原因が、読書する時間が減り、スマホ(インターネット・ゲーム・SNS)と触れ合う時間が増えたことと関係あるのかどうかはわかりませんが、複雑で客観的な思考をするトレーニングとして読書は最適なものなのではないかと思います。

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もう1つは、考えること・想像することでしょう。

「何でも自分が経験したことでないとわからない」という人がいます。

でも、人間の想像力の可能性というものはもっとすごいものだと思うのです。

自分が経験したことでないことであっても、こういうことなんじゃないかな、こういう感情ではないかなということを想像することができるはずです。

もちろん、経験できるに越したことはありません。

しかし、できないことだってあります。

経験したことがないことを想像してみるというのは、人間に備わった素晴らしい能力のはずです。

もっと自分に備わっている能力を信じてみてもいいのではないでしょうか。

読書すること、考える事・想像することによって、社会構造を解釈し、自分の世界を広げて、正確なコンテンツを見定める目を持ちましょう。

【おすすめする本】

  • 「フライ、ダディ、フライ」(著:金城一紀)

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Wikipediaの病気に関するページの9割が間違い!?|米医師調べ

Wikipedia backbone

by Peter Thoeny – Quality HDR Photography(画像:Creative Commons)




Wikipediaの病気についてのページは、90%が間違い:米医師調べ

(2014/6/10、WIRED)

■10のうち9のケースに、間違いや欠陥があった

結果としてわかったのは、「脳しんとう」についての記述のみが、正確で満足のいくものだったということだ。一方、糖尿病、高血圧、腰痛、虚血性心疾患、肺ガン、脂質異常症、鬱病、慢性閉塞性肺疾患、変形性膝関節症に関する記事は、主要なマニュアルや最新の科学的発見と比較すると、重大な不一致があることが明らかになった。

アメリカの医師のグループがWikipediaに掲載されている治療や診断に費用のかかる10の病気について調べてみたところ、10のうち9の記事に主要なマニュアルや最新の科学的発見と比較すると誤りがあることがわかったそうです。

これは当たり前と言ったら当たり前なのですが、医学・健康に関する情報は少し前まで常識だったことが非常識になるということがあります。

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また、どんなに興味深い論文であっても、その研究・実験の仕方に問題がある場合もあって、後々の調査によって、そうした説が覆されることもあります。

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だからこそ、常に医学・健康に関する情報はアップデートしていく必要があります。

Wikipediaに書き込んでいる方は誰かの役に立ちたいという気持ちで書いているのだと思いますが、常に最新の情報をアップし続けるほどのモチベーションを維持し続けるのは大変なことです。

ですから、あくまでWikipediaは情報の大枠を知る材料にするというのが良い距離感なのだと思います。

実際、最近のある調査では、アメリカの本職の医師の47%と医学生の70%が、仕事上の(つまり、医療行為に関する)問題について、折にふれWikipediaを参照していると言われているのだ

記事によれば、医師や医学生の多くもWikipediaを参照しているようです。

また、人によっては、ひとつの症状から自己判断して悪い病気だと思い込むサイバーコンドリア(心気症の一種で、病状をネットで調べて自己診断してしまう症状のこと)の人もいます。

情報との良い距離感を持っていきたいですね。







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このブログは、 テレビやニュースの健康情報を “ばあちゃんの台所レベル”まで落とし込み、 実際の料理と生活にどう使うかをまとめた記録です。本サイトでは、 栄養学・食事指導・健康情報を、 家庭料理の実践・調理工程・生活習慣という観点から再構成し、 再現可能な生活知として整理・記録しています。