「検査しないと おしおきよ!!」「美少女戦士セーラームーン」がSTI(性感染症)・HIVの予防啓発|厚生労働省

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参考画像:厚生労働省が性感染症の予防啓発で「美少女戦士セーラームーン」とのコラボレーションポスターなどを作成しました~ キャッチフレーズは「検査しないと おしおきよ!!」 ~|スクリーンショット




■「検査しないと おしおきよ!!」「美少女戦士セーラームーン」が性感染症の予防啓発|厚生労働省

「検査しないとおしおきよ!!」 セーラームーンが性感染症予防呼びかけ 厚労省が起用

(2016/11/21、産経新聞)

武内さんは厚労省を通じてメッセージを出し、「性感染症の問題は非常にデリケートな問題であり、『検査しないとおしおきよ!』の文言を提案した際の厚生労働省担当者の『いいんですか?!』の驚きようは、まさにそれを表しておりました」と振り返った。その上で、「セーラームーンが今までのイメージを払拭し、セーラームーンの声がファンや皆さまに理解され、検査に結びつくことで、多くの方がより健康に過ごせることを願っております」と熱い思いを寄せた。

厚生労働省は、若い女性をターゲットに、患者が急増している梅毒などの性感染症の予防を啓発するために、「美少女戦士セーラームーン」をモデルに起用したポスターを作製したそうです。

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参考画像:厚生労働省が性感染症の予防啓発で「美少女戦士セーラームーン」とのコラボレーションポスターなどを作成しました~ キャッチフレーズは「検査しないと おしおきよ!!」 ~|スクリーンショット

リーフレット、ポスター、コンドームは、それぞれ全国の自治体と日本医師会、日本性感染症学会、エイズ予防財団、性の健康医学財団などへ配布されるそうです。

性感染症啓発にセーラームーン起用のワケ

(2016/11/25、日経メディカル)

セーラームーンの原作者である武内直子氏は、薬剤師でもあり、普段から健康問題に関心を持っていたそう。今回の企画に賛同し、「いろいろな感染症が取り上げられるなかで、その対策は日頃から重要な問題であると考えており、今回このような機会を通じて、皆様のお役に立てることをうれしく思います」と語っています

「セーラームーンのイメージが汚される」「セーラームーンは中学生なのに、性感染症とはどうなのか」といった声が上がっているとおり、一歩間違えると、キャラクターのイメージを損ねてしまうおそれもあるものですが、武内直子さんは薬剤師でもあり、感染症対策は日ごろから重要な問題であると考えていたことから、今回の企画に賛同したそうです。




■性感染症(STI)とは?

STI 性感染症ってどんな病気?|東京都福祉保健局

「性行為で感染する病気」を総称して、性感染症(STI)といいます。

ウイルス、細菌、原虫などが、性器、泌尿器、肛門、口腔などに接触することで感染します。

STI(Sexually Transmitted Infections)には、梅毒、性器クラミジア感染症、淋菌感染症(りんきんかんせんしょう)、性器ヘルペスウイルス感染症、尖圭コンジローマ(センケイコンジローマ)、膣トリコモナス症、性器カンジダ症、B型肝炎、HIV感染症・エイズ(後天性免疫不全症候群)などが挙げられます。

■平成25年ごろから梅毒患者が急増

性感染症の中でも、ここ数年、急増しているのが梅毒だ。平成23年には827人と、90年代から年1000人を下回ってきたが、今年は10月初旬までに3284人とすでに3000人を上回った。年齢別でみると20代前半では女性が男性を上回るなど、特に若い女性の増加が顕著だ。妊娠中の女性が梅毒に感染すると、死産や胎児に重い障害が出る恐れもある。

梅毒:患者急増 20~24歳女性、4年で3倍超 母子感染も(2009/2/17)で紹介した国立感染症研究所のまとめによれば、梅毒患者数は抗生物質など薬剤開発により戦後減少傾向だったのですが、03年以降、再び増え始め、03年に509例だった報告数は06年に600例を超え、07年737例、08年は823例と毎年100例近く増え続けていました。

今回の記事によれば、10月初旬までにすでに3000人を上回っており、急増しているのがわかるかと思います。

梅毒:患者急増 20~24歳女性、4年で3倍超 母子感染も(2009/2/17)によれば、先天梅毒の子供の4割は妊娠中か生後1週間までに死亡するため、妊婦検診を必ず受け、感染が判明したらきちんと治すことが重要で、また妊娠後期に2回目の検査もしたほうがよいそうです。

梅毒の母子感染、乳児5人死亡例…定期の妊婦健診を8割が受けず

(2017/8/8、読売新聞)

梅毒は母子感染すると流産の危険が高まり、生まれた赤ちゃんには肝臓や 脾臓ひぞう の腫れ、目や耳、皮膚の異常などが現れることがある。

日本大学板橋病院産婦人科の川名 敬けい ・主任教授は、「健診を受け、妊婦が早期に抗菌薬を服用すれば、胎児への感染は防げる。経済的理由や望まない妊娠で健診を受けようとしない妊婦への支援も必要だ」と話す。

健診を受けて、早期に抗菌薬で治療を行なえば、胎児への感染は防げるのですが、先天梅毒の赤ちゃんを産んだ妊婦の約8割は、定期的な妊婦健診を受けていなかったそうです。

いかに妊婦に健診を受けてもらえるようにするかが重要な課題です。

■より効果的に性感染症を防ぐ方法

「つながり 社会的ネットワークの驚くべき力」には、より効果的に性感染症を防ぐためには、どうしたらよいかということが紹介されています。

つながり 社会的ネットワークの驚くべき力

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セーフセックスのキャンペーンを展開する場合、コミュニティの全メンバーに平等にメッセージを送るよりも、性行動の活発なメンバー(ネットワークの中核部、すなわちハブ)に直接伝えれば最も効果があがるという結論も得られた。

人々がリスクにさらされるかどうかは、その人がどんな人であるかより、誰と知り合いであるかで決まるのだ。

ネットワークの全体図を描き、社会的ネットワークのハブを見つけ出し、そのハブであるメンバーに対して、メッセージを伝えるというのが最も効果的なのだそうです。

貧困状態にある妊婦は、早産や子どもの低体重に影響するとされる糖尿病や貧血の割合が高い|5病院調査によれば、子どもにも感染しかねないクラミジアや梅毒などの性感染症は非貧困群の1・2%に対し、貧困群の7・9%が患っていたそうです。

経済的に貧困状態にあるほうが性感染症を患っている割合が高いということから、性感染症の広がりを食い止めるには、まず経済的に貧困状態がある女性に対して性感染症予防対策を行なっていくことが重要だと考えられます。

また、1.性感染症に対する知識があるかどうか、2.知識は知っているが経済的に貧困状態にあるため性感染症の対策をする余裕がない、ということを分けて対策を行なっていく必要があるかもしれません。

アメリカの高校が行なった「コンドーム配布プログラム」は失敗だった!?によれば、アメリカでは望まない妊娠を防ぐために、学校が学生にコンドームを配布プログラムを導入してきましたが、米オンラインメディア「ヴォックス」によれば、コンドームを配布した学校のほうが学生の妊娠件数が増えていて、また性病の感染率が上がったところもあるそうです。

本来はコンドームを受け取る際にカウンセリングを受ける必要があるのですが、それが徹底されていなかったために、妊娠件数が増えたり、性病の感染率が上がってしまったようで、しっかり指導していた学校では妊娠率が下がっていたようです。

大事なことはただ配るのではなく、しっかりとしたカウンセリングを一緒に行なうということです。







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人工知能を活用したがん医療システム「メディカルAI」プロジェクト開始|国立がん研究センター・産総研など

Microscope

by Vall d’Hebron Institut de Recerca VHIR(画像:Creative Commons)




■人工知能を活用したがん医療システム「メディカルAI」プロジェクト開始

人工知能(AI)を活用した統合的がん医療システム 開発プロジェクト開始

(2016/11/29、国立研究開発法人 国立がん研究センター)

本プロジェクトでは、最前線の深層学習技術の研究開発・産業化を推進しているPFN社、およびAI研究開発を先導する産総研 人工知能研究センターと共同で、国立がん研究センターが保持している膨大ながんに関する臨床データ、マルチオミックスデータおよび疫学データを統合的に解析するメディカルAI技術を開発します。その上で複雑ながんの本態を解明し、がんの診断・治療および創薬へ応用していきます。

膨大ながんに対するデータを持っている国立研究開発法人国立がん研究センターと深層学習技術の研究開発を行っている株式会社 Preferred Networks、AI研究開発を行っている国立研究開発法人 産業技術総合研究所が共同でメディカルAI技術を開発するそうです。

これまでにもがんに限らず様々な病気に対して人工知能を活用したシステムが研究されているというニュースをお伝えしてきました。

なぜ人工知能を活用したシステムが求められているのでしょうか?

IBMの人工知能システム「WATSON」によってがん治療がスピードアップする!?によれば、ワシントン州立大学・McDonnell Genome Instituteのルーカス・ウォルトマン医師の言葉を借りれば、「がんと立ち向かうことは、時間との闘い」なのですが、遺伝子を解析し、治療方針を決めるまでには専門の医師によるチームでも数週間という長い時間を要してしまうそうです。

医療従事者は、膨大な数の情報(最新の医療研究、論文、医療データ、患者の医療記録)を取り扱っていて、すでに人の頭脳では把握することができないほどなのだそうです。

国立がん研究センターのニュースリリースでも、今回の研究に至った背景の中でこのように書かれています。

国立がん研究センターは、これまで世界でも有数の質の高いがんの基礎研究・臨床研究および疫学研究を長い間継続的に行なっており、蓄積されたがんの診断データは膨大な量になります。これらを統合的に解析することで、個々人に最適化された医療を提供できると考えられていますが、これまでは、このようながんに関するビッグデータを解析する手法が無く、実現に至っておりませんでした。

世界中で行われたがんの研究データは膨大な量になっており、それを解析することによって、一人一人に対して最適な治療法を提供できることが理想なのですが、これまでにはがんに関するビッグデータを解析する方法がなかったそうです。

人工知能を導入し、がんに関するデータを総合的に解析することで、今後早くてより正確な診断ができるようになったり、新薬が生まれるようになるかもしれません。







【参考リンク】

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米製薬会社が55倍に引き上げたHIV治療薬をオーストラリアの高校生が約230円で開発することに成功

Medicine Boy

by makelessnoise(画像:Creative Commons)




「大炎上男」が「1錠9万円」に釣り上げたHIV薬、オーストラリアの高校生が約230円で作り出すことに成功

(2016/12/2、Engadget日本版)

米製薬会社チューリングが独占的に販売し、一時は750ドル(約9万円:当時)もしたHIV薬「ダラプリム」と同じ薬効成分を持つ薬を、オーストラリアの高校生が1錠あたりわずか230円という低コストで作り上げました。

感染症治療薬(エイズ治療薬)の価格を約55倍に引き上げた製薬会社が炎上によれば、エイズやがんなどで免疫力が低下している人の治療に使われる「ダラプリム」という薬の価格を、約55倍も値上げし、それを軽い口調で話したことで批判を受けたことが話題になりました。

高校生たちは、この「社会的に問題のある薬」に取り組むことに意義を感じ、1年間にわたって研究を継続してきたとのこと

そこで、オーストラリアの高校生たちが研究を続け、同じ薬効成分を持つ薬を低コストで作り上げることに成功したそうです。

ただ、新しい薬を精製するためには、学校の化学実験室で実行するには少々危険なプロセスも含まれました。この部分に関しては、新しい薬の作り方をGithubに公開、オープンソース化することで、ビル・ゲイツが支援するオープンソース・マラリア・コンソーシアム(OSM)の協力を得て解決。

この高校生たちが薬を低コストで作り上げることに成功したことはすごいことですが、まだまだ道のりは遠いものです。

高校生たちの薬をまったくの新薬として世の中に出そうとすれば、こんどは臨床試験から効果確認といったプロセスが必要となってしまいます。

問題が起こったことに対して、人は怒りという表現を持って批判を行なうという手段をとってしまう人もいます。

問題に対して関心を持つことは重要ですが、それがただ怒ってしまうだけということは何の解決にもつながりません。

怒りにもっていくのではなく、今回のケースのように、新しい方法での解決方法を目指すというが重要ですね。




もう一つ問題に対してのアプローチの方法としては「ユーモア」があります。

問題に対してユーモアで解決しよう!|アカデミー賞授賞式の司会クリス・ロックから学んだことで感じたことは、問題が起きた時に大事なのは、問題について悩むことではなくて、問題をどう解決するか考えることだと思います。

今回のアカデミー賞はすべての候補者が白人であることから、「#OscarSoWhite」というハッシュタグがインターネット上で広まるほど、緊張感に満ちていました。

司会のクリス・ロックさんにはアカデミー賞授賞式の司会をボイコットすべきというアドバイスもあったそうですが、彼は授賞式に出て、この問題についてコメントするという立場を選びました。

ユーモアはパワフル。アカデミー賞授賞式をボイコットしなかったクリス・ロックから学んだこと

(2016/2/29、Glitty)

「黒人だから辞める」のではなく、「黒人の司会者」という立場をきちんと使い、起きていることの問題点ズバリと指摘し、伝えています。

司会者という立場だからこそ言える言葉があるはずです。

彼はその立場を最大限活かしたのです。

そして、彼はさらに別の角度から問題提起を行ないます。

ユーモアはパワフル。アカデミー賞授賞式をボイコットしなかったクリス・ロックから学んだこと

(2016/2/29、Glitty)

この問題の根本部分が「枠」と「人種間の不平等さ」であることを問いかけながら、さらには演技という部門だけなぜか「男女」で分けられているという、おそらく誰も疑問に思わなかったことを、クリスは疑問視しています。

彼は、人種間の不平等さだけでなく、そもそも男性・女性と分けることさえも本当に必要なのだろうかという新しい視点から問題に光を当てます。

さらに、フェミニズムについてもコメントします。

ユーモアはパワフル。アカデミー賞授賞式をボイコットしなかったクリス・ロックから学んだこと

(2016/2/29、Glitty)

さらにクリスは、アメリカでもうひとつ起きているフェミニズムのトレンド「#askhermore (女性にもっと質問を聞いて) 」についても言及しました。 それは、インタビューなどでどうして女性だけ役作りや演技のことについては聞かれず、洋服や外見のことについてばかり聞かれるのか、という問題。

ハリウッドでは女優には役作りや演技のことではなく、外見のことばかり注目が集まっていることに対して、問題が起きています。

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この問題については彼はこうコメントしています。

ユーモアはパワフル。アカデミー賞授賞式をボイコットしなかったクリス・ロックから学んだこと

(2016/2/29、Glitty)

男性にはもっといい質問を聞いているから、”ask her more”っていうらしいんだけど、すべてが性差別というわけじゃない。すべてが人種差別というわけでもない。男性が女性より多くの質問を受けるのは、男性は皆、同じ格好をしてるからなんだよ。

本質的なことろでは、ハリウッド的価値観で女性に対しては外見を重視するというのがあるかもしれません。

だけど決して差別しているわけではなく、男性は同じ格好をしているから、聞いても興味を持つ人が少ないだけであり、女性はみな違う格好をしていて、そのことについて興味を持っている人が多いというのも事実だと思います。

こうしたことをユーモアを交えていえることが素晴らしいですね。

ユーモアはパワフル。アカデミー賞授賞式をボイコットしなかったクリス・ロックから学んだこと

(2016/2/29、Glitty)

問題について話をするときは、怒りで表現をするより、客観的で俯瞰した視点から根本的な問題が何かを考えて伝え、それについての解決策を提案する方が多くの人の心に伝わる、ということの最高の例を見た気がしました。

その問題を怒りで表現をするのではなく、ユーモアを交えることにより、問題の本質が何であるかを客観的に見ることができるのです。

高校生たちのように問題を一つ一つ地道に解決していくことを積み上げていきながら、同時にユーモアによって、問題の本質を浮かび上がらせて、みんなで解決策を考えることが重要だと思います。







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<がん死亡率>10年間で20%減という目標を達成できず 15.6%にとどまる|国立がん研究センター

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by Compassion Connect(画像:Creative Commons)

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がん死亡率、10年で15%減 2割減の目標に届かず

(2016/12/21、朝日新聞デジタル)

報告によると、15年の75歳未満のがん死亡率(年齢調整済み)は10万人あたり78人。基本計画で定めた目標の74人(05年の92人から20%減)に届かなかった。肝臓がんは減少が加速したが、大腸がんや肺がんは減少が鈍くなった。ウイルス感染が主原因の子宮頸(けい)がんは増加が加速していた。

国立がん研究センターは、国が掲げた2015年までの10年間で75歳未満のがん死亡率20%減という目標を達成できず、15.6%にとどまったことをがん対策推進協議会に報告しました。

片野田耕太がん登録統計室長は「全体の死亡率が下がらないのはたばこ対策やウイルス感染制御、がん検診などが十分に効果を上げていないためだと考えられ、重点的な対策が必要だ」と話した。

がん死亡率が下がらない理由としては、たばこ・ウイルス感染・がん検診をポイントに挙げられています。




■たばこ

世界一受けたい授業 5月2日|エクオール|健康な血管を作る為の3つの習慣|最新のがん予防法によれば、喫煙は肺がん・食道がん・胃がん・すい臓がん・子宮頸がんのがんの発症リスクを上げるそうです。

たばこを多く、長期間吸ってきた人ほど遺伝子に突然変異が起こる|国立がん研究センターなどで紹介した国立がん研究センターや理化学研究所など日米英韓の研究チームが世界約5000人のがん患者の遺伝子データを解析した研究によれば、細胞ががん化する原因とされる遺伝子の突然変異が、たばこの化学物質によって誘発され、また、たばこを多く、長期間吸ってきた人ほど遺伝子に突然変異が起こることが分かったそうです。

食道がんの再発リスクを禁酒で抑制できる|食道がんの予防には禁酒・禁煙・緑黄色野菜の摂取|京都大学で紹介した京都大学の武藤学 医学研究科教授らの研究によれば、飲酒、喫煙をして、緑黄色野菜を食べないと、食道扁平上皮がんの発生する予兆(前がん病変)とされる異型上皮の発生リスクが上昇することが分かったそうです。

がんによる死亡者数20%減の目標達成困難となった2つの理由によれば、国立がん研究センター(2015/5/22)は、がんによる死亡者数を2015年までの10年間に20%減らすという国の目標の達成は困難との見通しを示していましたが、その理由として、喫煙率の減少が目標に届かなかったことやがん検診の受診率が伸び悩んでいることを挙げていました。

なぜ喫煙率が下がっているのに肺がん死が増えているのか?によれば、日本人男性の喫煙率は60年代半ばから年々下がり、09年は39%にまで下がっており、男性の喫煙率初めて3割割れ、女性は微増も喫煙者率は過去最低19・3%|JT調査で紹介したJTが行なった平成28年の「全国たばこ喫煙者率調査」によれば、男性の喫え煙者率が調査開始から初めて30%を割り込み、また、男女を合わせた喫煙率も過去最低の19.3%となったそうです。

ただ、がんはゆっくりと進行していく病気であるため、喫煙低下の影響が現れ、肺がん死亡率が減るには時間がかかるそうです。

なぜ香港は平均寿命世界一になれたのか?|日本人の平均寿命過去最高によれば、香港の喫煙率は11%まで下がっているため、香港でどのような対策が行なわれているのかを参考にしていくとよいのではないでしょうか?

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タバコは、がんだけでなく、喫煙で全身の血管での動脈硬化のリスクが高くなる|滋賀医科大で紹介した国立がん研究センターの多目的コホート研究によれば、タバコを吸っているグループでは、狭心症や心筋梗塞といった虚血性心疾患リスクが高くなることがわかっています。

喫煙によって、動脈硬化が促進されて、虚血性心疾患の発症リスクが増加すると考えられます。

■がん検診

日本のがん検診受診率は欧米に比べて低い!?|平成25年国民生活基礎調査

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参考画像:平成25年国民生活基礎調査の概況|スクリーンショット

低い日本の検診受診率|がん検診受診率50%達成に向けた集中キャンペーン

平成25年に実施された「国民生活基礎調査」によると、日本のがん検診受診率は、男性においては、胃がん、肺がん、大腸がん検診の受診率は4割程度であり、女性においては、乳がん、子宮頸がん検診を含めた5つのがん検診の受診率は3〜4割台となっています。

平成19年に実施された「国民生活基礎調査」によると、日本のがん検診受診率は、男性においては、胃がん、肺がん、大腸がん検診の受診率は3割程度であり、女性においては、乳がん、子宮がん検診を含めた5つのがん検診の受診率は2割台前半となっていましたので、日本のがん検診受診率は少しずつ増えているようです。

がん検診の国際比較を見ても、日本の乳がん検診、子宮頸がん検診は、OECD(経済協力開発機構)加盟国30カ国の中で最低レベルに位置しています。欧米の検診受診率が70%以上であるのに対し、日本は20%程度ととても受診率が低いのが現状です。例えば、米国では子宮頸がん検診の場合、85.9%の女性が検診を受診しているのに対して、日本では24.5%にとどまっています。

欧米のがん検診受診率は70%以上であるのに対して、日本は20%と受診率が低いそうです。

これまでにもがん検診の受診率の低さについて取り上げてきましたが、この傾向は日本だけではなく世界的にも検診受診率は低いのではないかと思っていましたが、今回紹介したデータによれば、実は欧米ではがん検診受診率が高いことがわかります。

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■ウイルス感染

がん死亡率、10年で15%減 2割減の目標に届かず

(2016/12/21、朝日新聞デジタル)

肝臓がんは減少が加速したが、大腸がんや肺がんは減少が鈍くなった。ウイルス感染が主原因の子宮頸(けい)がんは増加が加速していた。

<部位別死亡率>肝臓がんや胃がん大幅減少|子宮頸がんによる死亡率が高まっている原因とは?で紹介した厚生労働省のがん対策推進協議会がまとめた「がん対策推進基本計画」(2012〜16年度)の中間評価報告書にあるがん患者の部位別死亡率の推移によれば、肝臓がんや胃がんで大幅に減少している一方、子宮頸がんによる死亡率は増える見通しでしたが、今回国立がん研究センターが行なった報告によれば、肝臓がんは減少しているものの、やはり子宮頸がんは増加しているということになっています。

ウイルス感染の予防対策が効果を上げ、C型肝炎が原因の肝臓がんが激減しているによれば、医療用注射器や注射針の使い捨てや献血時の検査などのウイルス感染の予防対策が効果的だったことやC型肝炎治療薬は劇的に進歩していることによって、肝臓がんになる人が減少していると考えられます。

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子宮頸がんによる死亡率が増加しているのは、以前子宮頸がんワクチンによる副作用・健康被害が出たことから、国が子宮頸がんワクチン接種の勧奨を中止をしていることが理由の一つとして考えられます。

もう一つは、子宮頸がん検診の受診率の低さです。

低い日本の検診受診率|がん検診受診率50%達成に向けた集中キャンペーン

欧米の検診受診率が70%以上であるのに対し、日本は20〜30%ととても受診率が低いのが現状です。例えば、米国では子宮頸がん検診の場合、83・5%の女性が検診を受診しているのに対して、日本では21・3%にとどまっています。特に、20歳代の女性で子宮頸がん検診を受診しているのは11%という極めて低い状況です。

アメリカでは子宮頸がん検診の受診率が83.5%であるのに対して、日本では21.3%という低い数字になっています。

男性の喫煙率初めて3割割れ、女性は微増も喫煙者率は過去最低19・3%|JT調査で紹介したJTが行なった平成28年の「全国たばこ喫煙者率調査」によれば、女性の喫煙率は微増しているそうで、たばこが原因で病気になり、死亡する人は年間20万人にのぼる|厚生労働省研究班によれば、たばこを吸っていて病気で亡くなるリスクを、吸わない人と比べると、子宮頸がん2.3倍となっていることから、女性に対するたばこ対策は重要なのではないでしょうか。

■まとめ

たばこ対策やウイルス感染予防については対策が進んでいるようですので、がん死亡率を下げる対策としては今後がん検診を重点的に行なっていくというのはどうでしょうか?

→ がん最新ニュースまとめ について詳しくはこちら







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雨上がり決死隊の宮迫博之さんの病気は胃がん|腹腔鏡下幽門側切除手術を行ない、胃の3分の2を摘出

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by Daniel X. O’Neil(画像:Creative Commons)

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■雨上がり決死隊の宮迫博之さんの病気は胃がん

42歳・宮迫博之、胃がん!5日にも入院、早期復帰へ今月上旬手術

(2012/12/3、スポーツ報知)

お笑いコンビ「雨上がり決死隊」の宮迫博之(42)が胃がんであることが2日、分かった。当初は胃の疾患とされていたが、関係者によると、精密検査の結果、胃がんであることが判明したという。

病名が伏せられていたため、深刻な病気ではないかと心配されていましたが、宮迫さんの病気は胃がんなのだそうです。

しっかりと治療に専念してほしいですね。

雨上がり宮迫が12月から長期休養 胃に重い疾患で手術へ

(2012/12/1、デイリースポーツ)

お笑いコンビ・雨上がり決死隊の宮迫博之(42)が胃に重い疾患を患い、12月から長期休養に入ることが30日、分かった。今後、入院し手術する予定。

雨上がり決死隊の宮迫博之さんが胃に重い疾患が見つかったそうです。

記事によれば、定期的に本人が受けている健康診断の結果、判明したそうですが、これが早期発見で早い回復につながっていればいいですね。

胃がん手術の宮迫博之が退院「我ながら信じられない回復スピード」。

(2012/12/23、NariNari.com)

宮迫は早期胃がんのために12月6日に入院。7日に手術(腹腔鏡下幽門側切除)を受け、胃の3分の2を摘出した。

宮迫さんは「腹腔鏡下幽門側切除」手術を行ない、胃の3分の2を摘出したそうです。

→ 胃がん|胃がんの症状・原因・手術・食事 について詳しくはこちら




【追記(2017/12/18)】

雨上がり宮迫 がん再発を危惧…食欲が急変、夫人が前回がんと同じ状態と指摘

(2017/12/17、デイリースポーツ)

宮迫はまた、普段はチョコレートを食べることはないのに「最近、食べたくなって食べてる」と話し、食欲が急変していることを明かした。

 その変化に喜んでいられないのは夫人だった。宮迫は夫人から「あんた大丈夫?」と聞かれたという。

 「何が?」

 「急にそんなに食べれるようになったり、チョコ食べたり。がんになる前もそんなこと言ってたよ」

2017年12月16日放送の「松本家の休日」に出演した宮迫さんは、2012年の胃の3分の2の摘出手術を行いましたが、食欲の話題になり、最近チョコレートを食べるようになったという話から、奥様からがんになる前にも食欲の変化があったことから心配されているそうです。

手術から5年たちますので、そうした意味も込めて心配されているのかもしれませんね。







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公開日時: 2012年12月1日 @ 07:28

このブログは、 テレビやニュースの健康情報を “ばあちゃんの台所レベル”まで落とし込み、 実際の料理と生活にどう使うかをまとめた記録です。本サイトでは、 栄養学・食事指導・健康情報を、 家庭料理の実践・調理工程・生活習慣という観点から再構成し、 再現可能な生活知として整理・記録しています。