パラダイムシフトを起こす!?塩1粒ほどの大きさのカメラを作製することに成功|独シュツットガルト大学

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by Ano Lobb(画像:Creative Commons)




体内に注射できる極小カメラ、3Dプリンターで作製 独大学

(2016/6/28、AFP)

研究チームは、医療分野での重要な用途に適用できるほどの小型のレンズについて、従来の方法では技術的な限界から作製できないことを指摘しつつ、今回開発した3D印刷技法が「パラダイムシフト」を起こすかもしれないと説明する。

独シュツットガルト大学(University of Stuttgart)の研究チームが考えたのは、直径が毛髪2本分の光ファイバーの先端に3Dプリンターで作製した3つのレンズを備えたカメラを取り付けたもので、侵襲性を最小限に抑えた内視鏡としての活用も期待できるそうです。

「侵襲性(しんしゅうせい)」|コトバンク

医学で、生体の内部環境の恒常性を乱す可能性がある刺激全般をいう。 投薬・注射・手術などの医療行為や、外傷・骨折・感染症などが含まれる。

現在、ロボットやナノ粒子を活用して、治療薬をピンポイントで届けるというアイデアがいろいろ考えられています。




■ピンポイントで治療薬を届けるアイデアの例

GOOGLEX、ナノ粒子とウェアラブル端末を用いてがんを早期発見するプロジェクトを発表によれば、「Google X」で生体研究プロジェクトを統括しているAndrew Conrad氏が先日発表したのは、ナノ粒子とウェアラブル端末を用いてがんなどを早期発見するというプロジェクトです。

ナノ粒子を用いたアテローム性動脈硬化症の新治療法とは−米研究によれば、ナノ粒子に抗炎症薬を組み込んで運ばせ、プラークが蓄積されている部位で治療薬を放出させるという研究が行われているそうです。

血液の中を泳いで薬を届ける「3Dプリント魚」が開発される|カリフォルニア大学サンディエゴ校によれば、3Dプリントでできた魚型ロボットが、人間の血液の中を泳いでいって、毒素を探知したり、目的部位に薬を運んだりすることができるようになるかもしれないそうです。

ROBOT ORIGAMI |折り紙からインスピレーションを受けて作られた小さな医療用ロボットが開発によれば、小さな医療用ロボットが人体内部の奥深くに薬品を届けたり、医療行為を行ったりするのに利用できる可能性が期待されています。

ナノカプセルで疾患部位にピンポイントで治療薬を届ける技術|ドラッグデリバリーシステム(DDS)によれば、「ドラッグデリバリーシステム(DDS)」というナノカプセル(ミセル化ナノ粒子)の中に薬を入れて、体の中の疾患部位にその薬を届けるという技術が開発されています。

■まとめ

従来の方法では技術的な限界から作製できないものを作ることができたことでパラダイムシフトが起こり、また新しいアプローチが医学分野で進む可能性がありそうです。







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2012年に「がん」と診断された人は約86万人|11年よりも1万4000人増加

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by Nicolas Alejandro(画像:Creative Commons)

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【目次】




■2012年に「がん」と診断された人は約86万人

がん患者、12年86万5238人に増加 男性の大腸がん急増

(2016/6/29、日本経済新聞)

国立がん研究センターによる全国47都道府県のがん患者数の最新データによれば、2012年にがんと診断された人は約86万人と過去最多だったそうです。

国立がん研究センターによれば高齢化の進行が原因としています。

推計値と実測値(47都道府県単純合計値)の比較 グラフ

参考画像:日本のがん罹患数・率の最新全国推計値公表2012年がん罹患数86.5万人|国立がん研究センタープレスリリース(2016/6/29)

■男性では大腸がんの患者が急増

男性では、11年に4位だった大腸がんの患者が急増して2位となった。

<中略>

部位別にみると、男性が胃、大腸、肺、前立腺、肝臓の順になった。前立腺がんは増勢が止まったものの、大腸がんが増えている。女性は乳房、大腸、胃、肺、子宮の順で11年と同じだった。

男性のがん、「大腸がん」が初の1位、「胃がん」を抜き(2015/8/4)で紹介した国立がん研究センターが公表した「がん診療連携拠点病院」(409施設)の2013年の診療実績によれば、男性の部位別症例数では、大腸がんが初めて1位になっており、今回の記事を合わせても、男性の大腸がんが増えていることがわかります。

がん診療連携拠点病院」(409施設)の2013年の診療実績による部位別症例数のデータは次の通り。

【日本の男性】

  1. 大腸がん
  2. 胃がん
  3. 前立腺がん
  4. 肺がん

【女性】

  1. 乳がん
  2. 大腸がん
  3. 肺がん
  4. 胃がん




■がんの種類に地域差がある

がんの種類によって罹患率に地域差があり、胃がんは東北地方や日本海側で高い傾向にあることも分かった。肝がんは西日本で高い傾向がみられた。乳がんは東京で非常に高かった。

●胃がん

胃がん

参考画像:日本のがん罹患(りかん)数・率の最新推計値公開|国立がん研究センタープレスリリース

以前も取り上げましたが、なぜ胃がん患者は日本海側で多い傾向にあるのか?で紹介した国立がん研究センターによるがんと診断された患者数の都道府県別の推計値によれば、「胃がん」は、特に地域の特徴が顕著に現れており、日本海側の県で平均よりも多い傾向にありました。

なぜ、胃がん患者は日本海側で多い傾向にあるのでしょうか?

理由としては、今回の記事によれば、食塩の摂取量といった食生活が関係しているのではないかということでしたが、一番大きな要因はピロリ菌を持っているからではないでしょうか。

胃がんの原因としては、最近の研究によって、ヘリコバクターピロリ(ピロリ菌)が大きく関わっているのではないかと考えられています。

ピロリ菌感染者6000万人!|あさイチ(NHK)によれば、胃がん患者の98パーセントがピロリ菌の感染者であったという調査結果があるそうです。(もちろん、ピロリ菌感染者が必ず胃がんになるわけではありません。)

もしかすると、日本海側ではピロリ菌に感染しやすい環境、例えば、ピロリ菌感染者の親が口をつけた食べ物を子供に与える習慣を持つ家庭が多い、ピロリ菌がいる井戸水を使用していたりといったことがあるのかもしれません。

→ 胃がん|胃がんの症状・原因 について詳しくはこちら

●肝がん

肝がん

参考画像:日本のがん罹患(りかん)数・率の最新推計値公開|国立がん研究センタープレスリリース

肝臓がんは近畿以西の西日本に多い傾向があります。

肝臓がんになるほとんどの原因はウイルス性肝炎(B型肝炎・C型肝炎)から肝硬変になったものであるため、肝臓がんの予防するためには、肝硬変になる前に、肝炎ウイルス検査や肝機能検査を行ない、肝炎を早期に発見し、治療を行うことが第一です。

また、糖尿病の人はそうでない人に比べて、肝臓ガンになるリスクは1.97倍高いそうです。

→ 肝臓がん について詳しくはこちら

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●乳がん

乳がんは東京で非常に多かったそうですが、乳がんが高くなる要因に当てはまる人が多いのかもしれません。

乳がんリスクが高くなる要因

  • 初潮が早い(11歳以下)
  • 閉経が遅い(54歳以上)
  • 初産年齢が高い(30歳以上)
  • 妊娠・出産歴がない
  • 授乳歴がない
  • 祖母、親、子、姉妹に乳がんの人がいる
  • 肥満度が高い(閉経後)
  • 喫煙している
  • 大量に飲酒する習慣がある
  • 運動不足

→ 乳がんの症状・原因・ステージ分類・検査・予防法 について詳しくはこちら







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健康診断の主要4項目(血圧、脂質、血糖、肝機能)が全て「基準値範囲内」40歳以上で17%|健保連調査

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by Parker Knight(画像:Creative Commons)

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■健康診断の主要4項目(血圧、脂質、血糖、肝機能)が全て「基準値範囲内」40歳以上で17%|健保連調査

健診「合格」40歳以上は17%…健保連調査

(2016/7/6、読売新聞)

40歳以上のサラリーマンで、血圧や肝機能など健康診断の主要4項目が全て「基準値範囲内」の人はわずか2割にも満たないことが、健康保険組合連合会(健保連)の調査でわかった。

健康保険組合連合会(健保連)の調査によれば、40歳以上のサラリーマンで、健康診断の主要4項目(血圧、脂質、血糖、肝機能)が全て「基準値範囲内」だった人は17%にすぎなかったそうです。

 血圧

高血圧を放っておくと、動脈硬化によって、脳卒中心筋梗塞慢性腎臓病(CKD)糖尿病腎症など様々な病気の原因となります。

 脂質代謝

これらの数値が悪化すると、血管内の炎症が起こりやすくなり、動脈硬化などのリスクが高まります。

動脈硬化が進んでいるかどうかの目安として、LDLコレステロールとHDLコレステロールの比率「LH比」と呼ばれる新しい指標が注目されています。

→ コレステロールの比率のLH比(LDLとHDLの比率)とは について詳しくはこちら

 糖代謝

これらの数値が悪化すると、糖尿病が進み、合併症である心筋梗塞脳梗塞糖尿病網膜症糖尿病性腎症糖尿病性神経障害などのリスクが高まります。

→ 糖尿病の診断基準|血糖値・HbA1c(ヘモグロビンA1c) について詳しくはこちら

 肝機能

これらの数値が悪化すると、肝機能が悪化し、急性肝炎・慢性肝炎肝硬変などの肝臓の病気(肝臓病)のリスクが高まります。

→ 肝臓の数値・検査値|ALT(GPT)・AST(GOT)・γ-GTP について詳しくはこちら

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悪玉菌の増殖だけを抑える物質「W27抗体」(IgA抗体) 腸炎治療・腸内細菌叢改善薬の開発に期待|奈良先端大

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参考画像:悪玉菌の増殖を抑え、腸内細菌をIgA抗体で制御~腸内細菌叢改善薬の開発に道~|奈良先端科学技術大学院大学




悪玉菌の増殖だけを抑える物質が判明 腸炎治療に応用へ

(2016/7/7、ITmediaニュース)

マウスの腸内から取り出したさまざまな抗体を調べたところ、W27抗体に腸炎を抑える効果があると判明。同物質は、ある特定のアミノ酸配列を持つ代謝酵素を識別して結合することで、ビフィズス菌や乳酸菌といった“善玉菌”の増殖を妨げずに悪玉菌だけの増殖を抑制。全体として善玉菌が悪玉菌より優位になる環境を作り出し、腸内環境を改善する効果がみられた。

奈良先端科学技術大学院大学は、マウスの腸内にある「W27抗体」という物質が、ビフィズス菌や乳酸菌などの「善玉菌」の増殖を妨げずに大腸菌などの「悪玉菌」だけの増殖を抑制することにより、腸内環境を改善しする効果があることがわかったそうです。

今後、腸炎などの予防法や治療薬の開発につながる可能性があるそうです。

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参考画像:悪玉菌の増殖を抑え、腸内細菌をIgA抗体で制御~腸内細菌叢改善薬の開発に道~|奈良先端科学技術大学院大学

→ 腸内フローラ について詳しくはこちら

【参考リンク】

【用語】

W27IgA抗体(W27抗体)

健康なマウスの小腸で産生される多種類のIgA抗体の中の1つの種類。多くの種類の腸内細菌に一番強く結合するIgA抗体として選択された。







大腸がんと腸内細菌の関係、ゲノム解析で大腸がん予防法の発見につなげる|国立がん研究センターなど

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by University of Exeter(画像:Creative Commons)

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大腸がんと腸内細菌の関係を調査へ 室温便でゲノム解析

(2016/7/8、朝日新聞)

最近のDNA解析技術の進歩で、腸内細菌を集団のままゲノム(全遺伝情報)解析をして細菌の種類を調べることができるようになり、病気とかかわりを調べる研究が盛んになっている。

 ただ、便には1グラムあたり1千億個の細菌が含まれ、排便後すぐに雑菌が増えるので、直後にドライアイスなどで冷凍保存することが必要で、より簡単な保存方法が求められていた。グループは、微生物の繁殖を抑える溶液を使って、室温保存ができないか検討。8人の凍結便と室温保存便でゲノム解析の結果を比べたところ差が少ないことを確認した。

国立がん研究センターなどのグループは、従来は凍結していた研究試料の便を室温で保存しても解析できる手法を確立したそうです。

今後、大腸内視鏡検査を受けた5千人の患者の腸内細菌のゲノム解析をし、食事などの生活習慣と合わせて、大腸がんの原因を調べ、がんの予防法を研究していくそうです。

→ 大腸がんとは|大腸がんの症状・初期症状・原因・予防 について詳しくはこちら







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