オメガ6脂肪酸の摂取量が多いほど、ホルモン依存性の乳がんリスクが高くなりやすい!




魚、n-3及びn-6不飽和脂肪酸摂取量と乳がんとの関連について(国立がん研究センター)によれば、オメガ6脂肪酸(n-6不飽和脂肪酸)の摂取量が多いほど、ホルモン依存性の乳がんリスクが高くなりやすく、オメガ6の摂取量が最も少ないグループに比べ、最も多いグループの乳がんのリスクは2.94倍高かったそうです。

このメカニズムはわかっていないものの、日本人女性の乳がん罹患率は増加傾向にあり、また乳がんの発生には、女性ホルモン関連のメカニズムが深く関わっていることが知られていますので、オメガ6の摂取量を減らすことは乳がんリスクを防ぐために大事になってくるのではないでしょうか?

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初潮年齢が遅いと、なぜ腰椎骨折のリスクが高くなるの?実は子供の時の食生活が将来の骨粗しょう症のリスクを決めていた!?




女性関連要因と腰椎骨折との関連について(国立がん研究センター)によれば、初潮年齢が遅い、月経が不規則であると腰椎骨折のリスクが高くなる一方、生殖可能期間(初潮から閉経までの期間)が長いと、腰椎骨折のリスクが低くなるそうです。

■初潮年齢が遅いと、なぜ腰椎骨折のリスクが高くなるの?

女性関連要因と腰椎骨折との関連について(国立がん研究センター)

骨粗鬆症が原因でおこる高齢者の腰椎骨折は、特に女性で加齢と共に著しく増加し、要介護の原因や、要介護から死亡に至るリスクが高まることが報告されています。エストロゲンという女性ホルモンは、骨の代謝に関わり、骨折に予防的に働くと報告されており、エストロゲンの血中濃度が、月経周期や妊娠・出産などにより影響を受けることから、これらの女性関連要因が腰椎骨折と関連している可能性があります。

エストロゲンは骨の代謝にかかわって骨折に予防的に働きます。

骨粗鬆症によれば、閉経後の女性の場合、女性ホルモン(エストロゲンは骨の形成に関わる細胞の働きを促進し、骨吸収を抑制する働きがある)の分泌が低下して骨量が急激に減ってしまうと紹介しました。

視点・論点 「女子中高生の骨があぶない」(2012年11月29日)で紹介されている松田貴雄西別府病院スポーツ医学センター長によれば、

最近の研究では、初めて月経を迎える「初経」前後に、骨密度が 25~30%高まることがわかっています。骨密度は、80%を切ると危険ゾーンで、70%以下になれば骨粗鬆症です。この時期に 25%上昇しないと、閉経後並みの骨密度と考えなければなりません。

現在、米国スポーツ医学会では、「女性アスリートは無月経になったらどんな薬を使っても骨密度はあがらない」、「初経前後の骨密度上昇のチャンスを逃すと、大人になってから取り戻すことはできない」としています。

とあります。

この記事を参考に考えると、「初経」前後に、骨密度が25~30%高まるのですが、この骨密度上昇のチャンスを逃すと、骨粗しょう症のリスクを抱えてしまうということになります。

骨粗しょう症とは実は怖い病気で、骨粗しょう症の改善のための治療を行おうとしても、医師によれば、現在の骨密度を維持するだけで上昇することはないそうです。

【参考リンク】

つまり、いかに若いうち、具体的に言えば骨密度が25~30%高まる「初経」前後で骨密度が高まるかが大事なのかということになるのです。

しかし、日本の女子中高生の8割超が無月経などに陥る「フィーメール・アスリート・トライアド(FAT)」のリスクを抱えている!|順天堂大学女性スポーツ研究センターで紹介した順天堂大女性スポーツ研究センターの調査によれば、日本の女子中高生の8割超が「フィーメール・アスリート・トライアド(FAT:運動量に対するエネルギー不足から、女性が無月経や骨粗しょう症などに陥る)」のリスクを抱えているそうです。

また、女性アスリートが陥る3つの障害は「栄養不足」「月経(月経不順や無月経)」「骨」で紹介した順天堂大学付属浦安病院の「女性アスリート外来」で婦人科を担当する窪麻由美さんと中尾聡子さんによれば、陸上選手は貧血症状で診察を受けたところ、月経不順や無月経と診断される人が多いそうです。

先ほどの記事を参考にすると、若い女性アスリートの多くは実は閉経後並みの骨密度であり、その状態でトレーニングを行うために疲労骨折をしていると考えられます。

実際に、女子アスリートの5人に一人が疲労骨折を経験、「無月経」の状態の人も多いで紹介した女性アスリートを対象としたアンケート調査|日本産科婦人科学会によれば、次のような特徴があることがわかります。

●競技レベル別の無月経の頻度は、トップを目指して頑張る、全国・地方大会出場レベルのアスリートに、無月経が多い

●年齢別に見た疲労骨折の件数によれば、16~17 歳の件数が(全体の 40.2%)が最も多い

●競技系列別での無月経の頻度は、持久系(21.7%)と審美系(12.2%)が多い

●競技系列別での既往疲労骨折の頻度は、持久系で(49.1%)が高い

●BMI 低値群で無月経頻度や既往疲労骨折頻度が有意に高い

このことから、女性アスリートが疲労骨折を予防するためにも、そして将来的な腰椎骨折リスクを下げるためにも、骨密度上昇のチャンスを逃さないようにする、無月経にならないようにする、つまりは過度の減量を避けてしっかりとした食事を摂ることを心掛けてほしいですね。

→ 骨粗しょう症の症状・原因・予防・食事 についてはこちら

P.S.

ちなみに、「成長スパート」を知って身長を伸ばそう!で紹介した順天堂大学によれば、体重が増えないと身長も伸びないそうで、また、骨を伸ばすのに必要な栄養素として、カルシウム、たんぱく質、亜鉛、鉄分を摂るようにアドバイスしています。

→ 亜鉛を多く含む食べ物 について詳しくはこちら

さらにちなみに、カルシウムの働きと1日の摂取量で紹介されている健康科学振興財団によれば、

カルシウムは主に小腸で吸収されますが、吸収率は成人で20~30%とあまり高くありません。

とあり、

また、カルシウムの摂り方で紹介されている骨粗鬆症財団によれば、

もともと日本人のカルシウム摂取量はアメリカ人の3分の1にしかならない

そうで、カルシウムの摂りすぎを心配するよりも、多く摂取することを心掛けたほうが良いようですね。

【参考リンク】







田村淳さん、虫垂炎のため緊急手術!




ロンドンブーツ1号2号の田村淳さんのXの投稿によれば、下腹部に激痛が走り、救急車で病院に行ったら虫垂炎で、緊急手術を行ったそうです。

炎症が軽かった場合には抗菌薬を点滴するといった内科的治療を行い、炎症がひどい場合には虫垂を切除する手術を行うそうなので、田村さんの場合は炎症が進行していたと考えられます。

■虫垂炎とは?

虫垂炎とは、何らかの原因で虫垂(ちゅうすい)に感染と炎症が起きた状態です。

虫垂炎の症状には、右下腹痛、吐き気、食欲不振、 発熱があります。

■まとめ

胃の不調|それって本当に「胃が痛い」の?|駆け込みドクターによれば、胃と腸の神経は近い場所にあるため、虫垂炎は胃の痛みと勘違いしやすいそうです。

虫垂炎は自分で判断するのが難しい病気で、単なる胃痛と間違えることもありますので、胃痛がその後痛みの部位が右下腹部に移行した時には要注意と覚えておきましょう!

ちなみに、見落としがちな病気の兆候|#ホンマでっかTVによれば、上下の動きは人間の体に響きやすいので、イギリスでは盲腸を診断する際、患者に乗車中に道路の段差を通過した時の痛みを聞くそうです。

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出産したことがない女性は乳がんリスクが高くなる!出産回数が多くなるほど乳がんリスクが低く抑えられる!




乳がんのリスク要因によれば、子どもを出産したことがない女性は、出産したことがある女性よりも乳がんリスクが高くなること、また出産回数が多くなるほど乳がんリスクが低く抑えられることが知られていますが、生理・生殖要因と乳がん罹患の関連について(国立がん研究センター)で紹介した多目的コホート研究によれば、出産したことがないグループの乳がんリスクは、出産したことがあるグループに比べ、閉経前女性で1.7倍、閉経後女性で2.2倍、全体では1.9倍高くなり、また、5回以上出産したグループの乳がんリスクは、1回出産したグループに比べ、閉経前・後とも約60%低く抑えられることがわかりました。

乳がんのリスク要因

  1. 初潮が早い(11歳以下)
  2. 閉経が遅い(54歳以上)
  3. 初産年齢が高い(30歳以上)
  4. 妊娠・出産歴がない
  5. 授乳歴がない
  6. 祖母、親、子、姉妹に乳がんの人がいる
  7. 肥満度が高い(閉経後)
  8. 喫煙している
  9. 大量に飲酒する習慣がある
  10. 運動不足

■まとめ

自然閉経の年齢が遅いこと、出産しないこと、出産回数が少ないことは、いずれも閉経後の乳がんリスクを高くする要因となっています。

ピルは女性の生活の質を向上させる?で紹介した英国一般医協会が1968年5月から2010年までのおよそ40年間に、23000人のピル服用女性と同数の非服用女性を追跡調査した結果によれば、ピルを飲むことは女性の生活の質を向上させるということがわかったそうです。

  • 生理痛を軽くする
  • 月経量を少なくする
  • 子宮内膜症や子宮外妊娠、骨粗鬆症や関節リウマチのリスクを軽減する
  • 大腸から子宮や卵巣、乳房にいたるまで、ほとんどすべてのガンについて、ピルを飲んでいる女性の死亡率が低い

月経痛やPMS、がん予防の観点から低用量ピルを活用するということも今後は検討されていくのかもしれません。







閉経前・後ともに肥満になると乳がんリスクが高くなる!




閉経前・後ともに肥満は乳がんのリスクに(2014年10月7日、国立がん研究センター)によれば、閉経前・後ともにBMIが大きくなると乳がんリスクが高くなることがわかりました。

乳がんのリスク要因によれば、閉経後に肥満度が高いことが乳がんリスクを高くすると紹介しましたが、今回の研究によれば、閉経前・後ともに肥満は乳がんのリスクになることがわかりました。

  1. 初潮が早い(11歳以下)
  2. 閉経が遅い(54歳以上)
  3. 初産年齢が高い(30歳以上)
  4. 妊娠・出産歴がない
  5. 授乳歴がない
  6. 祖母、親、子、姉妹に乳がんの人がいる
  7. 肥満度が高い(閉経後)
  8. 喫煙している
  9. 大量に飲酒する習慣がある
  10. 運動不足

■まとめ

乳がんは初潮が早い、閉経が遅い、妊娠・出産歴がないという人は、女性ホルモンにさらされる期間が長くなるため、乳がんリスクが高くなると考えられているという前提。

閉経前の女性は、過体重や肥満の女性は無排卵やエストロゲンレベルが低いなどの傾向があることから、欧米ではBMI30以上の群では乳がんリスクが低いのですが、アジア人女性の場合は極端に太っている人が少ないことから、予防的な効果はないのではと考えられる。

閉経後の女性では、性ホルモン関連のメカニズムをもとに考えると、肥満になると卵巣よりもむしろ脂肪組織が主なエストロゲン供給源になるため、乳がんリスクが高くなる。







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