明石家さんまさんも行っているジャーナリング!ジャーナリングや日記を書くと、健康(肉体的・精神的)にどのような良い影響を与えるの?




ジャーナリングや日記を書くことが肉体的・精神的健康に与える影響について注目されているので、論文ベースで調べてみたいと思います。

「ジャーナル」と聞いて一番身近なのはiPhoneの「ジャーナル」アプリですね。

ジャーナルアプリでは日記を書くことで体験を思い出したり、振り返ったりすることを目的としています。

Apple、日々の瞬間や暮らしの中の特別な出来事を振り返るための新しいアプリ、ジャーナルの提供を開始によれば、ジャーナルは、心身の健康を改善するといわれている、ジャーナル記録を通じて、ユーザーが感謝の気持ちを振り返り、実践するのに役立つ新しいiPhoneアプリと紹介されています。

つまり、Appleもジャーナリングには心身の健康を改善することを期待して作ってるってことですよね。

1. 精神的健康への影響

ジャーナリングは、感情の処理、ストレス軽減、心理的ウェルビーイングの向上に寄与するとされています。

●ストレスと不安の軽減

Pennebaker & Beall (1986) の先駆的研究では、トラウマや感情的な出来事について書くことで、ストレスレベルが低下し、心理的安定が向上することが示されました。

被験者が4日間、15~20分間、感情的な出来事について書いたグループは、感情を抑制した場合に比べ、不安や抑うつ症状が有意に減少しました(Pennebaker, J. W., & Beall, S. K., 1986, Journal of Abnormal Psychology)。

メカニズム:感情を言語化することで、認知的な再構成が促進され、出来事に対する新たな視点が得られる(Pennebaker, 1997, Psychological Science)。

●抑うつ症状の改善

Krpan et al. (2013) のメタ分析では、エクスプレッシブ・ライティング(感情や経験を自由に記述する手法)が軽度から中等度の抑うつ症状を持つ人々の気分を改善する効果があると報告されています。

特に、定期的なジャーナリングは、感情の整理や自己理解を深めることで、抑うつ状態の緩和に寄与します(Krpan, K. M., et al., 2013, Journal of Affective Disorders)。

●自己認識と感情調整の向上

ジャーナリングは、自己反省を促し、感情の調整能力を高めます。Lieberman et al. (2007) のfMRI研究では、感情を言葉にすることで脳の扁桃体の活動が抑制され、感情的な反応が穏やかになることが示されました(Lieberman, M. D., et al., 2007, Social Cognitive and Affective Neuroscience)。

特に、マインドフルネスを意識したジャーナリング(例:感謝日記)は、ポジティブな感情を強化し、幸福感を高める効果がある(Emmons & McCullough, 2003, Journal of Personality and Social Psychology)。

2. 肉体的健康への影響

ジャーナリングは、ストレス関連の身体的症状や免疫機能にも良い影響を与えることが研究で示されています。

●免疫機能の向上

Pennebaker et al. (1988) の研究では、感情的な出来事について書いた被験者は、免疫系の指標(Tリンパ球の活性など)が向上し、風邪や感染症の発生率が低下しました(Pennebaker, J. W., et al., 1988, Journal of Consulting and Clinical Psychology)。

Smyth et al. (1999) の研究では、喘息や関節リウマチ患者がジャーナリングを行った結果、症状の重症度が軽減し、医療機関への受診頻度が減少したことが報告されています(Smyth, J. M., et al., 1999, JAMA)。

血圧と心血管健康

ジャーナリングによるストレス軽減は、血圧の低下や心血管系の健康改善にも関連しています。Davidson et al. (2002) の研究では、感情的なライティングを行ったグループは、対照群に比べ、血圧が低下し、心拍数の変動が改善したことが示されました(Davidson, K., et al., 2002, Health Psychology)。

●睡眠の質の向上

ジャーナリングは、就寝前の不安や反芻思考(ルミネーション)を軽減することで、睡眠の質を向上させます。

Harvey & Farrell (2003) の研究では、就寝前に感情やその日の出来事を書くことで、入眠までの時間が短縮され、睡眠の質が改善したと報告されています(Harvey, A. G., & Farrell, C., 2003, Behaviour Research and Therapy)。

3. 特定のジャーナリング手法とその効果

感謝ジャーナリング:Emmons & McCullough (2003) の研究では、毎日または週に数回、感謝していることを書くことで、ポジティブな感情が増加し、ストレスや抑うつが軽減されることが示されました。この手法は、特に精神的ウェルビーイングの向上に有効です。

トラウマライティング:Pennebakerの研究に基づくトラウマやストレスフルな出来事について書く手法は、感情の解放と認知の再構築を促し、PTSD症状の軽減にも効果的です(Sloan & Marx, 2004, Behaviour Research and Therapy)。

目標設定ジャーナリング:Morisano et al. (2010) の研究では、目標や価値観を明確にするライティングが、モチベーションや学業成績の向上に寄与することが示されています(Morisano, D., et al., 2010, Journal of Applied Psychology)。

4. 実践のポイント

研究に基づく効果的なジャーナリングのポイントは、週に1~3回、15~20分のライティングが効果的(Pennebaker, 1997)で、継続性が大事なのだそうです。

5. 限界と注意点

個人差:ジャーナリングの効果は、個人の性格(例:内省傾向)や書く内容によって異なる(Frattaroli, 2006, Psychological Bulletin)。

過剰な反芻:ネガティブな出来事に焦点を当てすぎると、逆にストレスが増加する可能性がある(Nolen-Hoeksema et al., 2008, Perspectives on Psychological Science)。

専門的支援の必要性:重度の精神疾患(例:重度のうつ病やPTSD)を持つ人は、ジャーナリング単体では不十分な場合があり、専門家の支援が必要。

■まとめ

ジャーナリングは、精神的健康(ストレス軽減、抑うつ症状の改善、感情調整)および肉体的健康(免疫機能向上、血圧低下、睡眠改善)に多くの利点をもたらすことが、多数の論文で裏付けられています。

エクスプレッシブ・ライティングや感謝ジャーナリングをやってみませんか?

【追記】

明石家さんま「手帳、こんな分厚いの持ってる」 日々やっていること告白「俺たちは言葉の商売やねん」(2025年6月4日、スポニチアネックス)によれば、フジテレビ「ホンマでっか!?TV」で手書きの方が脳の活性化が進むというテーマに対して、明石家さんまさんは分厚い手帳に手書きで思いついたことや今日の出来事を書いているそうです。

その中から書いているときは面白いけど、言葉にすると面白くないものがあり、それを修正しているそうです。

実は明石家さんまさんもジャーナリングをしているんですね。







【参考文献】

ブルーベリーを食べると、体重や血糖値の管理(糖尿病予防)に役立つだけでなく、腸内環境を整えることで健康をサポートすることが判明!




ブルーベリーを週2-3回食べている人は糖尿病にかかる割合が低くなる!【あさイチ】が話題でしたので、ブルーベリーがどう糖尿病リスクを下げることに役立っているのかについて調べたところ、興味深い論文がありました。

→ ブルーベリーの健康効果 について詳しくはこちら

■ブルーベリーの成分が肥満と代謝を改善する仕組み

ブルーベリーには「ポリフェノール」が含まれており、これが肥満や関連する代謝の病気(例えば糖尿病など)を防ぐのに役立つ可能性があることが知られています。

しかし、どの種類のポリフェノールが効果的なのか、また腸内細菌(腸内細菌叢)がどのように関わっているのかはよく分かっていませんでした。

今回の研究では、ブルーベリーに含まれる2つの主要なポリフェノール、「プロアントシアニジン(PAC)」と「アントシアニン(ANT)」が、肥満やインスリン抵抗性(血糖値を下げるインスリンが効きにくくなる状態)にどう影響するかを調べました。

さらに、腸内細菌の役割を明らかにするために、「糞便細菌叢移植(FMT)」という方法も使っています。

■実験結果

体重の変化:

プロアントシアニジン(PAC)を摂取したマウスは、高脂肪・高ショ糖食(HFHS)のマウスよりも体重が少なく、痩せていました。

エネルギー摂取量は同じでしたが、プロアントシアニジン(PAC)グループのマウスは身体活動量が多かったことも分かりました。

この効果は、プロアントシアニジン(PAC)グループの腸内細菌を移植された無菌マウスでも見られました。

インスリンの改善:

プロアントシアニジン(PAC)とアントシアニン(ANT)を摂取したマウスは、ブドウ糖負荷試験でインスリンの反応が改善していました。

つまり、血糖値を下げる能力が向上していたのです。

この効果も、腸内細菌を移植された無菌マウスで再現されました。

■結論

この研究から、ブルーベリーに含まれるプロアントシアニジン(PAC)とアントシアニン(ANT)に3つのことがわかりました。

1)食事による体重増加を抑える。

2)インスリン感受性を改善し、血糖値のコントロールを助ける。

3)これらの効果は、腸内細菌叢の調整によるものと考えられる。

つまり、ブルーベリーの成分であるプロアントシアニジン(PAC)とアントシアニン(ANT)は、肥満や代謝の問題を改善する可能性があり、その仕組みには腸内細菌が重要な役割を果たしていると考えられます。

ブルーベリーを食べると、体重や血糖値の管理に役立つだけでなく、腸内環境を整えることで健康をサポートしてくれるというわけなんですね!

ブルーベリーを食べましょう!

【参考リンク】

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【関連記事】

バナナマン設楽統さん、SNSで「かなり痩せた」という声が!SNSをさかのぼって調べてみた!




バナナマン設楽“ほっそり激変”に不安相次ぐ…ラジオ欠席、出演数上位の激務の影響も(2025年6月4日、smartflash)によれば、バナナマンの設楽統さんがかなり痩せたのではないかと視聴者の心配する声を取り上げています。

また、体調不良のために、仕事を欠席することも併せて心配するという記事です。

そこでXで「設楽 痩せ」で検索してみると、興味深いことに気づきます。

この検索ワードでは当然みんな設楽さんのやせ方について投稿しているのですが、それがさかのぼってみてみると、2025年、2024年、2022年、2021年、2020年、2018年、2014年とずっとやせたことを心配しているんです。

大事なことは、設楽さんはなぜかやせた印象を持たれることが多いこと、やせ方を心配されるタイプであることです。

もしかすると、設楽さんは体重がちょっと落ちた時に顔からやせるタイプであったりするのかもしれません。

以前嵐の大野さんが顔が丸いのを気にしてどんなに体重を絞っても顔だけ痩せないといっていたので、それとは逆のパターンもあるのではないでしょうか?

設楽さんの場合は長く活躍されているのでわかるのですが、体調が悪くなりやすいタイプなので、ちょっとしたことで体重が増減して、それが短期間で痩せて見えるため心配している人が定期的に表れるのかもしれません。







あせもやニキビと間違えやすいカビによる皮膚疾患「マラセチア毛包炎」や「癜風」の患者が増加中!?その原因・対策とは?




“カビ”による皮膚疾患が増加中…あせもやニキビと間違えやすい背中や胸の赤い発疹「マラセチア毛包炎」を医師が解説(2024/8/4、FNNオンライン)によれば、ニキビに似た発疹(胸や背中といった汗をかきやすい場所にプツプツとした、白や赤、または少し光沢を持った発疹)で、湿気の多い時期に元々人間の皮膚に常在しているカビが増えてしまう「マラセチア毛包炎」や「癜風(でんぷう):胸や背中などの油の多い部分にもともと常在している「癜風菌」といわれる真菌(カビ)が増えてしまい、茶色っぽいまだら模様の発疹ができる」の患者が増えます。

今回のニュースのポイントは「マラセチア毛包炎」や「癜風」は10代後半から40代半ばの身体から出てくる脂が多い世代に多いものの、マラセチア毛包炎は誰の皮膚にもいることから誰でもなるリスクがある皮膚の病気ということです。

日本は気温が高く湿気が多いので、マラセチア毛包炎や癜風の患者も増えていくことが予想されます。

汗をかいたらすぐに拭いて着替えるといった予防対策を行なっていきましょう!

【追記(2025年6月4日)】

2025年6月3日放送の日本テレビ「カズレーザーと学ぶ。」に出演した島崎遥香さんは、ニキビに似た赤いブツブツが背中や胸、肩など上半身にでき、かゆみを伴うこともある皮膚疾患「マラセチア毛包炎」の説明を聞いた後、「私、今これになってるかもしれない!」と出来尾准教授に診てもらったところ「これはマラセチア毛包炎ですね」と診断されていました。

【マラセチア毛包炎の原因】

1)マラセチア菌が分泌する酵素が皮脂を分解して炎症物質を生成し、それが毛穴を刺激して炎症を起こす
2)マラセチア菌を免疫細胞が異物とみなして攻撃してしまうと、周囲の正常な細胞までダメージを受けてしまう

■まとめ

そして、もう一つこのニュースから気になったことが一つ。

アトピー性皮膚炎患者における汗アレルギーの原因物質を同定(平成25年6月6日、広島大学)によれば、汗がアトピー性皮膚炎の悪化因子であることはこれまでも知られていましたが、マラセチアという、ヒトの皮膚の表面に常在するカビの一種が分泌する蛋白質がアトピー性皮膚炎患者にアレルギー反応を起こすことがわかったそうです。

アトピー性皮膚炎における汗アレルギーによれば、汗はアトピー性皮膚炎の悪化因子であるものの、汗がどのようにして皮膚炎を悪化させるのかはわかっていなかったのですが、アトピー性皮膚炎の汗による悪化の背景に、ヒト皮表に分布するM.glo-bosaの分泌蛋白に対するⅠ型アレルギーが存在することが明らかになったそうです。

以前皮膚科の医師に「汗をかくとかゆみが出てくるんですが?」と相談したところ、「アレルギーというのはたんぱく質がなければならないので汗はアレルギー・アトピーの原因ではない」と言われたことがあります。

また、汗そのものがアトピー性皮膚炎の症状悪化の原因ではない!汗をかいて洗い流すことで症状改善でも汗自体がアトピー性皮膚炎の症状悪化の原因ではないと紹介しました。

また、大阪大学大学院医学系研究科情報統合医学講座(皮膚科学)室田浩之講師、松井佐起医員らの研究グループによれば、アトピー性皮膚炎において汗は悪化因子とされていますが、実際にはアトピー性皮膚炎ではヒスタミンによって発汗が抑制されていて、たとえかいていると感じていても体温調節に必要な量が出ていないことが確認されており、その結果、皮膚は熱をもち、病原体への抵抗性を失い、乾燥することでアトピー性皮膚炎が悪化すると考えられると紹介しました。

しかし、今回のニュースと関連して、汗自体に含まれるたんぱく質がアトピー性皮膚炎患者にアレルギー反応を起こすことがわかりました。

メカニズムは違うものの、マラセチア毛包炎や癜風、アトピー性皮膚炎もシャワー浴をするなど汗をかいたらきちんと取り除くことが重要なので、お肌が弱い方はしっかりとケアをしていきましょう!

→ アトピー性皮膚炎とは|アトピーの症状・原因・改善方法・予防 について詳しくはこちら







梅雨時・夏場は肌カビ「マラセチア菌」に注意!マラセチア菌の増殖を防ぐ方法とは?【カズレーザーと学ぶ。】




2025年6月3日放送の日本テレビ「カズレーザーと学ぶ。」のテーマは「6月は顔面に肌カビ警報!?芸能人美肌菌ランキング大発表」でした。

解説:出来尾格准教授(東京慈恵会医科大学医学部)

肌トラブルの多くは肌の上にいる常在菌のバランスが崩れることで引き起こされ、特に梅雨時や夏場は湿度と気温が上昇することで皮脂の量が増え、肌トラブルを引き起こす菌が活発になりやすいそうです。

梅雨時や夏場は「肌のカビ」とも言われ、肌に赤みを発生させ、フケ症の原因や毛穴にも炎症を起こし抜け毛の原因にもなる「マラセチア菌」などの菌が繁殖しやすい季節などでマラセチア菌の増殖を防ぐ方法を実践するとよいそうです。

「マラセチア菌」は女性では350個以上で炎症を起こす可能性が高いそうです。

【マラセチア菌が多い理由】

  • 皮脂や汗
  • 入浴や洗顔の不足
  • ストレス過多や寝不足でのホルモンバランスの乱れ

【マラセチア菌の増殖を防ぐ方法】

  • 汗をこまめに拭く
  • 1日2回のていねいな洗顔
  • 酸性の温泉に入る(皮膚や粘膜を引き締め、症状を改善する効果が期待)

【補足1】

あせもやニキビと間違えやすいカビによる皮膚疾患「マラセチア毛包炎」や「癜風」の患者が増加中!?その原因・対策とは?によれば、ニキビに似た発疹(胸や背中といった汗をかきやすい場所にプツプツとした、白や赤、または少し光沢を持った発疹)で、湿気の多い時期に元々人間の皮膚に常在しているカビが増えてしまう「マラセチア毛包炎」や「癜風(でんぷう):胸や背中などの油の多い部分にもともと常在している「癜風菌」といわれる真菌(カビ)が増えてしまい、茶色っぽいまだら模様の発疹ができる」の患者が増えているそうです。

「マラセチア毛包炎」や「癜風」は10代後半から40代半ばの身体から出てくる脂が多い世代に多いものの、マラセチア毛包炎は誰の皮膚にもいることから誰でもなるリスクがある皮膚の病気ということです。

日本は気温が高く湿気が多いので、マラセチア毛包炎や癜風の患者も増えていくことが予想されます。

汗をかいたらすぐに拭いて着替えるといった予防対策を行なっていきましょう!

【補足2】

汗アレルギーによるアトピー性皮膚炎がある!によれば、汗がアトピー性皮膚炎の悪化因子であることはこれまでも知られていましたが、マラセチアという、ヒトの皮膚の表面に常在するカビの一種が分泌する蛋白質がアトピー性皮膚炎患者にアレルギー反応を起こすことがわかったそうです。







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