心肺持久力と握力の両方が低い中学生は代謝異常リスクが高い!|心肺持久力が低いと血圧やnon-HDLコレステロールは高い!|新潟大学

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■心肺持久力と握力の両方が低い中学生は代謝異常リスクが高い!|心肺持久力が低いと血圧やnon-HDLコレステロールは高い!|新潟大学

Cross Country ISST Paris: Varsity Boys Race

by Roman Boed(画像:Creative Commons)

新潟大学と新潟県阿賀野市による共同研究によれば、体力テストで心肺持久力を測るシャトルランと上肢筋力を測る握力の両方が低い中学生は代謝異常(メタボまたは生活習慣病)リスクが高いことがわかったそうです。

また、血圧および動脈硬化促進性の血中脂質であるnon-HDLコレステロールは、心肺持久力が低いと有意に高くなったそうです。

■より詳しく!

体力テストが中学校の生活習慣病高リスク者の発見に有用であることを明らかにしました

(2018/2/28、新潟大学)

●心肺持久力と握力の両方が低い中学生は、共に高い中学生に比べ代謝異常リスクを持つ可能性が統計的に有意に、しかも相乗的に約 4.3 倍まで上昇

●代謝異常リスクのうち、肥満度の指標である BMI は、心肺持久力、上肢筋力、下肢筋力が低いと有意に高くなり、血圧および non-HDL-C(非 HDL コレステロール)*は、心肺持久力が低いと有意に高くなった。

新潟大学大学院医歯学総合研究科血液・内分泌・代謝内科の曽根博仁教授・森川咲子客員研究員、同健康寿命延伸・生活習慣病予防治療医学講座(阿賀野市寄附講座)の藤原和哉特任准教授らと新潟県阿賀野市は、阿賀野市の中学生を対象とした共同研究において、中学生の体力テストの結果とを併せて解析したところ、心肺持久力(20m シャトルランの成績)と筋力(上肢筋力は握力の成績)の両方が低い者は、両方が高い者と比べると、統計学的有意かつ相乗的に約4.3倍代謝異常リスク(=生活習慣病あるいはメタボ傾向)が高いことがわかったそうです。

また、同様に心肺持久力と下肢筋力が共に高い者と比べても、両方とも低い者では代謝異常リスクを持つ可能性が、約3.2倍有意に高まることがわかったそうです。

しかし、低筋力であっても、同時に心肺持久力も低くなければ、心肺持久力も筋力も高い者と比較して代謝異常リスクは有意に高まらないことも確認できたそうです。

体力テストの、心肺持久力(20m シャトルラン)、上肢筋力(握力)、下肢筋力(立ち幅跳び)、筋耐久力(上体おこし)の成績と健康診断の結果との関連を重回帰分析で検討したところ、肥満度の指標であるBMIは、心肺持久力、上肢筋力、下肢筋力が低いと統計的に有意に高くなり、血圧および動脈硬化促進性の血中脂質である non-HDL-Cは、心肺持久力が低いと有意に高くなったそうです。




【補足】Non-HDLコレステロール

日本人のコレステロールの評価にはnon-HDLコレステロールが望ましい|厚生労働省
日本人のコレステロールの評価にはnon-HDLコレステロールが望ましい|厚生労働省

参考画像:第3期特定健診・特定保健指導に向けた見直しについて(2016/5/16、厚生労働省)|スクリーンショット

「レムナント」と「Non-HDLコレステロール」とは?基準値・計算・対策|#ガッテンによれば、Non-HDLコレステロール」は、言葉通り、HDLコレステロールではないコレステロールという意味で、動脈硬化性疾患予防ガイドライン2012年版より導入されているそうです。

LDLコレステロールだけでなく、レムナントやsmall dense LDLコレステロールも動脈硬化を促進する因子であるにもかかわらず、LDLコレステロールだけを測定すると、それらの因子を見逃してしまうことがあるため、注目を集めています。

Non-HDLコレステロール=総コレステロールの数値-HDLコレステロールの数値

健康診断の数値をチェックする際に、総コレステロールが記載されていない場合もあります。

その場合には、LDLコレステロールに30を加えてみると目安になるそうです。

基準値の目安となる数値は、「150-169mg/dl やや危険」、「170mg/dl 危険」なのだそうです。

肥満気味の人や中性脂肪が高い人、糖尿病の人はNon-HDLコレステロールが高くなる傾向にあるので注意しましょう。

■持久力

全身持久力の基準を継続的に達成すると2型糖尿病の発症リスクは低い|#東北大によれば、ランニングやジョギング、サイクリングなどの有酸素運動によって高めることができる「全身持久力」の基準を継続的に達成すると2型糖尿病の発症リスクが低いことがわかりました。

また、50歳の時、速足が無理なくできる体力があれば、心筋梗塞などで死亡する危険性が低くなる|筑波大で紹介した筑波大の研究チームが米医師会誌(JAMA)に発表した研究によれば、50歳のとき、速足(時速6.4キロ程度)での歩行に相当する身体活動が無理なくできる体力があれば、心筋梗塞など冠動脈疾患で死亡する危険性が低くなることがわかったそうですが、どのくらい持久力があるかが病気のリスクを判断する基準になるかもしれません。

■握力

【たけしの家庭の医学】握力を鍛えて血管年齢若返り|NO分泌入浴法のやり方によれば、握力を維持できていない人は心血管疾患による死亡リスクが高いと考えられ、反対に握力が維持できている人は心血管疾患による死亡リスクが低いそうです。

握力が強いほど長生き?|循環器病の発症リスクも低い|厚生労働省研究班(2012/2/20)で紹介した厚生労働省研究班の約20年間にわたる追跡調査によれば、握力が強いほど長生きする傾向があり、死亡リスクだけでなく、心臓病や脳卒中といった循環器病の発症リスクも下がっていたことがわかったことで、健康状態を表す指標として、握力が使える可能性があるそうです。

握力は健康のバロメーター!?|握力低下は心臓発作・脳卒中リスク増加に関連(2015/5/15)で紹介したカナダ・マクマスター大学(McMaster University)が主導した国際研究チームは、握力が健康のバロメーターになる可能性についての研究を行ない、その結果、握力が低下すると、心臓発作や脳卒中の発症リスクの増加に関係していることがわかったそうです。

具体的には、握力が5キロ低下するごとに、何らかの原因による死亡リスクが16%増加する関連性が認められ、この握力低下は、心臓発作リスクの7%増、脳卒中リスクの9%増にそれぞれ関連していたそうです。

”#血圧サージ”が危ない~命を縮める血圧の高波~|タオルグリップ法(ハンドグリップ法)|#NHKスペシャル #ガッテンで取り上げたカナダ・マクマスター大学の研究者によれば、8週間のアイソメトリックハンドグリップ(IHG)トレーニングをしてもらったところ、血圧が低下し、動脈の拡張能力が増加することがわかったそうです。

高血圧の代替療法として効果的なのはウォーキングなどの「有酸素運動」と「ハンドグリップ法」であるとして、その理由として、有酸素運動やハンドグリップ法をすると、血管の内皮細胞から血管の壁を柔らかくして血管を広げる作用がある一酸化窒素が出てくるためと紹介されています。

■まとめ

今回の研究のポイントは2つ。

1.体力テスト(シャトルランと握力)で中学生の生活習慣病リスクの発見につながる可能性がある

2.心肺持久力と筋力の両方が低い中学生は代謝異常リスクが高いことから、運動をすすめる指導を行っていく必要がある

コレステロールとは|コレステロール値を下げる食品・食事 について詳しくはこちら

悪玉コレステロールを減らす方法|LDLコレステロールを下げる食品・食事 について詳しくはこちら







【参考リンク】
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慢性腎臓病(CKD)は検査による早期発見と生活習慣改善が予防のカギ

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■CKDの定義とは

Framed Embroidery Kidney Anatomy Art. Hand Embroidered.

by Hey Paul Studios(画像:Creative Commons)

慢性腎臓病 生活習慣改善で予防 健診で早期発見、進行を抑制

(2016/2/1、毎日新聞)

CKDの定義は(1)尿や血液検査、画像診断で腎障害の存在が明らか。特に尿蛋白(たんぱく)の存在が重要(2)腎臓の働きを表す、糸球体濾過(ろか)量が60ミリリットル/分/1・73平方メートル未満。(1)(2)のいずれか、または両方が3カ月以上持続する状態です。

慢性腎臓病(chronic kidney disease;CKD)とは、簡単に言うと、腎臓の機能が60%未満に低下することを言います。

国民のほぼ1割、1,300万人の腎機能が60%以下に低下していると言われ、慢性腎臓病は、“新たな国民病”として注目されています。

腎臓の機能が低下し、血液中の水分や老廃物のろ過機能が低下してしまい、症状が悪化すると、人工透析が必要となります。

米国腎臓財団が提唱したCKDの定義は次の通り。

(1)尿や血液検査、画像診断で腎障害の存在が明らか。特に尿蛋白(たんぱく)の存在が重要

(2)腎臓の働きを表す、糸球体濾過(ろか)量が60ミリリットル/分/1・73平方メートル未満。

(1)(2)のいずれか、または両方が3カ月以上持続する状態を慢性腎臓病(chronic kidney disease;CKD)と定義するそうです。

■なぜ生活習慣病で腎機能が低下するの?

慢性腎臓病 生活習慣改善で予防 健診で早期発見、進行を抑制

(2016/2/1、毎日新聞)

腎臓の機能は体内の老廃物をろ過して尿を作ることです。ろ過機能を担当しているのが糸球体と呼ばれる毛細血管の塊です。成人では片方の腎臓に約100万個、左右で200万個もあるとされています。CKDは糸球体が障害を受けることが大きな原因となっています。高血圧や糖尿病などの生活習慣病に共通しているのは動脈硬化を起こすことです。糸球体の毛細血管の動脈硬化が、腎機能低下の一因となります。

メタボを放っておくと、慢性腎臓病になる恐れがあるそうです。

メタボ→高血圧高血糖動脈硬化→糸球体のろ過機能低下→腎臓機能低下

メタボリックシンドロームになると、高血圧、高血糖などが原因で全身の血管が動脈硬化を起こします。

腎臓の血管でも動脈硬化が起こり、腎臓にある糸球体(血液をろ過する腎臓の血管)が動脈硬化を起こすことで、濾過する能力が低下します。

その結果、腎機能の低下が起こります。

そして、生活習慣を改善することなくそのままの生活を続けてしまうと、さらに腎臓機能が低下して、老廃物が血管の内皮細胞を傷つけることによって、慢性腎臓病から慢性腎不全・脳卒中心筋梗塞を引き起こす可能性があります。

→ 慢性腎臓病(CKD)の症状・原因 について詳しくはこちら




■CKDを早期発見するには

CKDかどうかは尿検査と血液検査で知ることができます。

尿タンパク検査

糸球体のろ過機能に異常があるかどうかを調べる「尿検査」では、主に尿にたんぱくが混じっているかどうかを調べます。

尿に蛋白が混じっているということは、毒素や老廃物をろ過する糸球体がうまく機能していない、つまり腎臓の機能が低下しているということが考えられます。

血清クレアチニン検査

「クレアチニン検査」とは、腎臓のろ過機能がどれくらい残っているかがわかる検査です。

クレアチニンとは、筋肉中のたんぱく質が代謝された時に発生する老廃物で、腎臓のろ過機能を示す指標です。

CKDは早期では症状がないため、定期的に検査を受けることが重要になります。

→ 腎臓の数値|クレアチニン・eGFR について詳しくはこちら

■CKDの治療

CKDは前述しましたように一つの病気ではありませんので、腎機能を低下させている原因を明らかにして、治療していきます。腎臓のろ過能力によって重症度が5段階のステージに分けられます。さらに、尿蛋白量によって重症度が変わります。例えば、糖尿病が原因のCKDで早期であれば、血糖値のコントロールを第一に行い、進行を抑えるようにします。ステージが進行すれば腎臓の機能低下に伴う合併症の治療を行います。末期腎不全になれば透析療法や腎移植が必要な状態となります。

CKDは原因となる病気を問わず慢性的に腎臓の機能が60%未満に低下した状態を指しているため、治療に当たっては、腎機能低下の原因を明らかにすることがまずは重要です。

糖尿病が原因で腎機能が低下している場合には、血糖値のコントロールを行ない、そのうえで、腎機能の低下を抑えるように治療していくそうです。

腎臓のろ過能力によって重症度が5段階のステージに分けられており、それぞれのステージに合わせた治療を行なっていくようです。

−末期腎不全になってしまったら。
◆透析療法か腎移植が必要になります。透析療法には腹膜透析と血液透析があります。
<中略>
腎移植に関しては、近年症例数もかなり増加してきています。安全で、効果的な免疫抑制薬の開発や移植医の努力のたまものだと思っています。

糖尿病や腎炎、高血圧などで腎臓の働きが低下すると、血液中の老廃物や余分な水分を尿として体外に排出しにくくなります。

放置すれば生命の危険もあり、健康時の1割程度になると、腎臓の働きを代行する人工透析が必要になります。

人工透析は身体的にも、経済的にも、時間的にも、患者に負担がかかってきます。

できるだけ人工透析を避けられるように生活習慣を改善していきたいですね。

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■CKDにならないようにするためには

健康診断受診者のデータから10年間で軽度のCKDになってしまうリスクは加齢、血尿、高血圧、糖尿病、脂質異常症、肥満と喫煙です。

CKDのリスク要因は、加齢、血尿、高血圧、糖尿病、脂質異常症、肥満と喫煙なのだそうです。

そのため、カロリーや脂質を摂り過ぎないバランスのとれた食事や運動、ダイエット(肥満解消)、塩分少なめの食事、水分補給、禁煙が重要です。

特に注意しなければいけないのは糖尿病です。透析療法が必要となる原因の第一位は糖尿病です。さらに、高血圧が合併しているとより危険度が増します。

糖尿病の人は、高血圧になる可能性が高いともいわれます。

それは、糖尿病と高血圧の危険因子が同じだからだと考えられています。

その他にも、高脂血症脂質異常症ともリスク要因が重なる部分が多いため、注意が必要です。

→ 慢性腎臓病(CKD)の症状・原因 について詳しくはこちら







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中谷美紀さんが「血糖調節異常」を告白!血糖値が乱高下により「耐え難き眠気」「大人のニキビや倦怠感」に悩まされるため医師から糖質制限の指導を受けている

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中谷美紀さんが「血糖調節異常」を告白!血糖値が乱高下により「耐え難き眠気」「大人のニキビや倦怠感」に悩まされるため医師から糖質制限の指導を受けている
中谷美紀さんが「血糖調節異常」を告白!血糖値が乱高下により「耐え難き眠気」「大人のニキビや倦怠感」に悩まされるため医師から糖質制限の指導を受けている

Toni Koraza |unsplash

中谷美紀さんが自身のインスタで「血糖調節異常」であることを明かしました。

万が一おにぎりなどを口にしようものならたちまち血糖値が乱高下して、耐え難き睡魔が襲って来る上、大人のニキビや倦怠感にも苛まれる体質でして、糖質は極力控えています。

中谷美紀「12年間、砂糖摂取していない」 引退考えるほどの不調変えた“砂糖断ち”でメンタルも安定(2023/1/25、eltha)

「2010年に医師の方にお勧めされてから、お砂糖を摂取していません。それ以来、大人のにきびがなくなりましたし、気分の浮き沈みもなくなりました。調味料はエリスリトールやキシリトール、羅漢果などを代用しています。以前は、引退を考えるほど常に不調で不機嫌で疲れやすい体質だったのですが、お砂糖をやめて、必要な栄養素を摂るようになってからは、メンタルも体もバランスを崩すことがなくなりました」

#中谷美紀 さん、肌のくすみの原因となる糖化を防ぐために7年間砂糖断ち!肌のたるみを防ぐためにタンパク質をとって運動|#マルコポロリによれば、2018年1月7日放送の「マルコポロリ!」に出演した中谷美紀さんは、肌がくすまないようにするために、砂糖抜きを続けており、糖化を防いでいるといっていましたが、今回の告白によれば、実際は糖質を摂取すると、血糖値が乱高下してしまい、睡魔や倦怠感などに悩まされる体質であったために、医師の指導により糖質制限を始めていたそうです。

炭水化物食べた昼食後に猛烈睡魔の人 機能性低血糖症の恐れによれば、炭水化物を食べた後に猛烈な睡魔に襲われる人は機能性低血糖症の恐れがあり、食後2~3時間以後の猛烈な眠気やだるさ以外に、突然イライラする、不安感が増すなどの精神的症状もあらわれるそうです。

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中谷美紀さんのInstagram(2023/9/3)によれば、中谷さんはフリースタイルリブレ(24時間血糖値を観察することのできるセンサー)を身につけていることで、GI値が低いので問題ないと思っていた玄米や、十割蕎麦、ZENBヌードル、梨なども食後血糖値を上げてしまうことがわかったそうです。

血糖調節異常と糖尿病には明確な違いがあって、それは血糖調節異常の場合、糖尿病の方とは異なり、インスリンが出過ぎてしまうので、上昇した血糖値が大きく下がってしまうこと。

最近話題になった「血糖値スパイク(グルコーススパイク)」というものです。

実は血液検査で空腹時血糖値やHbA1cに異常がなくても食後血糖値が急上昇・急降下する人もいます。

自身の状態をチェックするためにもセンサーで血糖値を管理するというのはこれから重要になってくるかもしれませんね。

■まとめ

血糖値の乱高下は怖いもので、血糖値スパイク(グルコーススパイク)が危ない!~見えた!糖尿病・心筋梗塞の新対策~|#NHKスペシャルで紹介したジェットコースターのように血糖値が急上昇及び急降下する「血糖値スパイク(グルコーススパイク)」になると、突然死のリスクが高まると考えられるそうです。

血糖値が急激に変動すると、「活性酸素」という毒性を持った物質がつくられやすくなった結果、血管の壁が傷つきやすくなり、修復しようと集まった免疫細胞によって血管がふさがってしまいます。

これが心臓の血管で起きれば心筋梗塞に、脳の血管で起きれば脳梗塞にと、突然死のリスクが高まります。

→ 動脈硬化 について詳しくはこちら

家族に糖尿病の人がいる人や血糖値が高めと指摘されたことがある人は、空腹時血糖値だけにとらわれるのではなく、『ブドウ糖負荷試験』を受けて、血糖値スパイク(食後高血糖)のチェックを受けることをおすすめします。

→ 血糖値とは|血糖値を下げる食品・正常値・空腹時血糖値・食後血糖値 について詳しくはこちら







寝る前10分のストレッチ&ヨガで「更年期障害の症状」と「うつ」が改善!おすすめのやり方とは?

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■寝る前10分のストレッチ&ヨガで「更年期症状」と「うつ」が改善!

Katrina

by Earl McGehee(画像:Creative Commons)

就寝前のストレッチは、女性の更年期症状と抑うつを改善させることが判明

(2016/8/16、マイナビニュース)

明治安田厚生事業団体力医学研究所が行なった研究によれば、寝る前に毎日10分間、ヨガを取り入れたストレッチを3週間行うことで、更年期症状の評価に使用した「簡易更年期指数」と「抑うつ」を改善することがわかったそうです。

寝る前に毎日10分間、ヨガを取り入れたストレッチを3週間行うことで、更年期女性の「更年期症状」と「抑うつ」を改善
寝る前に毎日10分間、ヨガを取り入れたストレッチを3週間行うことで、更年期女性の「更年期症状」と「抑うつ」を改善

参考画像:世界初 科学的に実証 寝る前10分のストレッチで 女性の更年期症状と抑うつ改善、健康支援に活用を

簡易更年期指数と抑うつ度のストレッチ群と比較群の比較
簡易更年期指数と抑うつ度のストレッチ群と比較群の比較

参考画像:世界初 科学的に実証 寝る前10分のストレッチで 女性の更年期症状と抑うつ改善、健康支援に活用を




■背景

世界初 科学的に実証 寝る前10分のストレッチで 女性の更年期症状と抑うつ改善、健康支援に活用を

(2016/8/15、アットプレス)

これまでに、ジョギングやエアロビクスなどの中強度以上の運動が、「更年期症状」と「抑うつ」を改善することが研究されてきました。しかし、すでに顔のほてり(ホットフラッシュ)がある女性は、強い運動をするとホットフラッシュを誘発してしまう可能性があるうえ、更年期の女性の多くは仕事や家事に忙しく、運動のために時間が取れない等の問題がありました。

■なぜ就寝前にストレッチをすると、「更年期症状」と「抑うつ」の改善ができるのか?

なぜ就寝前にストレッチをすると、「更年期症状」と「抑うつ」の改善ができるのでしょうか。

甲斐主任研究員によれば、更年期症状は女性ホルモン(エストロゲン)の減少によって自律神経のバランスが乱れることで生じており、これまでも、ストレッチは交感神経の働きを抑え、副交感神経が活性化することが報告されていたそうです。

就寝前のストレッチで寝つきが良くなることもわかっていたことから、これらの影響が「更年期症状」と「抑うつ」の改善につながったのではないかと分析しています。

自律神経のバランスを整えるポイントは「ゆっくり」を意識することによれば、自律神経とは、呼吸や心臓の動き、血の巡りなど体の基本的な働きをコントロールしていて、大きく分けると、交感神経と副交感神経に分けられます。

交感神経 → 血管を収縮・アクティブ

副交感神経 → 血管を拡張・リラックス

男性30代、女性40代になると、副交感神経の働きが急激に低下するそうです。

交感神経の働きが優位になると、血管が収縮し、血流が悪くなり、肩こり高血圧むくみ便秘になりやすく、場合によっては、脳梗塞心筋梗塞の危険性が高まるそうです。

また、更年期になり、エストロゲンが減少することによって、ホルモンバランスが崩れると、自律神経が乱れてしまい、様々な更年期症状が現れます。

筋トレ前にヨガのような「静的ストレッチ」をすると逆効果になる?によれば、ヨガのように一つ一つの筋肉をじっくり伸ばして静止する静的ストレッチの場合、副交感神経を優位にする効果があるそうです。

ヨガポーズ(英雄のポーズ・鶴のポーズ・子どものポーズ・バッタのポーズ・全身の伸び・死者のポーズ)
ヨガポーズ(英雄のポーズ・鶴のポーズ・子どものポーズ・バッタのポーズ・全身の伸び・死者のポーズ)

参考画像:世界初 科学的に実証 寝る前10分のストレッチで 女性の更年期症状と抑うつ改善、健康支援に活用を

→ 更年期障害の症状・原因・チェック|40代・50代の更年期の症状 について詳しくはこちら







【参考リンク】
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なぜアメリカでは大人として必要な基本的なスキル(「銀行口座を作る方法」「ハンマーやクレジットカードの使い方」「洗濯機の使い方」など)の検索ボリュームが年々増加しているの?




アメリカで「銀行口座を作る方法」「ハンマーやクレジットカードの使い方」「洗濯機の使い方」など、大人として必要な基本的なスキルの検索ボリュームが年々増加しているのはなぜなのか気になったので、Grokに尋ねてみたら、実は社会的な影響があるのではないかという回答が興味深かったので紹介します。

■家庭科教育の減少

アメリカの高校では、家庭科(ホームエコノミクス)の授業が減少しています。

American Association of Family & Consumer Sciencesのデータによると、現在高校生の3分の1未満しか家庭科を受講していません(Axios、2025年5月18日)。

家庭科では、料理、予算管理、裁縫など日常生活に必要なスキルが教えられていましたが、これがカリキュラムから外れたことで、若者が自分でこれらのスキルを学ぶ機会が減り、結果として大人になってから検索で調べる必要が出てきていると考えられます。

日本でも同様の調査がありました。

マッチで火をつけることができる小学生は20年前の約3分の1になっている!?で紹介した象印マホービンの調査によれば、マッチや缶切りを使えない小学生の割合が20年前の約20分の1になっているそうです。

マッチや缶切り、包丁でリンゴの皮をむくといった危険だけど誰もができることに子供をチャレンジさせない傾向にあるようです。

現代の幼児は、泳ぐことや靴紐を締めることよりも早く、ITスキルを覚える1歳児の74%がスマホを使用-YOUTUBE動画やLINEゲームを楽しむを以前取り上げましたが、子どもに与える道具が変わってきているということでしょうね。

日常生活に必要なスキルを親や学校で教わる機会がなくなり、それをYouTubeやTikToke、ChatGPT のような AI チャットボットに尋ねるようになっていると考えられます。

【参考リンク】

■身近な大人に尋ねるよりもGoogleやYouTube、TikTok、ChatGPTで調べる

検索エンジンのデータによると、Googleでは今年、「浴室の換気口の掃除方法」「モップの使い方」「オイル交換の方法」などの検索が過去最高を記録した。

ピュー・リサーチ・センターのデータによると、2018年までに米国のYouTubeユーザーの半数以上が、このプラットフォームを「これまでやったことのないことをどうやってやるかを考える」ために使っていると答えていた。
あるいは、ある Reddit ユーザーが言ったように、私たちは「YouTube 大学」へと向かっています。
掃除のトレンドは、TikTok で最も人気のあるコンテンツ カテゴリーの 1 つです。
ChatGPT のような AI チャットボットは、ほぼあらゆることを説明するのに役立ちます。

親や親戚との生活する中で学んでいったことを自然とGoogleやYouTube、TikTok、ChatGPTで調べるようになっています。

これは身近な大人に尋ねるよりもGoogleやYouTube、TikTok、AIに尋ねる方がすぐれた回答があると思っているからなのか、それとも身近な大人とそういうことをやったりコミュニケーションを機会が失われているからなのかはわかりません。

■経済的・社会的圧力による「大人になる」ことの遅れ

2008年のリーマンショック以降、ミレニアル世代やその後の世代は、学生ローンの増加、住宅費の高騰、経済的不安定さなどの影響で、従来の「大人になるマイルストーン」(例えば、家を出る、経済的に自立する、結婚する、子供を持つなど)が遅れています(Lemonade Blog)。

不安定な経済状況から結婚よりも経済的な安定を優先すべきだと考えているのはミレニアム世代の4分の3なのだそうで、ミレニアル世代の40%は、成人の定義において経済的自立が第一の優先事項であると答えているそうです。

このため、20代後半や30代になって初めて「大人としてのスキル」を必要とし、検索を通じて学ぼうとしている可能性があります。

■ヘリコプターペアレントの影響

最近の親世代には、いわゆる「ヘリコプターペアレント」(過保護な親)が多く、子供が自立する前に親が多くのことを代わりにやってしまう傾向があります。

Why is Adulting Trending?によれば、ミレニアル世代は、以前の世代よりもずっと親に頼っており、経済的な援助だけでなく、親が料理や掃除、雑用を手伝ってくれるなど、完全に自立した大人になると感じるのは難しくなります。

例料理や家計管理、銀行手続きなどを親が代行することで、子供がこれらのスキルを学ぶ機会を失い、大人になってから基本的な生活スキルをゼロから学ぶ必要が出てきています(Lemonade Blog)。

これは、子供の自立を妨げる一因として、検索ボリュームの増加に繋がっている可能性があります。

■インスタントな満足を求める文化の影響

現代のアメリカ社会では、インターネットやアプリを活用して、基本的なニーズを即座に満たすことが一般的になっています。

例えば、食事はデリバリーサービスで済ませたり、掃除や洗濯も外部のサービスに頼ったりすることが増えています。

このような「インスタントな満足」を求める文化が広がる中で、日常生活のスキルが「必須ではない」と感じる若者が増え、結果としてこれらのスキルを学ぶタイミングが遅れている可能性があります(Sherwood News、2025年5月22日)。

生活をするというのは面倒なことで、それをお金で解決することにより、料理や洗濯、掃除といったスキルを身につける機会が遅れて、後になって調べているのかもしれません。

【参考リンク

■デジタルツールへの依存の増加

ChatGPTなどのAIツールが、アメリカで記録的な利用者数を記録しています(先月だけで7億8000万回の訪問、Sherwood News、2025年5月22日)。

特に、財務管理や日常生活のタスクに関する質問が増加しており、若者がデジタルツールを通じてこれらのスキルを学ぼうとしている傾向が見られます。

インターネットが身近な存在である現代では、わからないことはすぐに検索するという習慣が根付いており、これが検索ボリュームの増加に直結していると考えられます。

これまでもインターネットで学ぶ習慣というのは普通になってきましたが、生活に関することも親や学校を通じて学ぶのではなく、YouTubeやAIに尋ねることが主流と言えるのかもしれません。

■将来への不安とライフスタイルの変化

若い世代のアメリカ人の間では、将来に対する自信の低下や、住宅購入への希望が薄れている傾向が見られます(Sherwood News、2025年5月22日)。

これにより、以前は「いずれ必要になる」と先延ばしにしていたスキルを、今になって真剣に学ぼうとする動きが強まっている可能性があります。

例えば、経済的に自立する必要性が高まり、銀行口座の開設やクレジットカードの使い方など、実践的なスキルを検索する人が増えていると考えられます。

将来の自分や未来への希望に対するよいイメージを持てないからなのでしょうか、一日一日のことだけを考えるようになり、将来の自分がいずれ必要になるスキル(結婚や出産といった大きな節目を迎えた後必要になること)を身につけることを先延ばしする傾向があるのかもしれません。

つまりずっと10代を生きようとしているのです。

■まとめ

アメリカで大人としての基本的なスキルの検索ボリュームが増加している背景には、教育の変化(家庭科の減少)、経済的・社会的要因(大人になるタイミングの遅れ)、子育てスタイルの変化(ヘリコプターペアレント)、インスタントな満足を求める文化、デジタルツールへの依存、そして将来への不安といった複数の要因が絡み合っていると考えられます。

これらの要因が複合的に作用し、若者が「大人になる」プロセスで必要なスキルを後から学ぼうとする傾向が強まっているのでしょう。

Grokがまとめた回答は実に興味深いものでした。

家庭科教育の減少というような直接的なものからスタートしましたが、経済的・社会的要因で大人になるのを避けようとしていたり、親が過保護になって子供の自立を妨げていたり、社会が提供するサービスによってそもそもスキルを身につけようとしなくなったりとすると考えると、「大人」になることを先延ばしにしている(されられている)ともいえますし、むしろ「大人」の定義が変わっているのかもしれません。

あなたが考える「大人」ってどんな人ですか?







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