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■「ウェアラブル人工すい臓」、機能ごとにモジュール化|インスリン治療を低コストにするアイデアとは?
by Tecnomovida Caracas(画像:Creative Commons)
※今回の画像はイメージであり、記事で紹介されているデバイスとは関係ありません。
(2015/1/24、日経デジタルヘルス)
Pancreumが開発を進めているのは、糖尿病患者のインスリン療法を支援する、スマートフォン(スマホ)連携型のウエアラブルデバイスである。マイコンやBluetoothモジュールを搭載した「CoreMD」と呼ぶ中核部品に(1)血糖値モニタリング、(2)血糖値を下げるためのインスリン投与、(3)血糖値を上げるためのグルカゴン投与、の役割をそれぞれ持つ3つのモジュール(Wedges)を接続して使う。3つのモジュールすべてを接続すると、小型の円盤形状をした「人工膵臓」になる。直径は5cmほど、厚さは1cmほどだ。その動作はスマホで制御できる。
米Pancreumは糖尿病患者のインスリン治療を支援するウェアラブル人工膵臓を開発中なのだそうです。
以前、生体工学で健康管理|緑内障を調べるスマ―ト・コンタクトレンズという記事で、定期的にインシュリンを注射しなければならない糖尿病患者の皮膚に超薄型で伸縮自在の電子装置を貼り付け、自動的に注射できるような仕組みというアイデアを考えてみましたが、今回のデバイスはそのアイデアを大きく上回るものでした。
以前スマホをモジュール化するアイデアがありましたが、このデバイスも機能毎にモジュール化されています。
(1)血糖値モニタリング
(2)血糖値を下げるためのインスリン投与
(3)血糖値を上げるためのグルカゴン投与
これらのモジュールは1つだけでも機能し、2つをつないで使うことも出来ます。
(1)だけで使えば血糖値センサーとして機能し、(2)だけで使えばインスリンポンプとして機能する。(3)のモジュールは、例えば食前にインスリンを投与したが、何らかの事情で食事を取れなくなった場合などに、低血糖状態になるのを防ぐために使う。
モジュールは使い捨てにでき、1週間といった単位で交換して使うそうです。
糖尿病患者の治療継続は半数にとどまるによれば、治療に伴う経済的な負担や治療継続へのストレスから治療を続けていくことができないようですが、インスリン治療を手軽で、低コストにするこのデバイスによって、糖尿病治療が変わるかもしれません。
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