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30代を中心とする若い女性のアルコール依存症患者が増加傾向、厚労省研究班が報告

Beer Girl

by ElCapitanBSC(画像:Creative Commons)

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若い女性のアルコール依存症患者が増加傾向、厚労省研究班が報告

(2010/5/30、神奈川新聞)

30代を中心とする若い女性のアルコール依存症患者が増加傾向にある。

厚生労働省研究班は、女性の新規患者が10年間で約5割増えたというデータを報告。

調査に携わった国立病院機構久里浜アルコール症センター(横須賀市野比)の樋口進副院長は「社会進出する女性が増え、家庭にいるときよりも飲酒の機会が増えたことなどが背景にある」と指摘している。

厚生労働省研究班によれば、30代を中心とする若い女性のアルコール依存症患者が増加傾向にあるそうです。

以前も、女性は男性より肝臓へのリスクなどアルコールの影響を受けやすい。という記事で取り上げました。

20代前半では、飲酒する女性の割合が男性を上回ったそうです。

その理由としては、社会進出によりストレスが増えたことやお酒を入手しやすくなった、飲みやすいお酒が増えたなどがあげられるそうです。

女性が男性よりもお酒を飲む割合が増えている傾向にあるようです。

それにしても、アルコール依存症になる女性が増えているというのは心配ですね。

樋口副院長によると、女性の依存症患者は男性患者に比べ、うつ病や摂食障害など精神的に不安定な人の割合が高いのが特徴。

ストレスや悩みを抱えている人が一時的に楽になろうとアルコールに頼る傾向があるほか、食事と同様にアルコール摂取量もコントロールできなくなった過食症の患者も多く見られるという。

仕事でのストレスや人間関係のストレスを解消しようとアルコールに頼る傾向があるのかもしれません。

また、女性がアルコールを飲むことに関しては気になることが一つ。

女性は男性に比べ肝臓が小さいことなどからアルコールの血中濃度が高くなりやすく、肝臓障害が起きやすいと指摘されている。

お酒は適度(あくまで適量です。)であれば、健康によいのではないかという研究が進んでいるようですが、女性は男性より肝臓へのリスクなどアルコールの影響を受けやすいので、気をつけましょう。

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適度の飲酒、糖尿病のリスク減らす可能性=研究

glass of wine

by Steve Bedak(画像:Creative Commons)

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適度の飲酒、糖尿病のリスク減らす可能性=研究

(2010/5/26、ロイター)

健康な成人が1日にグラス1─2杯のアルコール飲料を摂取した場合、まったく飲酒しなかった人と比べて、特定の糖尿病の罹患率が低いとするオランダでの研究結果が25日明らかになった。

オランダでの研究結果によれば、一日に1~2杯の飲酒は、糖尿病のリスクを減らす可能性があるそうです。

研究は、オランダ国立公衆衛生環境研究所と同国の複数の科学・医学関連の研究施設が、主に40歳以上の人々がかかる「2型糖尿病」に焦点を当て、成人3万5000人を対象に10年間にわたって実施。

その結果、健康的な生活に加えて適度の飲酒を続けた人たちは、アルコールを完全に控えた人々と比べて2型糖尿病にかかる割合が40%低かった。

このように紹介されると「お酒を飲んだ方がいいなら、どんどん飲もう」という人がいるかも知れないので、あくまでも「適度な飲酒」が大事なポイント。

適度な飲酒とはどのくらいの飲酒なのでしょうか。

同研究では「適度な飲酒」量について、女性の場合は1日最大グラス1杯、男性の場合は同2杯と定義している。

また「健康的な生活」については、バランスの取れた食生活と適度な運動を行うこと、肥満を予防し喫煙をしないこととしている。

まとめると、

●バランスのとれた食生活

●適度な運動

●禁煙

●肥満予防

●適度な飲酒(女性一日グラス1杯、男性一日グラス2杯まで)

が糖尿病のリスクを減らす生活と言えそうです。

 

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「飲み放題」に制限を=アルコール規制指針―WHO総会




「飲み放題」に制限を=アルコール規制指針―WHO総会

(2010/5/20、時事通信)

世界保健機関(WHO)の年次総会は20日、公衆衛生上の課題を討議する委員会で、過度な飲酒による健康被害などを防ぐための規制措置を盛り込んだ指針を正式に承認した。

WHOの総会で、過度な飲酒による健康被害を防ぐためにの飲み放題・安売りの制限など、規制措置を講じることも促したことにより、各国でアルコールに関連した規制が行われるようになるかもしれません。







 

飲酒で、リンパ系腫瘍リスク低下の可能性を示唆|厚労省研究班

Sake

by Jouko Karvonen(画像:Creative Commons)




飲酒で、リンパ系腫瘍リスク低下の可能性を示唆

(2010/5/11、医療介護CBニュース)

厚生労働省の研究班は5月10日、飲酒によってリンパ系腫瘍のリスクが低くなる可能性が示されたとする研究結果を発表した。

<中略>

研究班では、飲酒によるリンパ腫抑制作用のメカニズムとしては、「適度なアルコール摂取により免疫反応やインスリン感受性が改善されることなどが知られている」と説明。

その上で、今回の研究では、「かなり摂取量が多いグループでリスクの低下が見られたので、それらとは別のメカニズムが働いているとも考えられる」としている。

厚生労働省の研究班によれば、飲酒によってリンパ系腫瘍のリスクが低くなる可能性が示されたとする研究結果が発表されました。

このような研究結果が出てしまうと、お酒は体に良いとして飲みすぎる人が出る可能性があるので、注意もしています。

また今回の研究結果は、「飲酒のリンパ系腫瘍予防効果を示唆するものですが、大量飲酒は他のがんのリスクを高めることが明らか」と指摘。

大量の飲酒は、他のがんのリスクを高める原因となります。

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日本人のためのがん予防法 – 国立がんセンター がん予防・検診研究センター

飲むなら、節度のある飲酒をする。

(日本酒なら1合、ビールなら大瓶1本、焼酎や泡盛なら1合の2/3、ウィスキーやブランデーならダブル1杯、ワインならボトル1/3程度)

食道がんや胃がん大腸がん肝臓がん、前立腺がんの発症リスクが高くなるそうです。

また生活習慣病の予防のためには、お酒は日本酒で一日一合までにした方が良いとしています。

生活習慣病を総合的に予防しようと考えた場合、お酒は日本酒換算で一日一合程度までに控えた方がよいと言えるとした。

適量の飲酒というのは難しいと思いますが、健康のためには、ほどほどに楽しむ程度にしましょう。

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1日1杯のワインが高齢者の認知症を予防する

wine glass

by Andrei Niemimäki(画像:Creative Commons)




1日1杯のワインが高齢者の認知症を予防する

(2009/7/16、WIRED VISION)

適度なアルコールの摂取は、高齢者の認知症発症のリスクを減少させるという研究結果を米ウェイク・フォレスト大学の研究チームがまとめた。

ただし、飲み過ぎや既に障害のある人の場合、逆に悪化するという。

オーストリアのウイーンで7月11日から開催中の『2009年国際アルツハイマー病カンファレンス』で発表した。

ウェイク・フォレスト大学の研究によると、1日1杯ワイン(=適量なアルコールの摂取)は認知症を予防してくれるそうです。

ただし、飲み過ぎると逆に悪化するとのこと。

ワイン好きの方に朗報といえそうですが、ワイン好きの方が1日1杯のワインで満足できるかは疑問です。